真・恋姫†無双 AFTER STORY 聖なる魔人と過激なる外者 |
灰が落ちている事など微塵も知らない一刀は華琳達と政務をする為
于吉と貂蝉が準備してくれた『闇行』に入っていたったが
一刀はまだ自分の『毒』については何も知らない……………
第一章‘暗黒の置き土産’
一節 ?微かな異変?
一刀達が『闇行』で『次元の狭間』で政務をし、約六時間が経過した
一刀「ふぅ……………これで残り僅かだな……」
華琳「やっぱりこれだけの量は少し堪えるわね……」
雪蓮「あ〜ん、も?!!私もぅクタクタ!!」
冥琳「お前にしてはよく頑張った方ではないか?」
蓮華「冥琳の言う通りね
姉様にしては珍しく集中していましたね」
雪蓮「まっ、私が本気を出せばこんなもんよ♪」
愛紗「その本気とやらを毎日だして欲しいものですな、雪蓮殿」
一刀「更に『次元の狭間』で政務するって言い出しっぺしたのは雪蓮だもんね」
華琳「尚更集中しないとね」
皆から集中砲火を喰らった雪蓮は頬を膨らまして
雪蓮「む?っ!!どうせグータラの小覇王ですよ?だ!!」
と言って拗ねてしまった
一刀「ゴメンゴメン……そう拗ねないでよ雪蓮…」
俺は苦笑いをしながら謝るも
雪蓮「知?らない!」
完全に拗ねてしまった
冥琳「全く………只の大きい子供だな……」
雪蓮「ふぇ?ん、冥琳が追い打ちかけてくる?!」
冥琳「間違った事は言っていないと思うのだが?」
一刀「まぁまぁ、そのへんにして………」
俺は再び雪蓮に謝る
雪蓮「はぁ……仕方ないわね……許して欲しい?」
一刀「勿論」
雪蓮「じゃあさ………一刀」
一刀「ん?なに?」
雪蓮「今夜部屋に行くから♪それで許してあげる♪」
愛紗「なっ!?」
蓮華「姉様!?」
一刀「………………はっ?」
俺はポカンと口を開けたまま、放心状態になっていた
華琳「雪蓮!抜け駆けは狡いわよ!!」
桃香「そうですよ雪蓮さん!」
雪蓮「あーあー聞こえなーーい!!」
雪蓮の一言で俺以外の皆が大騒ぎ
私も私もと言ったそばから全員が立候補をしだした
一刀「いやいや………抜け駆けどうこうの前に俺は許可してないんだが…………」
于吉「モテますね北郷さん♪」
一刀「……………嫌味だけならやめてくれ于吉……」
于吉「いやいや、貴方達と居ると飽きませんね♪」
貂蝉「あらん♪閨ならこの『絶世の美女』こと貂蝉も……………」
全員「「「「絶対に駄目(です!!)(よ!!)(だ!!)」」」」
一刀「蓮華達ならまだしも何でお前もなんだよ!?冗談じゃない!」
貂蝉「全員で声揃えて言わなくてもいいじゃないのよん!」
一刀「……………まだ死にたくない
男としての何かも奪われたくない…………」
華琳「その時は今までの感謝云々関係なく」
愛紗「貴方を敵に回します!!」
于吉「こればかりは私も北郷さんに同意ですよ?貂蝉」
貂蝉「シクシク………しどいわん!!
