IS 2体の魔神皇帝
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昼食を食べた弾は一夏とアリーナに居た。箒は束とマドカは千冬と一緒に買い物に出かけたので

見ているのは清香とラウラ、シャル、セシリア、鈴、簪だ。

 

一夏「時折隙は作る。だからそのタイミングを見計らって撃ってみろ。そう簡単に当たるつもりもないがな」

 

弾「わぁ〜ってらい。それじゃぁ始めようぜ!!」

 

一夏「そらそらそらそら!!!!」

 

一夏はウイングクロスした状態でブレストリガー(ノーマル)で攻撃してくる。

 

弾「ほんとに正確な狙いだぜ・・・銃口と目線から弾道は大体わかる!」

 

一夏「簡単には避けさせん!!」

 

避けたと思った弾がアリーナの壁で跳ね返り白式に命中する。

 

弾「リフレクショットって奴か?!厄介な技術持ってんなほんとに・・・!」

 

一夏(弾なら直ぐに覚えそうなんだがなぁ・・・チッ弾切れが)

 

ブレストリガーの弾をリロードする時の隙を弾は見逃さなかった。

一夏は大抵リロードをする時はいっぺんに両方のブレストリガーをリロードすることが多い。

なので今回もその隙を狙う事ができた。

 

弾「サンダー・・・ブレーク!!!」

 

一夏「当るかってんだ!!」

 

サンダーブレークを出す事は出来たが来る事が解っていたようであっけなく回避される。

回避と同時にブレストリガーによる射撃攻撃が来た。

 

弾「いででででででで!!!!」

 

全弾命中してしまう失態をしてしまった弾。装甲も所々剥がれてしまっている。

 

一夏「まだまだ!」

 

マガジン部を一つ弾の近くの地面に突き刺し、更にリロードを行なう。

 

弾「こいつ!!フィンガーミサイル!」

 

指の先端から細く小さなミサイルが発射されるがブレストリガーで迎撃される。

しかし弾切れにすることは出来たので下がってサンダーブレークを出そうとする。

 

一夏「甘いんだよ!!何の為にマガジン2つ地面に刺したと思う!!」

 

弾「やべっ!?」

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!

 

銃弾の雨が硬直して動けない弾に降り注ぎ白式のSEが0になってしまった。

 

弾「くっそ〜!あの弾倉の事忘れてたぜ・・・」

 

一夏「あの時は後退しながらフィンガーミサイルを撃ち続けるべきだったな」

 

弾「だよなぁ」

 

一夏はサンダーブレークが出される前に空になったマガジンを捨て、地面に刺しておいたマガジンを飛び込み前転

でリロードし、そしてサンダーブレークを出そうとして動けない弾に向って一斉射撃を行なったのだ。

 

弾「フィンガーミサイルじゃなくてアサルトライフル使うのも手だったか?」

 

一夏「だな。俺は弾切れだったから反撃できねぇしマガジンを弾き飛ばされてたらリロードも難しかった。

   トルネードクラッシャー使ったとしても腕がなくなるから戻ってくるまで足でしか攻撃できねぇ」

 

弾「片腕だけ使ってリロードする手があるだろ?」

 

一夏「あえて使わなかったんだ。今度から使うけどな」

 

簡単な反省会をして弾は一息ついた。

 

弾「はぁ、まぁ今日は此処までか?」

 

一夏「そうだな。白式の装甲、しっかり取り替えておいてやれよ」

 

弾「鈴達に手伝ってもらうか・・・」

 

一夏「連絡しておくか?」

 

弾「俺が自分で言うからいい。まぁあいつ等が無理だったら手伝ってくれ」

 

一夏「解った。じゃ、お疲れさん」

 

弾「おう、ありがとな」

 

弾は鈴達に連絡を取り、白式の装甲の取替えを手伝ってもらった。

 

鈴「終った終わった・・・はぁ・・・」

 

弾「ん?如何したんだ?精神的に疲れたような顔して」

 

鈴「いや一時間くらい前に父さんと電話で話してね・・・。

  父さんと母さんが離婚した理由聞いてさ・・・」

 

鈴の表情は呆れるのと同時に理由が下らないのでその事に関する怒りが見え隠れしている。

 

セシリア(こ、怖いですわ・・・)

 

簪「弾、私達先にご飯食べてるね・・・」

 

弾「え?あ、おい!」

 

鈴(気を使わせちゃったかな・・・?)

