なんか神の不手際で転生するらしい
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時は少し遡る

 

 

 

 

 

 

Side:アリサ

 

 

あーもう!いきなりなんなのよ!この筋肉ダルマ!いきなりへんなの飛ばしてすずかと別れちゃったし、しかも―――

 

 

 

「ゴウファノン!ガルファノン!」

 

 

 

なんか角生えたのとぐるぐる回ってるよくわからない何かが来てるし!て、そんな悠長なこと言ってる場合じゃないわね

 

 

 

「アクセル・ギア・ファースト!」

 

 

 

魔法を発動すると同時に自分の身体が淡く発行し、二つの攻撃が私に襲い掛かってきた。

 

 

 

 

 

ドゴォォォォォォォン!!

 

 

 

 

 

「は!あっけないなぁオイ!」

 

 

 

そう思っているのも今のうちよ!

 

 

 

「イグニートバスター!」

 

「ッ!?アーガスファノン!」

 

 

 

上手く背後に攻撃したつもりだったけどあの筋肉の周りから突如獣の顔が現れ覆ってしまう。ちょっと!上手く隙をついて攻撃したんだからちゃんと当たりなさいよ!」

 

 

 

「ふう、あっぶねー………それと、んな理不尽なこと言うな!」

 

 

 

はぁ!?理不尽?私のどこが理不尽なのよ?理不尽っていうのはね――――

 

 

 

〜回想〜

 

 

 

「死ぬまで寝てろ!」

 

「きゃあ!」

 

「いつまで寝てんだ!」

 

「今さっき寝てろって言ったじゃない!このぉ!イグニートバスター・・・」

 

「魔法なんか使ってんじゃねぇ!!」

 

「これ魔法の修行だよねぇぇぇぇ!?」

 

 

 

〜回想(笑)終了〜

 

 

 

修業時の刃のことを言うのよ。それに比べたら私のなんて理不尽の『り』の字も語れないわ!

と、いけない。つい相手に乗せられて熱くなっちゃったわ。まあ、冷静なんだけど・・・にしてもコイツ意外と反応速度がヤバいわね。どんな攻撃しても反応してくる。このやり取りはかれこれ10回以上にもわたってるし。

 

 

 

(しかしなんて加速力だ……今は攻撃後に防御するだけなら間に合うが・・・これ以上速くなられると流石に対処しきれねぇぞ……)

 

「どうしようか……」

 

 

 

刃から教えてもらった炎熱変換の際にただ炎に変えるんじゃなく熱運動による爆発的な加速力と運動量増加で対処しているけど、今の私じゃファーストまでしか使いこなせない。それ以上は全身を覆っている魔力強化がはがれて身体が持たないから。あー、せめてもう一段階セカンドにいければ勝ちの目があったかもしれないのに!こうなったら砲撃で―――あれ?

今思ったんだけど………この熱運動による加速って((砲撃|・・))には使えないのかしら?よくよく考えてみれば刃の砲撃もやけに早かった気が・・・あの時は必至だったし実力の差だと思っていたけどもしかしてアイツも今の私と同じこと思いついてやっていたんじゃあ………

考えても仕方ないわね。後で刃を問い詰めるとして、イメージ、私はできる、できる……よし!なんかできる気がしてきた!

 

 

 

「こうなったら最大魔法でここら一帯消し飛ばすまでだ!食らえ!!ファノン・リオウ・ディオウ!」

 

 

 

そう言って出てきたのはなんか黄金のケルベロスよね?あれ……よく見ると口の中牙がメチャクチャいっぱいある。舌……何処にあるのかしら?あれだけ牙がいっぱいあるとした串刺しになりそうね……て、そんな悠長なこと考えている場合じゃない!

 

 

 

「すぅ〜はぁ〜……」

 

 

 

深呼吸して落ち着き……一泊おいて

 

 

 

「イグニッションブレイカー!!」

 

 

 

熱運動を砲撃に加えた一撃。それは一瞬でケルベロスを貫き爆発した………え?

