とある兄の自動再生 |
ぴーんぽーんぱーんぽーん。
授業が終わり休憩時間となって、次の授業まで暇なのでクラスメイトの白井黒子とお喋りを楽しんでいたら、一つの校内放送がなった。
私はあれを聞きながらあの間抜けな最初の合図は何とかならないものかと思っていた。
「御坂美琴さん 御坂美琴さん。至急来賓室までおこしください」
「あら? 呼び出されたのはお姉さまですの? また最近何かなされましたの?」
訝しげな表情をしながら黒子が尋ねてくる。私は思い返してみるが、心辺りがありすぎてなんともいえなかった。
とはいえ、研究所を破壊して、どんなに抜けていたとしても自分の痕跡を残すようなヘマはしていないはずだ。それに、そのことだったら、このように学校を解したりしないで直接私に制裁が来るだろう。
「分からないわ。とりあえず、至急とか言っていたし行ってきてみる」
そう言って私は黒子の教室を後にした。
「失礼します。」
そう言って私はドアをノックし、来賓室の扉を開いた。
そこには、一人の男がいた。
「あんた、今更私に何の用よ?」
私はそこにいる一人の男をにらみつける。周囲には私が発している電気がパチパチと浮遊していた。
その男は私を見ると立ち上がりおどけるようにして言った。
「おいおい、ちょっと待ってくれ美琴ちゃん。君のその電流はことごとく電化製品をダメにするんだから。自重しなくちゃダメだぞ」
「そんな事を言ってるんじゃないわよ!! あんたが何故この忙しい時にここにいるのかを聞いてるの!」
男はふぅ。と、一息ついた。
「それだよ。美琴ちゃんが言った美琴ちゃんを忙しくしている理由の為にここに来たんだ」
男の目は鋭い。私は少し物怖じしてしまった。
「何を知っているの?」
「すべて」
そう言って男は笑った。
「分かったわ。今夜、話し合いましょう……。お兄ちゃん」
私の兄。御坂阿仁(みさか あに)は(自動再生)オートリバースという名の能力を持っている。
その能力はその名の通り自分が傷ついた箇所を自動で再生していくという能力だ。
この能力の恐い所は治す治癒ではなく再生という所か……。
昔というか幼かった頃の私は阿仁が大好きだった。
あの感情は、兄妹としての愛情かそれとも男女としての愛情か分からない。今にしてみればませたガキだったなぁと思う。黒子を変態などと言ってられない。
その阿仁に告白したのが最後。大笑いしながらここ学園都市へと行ってしまった。それ以来私はこの男が大嫌いである。
私は寮を抜け出し、近所にあるファストフード店へと向かった。
御坂阿仁は一人で黙々とハンバーガーを頬張っていて私が来たことに気がついていないようだった。
「ちょっと」
「ん?」
私が声をかけると阿仁はこちらを向いた。それと同時に私は向かい側の席に腰を下ろした。
「で、話しなんだけど……」
「ちょっと待ってくれ美琴ちゃん。お兄ちゃんはその話の前に一つ報告がある」
人の話しを真面目な表情でさえぎってきた。
「何よ。」
「実は、お兄ちゃん財布を持ってきていない」
それは、言外に私に奢ってくれと言っているのだろうか。まぁ、私は結構な額の奨学金を貰っているのでかまわないのだけれど
「別にいいけど、お兄ちゃんも奨学金をもらってるんじゃないの? もしかして無駄遣い? お母さんに言うわよ」
「いやいや、あれは必要な投資だったんだ」
「ふぅん。で、知ってるんでしょ? 実験の事」
いつまでも、ふざけた雰囲気を崩さない阿仁に無理矢理でも実験の事を話させる。どこまで知っているのかは知らないが、この実験には第一位が関わっている。私でも、絶望をする相手なのに阿仁が敵うはずが無い。腐っても家族だ。むざむざ殺させたくない。
話しを振った瞬間ニヤリとした阿仁に嫌な予感がした。
「これでも、俺はお前の兄なんだ。困っている時ぐらい力になりたい」
「知ってるんでしょ? これに関わっている奴」
