IS 2体の魔神皇帝
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清香「それじゃ行くよ」

 

弾「あぁ。最初は抑え目でな」

 

清香「ビルド・・・アーーーップ!!」

 

清香が両方の拳をたたき合わせるとジーグが展開される。

しかし今回は全身装甲になっている。

 

千冬「成程、セーフティーが掛かっていると装甲が一部展開されないのか・・・」

 

一夏「・・・」

 

束(いっくんもなにか気にしてるみたいだね)

 

一夏(奴等は清香に関してもう情報は得ているはず・・・油断できないな)

 

千冬は初めて装着した時とは違う理由が解り納得する。

一夏は清香と弾の模擬戦を見ながらも何か考えていて束は其れを見抜いていた。

二人のこの模擬戦は清香のジークを使った訓練による慣らしが目的だ。

この前に一夏と千冬が模擬戦を行なったが一夏のスカルカイザーが千冬のグレートマジンガー

にほぼ一方的にボコボコにされて終った。一夏には反撃する暇も殆どなかった。

余談だが試合時間はたったの2分13秒だった。しかしそれでも千冬のSEは3割減らされていた。

 

千冬『それでは・・・始め!』

 

弾「ネーブルミサイル!!」

 

清香「よっと!危ない危ない・・・」

 

試合開始の合図と同時に弾はネーブルミサイルで清香を攻撃するがあっけなく避けられる。

 

清香「ナックルボンバー!」

 

両手の拳を合わせて発射するナックルボンバーで弾を攻撃するが狙った場所には

彼はもう居なかった。

 

弾「当れ!」

 

上空からアサルトライフルで拳が戻るのを待つ清香を攻撃する弾。

 

清香「わわっ!?」

 

数発掠りながらも持ち前の反射神経で一応は回避に成功した清香。

 

弾「まだまだ!」

 

弾をリロードして清香に攻撃するが後ろからの衝撃により中断させられてしまった。

 

弾「っててて・・・何だ?」

 

清香A「油断は・・・」

 

清香B「禁物ってね♪」

 

弾「あぶねぇ!」

 

ドガン!

 

清香A「あらら・・・」

 

清香B「避けられちゃったか」

 

弾「分身出来たんだったな・・・そういえば」

 

清香は分身して前後からラリアットで攻撃しようとしたが流石に弾も

一夏や箒、千冬の扱きを耐えただけあって武器を潰されながらも回避した。

2人の清香の攻撃を受けたアサルトライフルは見事に中央が潰れて真っ二つになっていた。

 

清香A「それ♪」

 

清香Aがクナイで近接攻撃を仕掛けてくる。弾も近接用ブレードで応戦する。

何合が打ち合ってから鍔競り合いになる。

 

清香B「私を忘れないの♪スピンストーム!」

 

弾「ゲェ!?」

 

清香A「じゃね♪」

 

弾「へ?」

 

清香C「口寄せ!」

 

弾「また増えてた!?ギャァァァァァァ!!」

 

スピンストームが直撃したがまだ彼の白式のSEは0になっていない。

清香Aはいつの間にか増えていた清香Cによって口寄せされて無傷である。

 

千冬「全く相川にはよくよく驚かされるな」

 

箒「いいぞ!清香!」

 

一夏(弾のやつも良く清香を観察できてるな。まだまだ強くなるぞアイツ)

 

束「ほぇ〜・・・」

 

千冬は清香の戦い方に素直に感心し、箒は彼女を応援、

一夏は弾を見てまだまだ強くなると確信し、束は分身に驚いていた。

 

鈴「弾ってば・・・油断大敵よ・・・」

 

セシリア「まぁ相川さんと模擬戦するのは一夏さんと箒さん以外初めてですし・・・」

 

簪「だとしても以前分身使えるって言ってたから油断した弾も悪い・・・」

 

鈴は以前から清香が分身を使えるのを聞いていてその事から今のような事は予想は出来た。

なので弾が鍔競り合いをしたのに少し呆れ、セシリアがフォローするが簪は弾の油断が悪いという。

 

弾「ったく最初っから3人に分身してたのかよ・・・」

 

清香「「「そゆ事♪」」」

 

弾「けど分身したら何時もより少し力は落ちるみたいだな」

 

清香A「フフッ、良く見てる」

 

清香C「ほらまだまだ!ってきゃ!」

 

ボン!