 

 

 

「うっそ……」

 

 

 

数秒遅れて目の前の状況が自分の砲撃によるものだと理解できた。

いや、熱運動による加速でものすごく速い砲撃なのは予想通りだったわ。だから一瞬でケルベロスに当たったのはいい……けど、何よあの威力!?全力込めた一撃だけど、あそこまでの威力私今まで出せなかったわよ!!どうなってんのよ?

 

 

 

『あー、マスター……刃の奴が今までこれを教えなかったのには理由がある』

 

「え?」

 

『一つは自分で気付いてほしいと言う事。全部教えてもらうだけじゃあ、そこから発展しないからな。だそうだ。』

 

「まあ、アイツならそれくらい考えていそうね」

 

『そしてもう一つはコレが危険だと言う事。』

 

「え?」

 

『さっき見てもわかるだろうが、それは非常に危険な魔法だ。原理は単純なんだがそれ故に効果も高い。強制的に加速し続ける砲撃はよけることはほぼ不可能だし速度=重さ故に威力も上がる。そして……それに接触した魔法にも熱運動が付与される。』

 

 

 

それってつまり――――

 

 

 

『お前の予想通りだ。普段それでバランスがとれている魔法が外から加えられた急激な力の付与に術式が耐えられず熱運動による強制加速との相乗効果で凄まじい勢いで内部崩壊を起こす。防御不可の攻撃だ。なんせシールドに触れた時点で全て崩壊していくからな。余程術式を固くしておかなければどうにもならん。まあ、それでもある程度の実力者ならレジストできるがな。お前の師が爆発の資質変換の果てにたどり着いて得たものだ。因みに俺の((創造主|伸))も扱える。(まあ、使い魔と融合していること前提だがな。というよりアイツ等の魔法研究の熱意はどこかおかしい。なんであんなこと考え着くんだよ。デバイスなのに呆れてきたぞ。)』

 

 

 

うわ……ちょっとドン引き……というより私達今更ながらとんでもないのに教えを請いていたのね……て、アイツ等なんでこんなの教えたのよ!!すずかは大丈夫なんでしょうね……伸に教えてもらっていたけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※手遅れです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アイツら曰く『やるなら徹底的にだ』と言っていたぞ。』

 

 

 

やりすぎでしょ!!てか、アイツ大丈夫なの?

 

 

 

『敵の心配するのはどうかと思うが、その点に至っては大丈夫だ。アイツ等がいろいろ試した結果、あの熱運動付与はどうやら魔法にのみ反応するらしい。だから、アレを食らって熱運動の加速で身体がどうにかなることはない』

 

 

 

そう、よかった。初戦闘で予期せぬ不手際で殺した……とかいうのは寝覚めが悪いし。それにしてもなんか終わったら一気に疲れが噴出してきたわ。

 

 

 

『あ、それとさっきの砲撃付与は一つ間違えると暴発して大変なことになる』

 

 

 

それを先に言いなさいよ!

 

 

 

『だって集中してただろ?そこに野暮を入れたら余計そうなると思ってな。それから、あの砲撃は相当体力と魔力を食う。滅多な事では使うな。(最も、最適出力を見極めるには体で覚えるのが良いんだけどな)』

 

 

 

グ、そう言われると反論できない。確かにさっきの状況で今の情報を聞かされてたら、確実に集中力が乱れていたわね。

 

 

 

「グ……クソガ」

 

 

 

ここで、あの筋肉の声が聞こえた。……なんか様子がおかしくない?

