魏伝 再び舞い降りし御遣い 第5幕 |
一刀は、昨日部屋に戻った後秋蘭たちをどの様に修行をつけるべきか模索していた。
考えた末に婆ちゃんと同じ方法にすることにした。
一刀「・・・・・もう来てるかな?」
一刀は少しばかり急いで支度をし、軽く身だしなみを整え部屋を後にする。
一刀「・・・・・なんでいるわけ?」
華琳「楽しみで仕方がなかったのよ///」
一刀「子供じゃあるまいし・・・」
華琳「煩い////」
一刀「見学するのは良いけど、邪魔だけはしないでね」
華琳「わかってるわ」
華琳と軽く口を交わしながら秋蘭たちの元へ向かう。
一刀「それじゃあ・・・・始めますか」
秋蘭たち「はい「うむ」」
一刀「修行の方法だけど、弓の技術面は4人とも問題はない。」
秋蘭「なに?」
一刀「言ってなかったけど、北郷流の真髄は氣にある」
紫苑「氣ですか?」
一刀「そう、氣。北郷流の会得した人たちは皆、氣を巧く使っていたという伝承も残っているくらい」
桔梗「では、お主も氣を使えるのか?」
一刀「はい、使えますよ。では、早速始めましょう。4人には先ず、座禅を行ってもらおうかな」
紫苑「座禅ですか?」
一刀「簡単にいうと精神統一・・・・氣というものはどんなに頑張ったところで氣を増やすことはできない・・・・だが、それを引き出すことにより能力を引き出せる。座禅を行うのは言わば瞑想・・・・呼吸を穏やかにし精神を統一する」
祭「なるほどのぅ」
一刀「凪〜〜」
凪「は、はい!!」
一刀「なるべく、分厚い布を数枚持ってきてくれ」
凪「判りました」
凪は、一刀に言われて急いで取りに行く。
暫くすると、両手に数枚重ねられた布を持ってきた。
凪「た、隊長!!持ってきてきました」
一刀「ありがとう」ナデナデ
凪「///////」
一刀は凪から布を受け取って間隔を空け、布を置いていく。
一刀「4人は布の上に胡坐を掻き、手をこのように組んでくれ。合図と共に目を閉じてくれ」
そういって、一刀は模範として実際に形を作ってみる。
一刀「俺がいいと言うまでその状態を維持していてくれ。俺自身、周囲に氣を張っておくから4人の氣が乱れたら注意するから。始めっ!!!」
秋蘭「・・・・・・・・・」
紫苑「・・・・・・・・・」
桔梗「・・・・・・・・・」
祭「・・・・・・・・・・」
一刀の合図で4人は瞑想に入る。
一刀「・・・・・・・・・・」
秋蘭たちが、瞑想に入って約半刻が過ぎた。
一刀も華琳たちも秋蘭たちを静観している。
一刀「・・・・・・・・」クイクイ
一刀は、近くを通りかかった侍女を手招きした。近くまで来た侍女と軽く話をして侍女は急ぎ足で一刀の前から去る。暫くすると、侍女が5人訪れ、手には本と机、椅子、茶菓子が運ばれてきた。綺麗に並べられた後、侍女たちは一刀に頭を下げ自分の持ち場に戻っていった。
一刀「・・・・・・・・ずーー」
一刀は、優雅に読書をしチラッと秋蘭たちを見てお茶菓子に手をつけてまた本に戻る。
それを繰り返し更に半刻過ぎた。
一刀「・・・・・・・・そこまで!!」
秋蘭「・・・・・」
紫苑「・・・・・・」
桔梗「・・・・・・」
祭「・・・・・・・」
一刀の掛け声で秋蘭たちは閉じていた目を開いた。
一刀「どうかな?体はどんな感じ」
秋蘭「そうだな・・・・・体が軽い感じがするな」
紫苑「そうですね・・・・それに心がとても落ち着いています」
桔梗「そうじゃのぅ」
祭「うむ」
一刀「精神が落ち着いているからね。今の状態が維持できていれば、負けは無いよ。後は氣の使い方を覚えればいい、これで北郷流氣功術終了だよ。じゃ、第2段階に移行しようかな。暫く休憩」
説明 | ||
第5幕、開幕です | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
5083 | 4087 | 15 |
タグ | ||
真・恋姫†無双 一刀 秋蘭 紫苑 桔梗 祭 | ||
ZZさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |