真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第八十三話 完全敗北 |
それぞれのメンバーが奮戦していた頃、漸く はやてからの念話が届く
はやて<遅くなってもた!! ゴメンやで!! もう我慢する必要はない!! 思う存分暴れてや!!!>
そう、リミッター解除の認定である
カイト「漸くか!!!」
なのは「待ってたよ!!!」
フェイト「っ!!!!」
シグナム「良し!!!!」
ヴィータ「全力で行くぜ!!! 着いて来いよ? ルナ」
ルナ「ええ」
隊長格が漸く本気となる
今まで封じ込められていた魔力が一気に解放される
隊長格と戦っていた戦闘機人は大いに慌てる
リミッターといっても、魔力の3割を封じ込めるものでしかなかった
たかが3割程度だと侮っていたのだ
普通の魔導師の3割ならば、戦闘機人達の考えは当てはまる
しかし、残念ながら六課の隊長格は普通の魔導師では無い
まさに化け物クラスなのだ
たかが3割、されど3割
リミッターが外れた今、隊長格の強さは、先ほどまでとは次元が違う
カイト「さて、覚悟しろよ? 貴様らはここで終りだ」
なのは「今までいいようにされた分、たっぷりと仕返ししてあげるね?」
フェイト「一掃する!!!」
シグナム「待たせたな、これが私の全力だ!!!」
ヴィータ「リミッターさえなければ、テメェらなんざ敵じゃねぇんだよ!!!」
ルナ「もう決めさせてもらうわね」
リミッターが解除された途端、雰囲気が一変する
そして、戦闘機人達は理解する
自分達では勝てないと……………
しかし、この戦いは既に六課が負けてるのだ
それを知っているクアットロは撤退する為に、空中に巨大なディスプレイを出現させる
そのディスプレイは、バラバラの場所に居る隊長格全員の目に留まる
そして、そのディスプレイに映像が映し出される
六課の宿敵、ジェイル・スカリエッティを……………
スカリエッティ「ごきげんよう、六課の諸君。知っていると思うが改めて名乗っておくよ。私の名はジェイル・スカリエッティ。君達の宿敵……………といった所かな」
まるで勝ち誇っているかの様な笑みを浮かべながら自己紹介をする スカリエッティ
隊長格は全員、ディスプレイに映る映像に集中する
スカリエッティ「君達には感謝をするよ。よく私の思う通りに動いてくれた。お陰で楽に目的が果たせたよ」
そう言われ、隊長格の目が変わる
一体何の事なのだろうか?
スカリエッティ「君達が何度も戦ってくれたお陰で、私の戦闘機人達に経験を積ませる事に成功し、そして君達は眼前の敵に集中する羽目になってしまった。クククククク、お陰でこんなにも早く、手に入ってしまったよ」
スカリエッティがそう言うと、映像内にオットーが現れる
そして、彼女の腕にはヴィヴィオが抱きしめられていた
ヴィヴィオ「ママ〜 パパ〜 怖いよぉ〜」
泣きながら、助けを求めている ヴィヴィオ
なのは「ヴィヴィオ!!!!!!」
この映像に居ても立ってもいられず、その場を放棄し、ディスプレイ近くにまでやってくる
それはフェイトも一緒だった
スカリエッティ「折角だ、私の目的を教えようじゃないか」
スカリエッティは自信満々に自分の目的を語ろうする
最早、六課に勝ち目はないと言わんばかりに
スカリエッティ「コレは聖王のクローンでね、最初は失敗作だから要らないかと思っていたのだけどね、レリックがあれば、完成させる事が出来る事が発覚してね」
一体に何が出来るのか?
しかし、なのはとフェイトにはそんな事はどうでもよかった
なのはは、スカリエッティがヴィヴィオを道具のように語っている事に怒っていた
フェイトは、スカリエッティがヴィヴィオを失敗作だと罵っていた事に怒っていた
その怒りで、スカリエッティの話がまともに聞けていなかった
スカリエッティ「レリックを彼女に埋め込む事で、完成するのだよ!! 聖王!!! そして、ゆりかごをコントロール化に置けるのさ!!」
スカリエッティは誇らしげに話すが、他のメンバーは話に着いていけなかった
聖王? ゆりかご?