 

弾と二人になって細々と話し出す鈴。

彼女の両親が離婚した理由・・・

最初は鈴がISでの遺跡や化石などの発掘作業に興味を示したのが始まりだった。

両親は反対し鈴も興味を持っていたが其処まで本気ではなかった。

しかし適正を以前計った時、適正Aだった事が中国に居る母方の祖父に知られたらしい。

その母方の祖父は軍人でISを軍事利用しようとする強硬派の一人で鈴をIS操縦者の軍人に仕立て上げようとした。

その為に結婚している鈴の父が日本人である為に邪魔だった。

だから脅迫状や鈴がいない間に店で嫌がらせ等を行い、離れ離れにならざるを得なくした。

そして鈴が中国に帰ってきて軍属ではないにしろIS操縦者になったまでは良かった。

母方の祖父の唯一の大誤算、それは鈴の父がその事を知ったことと彼の姉の夫が光子力研究所に勤めている事だった。

鈴の叔父に当る彼は鈴の父からその事を聞き、束や十蔵に子供を道具として利用する祖父に対して

大憤慨しながらこの事を話したようである。

ISを軍事利用(自衛目的以外で)される事を途轍もなく嫌悪する束はIS委員会を使って強硬派を逮捕してもらい、

束達孫世代をこよなく愛する十蔵が弓に頼んで色々手を回してもらい、最近ようやく再婚する事ができたという。

因みに鈴本人は最近になって嫌がらせ等の祖父のやった事を知ったらしい。

軍属のIS操縦者にしようとしていたことだけは知っていたようだ。

 

弾「鈴の爺さんってそんな人なのか?」

 

鈴「人間とは思えないわ。アタシを道具扱いしかしなかったし母さんの事だって高い適性を持つ

  IS操縦者を生む道具としか言ってなかったからね。

  軍じゃなくて考古学者の人がIS操縦者を募集してたからそっちに応募してやったわ。

  でもその人ジジィに脅されてらしくて兵器製造企業の操縦者にされたけどね。

  今はその学者の人のところの所属だけど」

 

弾「兜博士も流石だよなぁ・・・確か孤児院とか彼方此方で経営してたりしたし」

 

鈴「子供好きだからかしらね。でも嬉しいわ」

 

弾「あはは・・・」

 

鈴がキラキラした笑顔で父と母の事を考えているのを見てドンだけファミコン(ファミリーコンプレックス?)

なんだ?とか考えてしまい苦笑いする弾だった。

 

弾(よくよく考えりゃ一夏に箒達も家族大好き人間だったなぁ・・・)

 

鈴「IS適正だけでこんなことする人間の気が知れないわ・・・。職業選択の自由が今は世界共通だって言うのに(怒)」

 

弾「其れは同感。けど権力が欲しいってのは直感的に解る」

 

鈴「適正といえば弾って適正は何なの?」

 

鈴もこの話が嫌になったようで話題を変えてきた。

 

弾「俺はAの真ん中辺りらしい・・・飯食いにいこうぜ」

 

鈴「そうね。簪はどうなのかしら・・・」

 

弾「さぁ?」

 

弾と鈴が食堂で食事中の簪とセシリアを見つけて一緒に食べ始めた時に鈴が先程のIS適正について聞き始めた。

セシリアと鈴は最近計った所Sに限りなく近いAで簪はSらしい。鷹月達が混ざってきたので聞いてみると

鷹月はAの真ん中辺り、本音は鈴達と同じくらい、そのほかも殆どの一組メンバーはA以上だった。

本音が調べた所、千冬、一夏、箒、清香、マドカ、束は測定不能、ラウラに関してはEXだったとか・・・

結果何故か一年一組と一年代表候補生達は適正が入学当初より一段階から二段階ほど上がっていたようだ。

余談だが楯無は適正Sの真ん中らしいが最近Aに近いSまで落ちているそうな。

そして福音戦で共に戦ったナターシャ・ファイルスも適正が測定不能になっているらしい・・・。

 

