雛子のわんす・だいありー・らいふ その1 |
ここは、鬼ヶ町(おにがまち)。
その町は、おもに妖怪や鬼、人間その他もろもろの生き物が平和に暮らしている。
町の一角にある一つの白い家。そこが私の家だ。
「ふわぁ〜」
私は、雛咲 雛子。
列記とした鬼の種族の子。
これでもさまざまな生物を直す医者見習いをやってます。
「ミ〜」
「おはよう!ミィ!」
この子はミィ。
いつの間にかうちにいて、いつの間にか私の部屋に住みつき
いつの間にか友達になってた子。
ミーとしか言わないのだけどなぜか言葉がわかってしまう。
全身緑のけどおおわれていて
白い小さな手足と
黒いつぶらな眼だけが見えるようになっている
大きさはだいたいカモなんかと同じくらい。
頭には、その時の感情を表す花のようなもの。
その花は、うれしいと花が咲き、機嫌が悪いとつぼみになる。
体調が悪かったりすると枯れてしまうのだが
治るともどってしまうというなんとも分かりやすい子だ。
朝食を食べたあと、
足早に、私は身支度を整える。
白い白衣と黒っぽい青のロングスカートをはく。
院長先生からいただいた白衣は、もうかれこれ1年たつというのに
まったくサイズが合わない。
いまだに白衣の袖から手が出ないくらいだ。
一時私はこの袖を合わせるためにおろうとしたのだが、
なぜか院長先生やほかの男の先生たち
挙句は男の患者さんまでやらないでくれとせがまれた。
意味はわからないがそのほうが萌えるのだとか・・・・。
「よし、今日も一日がんぼるぞ〜・・・・」
っと意気込んだはいいが非常に眠い。
おそらく昨日、深夜1時まで映画を見てたせいだと思う・・・。
いや間違いなくそうだろう。
などとくだらないことを考えてる時間をくれるほど
時は待ってくれない。
時計を見るとすでに8時15分前
出勤は8時30分
ここから病院までバスで30分
バスの発車は8時ぴったり
そしてここからバス停までダッシュで10分・・・・・
私は急いで向かうことにした。
そしてこれが私のいつもの流れだ。
幸いうちの病院はスニーカーが許されている。
というかスニーカーがほとんどだ。
そのほうが動きやすいのだとか。
「わーまずいーーーーーーー遅刻するー」
泣けるぐらい足の遅い私はこのペースで間に合うかどうかである。
ついでに言えば家から100mも走ってないのにすでに息が切れそうだ。
家のほうは勝手にミィがかたずけたりしてくれるため
こうして家の心配をせずに行くことができるのだ。
っとその時、地面にあった亀裂に足を引っかけてしまった。
周りの動きがスローに見える。
このまま足を前に出せばコケなくて済む・・・・・。
と思ったところでスローが消えるのが世の常。
当然、私は顔面から地面にダイブする・・・・・・。
・・・・・・・・はずだった。
だけど宙に浮いたかのように私はいる。
体に何か温かいものを感じる。
「何やってるのよ・・・・。雛」
温かいものは手だった。
その手は、昔の友人であり幼馴染のクーラだった。
クーラは今、学校で教師をしていて各地を転々としている。
「あれ?クーラ?!久々じゃない!!!今回はこの辺なの?」
「まぁね。あんたは相変わらずなのね」
少しあきれた感じに言う。
すこし低めのアルトの声がとても懐かしさを思い出させる。
クーラは、天使の種族で簡単な回復もできるらしい。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ」
すっかり忘れるところだった。
遅刻しそうなのを忘れてた・・・。
腕時計を見ると8分前
「ごめん。クーラいま急いでるからまた」
っと言い残し私はまた急いだ。
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たまたま描いたオリジナル娘の話 獣使いとの関係性は0(ぁ その2 http://www.tinami.com/view/65832 こちらもちょくちょく書いていくのでどうぞ〜 |
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コメント | ||
ほのぼのとした感じでいいですね。それとミィが何だか欲しくなりました。手元に置いておきたい。(華詩) | ||
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