そらのおとしもの 助けてゾンビ様! 激烈合コンだよ!! |
前書き
作者「さてかなり久しぶりだぜ」
智樹「急にどうしたんだ?」
作者「そらのおとしもの完結マジか+年末記念に去年書いたものを投稿しようと思う」
智樹「いよいよ俺たちの物語も終わりか。原作だけでなく次の映画でもアニメは完結するみたいだからな」
作者「そうだな。秋山はどんな反応をするのだろうか。そして秋山の言う最強のモードは発動できるのか!?」
智樹「そこ重要じゃないよな?」
作者「うん、俺が勝手に言ってるだけ。それはそうと今回のは『これはゾンビですか?』のアニメ2期にあったある話を見ながら書いたものだ」
智樹「それなのに1年も経ったのかよ」
作者「他にネタ思いつかないし、7月から俺ここから事実上の追放されてたんだぞ」
智樹「追放!?」
作者「いいすぎたな。正確にはなぜか俺のパソコンだけここTINAMIで機能不全を起こしてて投稿もコメントもできない状態になってた。昨日ようやく解決策を教えてもらって戻ってこれたんだ」
智樹「じゃあ前みたいにやるのか?」
作者「いや、ぶっちゃけ今はまったく別のところで他事しててそれどころじゃない」
智樹「なんじゃそりゃ!?」
作者「俺を追っかけてる人間なら俺が今何してるかわかるよな?」
智樹「おっかけいないだろ」
作者「それはそうとこんなもので、スタート!」
「暇ね〜」
突然の通り雨を家の中から眺める美香子。
「桜井君を殺しに行くのはいいけど、どうやって殺そうかしらね〜」
美香子の好きな事の一つとしてあることは、智樹に迷惑をかける(殺しに行く)こと。
とは言っても色んなことをやりつくしているので、次の手を考えるのに一苦労していた。
「英君に相談しようにも英君は興味を示さないでしょうからね〜」
守形はもっぱら「新大陸」以外には興味はない。
智樹の悪行に手を貸す時は大抵「新大陸」と言われてのことである。
「なにかないかしら〜」
「……ぁ〜」
外では突然の突風でアストレアが吹き飛ばされているが、美香子は気にしない。
「……」
美香子はふとテレビをつけてみる。テレビにはアニメが映し出されていた。
『私、合コンしてみたいです』
とても可愛らしいが腹黒い女の子が主人公の男の子に合コンをしたいと言い出し、主人公は苦労の末、合コンを開くことができ、合コンをするのだが散々な目にあった。
「これね」
美香子はにやりと笑った。
「早速合コンよ〜」
美香子の言葉を聞きいれたかのように雷が鳴り響くのであった。
そらのおとしもの 助けてゾンビ様! 激烈合コンだよ!!
「それで出来れば早い時期に合コンをしたいのよ〜」
「なんで俺達に言うんですか?」
新大陸発見部部室で美香子の合コン宣伝を聞く智樹達。
「なんでって、桜井君にも参加してほしいからよ〜」
美香子の笑みは明らかに何かを企んでいるものであり、体からどす黒いオーラが漏れ出していた。
(ここで断ったら確実に殺される…。かといって参加しても殺される……)
結局のところ、智樹はどっちを選んでも待っているのは死である。
(けど合コンならまだなんとかなるかもしれない……)
智樹はまだ何をするか分かっていない合コンで自分の生存を賭けた。
「会長にそこまで言われちまったら、仕方ねえよな」
智樹は開き直ったのか、かっこいい顔で合コンに参加することを決めた。
「ねえ、そはら、合コンって何?」
ニンフがそはらに尋ねた。
「合コンって言うのはね……」
そはらは簡単にエンジェロイド組に合コンの説明をした。
「だったら私も行く!」
ニンフも行くと言い出した。
「ニンフだけじゃない、私も…」
「はいはーい! 師匠、私も合コン行きたいです!」
イカロスにアストレア行くと言い出す。
「いいわよ〜、どうせならみんなで行きましょう〜」
「だが美香子、合コンは男女の比率がほぼ同じではないといけないはずだ。
この場にいる女子は5人、それに対して男子は俺と智樹の2人だけだ」
「秋山呼んでも3人だからまだ2人足りないっすね」
「それなら1人は問題ないわ〜」
「1人……」
「なんだか嫌な予感…」
そして次の日、合コンをすることになった。
合コン会場は少し街の方に出たカラオケ屋だった。
「………」
智樹は何とも言えなかった。
合コン会場には部室で言ったメンバーに加え、秋山がいる。
しかし秋山だけでなく、日和にカオス、そして夜店のおっさんと五月田根家の子分が2人ほどいた。
「秋山…」
「なんだ?」
「なんで風音とカオスまで連れてきたんだ」
「いつものメンバーの仲間外れはよくないだろ」
「でも秋山先生、合コンなら私なんか呼んでも……」
「まあ遊び半分で問題ないだろ」
「そうそう♪」
カオスは遊ぶ気満々だった。
「まあ、風音とカオスはいいとして……」
智樹は夜店のおっさんの方を向く。
(あのおっさんだけはやばい! やばい!)
