真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第八十五話 決戦前夜 |
六課メンバーはそれぞれ自分なりにスカリエッティと戦う準備をし、そして体を休めていた
そんな時、ミッド上空に巨大なディスプレイが現れ、スカリエッティが映る
スカリエッティ「御機嫌よう、ミッドの住民ならびに管理局員の諸君。私の名はジェイル・スカリエッティ。犯罪者だ。君達に朗報を伝えようと思い、この場を借りている」
スカリエッティがそう言うと、ミッドに居る人々が戸惑う
当然だ、犯罪者が堂々と宣伝しているのだから
これだけで管理局の評価はガタ落ちだろう
スカリエッティ「明日の昼ごろに、ロストロギアである聖王のゆりかごをミッドに向かわせる。まぁ巨大戦艦だと思ってくれたまえ。私はそれを使って管理局を滅亡させようとしている。さて、君達民間人は早くミッドから去った方がいいよ? でなければ命の保証はしない。ゆりかごは無差別に攻撃するからね。管理局員にも死にたくない者もいるだろう? 管理局を辞職する事をお勧めする。まだ時間はあるからね、ゆっくり考えると言い………それでは、明日の昼ごろを楽しみにしていてくれたまえ。クククハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」
スカリエッティが大笑いするとディスプレイは消える
その瞬間ミッド中に悲鳴が飛び交う
ミッドが戦場となってしまう
そう言われれば混乱するのも当たり前だ
しかし、何故スカリエッティはミッドの住民にゆりかごの事を話したのか?
住民を逃がそうとしてか?
いや、違う
スカリエッティの真の目的は、この大混乱にある
住民がパニックを起こすことで、必然的に管理局の戦力を削ぐのだ
混乱を抑えるための局員がミッドの街中全土に派遣させるだろう
さらに言うならば、管理局員の中にも逃亡者が現れる可能性も考慮した
現にスカリエッティの狙い通りとなり、数人であるが、何人かの管理局員は自身の出身世界へと逃げ帰ってしまったのだ
そして何より、管理局全土に対する宣戦布告である
六課に対して……そして、最高評議会に対して
薄暗い部屋に3つのポットがあり、1つ1つに脳みそが入っている
その脳みそは先ほどのスカリエッティの宣戦布告を見ていたのだ
ポットの前にある大きな画面
テレビの類いだと思われるが、そこに映る映像はスカリエッティの宣戦布告である
?A「フン、スカリエッティの奴め……………とうとう裏切りよったか」
?B「クククク、だが今は踊らせておくのが一番だ」
?C「しかし、六課のガキ共で勝てるか?」
脳みそ達は方法は不明だが、会話をしている
?B「六課が負けてもさほど問題では無い。高町なのはさえ無傷ならばな」
?A「お主は高町なのはに心底惚れ込んでいるな?」
?B「最高の駒になる…………奴はまだまだ強くなるだろうしな」
?C「それよりも今はスカリエッティだろう!! 何故奴は裏切る?」
?A「案ずるな。決してあの魔法を解いた訳ではない」
?B「左様。奴は死ぬ恐怖心よりも、知らない恐怖心の方が怖いのだろう」
?C「理解出来ん奴だ」
?A「聖王のゆりかご…………スカリエッティ程ではないが、どれほどのものか気になるな」
?B「だからこそスカリエッティを殺さないのだろう?」
?A「ああ。お主はどうなのだ?」
?B「どういう意味で聞いているのだ? それは」
?A「惚けよって…………スカリエッティのオリジナルであるお主がアレに興味を示さん筈は無いだろう?」
?B「フッ そうでもないさ。私はアレで懲りているのだよ」
?C「お前がか? 冗談が下手だな」
?A「ククククク、夜天の書を改造し、ナハトヴァールという邪なプログラムを創ったお主が懲りるということがまずありえんだろう」
?B「フン、言いよるわ。だが、アレはある意味では失敗だ。ナハトはコントロール出来なかった」
?C「ある意味だと?」
?B「私の計算通りの力を示したよ。まぁ体が消し飛んだがな」
?A「ククククク、どちらにしろスカリエッティはすぐに殺せる。焦る必要なない。六課が負ければ、高町なのはだけを回収させればな」
?B「欲を言うとフェイト・T・ハラオウン、八神はやて、そして天城カイトも欲しいがな」
?A「欲張りだのう」
?C「ん? お前は天城カイトには興味を示さなかったではないか。何故今更?」
?B「確かに強いだけの魔導師には興味が無い。しかも、あの程度なら幾らでも駒にいるからな………………しかし」
?C「何らかのレアスキル持ちか?」
?B「いいや違う………………奴は禁忌ベルカ式の魔法を使う」
?A「何だと!?」
?C「一大事ではないか!!!! 奴を今すぐ殺さねば!!!!」
?B「落ち付け2人共。幸いなことに奴は自身の魔法の事をよく理解していない」
?A「そうか、普通のベルカだと思っているわけか」
?B「ああ」
