真・恋姫†無双 〜胡蝶天正〜 第三部 第02話
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この作品は、北郷一刀の性能が上方修正されています。はっきり申しましてチートです。

 

また、オリジナルキャラクターやパロディなどが含まれております。

 

その様なものが嫌いな方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

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顔良たちが長安を訪れてから一ヶ月強、一刀達は反董卓連合に集結するべく洛陽へと軍を進めていた。

その軍は一刀が雍州の州牧となった事もあり、黄巾党と戦っていた時の倍以上にまで増大、単純な兵力だけならば華琳の軍と比較してもそう遜色の無いものになっていた。

「ううぅぅ・・・・。何でこんな事になったっす・・・・・・」

そんな精強な兵達とは対照的に、悲愴な面持ちでうな垂れながら馬に跨る少女が一人・・・。

自分の置かれた状況をぼやきながら、周りの兵と同じ目的地へと向かっていた。

一刀に頼まれて今回の遠征に動向する事になった三代目正宗こと正その人である。

「まーちゃんも災難でしたねー」

「正。あの主の事だ、どうせ用件だけ言うとそそくさと退散し、反論する暇も無かったのではないか?」

がっくりと肩を落とす正の元へ近づいて慰める風と星。

彼女達が近づいてきていた事にも気付いてなかった正は、声を掛けられたことに少し驚いた表情を見せるも、城などでよく見知った二人だと分かると思わず愚痴を言い出した。

「全くっすよぉ!いきなり工房に来たと思うと頼みたいことがあるって言い出して、用件だけ言うとすぐに入ってきた扉から出て行っちゃったんすから!」

「ならばいっそ城まで出向いて直接断ればよかったのではないか?流石に主とて、本当に嫌がるお主を無理やり連れて行くほど鬼畜生ではあるまい」

星は、押しは強いが人が本当に嫌がることをするような人物ではないと一刀のことを認識している。

その事を星以上に付き合いの長い正が知らないわけが無いと思いつつ指摘をしたのだが・・・。

指摘された途端、正は星から視線を逸らして人差し指で頬を掻く。

そして多少言葉を濁しつつも、その後の顛末を話し出した。

「いやぁ・・・・・・。アタイもそう思って次の日に城へ向かったっすけど・・・・・・」

「何か問題でもあったんですかー?」

「大将の部屋へ向かう途中っすけど、アネさんと鉢合わせに・・・・・・」

「あー、なるほどー・・・・・・」

今の正の言葉で風はどういう状況になったのか大体の事を想像したが、星は今ひとつ状況を理解することが出来ていない。

そんな彼女の為に風は話を噛み砕いて説明することにした。

「つまりですねー、まーちゃんは鄒さんから“お兄さんから任された大役を果たせる様に祈ってますよ”とこの様な事を言われたんですよー」

「その通りっす・・・・・・。もしあの場で大将の申し出を断るって言おうものなら、どんな目にあっていたか想像するだけでも恐ろしいっす」

「うむむ、なるほど・・・」

二人の事を聞いて漸く状況を理解した星。

鄒は一刀の事となると妄信的とも言える内容を平気で言うことが多々ある。

その程度ならば、そんな事出来る訳が無いと言い返せば良いのだが、彼女の場合は言い出したことを現実にするだけの行動力を持ち合わせているので余計にたちが悪い。

更に彼女は“私にも片手間で出来たのだから貴方ならもっと凄いことを出来ますよね?”と口元に笑みを浮べながら有無を言わせぬ眼差しを相手に向けて述べてくるのだ。