 

 

 

「ユルサネェ……ユルサネェゾォォォォォォォ!!!ギルファドム・バルスルク!!」

 

 

 

何か呪文のようなものを唱えたと思ったら突如アイツの身体が金色の体毛に覆われどんどん巨大化していく、そして目の前に現れたのは――――

 

 

 

「何よ…あれ…」

 

 

 

巨大な獣だった。顔は獅子、身体は神話に出てくるケンタウロスに似ている。しかも胴体部分にも巨大な口がある。完璧に化け物だ。

しかも、突然のことに呆けてしまっていた私はその化け物が腕を振り上げていることに気付かなかった。

 

 

 

『マスター!避けろ!!』

 

「!?しま―――」

 

 

 

気付いた時には私の目の前に巨大な爪が振り下ろされていた。

 

 

 

Side:伸

 

 

 

ふむ……まあ、初戦闘にしては及第点だな。だが、月村の奴はもう限界だな。アレはわりと魔力食うしなにより集中力が切れてる。本人は気付いていないようだがもう足がフラフラだ。

 

 

 

 

ズドォォォォォォォォン

 

 

 

ん?なんかでかい化け物がいるな。あの方向はアリサの居た場所か。

 

 

 

「ア、アリサちゃん……あ…」

 

「自分の容体くらい自分で分かれ」

 

「あ……」

 

 

 

どうやらやっと自分の状態に気付いたようだ。

 

 

 

「お前は休んでおけ、此処からは俺達がやる。」

 

「でも…」

 

「状況判断できない奴は死ぬぞ。それとも、お前は俺達がアイツに敗れると思っているのか?」

 

 

 

その言葉に月村は納得したのか

 

 

 

「そうだね、あの程度の輩に伸君がやられるはずないよね。だって私の師匠だし♪」

 

「そういう事だ」

 

 

 

そう言って俺はあの化け物のところへと向かった

 

 

 

Side:三人称

 

 

 

「おい、そっちは大丈夫か?」

 

「ああ、こっちは大丈夫だ」

 

「ちょっと放しなさいよ!」

 

 

 

アリサのところには刃が居た

 

 

 

「おおうお姫様抱っことは〜」

 

「う、うるさいな」

 

「そんなことしているとバカ男たちが突っかかってくるぞ〜男子からの嫉妬の目線が―――」

 

「そ、そんなことより早く放しなさいよ!このバカ!!」

 

 

 

そう言って顔を真っ赤にさせながら刃の頬を叩いた。パチンという間の抜けた甲高い音が聞こえる。

 

 

 

「あいた!?何すんだよいきなり………!?」

 

 

 

すると突然、あの化け物が腕を振るってきた。

 

 

 

「痛た……伸大丈夫か?」

 

「お前たちの漫才に気を取られていたから反応が遅れたが問題ない。破片で頬を切っただけだ」

 

 

 

伸は頬を伝う血を舌で啜った。

 

 

 

「さて、じゃあお前は結界維持頼むな」

 

「アレお前が戦うの?」

 

「ああ、ついでにアレを使いたいし……ちょうどきたし」

 

「おっけー、んじゃ行くよー」

 

「だから放しなさいよー!!」

 

 

 

Side:伸

 

 

 

「遅くなりました」

 

「待ったか?」

 

「いやそうでもない」

 

 

 

俺は駆けつけた四人。シュテル、レヴィ、ディアーチェ、ユーリにそう伝えた。

 

 

 

「うわぁ〜おっきいね!」

 

「そうですね」

 

 

 

俺達の余裕の態度が癪に障ったのか化け物が咆哮を上げた

 

 

 

「■■■■■■■■■■!!!!」

 

「ええい!煩い!これではまともに作戦も練れないではないか!」

 

「何言ってるんだよ王様!そんなの僕の雷刃封殺爆滅剣で………」

 

「それで?あの巨体は生半可な耐久力ではないぞ?まあお前の雷刃封殺爆滅剣が何発も放てるというなら話は別だが……」

 

「う……それは」

 

 

 

化け物の攻撃を避けながら言った俺の一言で押し黙るレヴィ。いや、オーバーキルもそれはそれでアレだが、今回は――――

 

 

 

「これを使う」

 

「星天の書?」

 

「依然言ったがこの星天の書……夜天の書よりもある意味ヤバイと言ったのは覚えているか?」

 

「そう言えばそんなこと言っていましたね」

 

「結局何も言ってくれなかったが、やはりハッタリか?」

 

「それを今から言うんだろ。星天の書だけが持つ能力は………融合だ」

 

「「「「はい?」」」」

 