夜店のおっさんのせいで何度も死にかけている智樹。
「まあこれで男女6:7で女子の方が1人多いが、さほど問題ないだろ」
「それじゃあ、早速合コンを始めるわよ〜」
「けど、このメンバーじゃ自己紹介しても意味ないわよ」
「大丈夫よ〜、ニンフちゃん」
美香子がどこからか箱を取り出す。
「これからやるのは王様ゲームよ〜」
「王様ゲーム……」
「って何?」
王様ゲームの説明をする美香子。
「なんだか、あまり乗り気にならないわね」
「まあぶっちゃけあいつらの嫌な過去を掘り返すになるからな。
……けど、そんなの忘れて思いっきり楽しめ。
俺も楽しむからよ!」
妙にテンションを上げる秋山。
「それじゃあ、始めるわよ〜。
皆、この箱に手を入れてね〜♪」
皆が美香子に言われるままに箱に手を入れる。
そして全員紙を取り出す。
「それじゃあ……」
『王様だーれだ!』
全員が一斉に紙を開く。
「あ、私だ」
最初に王様と書かれた紙を引いたのはカオスだった。
「それじゃあカオスちゃん、命令したい人の番号を言っちゃって〜。
何だったら自分を指名してもいいのよ〜」
「それだったらね〜、4番の人が王様を抱きしめて〜」
「4番誰?」
「俺だ」
何と4番は秋山だった。
「どうせならお兄ちゃんがよかったのにな〜」
「ちなみに智樹の番号は?」
「俺は2番だけど……」
智樹が自分の引いた紙を見せる。
「…………」
秋山は薄ら笑いをする。
すると秋山の番号と智樹の番号が入れ替わる。
「なっ!?」
「このくらいお手の物だ。
主催者会長さん、これは紙をすり替えじゃない。番号が変化しただけだ。
よろしいかな?」
「ええ、よろしいわよ♪」
秋山の笑みに合わせるかのように美香子も怖い笑みを浮かべる。
「お兄ちゃん、抱きしめて♪」
「はいはい」
智樹は子供をあやすようにカオスを抱きしめる。
「わ〜い」
『………』
その様子を見ているイカロス、ニンフ、アストレア、そはらの心境はかなりのものであった。
「まあ大人のカオスだったら、俺が喜んで抱きしめてやったんだけどな…」
「それじゃあ、次行くわよ〜。紙を戻してまた引くわよ〜」
皆が紙を戻して再び引く。
『王様だーれだ!』
「私です」
引いたのは日和。
「それじゃあ風音さん」
「え〜と、それじゃあ、2番の人と10番の人が握手を…」
2番と10番は美香子の子分たちだった。
「………」
とてもシュールな光景に何も言えない一同。
「それじゃあ次〜」
次の回になった。
『王様だーれだ!』
「俺だーーーーーー!!」
王様になったのは智樹だった。
「さて、何を命令しちまおうかな……」
智樹はとてもいやしい顔をする。
「よしじゃあ……、5番の人はスク水、………1番の人はバニースーツ、それと2番はナース服に着替えてくれ!」
そして智樹の命令通りに1番はバニー、2番はナース、5番はスク水となった。
そのメンバーは……。
「なんかいつもとあんまり変わらねえかな……」
実は智樹の指定した番号を持っていた人物。
1番がアストレア、2番が美香子、5番がニンフだった。
「そうでもないだろ、アストレアとニンフはともかくそこの会長さんのナース服ってまずないと思うぜ」
「確かに、美香子が自分から着ることはまずないからな」
「桜井君、これでお注射はどうかしら?」
美香子はどこからか巨大な注射器を取り出す。
「止めて! それじゃあ俺死んじまう!」
「それは見事に智樹の番号を当てたらにしな」
「…仕方ないわね〜、それじゃあ次よ〜」
そして次の回。
『王様、だーれだ!』
「俺だ」
引いたのは秋山。
「それじゃあ、2番と3番と5番と8番は4人でカラオケ一曲歌う」
「随分楽ね」
「私だ」
「会長もね」
「私もです」
アストレア、カオス、美香子、日和が該当し、4人は適当な歌を選んで4人で歌う。
「結構いい声してるな」
「ああ」
「私も歌いたかったな〜」
「………」
ニンフが愚痴を漏らすがイカロスは何も言わない。
「それじゃあ次に行こう」
そして5回目のくじ。
『王様だーれだ!』
「ふぅ〜、俺だ」
引いたのは夜店のおっさん。
「ひぃいいいえええええ!!」
智樹は自分の死を予感した。
「………これに撃たれろ……」
夜店のおっさんは拳銃を取り出す。
「4番」
「ひぃいいやあああああ!!」
4番は智樹だった。
そして拳銃から放たれる銃弾に撃たれまくる智樹。
幸いにも弾は実弾ではなくゴム弾だったが、かなり痛かった。
「ふふふふ」
智樹の痛がる様子を見て愉悦する美香子。
「いてててて……」
「それじゃあ、またやるわよ〜」
そして6回目。
『王様だーれだ!!』
「私」
引いたのはニンフだった。
「ニンフ、何を命令するの?」
「命令ね……」
