真・恋姫†無双 魏の三剣人 (第十二章)
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桂花「ああ、此処にいたのね、恩。ちょっと良い?」

 

翼「後にしてよ、今大事な話してるんだから」

 

桂花「大事な話?」

 

中庭で休憩していた一刀達に桂花が話しかける

 

 

一刀「今後の修行についてだ」

 

桂花「そんなの何時でも出来るでしょう、それよりも私の方が先よ、大事な話なんだから!」

 

翼「あんたの話の方がいつでも出来るでしょう!!」

 

桂花「黙りなさいこの変質者!!いっその事狂い死にしなさいよ!!」

 

翼「五月蝿いわよこのど変態猫!!その辺の野良猫と交尾でもしてきなさい!!」

 

桂花・翼「「(T-T)」」

 

言い合っていた二人は同時に泣き出す

 

 

刹那「傷付くならどっちも言い合わなければ良いのに」

 

一刀「だな」

 

桂花「でよ!」

 

一刀「うん?」

 

桂花「あんたの馬の件なんだけどね、暫く保留になりそうなのよ」

 

翼「それってもしかして、黄巾党と関係が有るの?」

 

桂花「ええ、あの乱が原因で名馬がほとんど奪われたみたいなのよ」

 

一刀「別に名馬でなくても良いけど」

 

桂花「良い訳無いでしょ!変な馬渡したら華琳様の名に傷が付くでしょう!!」

 

一刀「・・・それもそうだな、まあ暫く待つ位良いよ。余裕がある時で」

 

刹那「一刀様、それじゃあ先延ばしになってばかりになりますよ?」

 

一刀「凡そ(およそ)、衆(しゅう)を治める(おさめる)こと寡(か)を治むるが如く(ごとく)なるは、分数(ぶんすう)、是(これ)なり」

 

※意味 多数の統率も少数の統率も同じである。要は、組織・編成の問題である

 

刹那「うん?」

 

一刀「俺の兵は今の所槍兵四千・弓兵四千の編成だ。この状態を崩すのは良くない」

 

桂花「そもそも可笑しいのよ、何で八千の隊で凪達に勝つのよ?」

 

翼「確かに可笑しいですね、確か凪達の兵の合計が一万五百だったですよね」

 

一刀「之ははるか遠くの国で、軍神の異名を持つ人物が使っていた戦法でな。部隊の力・陣の移動の速さ・伝令の通達の早さ。これが一番旨く取れる数が八千なんだ」

 

刹那「そうなんですか?」

 

一刀「ああ、確か八千で二万四千の部隊に深手を負わせたとか聞いたな」

 

翼「とんでもない話ですね」

 

一刀「そもそも俺だけ馬に乗ってたら敵から丸見えだろう」

 

桂花「それもそうね」

 

話していた一刀達だったが途中で桂花が帰った為解散になった

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一刀「気が付けばもう昼だったんだな、時計が無いから時間の感覚が判らないのが痛いよな」

 

季衣「あっ!一刀様♪」

 

一刀「ああ季衣か、うん?そちらさん達は?」

 

季衣「街歩いてたら会ったんです。これから美味しいご飯出してくれるお店に行くんです」

 

一刀「そうなのか、俺も同行してもいいかな?昼飯まだなんだ」

 

季衣「はい♪」

 

???「あの、貴方は?」

 

一刀「ああ、俺はこいつの同業者ですよ」

 

???「へえー」

 

一刀「何か?」

 

???「何か兄ちゃん強そうだなっと思って」

 

一刀「そう言う御二人こそ、武官でしょう?」

 

???「「!?」」

 

一刀「まあ、お話は飯食いながらでも良いでしょう?」

 

背を向けて歩き出した一刀を、二人は警戒しながら付いていった

 

 

???「美味い!」

 

季衣「でしょー♪」

 

一刀「すっかり意気投合だな」

 

???「すいません、騒がしくしちゃって」

 

一刀「それで、お二人は如何して此処に?」

 

???「私達は使いできたんです」

 

一刀「使い?それは何か大事な事みたいですけど?」

 

???「はい、洛陽については聞いてますか?」

 

食事をしていた一刀は、話に集中する為に箸をおく

 

 

一刀「董卓の件ですか?」

 

???「はい、洛陽では董卓による悪逆非道が続いており、そのせいで民は地獄の様な日々を過ごしているんです」

 

一刀「成る程、そのために同盟軍でも起こす気ですか?」

 

季衣「おかわり!」

 

???「こっちも!」

 

一刀「・・・おい季衣。お前さっきから何人分食ってんだ?」

 

季衣「えっ?えーと・・・六人分です」

 

何時の間にかラーメンの器が山の様のに積んであった

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一刀「まったくお前は」

 

華琳「あら、一刀」

 