「正確には、対象を二人以上選択して一人を素体として、残りをユニゾンデバイスの扱いとして融合するものだ。」

 

「えっとシン?」

 

「なんだ?」

 

「それって元々は闇の書や私を止める抑止力的な物でしたよね?」

 

「ああ」

 

「なんでそんな能力あるんです?」

 

「知らん」

 

 

 

間違いなく、これ作った奴はその時トチ狂っていたに違いない。だってこれ簡単に言えば魔導師デバイス化装置だもん。まあ、そう何でもかんでも融合できるわけではないが……シグナム達ヴォルゲンリッター作った奴ならこれくらいできる………のか?

 

 

 

「それで?それを使うのはいいが一体どうすればいい?」

 

「とりあえず全員。」

 

「は?」

 

「いやだって、シュテルは遠距離。レヴィは近接。ディアーチェとユーリは殲滅系。でバランス良いし。俺の技術力合わせれば並大抵のことはできるぞ。」

 

「まあ……確かに」

 

「それにもう承認しちゃったし」

 

「何勝手にやってんだ!!お前は!!」

 

「仕方ねぇだろ!第一お前等放っておいてたらエライことになったじゃねぇか!忘れたか?」

 

「「「う……」」」

 

 

 

何があったって?コイツ等がまだ療養しているときのことだ。

コイツ等、俺がチューンナップして性能を飛躍的に上昇させたら調子に乗ってな……まだ完全に治っていない時に魔法ブッパしまくってその結果、ユーリ以外身体にガタが来て魔法使えなくなった。自業自得である。しかもつい最近まで。

 

 

 

『発動承認。推定適合率92.352%((融合|ユニゾン))開始』

 

 

 

その言葉と同時に星天の書が輝きだし4人を吸い込んだ。そしてそのまま星天の書が俺の体内に入ってくる。瞬間バリアジャケットが変化していく。赤みを帯びた黒いコートから袖なしの黒いバリアジャケットになり、袖の部分はひじの部分が剣のようになったガントレットのようなものになる。同時に下半身も同じように膝の部分が剣になった具足を纏い。装飾が施されている。そしてなにより目を引くのは腰の部分に黒い翼、肩と足の部分に魄翼を身に纏い、四つの光が周りに浮いている。右手の鎌と相まって自分でいうのもなんだがまるで堕天使と死神が合わさったような神々しさと禍々しさを持っていた。

 

 

 

「初めてやってみたが……ずいぶんと変わったな」

 

『すごーい!シンカッコイイよ!!』

 

 

 

カッコイイ……のか?

 

 

 

『傍から見るとどっちがラスボスかわかりませんね〜』

 

『ゲーム的には目の前の塵芥が前座で我らが隠しボスだな!』

 

 

 

え?ラスボスじゃないの?

 

 

 

『そしてこの状態の我らを相手に10分以内に倒せば代わりに我らがラスボスを倒しに行くのだ!』

 

 

 

何そのダーク○レアム?てかお前等もっと目の前の敵に集中しろよ

 

 

 

『それよりみなさんもっと気にするべき点があるでしょう?』

 

 

 

流石理のマテリアル。彼女はちゃんと情報分析を――――

 

 

 

『シンの周りに浮いている四つの光ですよ。私としてはこっちに興味あります』

 

 

 

してなかった!ちくしょー!!理のマテリアルの『理』が変な方向に興味持ちやがったよ!

 

 

 

『まず、四つの光がそれぞれ私たちの魔力光と同じですね。』

 

 

 

まあ、察するに融合した対象の魔力光だろうよ。さて、そんなことよりさっさと終わらせて寝たい。

 

 

 

『『『『はい(うむ)(おーう)!』』』』

 

 

 

全員がやる気になったところで羽を広げ武器を構えて臨戦態勢をとる。

 

 

 

「■■■■■!!!」

 

 

 

それと同時に化け物が腕を振り下ろす。本能が獣レベルなのかそれしかやらないな……コイツ

 

 

 

 

 

ガシィ!