弾「皆すげぇな・・・適正Aなんて余り居ないんだろ?」

 

鈴「そうなんだけどね・・・」

 

鷹月「多分織斑君や織斑先生の訓練受けたせいじゃないの?清香なんて入学時適性Bだったのが

   測定不能になった上この前打鉄使おうとしたらコアがオーバーヒートしたらしいし・・・」

 

弾「一夏達ってほんとに人外だな・・・俺達もそうなりつつあるけど・・・」

 

鷹月「織斑君は『人間だろ阿呆』って真顔で言いそうだけどね」

 

本音「細かい事なんでどうでもいいからご飯食べよ〜♪」

 

鷹月「そうね」

 

弾「まぁ確かにそんなことより飯だな」

 

本当にどうなってしまうのだろうかこのクラスは・・・。

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翌日・・・・

 

千冬「諸君お早う」

 

「「「「「お早う御座います」」」」」」

 

千冬が挨拶すると女子達と弾が挨拶するが一夏は相変わらず寝ている。

 

千冬「今日は起きていろ織斑」

 

一夏「ンゲッ!」←眉間に命中しひっくり返った。

 

千冬は白墨攻撃で一夏を叩き起こした。

 

弾「プッ・・・ククククク・・・・」

 

一夏「この野郎・・・」

 

一応テストがあったので一夏もこの日はずっと起きていた。

しかし放課後に訓練の名目で笑った事に関して大喧嘩しながらきっちり弾の特訓に付き合う一夏だった。

喧嘩の勝敗は今回は一夏の勝ちだった。本当に余談だが口喧嘩に関しては弾の方が勝率は高いらしい。

一方清香は千冬に放課後、ISの格納庫まで来るように言われていた。

 

清香「織斑先生、急に呼び出しされたから驚きましたよ」

 

千冬「いやな、お前専用の機体が送られてきたのだ」

 

清香「へ?」

 

千冬「束が言うには司馬博士という兜博士の知り合いが設計した機体だったらしいが

   その司馬博士が亡くなってしまい設計図などを光子力研究所で引き取りISとは少し違う

   パワードスーツにしたらしい。ISコアが使われていないのが大きな違いか」

 

清香「私に支給された理由ってこの前打鉄のコアがオーバーヒート起こしちゃったからですか?」

 

千冬「コアがオーバーヒートした理由はやはり適正が高すぎたからだろうな。

   しかしコアがなければ大丈夫だろうということでこの機体が製作され、

   魔神の巫女であるお前の自衛用として今回送られてきた」

 

清香「機体名・・・『鋼鉄魔神ジーグ』?」

 

千冬「磁力と光子を操る力を持っている。待機状態にするとお前の義手と一体化するようになっている

   と聞いている」

 

清香はジーグに触れるとその装甲が彼女に装着される。

頭部は兜の様になっていて耳部に角の様な物があるがある。

胸部、腹部は完全に覆われた。胸部には紅い装甲の一部が展開するギミックがある。

腹部には何かの武装の発射口がある。

前腕部と膝から下は完全に装甲に覆われる。

色は頭は赤と白、角の部分が白となっている。胸部及び腹部は黄色と若干の黒と紅、手足は緑色である。

 

清香「えっと・・・武装は・・・『スピンストーム』『ジーグブリーカー』『磁力攻撃』

   『光子攻撃』『ハンドビーム』『ブレストファイヤー』・・・使いこなせるかなぁ」

 

千冬「解った解った。明日から訓練してやるからな・・・魔神パワーの事を含めてな」

 

千冬は清香の頭を優しく撫でながら勇気付けた。

 