 

清香Cがまた背後からクナイで攻撃しようとするが

彼は何かしていたようで清香Cは煙を上げて消えてしまった。

 

弾「あっぶねぇ・・・こんな事もあろうかと大型手榴弾使って

  身代わりの術もどきやって正解だったな」

 

清香B「一人消されちゃったね・・・」

 

清香A「弾って凄いね。攻撃の直前に大型手榴弾だけ残して上空に飛ぶなんて」

 

弾「初見だけしか通用しそうにないけどな」

 

清香A「でも今の一手を知らない相手には有効的だと思うよ」

 

清香B「次は如何する?マグネットロープ!」

 

緑色の電撃にも見える磁力の縄を弾に向かってビームのような高速で投げる清香B

 

弾「おっと!磁力攻撃か!?」

 

回避するがまるで引き付けられるかのようにロープは白式の脚部に絡みつく。

 

弾「なっ!?そうか磁力だからか・・・油断した!」

 

磁力の縄なので普通の縄と同じ様に考えてしまっていた彼は自身の慢心を反省する。

 

一夏「あれは俺も回避する自信ないなぁ・・・ウイングクロスでもしないと無理」

 

箒「余程の高速で移動できればいいのだが・・・私にも無理だ」

 

千冬「確かにそうだなぁ・・・」

 

一夏や箒、千冬も回避するのは難しいようだ。

 

清香B「それ!」

 

清香A「後は任せて!スピン・・・」

 

弾「簡単にやられてたまるかよ!サンダー・・・」

 

清香A「ストーーーム!!!」

 

弾「ブレーーーーク!!!」

 

スピンストームとサンダーブレークがぶつかり合い、爆発が起こる。

結果は・・・

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弾「うおっしゃーーーー!勝ったァァァァァ!!!」

 

清香「キュ〜・・・」

 

ギリギリ弾の勝ちだった。清香は爆発の衝撃で目を回してしまっている。

分身体の清香Bがギリギリ庇ってくれたようだがサンダーブレークの攻撃はスピンストームを

かき消して爆発を起こし2人の清香に直撃していたようだ。

 

一夏「やるな弾。此処最近では初白星だな」

 

弾「お前や箒はともかく鈴達とは引き分けが続いてたしな」

 

一夏は弾の健闘を誉め、弾は嬉しくてしょうがないようだ。

そして一夏と弾はハイタッチして笑い合う。

 

清香「はにゃにゃ・・・負けちゃった」

 

箒「頑張ったな。弾も今じゃあ代表候補生の上位クラスだというのに良く戦えてた」

 

清香は負けたが嬉しそうで箒も素直に清香の戦いぶりを誉めた。

 

千冬「五反田、お前は慢心せず鍛錬に励めよ」

 

弾「うす!」

 

千冬「相川は、後一歩だったが押し負けてしまったな」

 

清香「もう一人もスピンストームやっておけば勝てたかも・・・」

 

千冬「ほぉ・・・」

 

一夏「威力で過ぎて弾が精神的に死ぬから止めろ・・・」

 

弾「流石にダブルスピンストームなんて喰らったら精神的に生きてる自信ないわ・・・」

 

流石に楯無じゃないのだからと止められて清香は別の手を考える事にした。

 

清香「にゅ〜・・・」

 

箒「破瑠覇ももう出てきて良いぞ」

 

破瑠覇「ギャオ・・・」

 

清香「うん、いい子いい子♪」

 

清香は自分を心配してくれる破瑠覇に撫でて可愛がる。

 

一夏「次はラウラと鈴か・・・」

 

千冬「15分の休憩を挟む。其れまでに準備を終えておけ」

 

ラウラ「解りました」

 

その鈴はセシリア、簪と共に一夏達の居るピットとは別のピットに居た。

 

鈴「ねぇセシリア、アタシの機体如何思う?」

 

セシリア「燃費が良いですが攻撃力には少々難があるようにも・・・」

 

簪「見えない砲弾は強力。でも戦いなれた相手だと視線とかで見切られる・・・」

 

セシリアと簪は鈴の質問に自分の思ったとおりの事を話す。

 

鈴「なのよねぇ・・・アタシとしては一夏達みたいな戦い方の方が合ってるんだけど・・・」

 

セシリア「もしかしたら2次移行するかもしれませんね♪」

 