以前、その二つ目の内容も断って逆上した侍女が居たらしいのだが、その後数週間姿を見た者は居らず、帰ってきたその侍女にどうしたのかと尋ねてみると・・・。

「わたくしは間違っておりました。仲達様や韓鄒様の下でお役に立てることを光栄に思い、職務に励んで行こうと思っております・・・・。何も、怖くありません」

と返事を返す“良い子”になって帰ってきたほどだ。

そんな恐ろしい事実を知っている正は、一刀の頼み事を断ることが出来ずに今に至ったというわけである。

「文字通り“災難”に遭っていたとは・・・・。正よ、心中察するぞ」

「ううぅぅ・・・、かたじけないっす。星の姉御」

星が再び正を励まして話を締めくくろうとしたその時・・・。

「三人で何を話しているんだい?」

事の発端であり、彼女達の軍の総大将でもある一刀が現れて話しかけてきた。

「「「・・・・・・」」」

「・・・どうかしたの?三人とも」

声を掛けた三人にえも言われぬ無言の圧力を感じた一刀は多少尻込みしながらも再度声を掛ける。

そんな様子の一刀を見ると星達は深くため息をついて、各々に口を開く。

「お兄さんは本当に空気が読めない方ですねー・・・・・」

「戦や政の際にはその場の空気を機敏に感じ取るお方だと言うのに・・・・。ひょっとして主、わざとやっておられるのか?」

「十分在りえる話っすね。大将には“((奴獲素|ドS))”の気が在るって聞いたことがあるっす」

「ちょ!話しかけただけでこの言われようは酷いだろ!?それに誰だ!?正にこんな言葉教えた奴は!」

三人からの言葉攻めに合い多少取り乱す一刀だが、その事を気にも止めずに風は彼に問いかける。

「そんな事よりお兄さん、何か用事があって風たちの所まで来たのではないですかー?」

(おまけにスルー!?)

一刀は心の中で風の対応に突っ込みつつも、このままこの話題を引っ張ってもろくな事にならないと考えて三人に話しかけた本来の目的を話す。

「・・・・もうそろそろ連合軍の本拠地に着くから到着後のことを言いに来ただけだよ。風と今行軍の指揮を取っている稟は俺と一緒に軍議に出てもらう。星は留守の間俺達の陣で待機だから稟と指揮を交代するように、正もここからは"俺の部隊"の方へ行って貰うからお願いね」

「はーい」

「承知」

「了解っす」

三者三様の返事をすると星と正は自分達が担う役目を果たす為に持ち場へと向かい、その場には一刀と風の二人だけが残る。

星達を見送った後、一刀はもうすぐ見えてくるであろう目的地の方角を見ると深々とため息を吐く。

そんな彼の態度を見る時は大抵面倒な事が待っていると今までの経験上知っている風はそれとなく尋ねて見ることに・・・。

「連合軍に何かあるんですかー?」

「ん?ああ、麗羽に遭うのがちょっとね・・・」

「そういえばお兄さんは袁紹さんともお知り合いなんでしたねー。その袁紹さんと何か因縁でも在るんですかー?」

「いや、そんな物騒なものじゃないんだけど・・・。麗羽と話すと色々と精神的疲労が溜まるんだよ」

「・・・・・・いやはや、その気になれば風達の言葉攻めを眉一つ動かさずに受け流すお兄さんにここまで言わせる人物とは・・・・・・。一体どのような人物なのか風も少し興味が沸いてきましたねー」

「まぁ、それは会って見れば分かるよ」

そう述べて適当なところで話を切り上げると、一刀達は遠くの平野に微かに見えてきた反董卓連合のものと思われる陣に向けて軍を進めるのだった。

 

 

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「ちょっと猪々子さん!斗詩さん!華琳さんが一番最初に到着しているのはどういう事ですの!?」