皆揃って乙女を苛めるなんてん!!」
一刀「……………『乙女』じゃなくて『漢女』だろ?」
于吉「北郷さん…………気にしたら負けです……」
…………………響窃も厄介だったが貂蝉と卑弥呼も十分厄介だな……
一刀「もういいから、さっさと終わらせて休もう………
次のは………っと………ん?あれ?」
俺は次の書簡に手を出したんだが、何か違和感があった
愛紗「??如何なされましたか?ご主人様」
一刀「何だこれ?」
右手に持っていた書簡………
その書簡は
全体の1/3が破れたようになくなっていたんだ
華琳「こんな事………不可能よ」
書簡は竹できた物………破く事などそれ相応の力があっても『割く』事が出来ても『破る』事は物理上不可能だ
一刀「これじゃあ内容が分からないよ……………ん?」
そして俺は気づいたんだ
その不可解な書簡の割れているところに
一刀「これって………………」
部屋にあった………『灰』が付着していたのを………
一刀「(書簡が置いてあったのは政務室………手に付いていた灰は洗い場で全て洗い流した…………
この書簡に付着する事は不可能……
そして端が無くなった書簡…………)」
今ある情報を頭の中でジグソーパズルのように必死に組み合わせていく
だが、朝起きてから今に至る情報だけではピースが足りなく空白部分が多すぎて全く分からない
一刀「(こればっかりは偶然とは思えない………妙な胸騒ぎがするな……)」
華琳「……ずと…………一刀?」
一刀「っ!!ご、ごめん……なに?」
華琳「??ひとまずの書簡はいいから次の書簡の作業をして」
一刀「あ、あぁ………(今は書簡に集中するか…………終わり次第調べてみるか……内密に………)」
雪蓮「………………」
冥琳「……………どうした雪蓮?」ボソッ
雪蓮「一刀の様子がおかしいから何かな………って思って」ボソッ
冥琳「そうか?私にはいつも通りの一刀に見えるが………」
雪蓮「そうかしら…………」
雪蓮「(私の勘ではそうは見えない…………
そして……この独特の悪寒………嫌な予感がするのよねぇ………)」
更にそれから約三時間………于吉や貂蝉が出してくれ差し入れなどを食べて小さな休憩を挟めていき
ようやく…………
一刀「終わったーーー!!!」
雪蓮「長かったわ?!」
愛紗「ご苦労様です、ご主人様」
華琳「流石の私も疲れたわ………」
于吉「お疲れ様です」
貂蝉「向こうに帰っても三時間程しか経っていないから心配はないわよん♪」
蓮華「そしたら…………戻りましょうか?」
華琳「そうね
今日の分も終わった事だし城に帰りましょうか」
雪蓮「じゃあ……于吉、お願いするわ」
于吉「了解です」
于吉はそう言うと目を閉じ、『次元の狭間』に穴を作り出した
貂蝉「それじゃあ、帰りましょう!」
俺達は仕事を終え『次元の狭間』を後にした
『次元の狭間』から帰ってきた俺達は政務室や軍師達に書簡を置き渡しをして外にある休憩所でお茶を飲み、一休みしていた
勿論、お茶を淹れたのは詠と月だ
雪蓮「ずずず………はぁ?、美味しい?♪」
華琳「確かに美味しいわね」
桃香「月ちゃんと詠ちゃん、またお茶を淹れるの上手になったね♪」
月「そんな事ないですよ♪」
詠「満更でもないんでしょ?月」
月「へぅ………詠ちゃん……」
月は桃香や詠に褒められ頬を赤らめた
一刀「ずずず…………ふぅ……
しかし、平和だな?」
愛紗「そうですね……」
蓮華「まるで響窃なんか元々いなかったような感じね……」
冥琳「そうですね…………」
皆が落ち着いてきた頃に、俺は
一刀「よし、したら俺警邏だから行くわ」
蓮華「行ってらっしゃい♪」
愛紗「私もお供します」
雪蓮「頑張ってね?♪」
華琳「報告頼むわよ」
一刀「りょーかい」
俺は愛紗と一緒に凪、真桜、沙和の元に歩いていった
だがその後、ある事が起こっていた
星「詠、月」
白蓮「よっ、桃香」
俺がいなくなった後、星と白蓮が訪れていたんだ
詠「星、白蓮」
雪蓮「あら?どうかしたの?」
白蓮「あぁ、ちょっと星がな………」
月「??何ですか?星さん」
星「ふむ、月よ」
月「はい…………?」
星「ちょっとよいか?詠もなのだが……白蓮殿もよろしいですかな?」
詠「ボクも?」
白蓮「私もか?」
星「桃香様、華琳殿、雪蓮殿、少々お借り致します」
華琳「構わないけど………」
蓮華「??」
雪蓮「……………………」
星以外の三人は疑問符を浮かべつつ星の後について行った
冥琳「珍しいな……星があの三人を呼ぶなど」
雪蓮「……………思春、明命」
雪蓮が思春の名を呼ぶと、何処からか気配もなく思春が姿を現した
思春「はっ」
明命「お呼びでしょうか?」
雪蓮「えぇ、ちょっと………」
雪蓮は席を立ち上がり、明命達に近寄った
蓮華「姉様?」
冥琳「雪蓮?」
雪蓮「………〃〃……〃〃〃〃…いいわね?」
思春&明命「「御意」」
シュンッ!!