?C「そうだとしても、天城カイトは抹殺すべきだ!! 管理局誕生の秘話がバレる可能性があるぞ!!!!」
?B「構わないではないか」
?C「何だと!!! 貴様!! 本気で言っているのか!!!!!」
?A「落ち付け、熱くなりすぎるな」
?B「確かに管理局の誕生の事を知られれば、不評を食らう破目になるだろう………しかし、どんなものにも犠牲は付きものだ。それは理解している人間は多い」
?C「しかしだな!!!」
?A「落ち付けと言っている………それで? お主は何を企んでいる?」
?B「クククク、禁忌ベルカ………ほしくないか?」
?A「……………」
?B「私はほしい。恐らく最強の魔法だぞ? 既に滅んだ古の魔法よりも遥かにほしい!」
?C「やはりスカリエッティのオリジナルだな。自分の欲望に忠実過ぎる」
?A「まぁ取り合えず、その話は置いておけ。どちらにしろ、六課が負けてから考えればいい。まぁ六課が勝つだろうがな」
?C「何故そう思う?」
?A「ヴィヴィオと言ったか? あの聖王のクローンは自我が強過ぎる。ましてや、所詮は失敗作。あんな出来損ないに何をしようとも、出来あがるのは聖王の偽物だ」
?C「ゆりかごの真の力は使えないと?」
?A「恐らくな。しかし、スカリエッティの奴め…………ゆりかごなど、一体何所で見つけてきたのやら」
?B「クククク、奴には使い道があるな…………やはり殺すのは惜しい」
?A「まぁ今は鑑賞してようではないか。これに勝てば管理局の評価もあがる」
管理局の頂点にして、存在を知られていない最高評議会
彼らが治める管理局に正義はあるのか?
〜六課〜
一方、スカリエッティの宣戦布告を聞いていた六課メンバー
彼女達はアースラに居た
はやて「遂に来たか…………」
なのは「ヴィヴィオ…………」
フェイト「絶対に勝とうね………ううん、勝たなくちゃいけない」
はやて「当たり前や………ウチらは負けへん」
隊長格はみなを見渡す
なのは「ここまでやって来た訓練は決した無駄じゃない。前回の敗北は一旦忘れよう。絶対勝つよ、みんなで!!」
フォアード達「「「「「はい(オウ)!!!!!!」」」」」
はやて「良し! ウチらも久方ぶりに気合い入れるで!!!!」
そう言うと右手を差し出す はやて
手の甲を上向きにしている
なのは「絶対勝つ…………勝ってヴィヴィオを取り戻す!!!」
そして なのはは、はやての手の上に自身の手を重ねる
フェイト「ほら、カイトも」
フェイトがカイトも手を重ねろと言う
カイト「フン」
しかし、やはりカイトは知らんぷり
フェイト「もう!」
カイト「っ!!!」
無理やりカイトの手を取り、なのはの手の上に重ねさせ、
フェイト「スカリエッティ…………捕まえる時が来た!!」
カイトの手の上にフェイトが手を重ねる
はやて「ウチらの底力!! 見せつけるで!!!!」
なのは&フェイト「「オー!!!!!!!!」」
カイト「…………………」
はやての台詞を合図に手を振り下ろす なのはとフェイト
カイト(一体これに何の意味があると言うのだ……………全く)
その様子を見ていたフォアード達は、
スバル「なのはさん達、格好良い!!」
ティアナ「そう?」
エリオ「何て言うか、絆を感じます」
各々感想を言う
レイン「良し! 俺らもやるか!!!!」
ティアナ「絶対嫌!!!!」
レインが同じ事をやろうと言うが、ティアナが拒絶する
〜ミッド郊外〜
幼い1人の少女が街を歩いていた
彼女は何かを考えているようだ
?「先ほどの映像は一体?」
どうやら彼女もスカリエッティの宣戦布告を見ていたようだ
?「聖王のゆりかご………………アレを動かすためには、王の血が必須のはず」
王の血筋………それは古代ベルカ時代に存在した王達の家系を指す
?「記憶が確かならば、最後の聖王オリヴェエは子孫を残して居ませんが……………」
知らべてみる必要がありますね
?「もし、王の血筋を持つ者が現代に生きているのならば………」
覇王の悲願………叶えれるかもしれない
彼女は空を見上げる
まだ幼いのにも関わらず、ゆりかごについて何かを知っている様子
一体何者だろうか?
そして覇王の悲願とは?
彼女の正体がわかるのは、まだ少し先である
はい、と言う訳で最高評議会の秘密が少しだけ明らかになりましたね〜
そして、ViVidフラグをやってしまった………もう、後戻りは出来ない
次回、遂にゆりかご襲来
なのは達はヴィヴィオを連れ戻す事が出来るのか?
次回もお楽しみに!!
説明 | ||
ゆりかご襲来編です! まぁ本番は次回からですが……… |
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リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う 流れは原作 魔法少女リリカルなのはStrikerS | ||
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