反董卓連合本陣、そのほぼ中央に陣を構える袁紹軍内部で、自分の思い通りに事が進まずに部下二人に問いただしている者が一人。

この連合を召集した張本人、袁本初こと麗羽その人と袁紹軍の二枚看板である文醜と顔良だった。

「それが、麗羽様のご命令通り曹操様の居られる許昌には最後に向かったんですが・・・・・・」

「あたい達が着いた頃にはもう戦の準備が終わっていて、話を聞いたら直ぐに行軍を開始したんです」

「なっ!?」

顔良たちから帰ってきた回答に麗羽は驚愕の色を見せる。

「どっかから麗羽さまの話が漏れたんですかねえ・・・・・・」

「高々、宦官の孫の分際で、このわたくしの事を調べ上げるだなんて生意気にも程がありますわ!」

「ま、まあ麗羽さま、落ち着いて・・・」

頭に血が上り、顔を真っ赤にしながら地団駄を踏んで悔しがる麗羽を顔良は何とか宥めようとする。

だが、こと華琳の事となるとむきになる麗羽の性格上、機嫌を直す事は容易ではない。

機嫌を損ねた麗羽が自分達に八つ当たりしてくるのを半ば覚悟していた顔良たち。

だが麗羽が彼女達に当たることは無かった。

「物見より報告!南東より敵味方不明の大軍が接近中!旗は仲!」

突如報告に現れた兵士に、そこに居る全員の意識が集中した為である。

「仲?一体誰ですの?」

「恐らく、雍州の司馬懿様かと・・・。集結していない諸侯の中でそれだけの大軍勢を持っているのはあの方だけなので」

「お?漸くアニキが到着か。麗羽様、あたいはアニキを出迎えに行ってきます」

文醜はそう言い残すと、さっきまでの話が蒸し返さないうちに脱兎の如くその場から退避する。

だが麗羽の意識は既に報告の中にあった者に向いており、華琳の事はもう彼女の頭からはスッポリと抜け落ちていた。

「司馬懿さん・・・・?ああ、斗詩さんが言っていた目立ちたがり屋さんが確かそんな名前でしたわね。まぁ、この、わ、た、く、し、を総大将に推挙するだけの度量を持っている方の様ですし、特別に指名して上げても宜しいですわ!おーっほっほっほっほっほ!」

自分が総大将である事を思い出し、麗羽はすっかり機嫌を直して高笑いを始める。

この連合を召集している最中の事になるが、一刀たちがいる長安を起った顔良たちは西涼の馬騰や許昌の華琳の元へ赴いた時に、“この連合の総大将は我が主、袁本初になる”と前もって言って回ったのだ。

その事を後から聞いた公孫?も、大陸中の大勢力が集まるこの集団の統制など取れる筈がないと分かっている為、二つ返事で了承していた。

もっとも、麗羽の従兄弟にあたる袁術だけが妾がなると意を唱えていたが、隣に居た張勲に上手く丸め込まれたのはご愛嬌。

「斗詩ー!アニキが麗羽さまに会いたいって言うからすぐそこまで連れてきてるけど良いかー?」

「あ、分かったよ文ちゃん。ここまで入ってきてもらって」

高笑いをしている麗羽を余所に、文醜たちは来客をここまで案内するように事を進める。

その事に一切気付かず、未だ総大将の事で有頂天になっている麗羽にとって、目の前に現れた客人の姿は正に青天の霹靂であった。

「相変わらずだな、その笑い声は・・・・」

「おーっほっほっほっほっ・・・・・・・ほわあぁっ!!!!!?」

 

 

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「アニキ、入って良いそうなんで着いてきてくれ」

文醜に案内されるまま、俺は反董卓連合の領地内へと歩を進めていき、麗羽が居るであろう袁紹軍の陣へと辿り着く。

陣の中からは子供の頃に聞いたものと寸分違わない、二日酔いの頭に響きそうな笑い声がしている。

その声の方へと案内されると、そこには俺が来た事にも気付かずに腰と口元に手を当てて昔と変わらず大笑いをしている麗羽の姿が目に入った。

「相変わらずだな、その笑い声は・・・・」

俺が思わず口から出た声で気が付いたのか、麗羽は笑いながらこちらに目を向ける。

「おーっほっほっほっほっ・・・・・・・ほわあぁっ!!!!!?」

そして、目に映った人物が俺だと理解した麗羽は笑い声から一転、まるで数え役満☆しすたぁずの応援団のような奇声を上げ、驚愕の顔を浮かべながら体を完全にこちらへ向けた。