清香「約束ですよ・・・?」←上目使い&若干涙目

 

千冬「解っているさ義妹よ」

 

ジーグを待機状態にすると黄色いグローブになり、其れが両手に装着されている。

しかも外そうとしてもそう簡単には外れないようだ。

 

清香「一体化ってこういう事なんだ・・・」

 

千冬「風呂の時以外は常時つけていても違和感ないな」

 

千冬は清香に説明書を清香に渡して寮長室に清香は自室に戻った。

清香は自室に戻ると説明書を読み始める。

 

清香「展開時には拳を合わせること・・・」

 

箒「清香、戻っていたのか」

 

清香「あ、箒。お帰り♪」

 

箒「あぁ、只今♪お、専用機の説明書か?」

 

清香「うん。ISじゃないパワードスーツだって」

 

箒「そうか。お爺様に姉さんも良く考えるなぁ。私も読んで良いか?」

 

清香「もち♪」

 

箒は清香の隣で一緒に説明書を読み始める。

 

清香「お腹の発射口ってスピンストームのなんだ・・・」

 

箒「磁力と光子を操るか・・・大抵の兵器にとっては天敵じゃないか?」

 

暫く読んでいると一夏が帰ってきた。何かを持っている。

 

清香「一夏、其れ何?」

 

一夏「ん?寒くなってきたからな。マフラーを編んでみた(超合金ニューZαが編みこまれている)

   紫のが清香、紅いのが箒、黒が俺で」

 

清香「ありがとう一夏♪」

 

箒「嬉しいぞ♪」

 

一夏は喜んでもらっているのを見て安心して喜び、薄く笑った。

しかしマフラーに隠れていてその変化は見えなかったが・・・。

3人のマフラーは真(チェンジ)ゲッターロボ世界最後の日で流竜馬のしていたマフラー

と同じデザイン。

 

清香「じゃあ、私も、ハイこれ」

 

清香が差し出したのは靴下だった。

 

清香「束さん保温効果と動きやすさを第一に考えてもらって其れを元に編んだの♪」

 

この靴下には超合金Zが編みこまれている。

 

一夏「おう。ありがとな」

 

箒「清香〜♪」

 

箒は清香にを抱き寄せ、一夏はありがとうと清香の頭を撫でる。

残る箒からも手袋が手渡された。一夏の物には手の甲の部分に髑髏の模様があり清香と箒自身のものには

紅くZの刺繍がしてある。この手袋にも超合金Zが編みこまれている。

 

一夏「俺のマフラー以外は完全に日常品だな。手袋は夏してても違和感ない薄い物だし」

 

箒「一夏の事だ。武具としても使えるのだろう?」

 

一夏「一応はな。正直言うと首周りの防御用だな」

 

清香「一夏と箒のお手製〜♪」

 

一方・・・

 

Drヘル「あしゅらの組み込みは終った。後は試運転だなブロッケン」

 

ブロッケンといわれた男は「はい」と答えた。

このブロッケン伯爵は頭と胴体が繋がっていない阿修羅に匹敵する変わり者だ。

清香の四肢を切断した犯人でもある。

 

ブロッケン「はい。しかし奴等魔神の巫女を見つけたようで・・・」

 

Drヘル「なに?」

 

ブロッケン「殺そうとしましたが阻まれてしまいました。四肢は切断しましたが兜博士の事です、

      義手義足は既に取り付けていましょう」

 

Drヘル「う〜む厄介じゃな・・・魔神の巫女はマジンガーを味方にできる。

     量産型グレートはほぼ全て無人機・・・起動プログラムを機械獣と同じにしては

     全く動かんようになっておるし本当に厄介じゃ。ブロッケン、出来る限り早く始末するのだ!」

 

ブロッケン「お任せを!アーチェリアンJ5を使います。奴は銃などの発砲音はありませぬし気がつかずに

      始末できるでしょう」

 

清香の命を狙ってブロッケンが動き出そうとしていた・・・

説明
今年最後の投稿じゃ〜!!皆様良いお年を。
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