エンジェロイドは命令される立場なので、命令したことがなく、戸惑う。
「…………」
ニンフは下を向く。
「……それじゃあ、8番の人、私と……キス」
「8番……って俺じゃねえか!」
智樹はすごく困るが、智樹以上にそはら達女子勢(日和と美香子は除く)が慌てだす。
「イカロスさん、どうしよう……」
「ですが、これは……王様の命令」
「ニンフ先輩ずるいです!」
「いいなぁ〜、ニンフお姉様」
イカロス(と実はもう一人)しか知らないが、智樹とニンフは一度キスをしかけている。
「それじゃあ智樹……」
すると美香子の黒服二人が智樹の腕をつかんで固定する。
「は、放せ……」
「許してね智樹」
ニンフの唇が智樹の唇に近づこうとした時であった。
「ちっと待て」
秋山が止めた。
「何よ秋山」
「ニンフ、お前さっきサーチして智樹の番号を見ただろ」
「な、なんのことかしら?」
「ほりぃ」
秋山がモニターを取り出す。
するとそこには先ほど顔を下に向けていたニンフの姿だった。
「これな〜んだ?」
モニターのニンフは目の色(正確には色ではないが)が変化しており、何かを調べている動作をしていた。
「な、なんでこんな映像が……」
「お前の考えることは簡単に思いつくわ」
「会長、これってどうなるんですか?」
「言ってはいなかったけど、開示前のサーチ行為は禁止。
だから、ニンフちゃんの命令は無効よ〜」
「ちょっと待ってよ、だったらさっきのカオスの……秋山のあれはなんなのよ?
あれも無効じゃないの?」
「あれは紙を開示した後よ〜。それに紙のすり替えはしてないから有効〜」
「…………」
「それじゃあ次行きましょうか〜」
7回目。
『王様だーーーれだ!』
「はいはーい! 私でーす!」
アストレアが王様になった。
「それじゃあ、3番が私に何か食べ物奢ってー!」
「俺かよ!」
智樹はアストレアにひとまずカラオケ店にあるフライドポテトを奢ることにし、ポテトがやって来る。
「いっただきまーす」
アストレアはポテトを食べる。
「もぐもぐ」
「アストレアちゃん、食べながらでいいから始めるわよ〜」
「しかしそろそろ時間じゃないか?」
「それじゃあ、次で最後にしましょうかしら〜。
それで最後は全員、紙を開示するのはどうかしら?」
「つまり命令できるものを完全に指定できるということだな」
「面白い」
「今度こそやってやるわ」
「私だって…!」
皆が気合を入れて箱に手を入れて紙を取り出した。
『せーの……王様だーーーーーーれだ!!!』
全員が一斉に紙を開示する。
「私よ〜」
なんと最後の最後で引いたのは美香子だった。
「ひいいいいいいい!!」
「桜井君、覚悟はいいかしら?」
美香子は既に用意していたマシンガンを手に持つ。
「………」
智樹はドアに手をかけて開ける。
「逃がさないわよ〜」
「ひぃいいやあああああ!!」
美香子は智樹に向かってマシンガンを撃ち、智樹は何とか避け、逃げ去っていく。
「お兄ちゃん、大丈夫かな?」
「いつものことだから大丈夫でしょ。
ところで秋山、あんた細工した?」
「いや、してない。誰もあれには細工してないぞ。
つまり美香子は自力で引き当てたということだ。
まあその気になれば俺がすり替えることも文字を変えることも可能だったが、やめた。
おもしろそうだったからな」
「お前も暇だったんだな、秋山」
美香子に言うように秋山に言う守形。
「まあ最近は割とな……。
さて今どんな感じかな」
秋山がでかいモニターを召喚して智樹達の状態を見た。
智樹はいつものように美香子に追いかけられる場面であった。
「こんな合コン、もう嫌だーーーーーーー!!
助けてーーーーー、ゾンビ様ーーーーーーーー!!」
終わり
おまけ
作者「どうだった?」
智樹「こんなオチかよ」
作者「いいの。さてとそれでは今年はこの辺で……」
智樹「ちょっと待て、お前他に書くものないのか?」
作者「他のところでも書いてるし、いつもやってるSS大戦もどうしようかな。一応ネタは思いついてるけどな……」
智樹「一応のファンはいるんだしやったら?」
作者「まあ考えとくは。よいお年を!」
説明 | ||
今回のは1年前に書いたものであり、ある作品のを参考と言いますかほぼまんまやったものになります。また作者の分身となるオリジナルキャラも出てくることをご了承ください。 | ||
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コメント | ||
お久しぶりです。BLACKさんはTINAMIの他に何処で活動していますか?それとよいお年を!(SGBM) | ||
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