「な、なな、な・・・・・」

「ど、どうしたんですか?麗羽さま」

俺を凝視したまま硬直し、言葉にならない声を上げている麗羽を心配してか、傍に居た顔良が彼女に声を掛ける。

だが、その声も今の麗羽には耳に入らない。

流石にいつまでもこんな状態で居るのは俺もどうかと思い、声を掛けようとしたが、この場の空気を払拭したのは固まっていた麗羽本人だった。

「なんで一刀さんがこんな所にいるんですのおおおおぉぉぉぉぉ─────────っ!!!!!!」

まるで陣の中全てに響き渡っているのではないかと錯覚する様な大声で麗羽は叫ぶ。

その叫び声に顔良たちは驚きつつも、状況を把握するために麗羽に話しかける。

「あの・・・・麗羽さま、司馬懿様とはどういうご関係なんですか?」

「何を言ってますの斗詩さん!この方はわたくしの命の恩人にして、今は無き北家の嫡男!天の童とまで言われた北郷さんその人ですわよ!」

「ええぇっ!麗羽さまの命の恩人!」

「へぇー。麗羽さまがこんなに驚くたぁ、アニキは凄い大物だったんだなぁ」

自分の主の恩人と言う事に仰天する顔良と今ひとつ理解できていない文醜はさておき、俺は麗羽と話を進める。

「その名は捨てたよ。今の名前は司馬仲達、雍州の州牧にして西園八校尉の一人。まぁ正体は君の知っている一刀で変わりないけどね」

「そ、そうでしたの・・・・・・・・って!そんな事より一刀さん!どうしてあの時袁家を頼りませんでしたの!あなたでしたらすぐにでも婿養子として保護して差し上げるよう、わたくしがお父様にお願いいたしましたのに!」

一時は落ち着きを取り戻したかに思われた麗羽だったが、またすぐに先ほどまでと同じ勢いで俺が行方を晦ませた時の事を質問してくる。

「当時、父上と親交を強くし始めていた袁家は十常侍の監視の目が光っていたからね。迂闊に近づいて俺の身はおろか助けを求めた袁家にまで危害が及ぶのを避けたかったんだよ」

「何を言っておりますの!三公を輩出した我が袁家が宦官ごときにどうにか出来る訳がありませんわよ!」

「宦官の後ろに居た今は亡き霊帝陛下となれば話は別だろう。いくら麗羽の願いでも俺の身柄一つの為だけに袁家の名に傷が付くような真似を君の父君がする訳がないさ」

「そ、それは・・・・・・」

俺の言葉の前に麗羽は反論する事が出来ずに押し黙ってしまう。

今上げたものが一番の理由ではあるが、実のところはそれだけではなかったりする。

今しがたサラリと麗羽が口にした内容だが、俺に命を救われてからと言うもの、彼女はことあるごとに結婚の申し出をして来ていた。

彼女の申し出、男としては正直嬉しくはある。

だが、あれから十三年経って華琳たちと二度目の再会を果たして再認識した事ではあるが、やっぱり俺は心底寂しがり屋のあの娘に惚れている。

そんな彼女を差し置いて麗羽と結婚する事は出来ないと、洛陽を脱したあの時から心の何処かに在ったのだろう。

これを入れた二つの理由が俺を南皮に足を向ける事を阻んだのだ。

「で、でしたら霊帝様が居られない今は名を隠す必要もありませんでしょう?わたくしの配下となって袁家の庇護の下、北家を再興なさい。そしてわたくしと・・・・・・」

俺の言い分を理解し、今ならば断られることは無いと考えた麗羽は自分の配下になるようにと頬を赤らめながらこちらへ強要してくる。

だが俺の答えは彼女が望むようなものではない。

「悪いがそれは出来ない。司馬家の義父様には多大な恩があるし、さっきも言ったけど今の俺は雍州の州牧である司馬仲達だ。そう易々と自分の役職を放棄する事は出来ない。それに・・・・」

「それに?それになんですの!?」

自分の思い通りにならない事に対する憤慨からか、麗羽は声を語気を強めて俺に迫ってくる。

そんな彼女に、俺は彼女の配下になれない一番の理由を告げた。

「俺は今華琳と同盟を結んでいるんだ」

「な、なんですって!?」

華琳の名前が出てきた事で麗羽は驚きの表情を浮かべているが、それを気にする事無く俺は話を進める。

「期限は決めているが、その時が来るのはまだ大分先の話。君の配下になるのは彼女との同盟の内容を破棄する事に等しい行為になるし、それは俺自身望む事ではないんだ。だから君の配下になることは出来ない」

最初は口をワナワナさせていた麗羽だったが、俺の話を聞いているうちに次第に顔を下へ向けてガックリとうな垂れたような姿勢になり、遂には肩を振るわせ始める。

麗羽は泣き出してしまった様だが、彼女を慰める資格は今の俺には無いと思い、俺はその場から退散する事にする。

「さて、久しぶりに麗羽の顔も見れたことだし、そろそろお暇させて貰うよ。顔良さん達から聞いているとは思うけど、水関の件、よろしく頼むよ」

そう言い残すと俺は踵を返して袁紹軍の陣を後にする。

麗羽の顔を見に来たのもあるが、ここに着た本来の目的は前もって彼女に会っておく事で軍議の時に騒がれるのを防ぐためである。

その目的を達した今、自陣に戻って水関の準備をする事の方が重要。

これから戦う敵をどうやって仲間にするか算段をまとめながら星達の元へ向かった。

 