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

おおう、驚いてる驚いてる。まあそうだろうな。だって

 

 

 

 

 

 

 

右足の魄翼から現れて手で受け止められてるんだからな。しかし傍から見たらどっちが悪役かわからんな。だって傍から見たらは足首あたりから腕でてるんだし。

そして腕をつかんだまま足を振りぬく。すると

 

 

 

ブチン!

 

 

 

 

「ゴギャアアアアアアアア!!」

 

 

 

奴の腕は簡単に引き千切られた。悲鳴と共に大量の血が流れ出る。

 

 

 

「ウゴォォォォォォォォォォ!」

 

 

 

流石に危機感を感じたのか今度は腹の口のような部分に生えている牙が一斉にこっちに襲ってきた。

が、所詮は直線的な動き、それも難なくかわす。

が、次の瞬間

 

 

 

ズブッ!

 

 

 

「ぐっ!?」

 

 

 

突如何かが俺を貫いた。見ると先ほど引き千切った腕がひとりでに動いて俺を突き刺していた。

 

 

 

「マジかよ!?コレ離れてても動くのか!?」

 

 

 

その隙に化け物から放たれた牙が俺を串刺しにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

串刺しになった俺はブワッという音と共に黒い羽へと変わる。

 

 

 

「!?」

 

「エルダーイノセンス!」

 

 

 

鎌から発せられたリング状に回転する魔力刃がもう片方の腕を後ろから斬り落とした。実はこの羽ただの飾りではなく幻惑作用がある。と言っても目をくらませたり魔力を感知しづらくさせたりする程度のものだ。そして先ほどから攻撃の回避は実はそこまで動いていない。この魄翼が動きに幻影機能を付けているらしくいくつかの牙は見当違いの方向に向かって行っていた。

そして今度は動かせないように傷口から炎を発して焼却させた。

 

 

 

「ウゴォォォォォォォォォ!!」

 

「さて、試運転は終わったし………もう終わりにするか」

 

 

 

そう言って俺は手に持つ鎌をさらに魔力を込める。魔力でできた鎌の刃の部分がさらに巨大化し雷を帯びていく。魔力の刃は色がエンシェントマトリクスの色をしていると言えば分りやすいだろうか?

 

 

 

「エクセキューションデスサイズ!」

 

 

 

その刃を化け物の胸部に突き刺した。

 

 

 

 

パキィィィィン!

 

 

 

 

化け物は悲鳴を上げることもせず空間に突き刺さった刃のせいで空間に磔みたいな感じになっている………ゑ?

 

 

 

「これは……どういう事だ?」

 

『……なんという事でしょう。』

 

『エクセキューションデスサイズの余りの威力に空間に皹が入っているではありませんか』

 

 

 

シュテルとユーリがついにボケはじめた。

 

 

 

『すごーい!すごい!!カッコイイ!!!ねえシン!!!後であの技教えて!!!!』

 

 

 

レヴィははしゃいでいるだけだし、あとレヴィ、アレユニゾンしている時限定だから単体では無理だぞ……う〜ん――――ここは俺も………

 

 

 

「ワレヨリ…スグレルモノハナシ」

 

『お前はどこの地球意思だ!!』

 

「ワレガイアトトモニアリ」

 

『おい、シン!戻ってこい!我一人では収拾がつかん!』

 

「カノウセイナドナカッタショセンニンゲンダナ」

 

『お前はどこのワキガだ!頼むから戻ってきてくれぇぇぇぇぇぇ!!』

 

 

 

その後ちゃんと事後処理は済ませました(byユーリ)

 

 

 

 

 

 

 

 

その後収拾がついた後

 

 

 

「グ、くそが……」

 

 

 

そこには倒されていたはずのガドがいた。

 

 

 

「なんとか逃げ出せたか……チ、まあいい本はどこかに言っちまったが。まだいける。(バオルの奴は……やられたか。奴等が魔法を使えることは想定外だったがまだ人質くらいいくらでもとれる。そしたら……)」

 

「おやおや、生きていたとは予想外」

 

