英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 891 |
〜象の領域・最奥〜
「ば、馬鹿な…………俺の”力”の象徴が…………」
真っ二つに破壊された巨大な棍棒を見たヴァルドは呆然とし
「テメェ――――――――――――ッ!よくも俺の”力”の”象徴”をっ!!絶対に許さねえっ!!フンッ!!」
激昂してエステルを睨んでその場で再び跳躍して一瞬でエステルの前に現れ
「死ね―――――――――――ッ!!」
剛腕をエステル目掛けて振り下ろした!しかしその時、エステルの棒から結界が展開されてヴァルドの拳を受け止めた!
「なあっ!?」
自分の拳を受け止めた結界を見たヴァルドは驚いた。
(姫神の力……思い知りなさいっ!!)
その時棒の中にいるフェミリンスは膨大な神気や魔力を解放し
「なっ……ガアッ!?」
棒が発するフェミリンスの神気と魔力に驚いたヴァルドは吹っ飛ばされた!するとヴァルドが吹っ飛ばされた先にはヴァリマールが刀を抜刀の構えで待ち受け
「この剣で……道を切り開く!ハァァァァァッ!!斬っ!!」
ヴァルド目掛けて抜刀すると共に駆け抜けた!
「ガアアアアアアアア――――ッ!?」
すると無数の斬撃がヴァルドに刻み込まれた!
「僕のとっておきの演奏……聞かせてあげるっ!!」
その時エリオットは魔導杖をバイオリンに変形させて演奏をし始め
「そびえ立て…………大いなる古の塔!!」
「荒々しく顕れよ、異空の水よ!」
「我が深淵にて煌めく蒼の刻印よ…………天に昇りて昏き闇を照らす希望の光の柱と化せ…………」
エマは魔導杖を掲げ、エリゼは魔術の詠唱を、ケビンは聖痕を顕して詠唱を開始した。すると7色の巨大な球体がヴァルドを包囲するかのような位置で現れて回転し始めると共にヴァルドの周囲の地面から巨大な塔が現れてヴァルドの頭上に膨大なエネルギーを集束し、そしてヴァルドの周囲に水柱が発生すると共に一瞬で氷柱になり、さらにケビンの背後には膨大な聖気や神気を纏う”神槍”が次々と現れると共にケビンのボウガンにも一本の槍――――”空の神槍ウル”が装着され
「これが私の切り札よ!オーバルエネルギー……充填!!」
アリサは導力弓に番えた矢に導力エネルギーを溜め込んだ後番えた矢から数本の導力エネルギーを放って命中させた後、膨大な導力エネルギーを纏った矢を解き放った!
「セプト=ラブソブィ!!」
「エンシェントアルベリオン!!」
「そして優雅に砕けなさい!グランドフィナーレ!!」
「照らせ!空の神槍!!」
「フェニックス……アロー!!」
「うおおおおおおおおおおおおおっ!?」
巨大な球体達は一斉にヴァルドに襲い掛かり、集束したエネルギーはヴァルド目掛けて降り注いで地面をも舞い上がらせるほどの凄まじい衝撃波を発生させた、氷柱は同時に砕け散り、無数の”神槍”とケビンのボウガンに装着された”神槍”がヴァルドの全身を貫いて巨大な蒼き光の柱を発生させ、解き放たれた矢は”鳳凰”の姿になってヴァルドの全身を貫くと共に大爆発を起こしてヴァルドに大ダメージを与えた!
「とっておきを見せてあげる!とりゃあっ!!」
「荒ぶる風よ……俺に力を貸してくれっ!うおおおおっ!!」
5人のSクラフトがヴァルドに命中したその時エステルとガイウスはそれぞれ跳躍してエステルは鳳凰の姿に、ガイウスは鷹の姿になり
「奥義!鳳凰烈波!!」
「ラグナ……ホークッ!!」
「ガアアアアアアアアアアアアアアア――――――――――――ッ!?」
それぞれヴァルドに突撃して大爆発や雷が鳴り響く竜巻を発生させてヴァルドに大ダメージを与えた!