知らない事が多すぎる
スカリエッティ「これは宣戦布告だよ!!! ゆりかごで本局を破壊する!! 止めに来たければ好きにすきにしたまえ!! 死にたくないなら、管理外世界にでも逃げる事をオススメするがね!!!! クククククハハハハハハハ!!!!!!!!」
その笑い声を最後に、ディスプレイは消えて無くなる
無論、戦闘機人達も逃げていた
そこで隊長格達は悟る
自分達は負けたのだと
今まで踊らされていたのだと
カイト「あの犬は何をしてやがった!!!」
カイトはザフィーラに怒りをぶつけ、
なのは「ヴィヴィオ、泣いてたね……………何度も何度もママって」
なのはは自分の無力さを恥じ、泣き崩れ、
フェイト「大丈夫だよ、なのは……………連れ戻そう。一緒に…………ヴィヴィオを」
フェイトは何とか、なのはを励まし
シグナム「………………………」
シグナムは悔しそうに視線を落とし、
ヴィータ「負けちまったんだな…………………アタシ達は」
ルナ「ええ、そうね」
ヴィータとルナも自身のデバイスを握りしめ、唇を噛み締めるしか出来なかった
スカリエッティの映像を見ていた はやても、敗北を痛感する
はやて「カイト君の言う通りや………………」
ウチはスカリエッティを舐めとった
まさか、これほどの戦力を持っとったなんてな
はやて「総隊長失格やな」
これは手痛い…………けど、落ち込んでる暇は無い
戦闘機人達は去っても、ガジェットは残っているんやから
はやて<全軍に通達!! 各々想いはあるやろうけど、今はガジェットの破壊を最優先や!!!>
はやて指揮のもと、ガジェットの殲滅を行う なのは達
そして、連絡が取れないスバル、ギンガを探す
ティアナ「なのはさん!! 倒れているのって!」
なのは「スバル!!!」
チンクを倒したものの、力尽き、倒れていたスバルを発見
近くにはチンクも倒れていた
そして近づいた なのは達は驚愕する
スバルの体から機械の様なものが少しだけ見えていたのだ
ティアナ「な、なのはさん……………こ、これは一体?」
なのは「落ち着いて、ティアナ。私はスバルを運ぶから、あなたはそこの戦闘機人を運んで」
ティアナは言われたおり、チンクを抱えていく
なのはは、ティアナに落ち付けと言ったものの、内心は焦っていた
なのは(スバル………もしかして、あなたは)
一方カイトは、ザフィーラとシャマルを発見した
カイト「無様にも負けたか」
そう言いながら、ザフィーラとヴァイスを抱える
ザフィーラ「う……………てん…………じょうか?」
カイト「目が覚めたか?」
ザフィーラ「済まぬ……………守れなか…………た」
それだけ言うと、まとも意識を失う ザフィーラ
すると、そこへ はやてがやってくる
カイト「丁度いい。手伝え。流石に3人は重い」
シャマルを指差し、はやてに運べと言う カイト
はやて「うん……………」
元気の無い返事で返す はやて
カイト「やはり負けたな」
そんな はやてに話しかける カイト
はやて「そうやね……………」
カイト「だから言ったのだ。リミッターは不要だと」
まるで火傷に塩を塗るように、言葉を投げかけていく カイト
はやて「そうやね……………」
カイト「この失敗………次に生かせ」
はやて「え?」
はやては驚く
罵倒されるのを承知で、カイトの所まで来たのだ
しかし、以外にも罵倒してこなかった
カイト「それとも、そんなことすら出来ない虫けらか? 貴様は」
はやて「…………………次は、次こそは勝つ。もう負けへん、絶対や」
特に根拠は無い
しかし、そう言わざる負えなかった
勝たなくてはならないからだ
はやては頭の中で考える
勝つべき策を、次に進める道を
弱い彼女だが、仲間が、家族が、友達が居る
みなが自分の近くに居る
これだけで自然と負ける気がしなかった
カイトに言う通り、この敗北は次に繋げなければいけない
完全敗北を喫した六課
スカリエッティの野望に屈してしまうのか?
カリムの予言どおりになってしまうのか?
そして、スカリエッティの言うゆりかごとは一体?
ゆりかご襲来まで残り70時間
次回で六課襲撃編が終ります
そして、物語は最終局面………ゆりかご襲来編へ!
囚われたヴィヴィオと取り戻せるのか?
スカリエッティの野望を阻めるか?
次回もお楽しみに〜
説明 | ||
ヴィヴィオを守り切れなかった六課 それが後に最悪の事態を招く |
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