「ん?テメェ……誰だ?」

 

「誰でもいいでしょう。それよりいいデータが取れました。あなた方には感謝しております」

 

「あ?何言って……」

 

「あの魔本の力のサンプルがこれほどとれるとは思いもしませんでした。そしてかの少年達の力も……さて、使わなくなった道具は処理しておかなくては」

 

「ッ!?」

 

 

 

その言葉の意味を理解する前にガドは臨戦態勢をとった。

 

 

 

「なにいってんのかしらねぇが……そう簡単に俺が倒されると思っているのか?」

 

 

 

ガドは体がボロボロとはいえ本来のリンカーコアの魔力は使っていなかった。そして目の前の男はどう見ても戦闘向きの男ではない。一撃で殺せると思っていた。

しかし――――

 

 

 

(なんだ?この悪寒は……まるで心臓を鷲掴みにされているような感覚は……ええい!今はコイツをどうにかすることが先だ!)

 

 

 

ガドは内心焦っていた。得体の知れない怖気に……すると男が口を開いた。

 

 

 

「ええ、勝てますよ?コレが自分の手にありますので」

 

 

 

そう言って持ち出したのはガドの持っていたあの魔本だった

 

 

 

「この魔本は人の感情を糧に魔法を放つギミックが搭載されています。感情の高ぶりが高ければ高いほどその威力は上がりますしどんな感情でも糧にします。その上自身が持つリンカーコアの魔力は食わない。まさに夢のような機能が搭載されています。ですがこれにはそれ相応のリスクがありましてね」

 

「?」

 

「それはこの本がこの世から消失した場合、自身の命が本に奪われるんですよ………このようにね」

 

 

 

そう言って男は手に持つライターで本を燃やした。燃え始めるとともにガドの身体が透けはじめた

 

 

 

「な!?」

 

「フフフ、これからは本はなくさないようにお気を付けを……まあ、もう覚えておく必要はありませんが―――」

 

「テメェ!なぜそのことを知っている!?俺達所有者でも知らないことを……」

 

「なぜってそれは…………((私がこの本を創ったからだよ|・・・・・・・・・・・・))」

 

 

 

その声がガドに聞こえたかどうかは分からなかった。すでに彼は消えていたのだから

 

 

 

「さて、後はもう一つのゴミ処理ですか。本は取られたようですがまあ、問題ありません。流石に悪魔の巣に入る度胸は今の私にはありませんしね。ですが……所有者を殺してもあの本は消えるんですよ。あの実験体を連れて行かなかったのは失敗でしたね。」

 

 

 

そう男は笑い神経を凍らされている男のもとへと向かった

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

 

アリサ&すずかが家まで帰った後の事

 

 

 

刃「そう言えば四人ともさ、融合していた時どうだったの?」

 

シ「え?」

 

刃「いや伸の奴寝ちゃったからさ〜実際あの昨日見るの初めてだったんだよね。だから気になってさ」

 

シ、レ、デ、ユ「「「「…………」」」」

 

刃「四人とも?」

 

シ「暖かかったです……」

 

刃「え?」

 

シ「とても暖かかったです。シンの温もりが感じられて(あと……)」

 

ユ「はい……(それに……)」

 

レ「まるで心まで一つになった感じがしてとっても気持ちよかったよ!(でも嬉しかったな〜)」

 

デ「う、うむ……あれは正直癖になるな(しかも……)」

 

四人「「「「(シンが以外にも私たちを大切にしていたなんて)」」」」

 

 

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あとがき

 

 

 

イグニートバスター:炎熱変換された((普通|・・))の砲撃

 

アクセル・ギア・ファースト:炎熱変換を応用し熱のみを放出させ熱運動により一時的に爆発的な加速力を得る技。瞬間的な速さなら発電よりも上。ただし、ちゃんと自分の周囲を魔力でコーティングしておかないと加速によるGと摩擦熱等で大変なことになる。セカンド、サードになるにつれてさらに速くなる。

 

