戦姫絶唱シンフォギア 黒衣の剣士と装者達
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「ふぅ・・・お疲れ様」

 

「はい、お疲れさまです」

 

俺たちは出現したノイズを倒すためにまた出撃しており、何とか倒した。

 

「ノイズの出現がまた活発になってきてます。これも夕也さんの仰るノリスという奴の仕業なのでしょうか?」

 

「ああ、恐らくな」

 

俺はソルの中に入っているノリスのデータを表示する。

 

「ふわぁ・・・本当にすごいですね。未来から来たって言われてもこれ見たら信じちゃいますよ」

 

「あのな響・・・実際に夕也は違う世界から来たんだぞ?」

 

「あ、そういえばそうでしたね・・・あはは・・・」

 

「そういえば皆、どうだった?俺がメンテナンスしたシンフォギアは?」

 

「いえ、何も変わった所は無いのですが・・・」

 

「はい、何だか動きやすくなったって言うか・・・」

 

やっぱりか・・・ちなみに今俺の言った事は本当だ。どんな武器もメンテナンスを怠っては意味がないからね。

 

それで、俺がメンテナンスをしたんだが・・・正直シンフォギアの構造を見たかったからである。だってどんな構造してるかとか、気になりません?

 

それで、まあメンテナンスをした時に、ちょこっと改造を施したんだが・・・それに対応するとなると、やっぱり皆には((魔法|・・))の才能があると思っていいな。

 

少し前、俺は彼女たちと模擬戦をしたが、それには彼女達から微量だが魔力が検出されたからなんだ。

 

これには驚いたね。それで俺は仮説を立てた。もしかして、シンフォギアにはデバイスとしての機能があるんじゃないかってな。

 

それなら弦十朗さん達に使えないのもわかる。シンフォギアは元々デバイスだった。魔力を持った者にしか反応しない。

 

だから魔力を持っている三人は適合者になった。

 

それで、メンテナンスの時にそのデバイスとしての機能を取り戻させたんだが・・・三機とも、アームドデバイスのような物で喋らなかった。

 

「まあまあ、あんまり気にすんな。動きがよくなったって事で嬉しく思っとけ」

 

俺はバリアジャケットを着たまま、三人と話す。

 

『相棒。何か聞こえないか?』

 

(ドライグ?何を・・・確かに)

 

ドライグに言われて気づいた。確かに微かに音が聞こえる。

 

「これは・・・皆、耳を塞げ!!」

 

「え?」

 

「一体、どうしたんですか?」

 

「そうだぜ、いきなり・・・」

 

「いいから、耳を塞げ!!」

 

それは、突然やってきた。

 

ギィィィィィィィィィン!!!!!!!!!!!!!!

 

「「「きゃあああああああ!!!???」」」

 

三人は寸前で俺の指示どおりに動いてくれて何とか耳を塞いだらしい。

 

それでも、この音はきついらしい。

 

くそ、早く発信源を特定しないと・・・!

 

(皆、何とか探せないか!?)

 

俺はAIである皆に広域探査をお願いする。

 

(夕也!奴はお前から見て五時の方向!100m先だ!!)

 

アルビオンが音の発信源を探してくれた!ありがとうよ、アルビオン!!

 

俺は音を我慢しながらも神器を呼び出す。

 

「場所さえわかればこっちのもんだ!!“((唯我独尊|マッシュ))”!!」

 

そして先ほど教えられた場所に顔のついた立方体のような物が何かを噛み砕く声がした。

 

くそ、目視できないから相手を倒したかわからねぇ!でも音は止んだ!!