一刀「あれ、孟徳。秋姉も」

 

???「えっ!」

 

華琳「貴方もお昼?」

 

一刀「まあな、孟徳が来るなんて珍しいな」

 

華琳「此処の料理が最近気に入って居てね、料理人を召抱えたい位にね」

 

一刀「位って事は無理だったんだ」

 

華琳「ええ、何でも知り合いを探してるからですって」

 

秋蘭「そうだ、一刀。探してやったら如何だ?」

 

一刀「別にいいけど、どの人?」

 

???「お待たせしました!」

 

華琳「彼女よ」

 

一刀「あのお姉さん」

 

???「はい、何でしょう?」

 

一刀「人を探してるんですよね、良ければ協力しますよ?」

 

???「本当ですか!」

 

一刀「ええ、さっそくですけどその人の事を教えてもらえませんか?」

 

???「そうですね、とても力持ちで、結構食欲のある子でして」

 

一刀「背丈はお姉さんと同じ位ですか?」

 

???「はい、同じ位だと思いますが」

 

一刀「何か特徴はありますか、こんな髪形してるとか?」

 

???「そうですねえ、髪を左右で縛って棒みたいになってます」

 

一刀「男性ですか?女性ですか?」

 

???「女の子です」

 

一刀「ふむふむ・・・うん?」

 

此処にいたって、一刀は有る疑問が浮んだ

 

 

一刀(力持ちで食欲が有って棒みたいな髪型で女・・・あれ?それって)

 

???「如何したんですか?」

 

一刀「あっ!ちょ、ちょっと待ってくださいね。おい、おい!」

 

一刀は隣に座っていた季衣を軽く叩いて呼ぶ

 

 

季衣「うん、にゃ?」

 

???「ああああああ!!!!」

 

季衣「あっ、流琉。遅いよ♪」

 

流琉「遅いよじゃないわよ!あんな手紙を寄こして私を呼んだと思ったら、何でこんな所に居るのよー!」

 

季衣「ずーっと、待ってたんだよ。城に来いって書いてあったでしょ?」

 

流琉「季衣がお城に勤めてるだなんて冗談としか思わないわよ!大きな建物をお城だと勘違いしてると思って……もう!」

 

一刀(まあ、季衣を知ってる人間ならそう思うだろうな)

 

流琉「季衣のばかーーー!」

 

季衣「流琉に言われたくないよ!!」

 

二人が武器を出して戦おうとした、が

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ギーン!

 

季衣・流琉「「!?」」

 

一刀「二人共そこまでだ。戦うなら人に迷惑が掛からない場所でやるんだな」

 

流琉「な、何これ!?」

 

季衣「これって一刀様の!」

 

一刀「氣功糸・拘束式、風花。それを解くのは二人じゃ無理だぜ」

 

一刀が氣功糸で二人を縛って動きを止める

 

 

一刀「そちらのお二人も、申し訳有りません。見苦しいものを見せてしまって」

 

???「いえ」

 

???「兄ちゃんスゲエな、何者だ?」

 

一刀「夏候元才」

 

???「「死神!?」」

 

華琳「そして、この曹孟徳の死神よ」

 

???「お初にお目にかかります、曹孟徳様。私は顔良と申します」

 

???「あたいは文醜!我が主、袁本初より言伝を預かり南皮の地よりやって参りました!」

 

華琳「余り聞きたくない名前ね、まぁ良いわ。取りあえず城に戻りましょう」

 

一刀「ほら帰るぞ季衣。親父さん、金此処に置いとくよ」

 

支払いを終えた一刀は、季衣・流琉を縛ったまま連れて行った

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コメント
nakuさん ハードなのとソフトの・・・どれですか?(カイ)
飛鷲 さん 解いたら暴れ出すでしょうから(カイ)
縛ったままってオイ…。(飛鷲)
ツナまんさん まあ、華琳ならこれ位言うでしょう(カイ)
観珪さん まあ、許せる物と許せない物と二つありますからね(カイ)
ロックオンさん お待たせしましたー!!(カイ)
本郷 刃さん ダーツの的になりたいようですね・・・(カイ)
ひゃほーーい!待ってました。悪口言い合って同時に泣き出す二人に、不覚にも守ってあげたい衝動が・・・。そして華琳様安定の自分の物宣言w(ツナまん)
あの桃尻がたまらんのですよ← 季衣ちゃんの手紙なー、まぁあんな感じの性格だし、勘違いしちゃっても仕方がないかww(神余 雛)
三剣人きたーー更新待ってました^^(ロックオン)
華琳様が何気に「この曹孟徳の死神よ」と主張している辺りがさすが・・・そして季衣と流琉は縛りプrぐふぅっ!?・・・・・(返事が無い、只の屍になったようだ)(本郷 刃)
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