東方物語?約束と終焉?3
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────幻想郷

?「どこにもないじゃない!!」

?「おかしいですね。ここにあると思ったのですが・・・」

?「早くあいつ等より先に『物』を見つけないといけないのに!」

?「そうですね。それに八雲紫の姿が見えませんし」

?「まあ、あいつがいなくて良かったわ。いてもらっちゃあ困るからね。それに、あの一族がここにこない限り、幻想郷は終わり。私達が 『物』を取っても終わり。どのみち、私達の勝ち」

?「そうですね。では別の所を探しますか」

?「そうね。行きましょう」

────現世

「んんんん!!!んぐぁ!!!」

体を後ろにそってその場であくびをした。八雲紫に言われ石階段の前にいるが、いくら待ってもこない。

「ここにいないってことは、神社にいるのか」

神社にいると予想し、階段を登っていく。その階段は石で作られているため、様々な形、大きさがある。ということは、登りにくいということだ。階段数は全部で75段である。そして階段を登り終えると、次は上り坂がつづく。その坂を登っていくと石でできた鳥居が、建っている。その鳥居をくぐると右に行く道と真っ直ぐ行く道がある。右には、たくさんのお墓がある。夜行くと不気味な場所である。真っ直ぐ行けば神社がある

その神社に、八雲紫がいるのだろうか。半信半疑になりながらも、鳥居から神社につづく坂を登っていった。

紫「あら。やっときたの」

「やっとって・・・・・あんたが階段の前に来いって言うから行ったのに行ったのに、姿が見えなかったし

だったら神社の方にいるのかなって思ったんじゃ」

紫「まあそれはごめんなさいね。でも、いい運動になったでしょ?」

八雲紫は手に持っていた扇子を広げ、その扇子で口を隠しながらわらった。この人は良く分からない。笑いすんだのか扇子を口から離し、広げた扇子を元に戻した。

そして、八雲紫は後ろにあった神社の方に体全体を向けた。

紫「あなたに、質問してもいいかしら?」

「質問?・・・・・別にいいじけど、プライベートな事や秘密を言えって質問はいやじゃで?」

紫「そんな事は聞かないわよ。それに聞いたところで私はなにも得しないしね」

なんだろう。この言葉じゃ言い表せない気持ちは・・・・・

紫「じゃあ質問するわよ」

「はいよ。なんでしょうか?」

紫「貴方はどうして幻想郷にいくの?」

「・・・・・・・・・・は?」

予想外の質問がとんできて少しばかり、あせった。しかし、なぜそんな質問をしてくるのだろうか。

俺が幻想郷に行くのは、八雲紫に来ないと、良くない事が起こるって言われたし。それに、俺の一族がどうじゃーこうじゃーって言われるし、続きが聞きたいなら幻想郷に来なさいって言われたわけであったからで。そんな気になることを途中でやめさせられたら、聞きたくなるのはしょうがないことだ。と、自分では思っている。

「そりゃあ・・・・・あんたが来いって言ったから・・・・・」

紫「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

少しの沈黙があったが、八雲紫が真剣な目で俺を見て、そして、息を大きくはいた。

紫「まったく・・・・・本当に貴方はそっくりね」

そう言うと、八雲紫は片方の手で神社の前に不気味な穴を作り出した。

「なんぞやそれ」

紫「境目よ。この中を通れば、幻想郷に行けるわ」

境目と言われる中を見てみると、無数の目がある。全ての目がそれぞれ別の方向を見ている。本当に気味が悪い。

「これの中を通ったら幻想郷に行くんだよな?」

紫「そうよ?」

「こっちにまた戻ってこれるのか?」

紫「『物』を早く見つければ早く帰ってこれるわ」

「・・・・・・・・・・」

紫「大丈夫よ。すぐに帰ってこれるわ」

不安がないといえば嘘になるが、同時に好奇心がどこかに芽生えているのを、わかっていた。もし八雲紫のいう事が本当ならそれを信じたい。しかし、今日の夜に会ったばかり、しかも幻想郷という場所からきた人物を早々に信じたいという思いにはなれない。だが行かなければならないという事であれば、祖父が行った場所ならば、あるがままを受け入れようと思う。言葉おかしい?

 

そして俺は幻想郷に足を踏み入れる。

何も知らず。

なにも聞かず。

説明
あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

そして、投稿遅れてごめんなさいーー!!!
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