 

「な、何だったんですか・・・今の・・・」

 

「な、何かとてつもなく頭が痛いです・・・」

 

「同感だぜ・・・これはちょっときつい・・・」

 

「お前らは少し休んでろ・・・そこにいるんだろ!ノリス・バッカード!!」

 

すると、マッシュが消えて、そのさらに少し先から男がやってきた。

 

その顔は・・・俺の持っているデータにある顔から少し老けている姿だった。

 

「ほぅ・・・俺の名前を知っているか・・・ということは、貴様も犯罪者という事かな?」

 

「残念だったな、俺は自分の意志でこの世界にいる。そしてお前がこんなばかばかしい事を企てているのを知っていてもたってもいられなくてな!」

 

「なるほど・・・その目を見ると、あの夫婦を思い出すな・・・小僧、お前名を何という」

 

こいつ・・・俺の両親の事を覚えてるのか・・・

 

「前園夕也・・・お前を捕まえた前園夫妻の一人息子だよ」

 

「そうか・・・そうかそうかそうか!!お前があのくそったれな夫婦の息子か!だったら・・・ここでぶっ殺してやるぜぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

ノリスは叫ぶと、俺に向かって突っ込んでくる。

 

「っ夕也さん!!」

 

「黙ってみてろ!アリス、召喚!」

 

俺はアリスを召喚し、まだ立てない響達を守らせる。

 

「アリス、三人を守ってやってくれ!」

 

「わかった」

 

俺はそれだけ言ってノリスと激突する。

 

ノリスが持っているのは杖型のデバイスだ。あれで先ほどの音を出していたのだろうか?

 

「貴様に一つ忠告しておこう」

 

「何だ?自分の倒し方のヒントでもくれんのか?」

 

「そうじゃないな・・・俺は元々接近戦タイプなんだよ!」

 

「がっ!?」

 

ノリスは左手だけで俺の両手を抑えて右手で俺の顔を殴ってくる。

 

「なんつう、力だ・・・」

 

「さあて、久々の魔導師戦だからな・・・しかも俺を逮捕したあのくそ野郎共の息子だったら話は早ぇ!てめぇを殺してやるぜ!!」

 

そのまま突っ込んでくるノリス。

 

「そうは問屋が卸さない!!“((電光石火|ライカ))”!!」

 

俺は高速移動でノリスの背後を取る。

 

「後ろだぜ!!」

 

「見えてるんだよ!」

 

え・・・?俺が右手を振りかぶろうとした瞬間にノリスは裏拳を俺の体に当てようとしていた。

 

「がああ!!??」

 

俺はそのまま瓦礫まで吹っ飛ばされる。

 

「伊達にS級犯罪者じゃなかったんだぜ?」

 

「うぅ・・・くそっ・・・」

 

なんつう、強さだ・・・さすがは父さんと母さんがてこずっただけの事はあるぜ・・・。

 

「ドライグ・・・アルビオン・・・ちょっと休んでてくれ・・・これからはソルとムーンでやる」

 

『わかった。相棒、無茶はするなよ?』

 

『俺たちはいつでもお前の力となるからな』

 

ありがとうな、ドライグ、アルビオン・・・

 

「フルドライブ!ダブルソードッ!!」

 

『ダブルソードフォーム』

 

そして、俺の背中に二振りの剣が現れる。

 

そして、抜刀。

 

「なるほど、フルドライブというからにはそれがお前の切り札か・・・」

 

俺は右手を後ろに左手の刀を水平に前に押し出すように構えながらノリスの声を聞く。

 

「俺を退屈させるなよ!!」

 

「へっ!退屈にはさせねぇよ!お前をもっと退屈になる牢獄にぶち込んでやるからな!!」

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後書き

 

はい、どうも前回からまた空いてしまいました。はらっぱです。

 

今回から急展開。ノリス・バッカードとの戦いでございます。

 

ちなみにシンフォギアに関しては私の独自設定でございますので、ご了承ください。

 

この戦いは次回とその次で終わる予定でございますので。

 

その後はストライカーズ編に参りますよ。

 

まあ、他の作者様方とは少し違う参戦の仕方になると思いますが・・・そこら辺も楽しみにしていてください。

 

では今回はこの辺で。

 

次回もお楽しみに!

説明
ノリスとの死闘
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戦姫絶唱シンフォギア 恋愛 ハーレム 

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