明命と思春は『空走』をしてこの場を去っていった
華琳「雪蓮、何をする気?」
雪蓮「ちょっとね………」
冥琳「………………」
雪蓮達の居る休憩所は沈黙に包まれた…………
ところ変わってここは星達の居る所………
詠「ちょっと星………こんな隅っこまで連れてきて何の用なのよ?」
月「あの……星さん?そろそろ話して頂けませんか?」
白蓮「そうだぞ、星
ってか、何で私もなんだ?」
星「……………実は聞きたい事があってな」
詠「聞きたい事?何よ?」
星「単刀直入に申そう……」
星「主のお部屋でこのような『灰』を見なかったか?」
星はそう言うと懐から布に包まれたあの『灰』を取り出した
月「灰…………この灰って……?」
詠「月………これって………どうしたのよこれ!何処でこれを!?」
白蓮「私と星が鍛錬場で鍛錬していた時に一刀が歩いていたところにあったんだ
只の灰じゃないかってずっと私は言ってたんだけど………
その顔見ると只の灰じゃなさそうだな…………」
星「白蓮殿…………これは我々が思っていた以上に深刻のようですぞ……
詠と月は何処でこれを?」
詠「アイツの………一刀の部屋に掃除しに行った時に一刀の箪笥の上にあったのよ……
何か綺麗に右手の手形状にね」
月「詠ちゃんが先に見つけたんです」
白蓮「箪笥の上に手形状?」
星「主は何処へ?」
詠「愛紗と一緒に警邏に行ったわ」
白蓮「愛紗が一緒なら問題ないか……?」
星「帰ってきたら主に一度問いてみよう
それと皆、この事は内密に頼むぞ
まだ事態が深刻と決まった訳ではない………
下手にこの話を広げれば混乱は免れん」
詠「そうね…………これが偶然とはボクは思えない」
月「ご主人様……………」
月と詠は心配そうに顔を曇らせた
星「何も起こらなければ良いのだが……………」
星は顔色を曇らせたまま空を仰ぎそう呟いた………
その裏では……………
明命「『灰』……ですか…………?
一体何の灰ですかね……?」
雪蓮から命を受けた明命が陰で星達の話を聞いていたのだ
明命「更に言えば何がどう深刻な状況なのでしょう?
一刀様の身に何かが起こっているとするならば緊急事態です………
雪蓮様にご報告をしなければ……」
一刀の安全を願う星達と明命……
だがその願いは空振りで終わってしまう……………
一刀の『毒』は最早手の施しの無いほどの『猛毒』となっていたのだから…………………
……終……
説明 | ||
『次元の狭間』で溜まった政務を行う一刀達…… だが一刀の『毒』の魔の手は知らず知らずに姿を現していた その存在に気づくのは何時なのか……? 薄っすらと気づく者はチラホラといるのだが…… |
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皆が少しづつ気ずきはじめた!どんな毒なのか気になる!(nao) | ||
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