「セイッ!!」
その時サラは跳躍して膨大な雷エネルギーを流し込んだ強化ブレードをヴァルドの目の前の地面に跳躍すると共に叩きつけ
「我は秘蹟の守護者にして三界の秩序と安寧を守護せし者なり………万物の根源たる七耀を司る女神(エイドス)よ、今こそ御力を………!行けっ!!」
法剣を構えたリースは瞳を閉じて強く祈りを捧げた後目を開け、法剣の刃を飛び回らせ
「ハァァァァァァァ―――――――――――――ッ!!ヤァッ!!」
サラは目にも見えぬ速さで次々とヴァルドに強襲攻撃を何度も行うと共に強襲攻撃と共に発生した雷の衝撃波をヴァルドに命中させた後、銃で雷弾を連射しながら後退し
「耐え切れるかしら?オメガ………エクレール!!」
膨大な雷エネルギーを強化ブレードに流し込んだ後、強化ブレードを地面に叩きつけて膨大な雷エネルギーを纏わせた衝撃波を放ち
「女神よ……邪悪なる者達に裁きを!ヘヴンセイバー!!」
リースは魔力と聖気が籠った法剣を振るった!
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア―――――――――――――ッ!?こんな奴等に…………負けてたまるかああああああああああああっ!!」
次々とSクラフトを受け続けたヴァルドは悲鳴を上げた後激昂し
「オオオオオオオオオオオオ―――――――――――ッ!!」
両手を構え、両手に膨大なエネルギーを溜め込み
「全て…………俺の贄となれ―――――――――――ッ!!」
空へ跳躍し、地上にいるワジ達に向けて両手に溜め込んだ膨大なエネルギーを解き放った!するとその時!
「イーリュン!今こそキーア達に真なる守りの加護を!……防護の神域!!」
キーアは膨大な魔力が込められた結界を戦場全体に展開してヴァルドが放った圧倒的な破壊力で敵を全て滅するSクラフト―――罵斗流怒愚魔を受け止めた!
「うおおおおおおおおおおお――――――――――ッ!ぶっ壊れろ――――――――――――ッ!!」
エネルギーを受け止められたヴァルドはさらに気合いを入れて威力を高め
「みんなは……絶対にキーアが守る!!」
対するキーアも戦場全体に展開した結界に魔力を送り続けて結界の強度を上げて防いでいた。
「す、凄い……!」
「こんなとてつもない強度を持つ結界を一人で展開した上維持し続けられるなんて…………」
「……キーアちゃん自身が”至宝”だからかもしれないわね……」
キーアが展開し続ける結界を見たアリサは驚き、エマは信じられない表情をし、エステルは複雑そうな表情で呟き
「リース!オレらもキーアちゃんを手伝うで!」
「わかってる!」
「「グラールスフィア!!」」
ケビンとリースはキーアが展開し続ける絶対防壁の結界を強める為に二人も絶対防壁の結界を展開する法術を発動した。
「ワジ!今の内にとっとと決めたれ!」
そしてリースやキーアと共に結界を展開し続けているケビンはワジに視線を向けて叫び
「フフ……ここまでお膳立てされたからには期待に応えないとね。」
視線を向けられたワジは口元に笑みを浮かべた後背中に金色の”聖痕”を顕させ
「我が深淵にて煌く蒼金(あおがね)の刻印よ……………大いなる神(エイドス)の腕(かいな)となりて我が右手に集え!」
さらに右手に膨大な神気や聖気を纏った悪魔のような巨大な手を纏わせ
「おおおおおおおおおおおおおおおっ!」
「なあっ!?ワジイイイイイイイイイイイイイ――――――――――――――ッ!!」
そして空中にいるヴァルド目掛けて跳躍し、悪魔のような巨大な右手でヴァルドが放ち続けるエネルギーを受け止めると共に押し戻し
「呑みこめっ!アカシックブレイカー!!」
ヴァルドの腹の部分に命中させると共に超越した大爆発を起こした!
「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――――――――――ッ!?」
ワジが放ったSクラフト―――アカシック・ブレイカーを受けたヴァルドは地面に叩き落とされて地面に倒れたが
「オオオオオオッ…………!ワジィィィ…………てめぇぇぇええええっ!!」
なんと再び立ち上がり、膨大な瘴気を纏って叫んだ…………!
説明 | ||
第891話 |
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総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
1136 | 1084 | 2 |
コメント | ||
感想ありがとうございます Kyogo2012様 まあ、ヴァルドは馬鹿ですしww 本郷 刃様 もはや執念と言ってもおかしくありませんからね、ヴァルドの場合(sorano) ワジ君カッコイイよww しかしヴァルドも粘るといいますか、ほとんど暴走に近いですけどね・・・(本郷 刃) あらら。終了?ヴァルドも馬鹿だな。街でおとなしく不良やってりゃ、殺されずに済んだのに。力に溺れる者は力によって刈られるということをわかっていないのだよ。(Kyogo2012) |
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