真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #112
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〜 第112話 †怒れる錦2† 〜

 

「全軍鋒矢の陣を組むんだ!一気に敵陣を食い破るぞ!」

 

「御意!」

 

「先鋒は私と菫(すみれ:?徳真名)さんが切り開く!

 叔父と蒲公英(たんぽぽ:馬岱真名)は全体を見て、指示を頼む!」

 

「お嬢様、お供しましょう!」

 

「分かりました、全体は私に任せて下さい

 蒲公英、私の見えない場所宜しくお願いしますよ」

 

「お父様任せて!お姉様も菫姉様も遠慮なくやっちゃって!!」

 

 

馬超(ばちょう)軍は⇒の形を取り、いつでも突撃できる準備をする

 

 

「外側を大盾隊で守りなさい!弓兵隊は中央へ!

 季衣(きい:許チョ真名)と流琉(るる:典韋真名)の親衛隊は私の守りを

 桂花(けいふぁ:荀ケ真名)は全体を見て、私が気づかない場所を指示しなさい」

 

「華琳(かりん:曹操真名)様、僕に任せて!」

 

「絶対華琳様には近づけさせません!!」

 

「向こうは鋒矢で来るからこっちは魚鱗の陣で中央を厚くして耐えるのよ!」

 

 

対する曹操(そうそう)軍は中央を厚くした◇に近い形の陣形を取る

 

 

「曹操、父さんの敵はとらせてもらう!全軍突撃!!」

 

「英雄の娘の力を試させてもらうわよ!全軍盾を構え・・・弓兵隊撃ちなさい!」

 

 

戦場に地響きが鳴り、空から無数の矢が降り注ぐ中

私は先陣を切って、曹操軍に切り込む

 

「だぁぁぁぁぁ!らっしゃあああああああ!」

 

銀の一閃が煌めき敵軍が空を舞う

 

「ふふふ、お嬢様は絶好調ですわね・・・では私めも!」

 

シルクロードから伝わった西の国の武器乱守(らんす)と呼ばれた武器を持ち

全身甲冑を着込み、馬にも鎧をつけた重戦車が敵歩兵を踏み潰していく

いつも思うが何故そんな重いのに私についていけるかいつも不思議でならない

以前聞いた時も・・・

 

「お嬢様・・・女は秘密がある方がいいんですのよ?」

 

と返されてから深く考えたら負けなんだなと思った

私と菫さんでいい感じに敵陣深くに切り込んでいたら突然鉄球が私に降ってきた

 

「なっ!?」

 

なんとか銀閃(ぎんせん)で受け止めるがその勢いに負けて馬から落ちてしまった

身体を捻りなんとか着地して前を見ると小さい女の子が鉄球を操って地面に置いていた

 

「こっから先は僕がいかせないからね!」

 

ちらりと菫さんの方を見ると菫さんの方にも似たような女の子が足止めしてるようだ

ただ、私と違って馬からは落ちてないようだが

 

「いいだろう、あんたを倒して先に進ませてもらう!

 私の名前は馬孟起だ!」

 

「僕の名前は許チョだよ!」

 

「「尋常に勝負!!」」

 

勝負は一進一退だった

「つうか、なんつう馬鹿力だよ」私は手の痺れと共に相手の力を舐めていた

蒲公英よりも小さいから油断してたが、蒲公英よりも強い

鉄球の重さと彼女の力が合わさり銀閃で防いでも吹き飛ばされそうになる

まともに受け続けるには槍が持たなくなりそうだ

それなら弾くしかないか・・・再び迫ってきた鉄球に攻撃を加えるが一回では勢いがちょっと無くなる程度

 

「くっそー!どうすりゃいいんだよ!」

 

こうしてる間にも戦局は変わっていってる突進力を活かしてここまできたが

その突進力が無くなった騎馬隊は徐々に後退しないといけなくなってきてる

このままでは曹操を討つどころかこっちが先に討たれてしまう

菫さんの方を見ると、こっちと似たような状況で中々攻めこめなくて体力だけ無くなってきている

うん、これは凄く不味いな無い頭を絞って考えるが何も出てこない

よし、とりあえず目の前にいる彼女を倒すことだけを考えようと足に力を入れて踏み出そうとした時

 

「お姉様!菫姉様!これ以上は無理だから下がって!!」

 

蒲公英が私の愛馬の麒麟(きりん)を引きながらこっちにやってきた

 

「お父様がなんとか抑えてるけど、厳しいから早く!」

 

敵を前にして逃げるのは非常に悔しいが仕方がない

 

「許チョとか言ったなこの勝負はお預けだ次は必ず私が勝つからな!」

 

「僕だって負けないからね!次は決着つけてやるからな!」

 

麒麟がこっちにきたから素早く乗って、後退する

菫さんの方は先にいったようだ

その包囲網がだんだんと狭まってる中、奮戦する人物がいた

 

「叔父さん!」

「お父様!」

 

「翠(すい:馬超真名)蒲公英早くいきなさい!」

 

「お父様・・・でも!」

 

「蒲公英、貴方に私は託したはずです・・・さぁ行きなさい!」

 

 

その言葉に蒲公英は泣きながら後退していく

私は・・・

 

「翠、私の娘頼みましたよ?寂しがり屋ですからね構ってあげてください」

 

「叔父さん・・・分かったよ」

 

叔父の言葉を胸に刻み、私も後退していくすれ違った叔父の顔は満足そうに笑みを浮かべていた

 

それから程なくして私達は敗走に撤退戦へと移った

 

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あとがきっぽいもの

 

明けましておめでとうございます、今年も駄文を宜しくお願いしますm(_ _)m

さて、今年最初の一発目ですが史実通り?に馬超と許チョの一騎打ちを書いてみました

互角の闘いをしてたということですので、こちらでも互角?の戦いを・・・

ちなみに?徳と典韋の対決ですが、?徳側は手を抜いてます

一応とある人の指示で翠が勝てばしょうがないけど、菫は手を抜いて勝たないようにと言われてますので

それなりに疲れた演技をして敗走したフリしてます

ここで韓遂さんもフェードアウトしていきますが、分かる人は今後の展開は簡単に読めるかとっ!

 

そんなわけで今年もマイペースにやっていきます、次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

説明
この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
苦手な人はご遠慮ください
大丈夫な人は駄文にお付き合いください、更新は基本日曜になります

怒れる馬超さん話の続きです
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コメント
nakuさん>少数でも勝てない事はなさそうなのが恋姫の世界ですね、ただ一応彼女達も人間ですから不眠不休は厳しいのではないかとっ(tokkey)
観珪さん>覇王様には負けは似合わないですからね!ただ、試合に勝って勝負に負ける?みたいな事はあるかもしれません(tokkey)
アルヤさん>相変わらずの先読み力の高さにはびっくりですw(tokkey)
h995さん>なるほど、そんな設定になってたのですね勉強不足でした・・・補足説明を次の所でするつもりでしたがそれでも厳しいですね。今後気をつけますm(_ _)m ご指摘ありがとうございます!(tokkey)
さすがに華琳さまたちは負けないですよねww この後西涼はどうなるのやら……(神余 雛)
そうして咎められずに飲める酒はわずかな回数となったのであった……(アルヤ)
……ちょっと翠が弱過ぎる気がします。恋姫のビジュアルブックの設定では、季衣は華琳と同程度かそれ以下しか武の力量がなかった筈です。そして翠は愛紗達と同等でワンランク上。戦い方の関係で季衣とは相性が悪かったと見るべきなのでしょうけど、それを差し引いてもちょっと……(h995)
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馬超 真・恋姫無双 オリ主ルート ご都合主義 

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