イグニッションブレイカー:上記の熱運動による加速を砲撃に加えた物。砲撃のためいくらでも熱運動させていいため理論上無限に加速し続けるというとんでもない物。さらに魔法同士がぶつかると加速と熱運動による効果で対策をしていない限り術式が一瞬で内部崩壊する。因みに修業時代に伸が発案し刃が完成させ、タマモが仲間になった際伸もタマモと融合時のみこれが扱えるようになった。先読みして躱そう!!まあ脳の認識速度より速くなると確実に躱せないけど。

 

エルダーイノセンス:大鎌から発せられるリング状の刃。魔力変換も付与させられる。

 

エクセキューションデスサイズ:超巨大な大鎌から発せられる。元々伸を除く四人の最大魔法を合わせ凝縮させたようなもので爆発等の派手な演出は無いが威力が圧倒的に上がりその結果、空間に皹を入れる事になった。派手な演出無し(笑)

 

星天の書:闇の書の抑止力として開発されていたはずが何をトチ狂ったのか超融合機能を持つ。具体的に言うとベースとなる存在(今回は伸)+ユニゾン(シュテル達)で発動する。ただし、適合率が85%以上ないと発動しない。どこぞのナイトメア・○フィみたくユニゾンは何人でも可能だがベースとなる存在の精神力と器が持たなくなると融合した瞬間気絶する。

 

 

麻井伸(不完全体ユニゾン):マテリアル+ユーリを星天の書で取り込んだ姿。不完全なのはアルトリアとランスロット、タマモがいないため。主な新能力は種死の運命ガンダムみたいな幻影機能と羽を用いた幻惑機能。因みに腕と足の手甲具足はメリアの物。

 

 

魔本:元ネタは『金色のガッシュ・ベル』この世界では疑似リンカーコアの役割を持ち魔本に書かれている術だけなら感情を力にして魔法を放てる。どんな感情でもよく(感情が強ければ強いほどいい)感情を元にしているため実質魔力量は無限になっているというトンデモない代物。ただし、使った持ち主と命が直結しているという弱点があり魔本が消失すると使っていた魔導師も消滅する。

 

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えー、遅くなりました。書いていくうちにどこで切ればいいかわからなくなりまして……それでもう全部入れちゃえばいいやと開き直りました。ハイ。

因みに伸君のマテリアルに対する好感度は意外と高いです。まあ、だからと言ってラノベの主人公見たく落とすわけではありませんが(そもそも作者にそんな技量が……ゲフンゲフン)今回その事実にマテリアル+ユーリが驚いただけです。まあ、伸からしたら治してあげたり、料理教えたり、バカ男対策にアクセサリー上げたりとしているので優先度はそれなりに高いです(具体的に言うとセイバーやランスあたり)。

炎熱変換の熱運動については前々から構想はありました。ハイ。多分アリサのあの砲撃がこの作中今のところ最速砲撃です。アリサパネェ。因みにすずかの氷結を用いればいい勝負したりします。能動系vs停止系みたいな感じに。アリサの寝覚めが悪いという発言は殺したらという意味ではないのでご了承を。すずか含めてその辺の教育はしっかりとしています。

後ユニゾンしたマテリアルたちの感想ですがあれは本人のその人に対する心情その物です。まあ、適合率高いということはそれだけ相性いいってことですからね。それはゼイオン達にも反映されています。今回、ゼイオン以外はお出かけしていましたけど。

それにしてもやっとマテリアルたち戦闘に出せたよ。しかしこれ以上戦力増加して何したいんだ?俺?まあ、敵も強化するからいいよね!!

因みにガド君はボロボロですが五体満足でした。あとガッシュの術は主に敵サイドの主力になって行きます。主人公は写輪眼でパクっちゃえばいけますけど。これもいつ出すか迷いました。

これからどうしようか考えています。Stsの構想自体は大体できているのですがね……久々にはっちゃけようかな……

 

説明
第八十八話:激突(後編)
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コメント
次回の更新も楽しみに待ってます!(幻想郷)
融合って(^-^;(slash)
Sts楽しみにしてます!(ohatiyo)
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