鈴「そうだと嬉しいわ(可能性はあるかもね・・・)」

 

彼女は最近夢の中で奇妙な場所に居た。

人の気配が全くなく目の前には10歳程度の少女がISらしきものを装着し自分を見ていたのだ。

顔は影になって見えなかったがそのISらしきもの事は形などははっきり覚えていた。

兜の様な物を被り、兜の頬の部分からはキバのように2本の尖ったパーツが突き出ていていた。

背には大きな黒い翼がありその底部からは尻尾が2本生ていて先端部は鳥の頭に似ていた。

膝の部分にはドリルが2本あり、そのドリルは片方ずつ違う形をしていた。

足には2本の大きな爪の様なもの、かかとの部分にも似たようなパーツが一つ有った。

そして肩部には左右で違うが何処かで見た高速鉄道の先頭車の様なパーツが装甲としてあった。

腹部には何かを出すのか蓋のついた装甲があり、腕はカイザーの物と良く似ていたが

手の部分はオレンジ色で一般的なISより手先が鋭かった。

一番印象に残ったのが兜から出ている髪であり翼の後ろにまるで獅子の鬣のように流れていた。

 

鈴「あの変な夢見てからね・・・」

 

簪「夢?」

 

鈴は正直に夢の話をした。セシリアも驚いている。

 

セシリア「私も似たような夢を見ましたわ」

 

セシリアは今までのBTに比べて武装がとても多かったらしい。

スターライトMk−Vは3つの銃口があるライフルに変わっていて

其れを2丁、それだけでなくレーザービットの数も8機になっていて

脚部にはマイクロミサイルポットがあり椀部にはまるで戦艦の主砲のように

片腕前腕部に2連装砲が2つずつ付いていて、指の先にもレーザーを発射するのか

何かの発射口が見えたそうだ。

 

簪「もしかしたらコア人格と会ったのかも・・・」

 

鈴「コア人格と?」

 

簪「随分前なんだけどセカンドシフトをしたIS操縦者の人と会った事があったの。

  セカンドシフトする少し前当りに鈴達が見たって夢に似た体験をしたって・・・」

 

鈴「そうなの・・・」

 

簪の話を聞いてなんとなく嬉しくなった鈴。セシリアも嬉しそうだ。

 

鈴「セカンドシフトしたらまた機械獣とは戦えなくても無人の

  量産型なんか一夏並みにバッタバッタと倒してやるんだから!」

 

鈴の気概を聞いて簪とセシリアも笑顔で頷いて答える。

簪の打鉄弐式Zは量産型だけでなく通常の機械獣とも戦える戦闘力を持っている。

だが今現在武装の関係で量産型と五分の戦いしか出来ない専用機持ちだった二人は之で少しでも

千冬や箒、一夏そして弾の負担が少しでも減るだろうとも思いたかった。

 

鈴「アタシって強くなってるのかなぁ・・・」

 

セシリア「確かにそうですわね・・・」

 

簪「実感が無いの?」

 

鈴「比べる相手が一年代表候補生で専用機持ちか弾や一夏達しか居ないでしょ?

  皆だって日々鍛えてるからなんだが実感がわかないのよ」

 

セシリア「織斑先生も鍛錬は欠かさない方ですし一夏さんや弾さんも以前より

     化け物じみているって仰っていましたし・・・」

 

簪「・・・この前一夏と箒、清香にラウラの4人がかりでもボコボコにされたみたい」

 

鈴とセシリアの二人は簪の事一言で千冬は何処までも際限なく強くなり続けるのは

もしかして一夏達と同じ様に魔神パワーでも備わっていているのではと考えてしまうのだった。

 

鈴「でも私生活だと一夏達4人に全く勝てないのよね・・・織斑先生」

 

セシリア「確かにそうですわね。特に一夏さんには完全に尻にしかれているようです」

 

簪「そろそろ時間だよ鈴」

 

鈴「それじゃいっちょ行きますか!」

 

鈴は甲龍を展開し、アリーナへ飛び立つ。

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あとがき

 

一寸ネタバレ・・・鈴の方は予想の付く方々が多いと思いますwww

セシリアは色々混ぜすぎたかな・・・

 

次回は機械獣が登場します。

説明
今回は本編です。
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タグ
IS インフィニット・ストラトス マジンカイザーSKL マジンカイザー マジンガー 清香×一夏×箒 

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