 

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一刀が去った後、下を向いたまま肩を震わせる麗羽とあまりに色々な内容を立て続けに聞かされて状況を完全に把握する事が出来ない顔良たち二人が残される。

二人は今の麗羽にどの様な言葉をかければ良いのか分からず、その場は重苦しい空気に包まれていた。

「あ・・・・・・・あの、麗羽さま」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ですの」

意を決して顔良が話しかけようとしたその時、麗羽の口からボソボソと何か言葉が発せられた事に気が付く。

だが、上手く聞き取る事が出来なかった文醜は、空気を読まずに何と言ったのか聞き返してしまう。

「え?今何って言ったんですか?麗羽さま」

「・・・・・・・・たですの」

「すいません麗羽さま、もっと大きな声で言ってくれないと全然聞こえませんよ〜」

「ぶ、文ちゃん。あんまり刺激しない方が」

「まああぁぁぁたですのおおおぉぉぉっ!!!!!!?」

「ヒャイ!!!?」

「ウオァ!!!!」

突如、空を仰ぎ見て天に向かって咆哮するかの如く声を張り上げた麗羽に、顔良たちは思わず数歩退いてしまうほど仰天してしまった。

そんな二人を差し置いて麗羽はさっきまで考えていた事を大声で喚き散らす。

彼女は別にうな垂れて泣いていたのではない、華琳に対する憤慨で言葉すら出なくなっていただけなのだ。

「あんのクルクル小娘のこまっしゃくれええぇぇぇーーっ!!!いくらわたくしが大らかな心を持っていても今回だけは話が別ですわ!!!!わたくしの一刀さんに唾を付けるだなんてええぇぇぇーーっ!!!」

「大らかな心?」

「それ以前にいつから司馬懿さまが麗羽さまのものになったんですか?」

「お黙りなさいっ!!!!!」

「「ハイッ!!」」

思わず突っ込みを入れてしまった顔良たちを麗羽はたった一言で黙らせる。

そして、再び華琳に対する呪詛の言葉を連ね始めた。

「今までは昔からのよしみで多少の事は大目に見てましたけど、こうなればもう戦争です!!!!あの小生意気なチンチクリン小娘に泣きっ面を掻かせてやりますわ!!!覚悟してらっしゃい、このタマ無しいいぃぃぃーーーっ!!!!!」

「麗羽さま、華琳さまは女なんですからタマは無いに決まって」

「お黙りなさいと言ってますの!!!!」

「ハイッ!!」

また空気の読めない声を掛けて叱咤される文醜。

このとき顔良は思った。

今ここに大陸最大の嫉妬の権化が降臨したのだと・・・・。

 

 

説明
皆様、今更ですが明けましておめでとうございます。
今年も頑張っていきますので、何卒宜しくお願い致します。

次回は諸用により数日程投稿が遅れる予定となっております。
お待ち頂いてる方々には大変申し訳ございませんが、何卒ご了承ください。
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コメント
アルヤさん<御報告有難うございます。修正させていただきました。(ogany666)
安定の麗羽さまでよかったww 斗詩ちゃんも猪々子ちゃんも、大変だろうけど頑張ってくれww(神余 雛)
何時までも待ちますので、ゆっくり書いて下さい。(黒鉄 刃)
やっぱ面白いね!(あいりっしゅ)
なんか麗羽に対して一刀さん淡白すぎない?元魏メンバーにしか興味無いのん?(牛乳魔人)
たまりませんっw(笑)更新すごく楽しみにしてます。(タカキ)
遅れても待ってますから、次回作もぜひ!(いた)
麗羽と華琳のご対面が楽しみっス^^(ロックオン)
4p 今は無き霊帝陛下→今は亡き霊帝陛下(アルヤ)
ありゃりゃ。麗羽が怒り心頭らしいな。うるさいな。ちょっと、黙らせて下さいな。作者様。(Kyogo2012)
まぁ麗羽は予想通りの反応をしてくれましたね、一刀LOVEは変わっていなくて安心しましたが・・・w(本郷 刃)
麗羽が嫉妬の権化とかしたw戦争って華琳は一刀と同盟くんでるから華琳せめたら一刀とも敵対すんぞ?w(nao)
アチャ〜(茫▽然)(アサシン)
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