「あぁ、一方通行。だろ?」
私はうなだれた。
この表情をしている阿仁は絶対に諦めない。私がいくらやめてといっても首を突っ込んでくるだろう。
「私でも勝てるかどうか分からない」
「知ってる」
「もしかしたら、阿仁死んじゃうかも」
「死なせない」
「大丈夫だ。死なない」
それから、しばらくお互いに沈黙が訪れた。
私はこの実験の事を知りひとりで悩み続け、胃が千切れるような思いをしてあの娘達を救う事を決めた。
相手はあの第一位。関わったら命は無いだろう。誰にも頼る事出来なかったし、私の事で誰かが死んでしまうと考えたら誰かに頼るなんて考えたことも無かった。
誰かに吐き出したかった。この、胸の痛みを。
「私さ、この実験を止めることにガチで命かけてるんだけどさ」
「うん」
「周りの人達に、第三位なんて言われてもしかしたら、もしかしたらだけど、命をかけたら何とかなるんじゃないかって」
「うん」
「でも、私が死んでも実験も止まらなくて、あの娘達誰も救えなくて、意味なんて何も無いんじゃないかって」
気がついたら私は涙を流していて、いつの間にか隣に来た阿仁に抱きしめられていた。
「大丈夫だ。美琴ちゃんは死なないし、あの娘達も助かる」
私は、この日久しぶりに涙を流した。
side 一方
「また、お前かァ」
俺は、目の前にいるクソをにらみつけた。
この間から、狩りの時間にいつもいつもいやがる。
殺しても殺しても、まったく死にやしねぇ。
「まァた、殺されに来たんですかぁ? バカが」
目の前のクソは俺がそう言うとニヤリと笑いやがった。
気にくわねぇ。
「そうだ。前にも言ったが、この娘は妹なんだ。どこの馬の骨だか分からない奴に殺させるか」
「前の奴のときも、そォ言ってたなァ。結果、テメェは死んだんだけどなァ!!」
「俺は諦めねぇ」
目の前の男はそう言うと拳銃を取り出し、撃ってきた。
原作がどんなだったか忘れた事とかもろもろの理由で未完。ただ、流れが気になる方もいると思ったので途中まで作ったプロットを次ページに
この後美琴視点に戻り、上条と美琴の橋の上?でのシーンとなります。
なんやかんやあって、美琴と上条は10032号が戦っているところ(コンテナ?)へと行きます。
10032号と御坂阿仁が戦っているシーン
しかし、戦況は思わしくなく。
一方通行は実験の度に邪魔をしてくる御坂阿仁を煩わしく思い
頭を掴んで体内から四散させようとします。(実際能力でできるかはわかりませんが、ここでご都合主義が発生します)
美琴、上条がコンテナに着いたシーン
美琴と上条がコンテナ?へと着くとそこには、身体をダランとさせて頭を一方通行につかまれている阿仁が。10032号は離れたところで倒れています(生きてる)
美琴が阿仁の命ごいをします(美琴は阿仁の能力をしっていますが、どこまで再生できるか分からない)しかし、その思いむなしく阿仁は四散してしまいます。(もう、粉っていうレベルまで)
阿仁は再生せずその四散したものの血液のしぶきが一方通行に吸収されます。(阿仁は内側からなんとかできないか考えた)鋼の錬金術師のグリードを思い浮かべてください。あんな感じです。
その後は上条さんが一方をそげぶします。
美琴さんは目の前で身内が死んでしまったショックで心に傷を負います。
ここで、一部終了。
この後は、阿仁を取り込んだ一方通行は一方通行の能力に加え、自動再生の能力も発言します
一方通行in御坂阿仁はラストオーダーを助ける際頭を打ち抜かれますが、御坂阿仁の能力のお蔭でなんとも無く。
その後の物語を進めます。
木山でどうしようと思ったところで私のプロットは終了しています。
説明 | ||
しいて言えば原作の先をしらないのでもう書けない | ||
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