緋弾のアリア 武貞騎士と魔弾の姫君
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今日もいいことしたなぁ、と思いながら部屋に戻ると改めてブレザーを羽織る。東京武偵高校の制服は防弾防刃製の真っ赤なネクタイに真っ赤なブレザーとなんとも赤すぎた。個人的には白とか黒が好きなんだけどここら辺は学校側の都合上なんだろうと無理やり納得させて諦める。そういえばIS学園の制服は改造可らしいな。どうでもいいけど。腰に二本の棒のような獲物とキンジのベレッタM92をベースにしてロングバレル化・ロングマガジン化され、さらに装備科(アムド)の平賀文先輩によって連射性と貫通性を高める為違法改造されたベレッタM93R・イチカモデルを装着したのを確認してからリビングに行くと……

 

「うわぁお……」

 

机の上に広げられていたのはふんわり柔らかそうな玉子焼き、向きをちゃんと揃えて並べたエビの甘辛煮、銀鮭、西条柿といった豪華食材と、白く光るごはんが並んでいた。す噂っげぇ、流石は星伽さん。お正月かよとツッコミたくなるようなメニューだ。長年一人暮らしを強いられてたから料理の腕は結構自信あるんだけど彼女には未来永劫勝てる気がしないな。うん、流石はキンジの嫁だ。

……レキもこれを見習ってカロリーメイトから少しでいいから距離を置いて貰いたいものだよ全く。

 

「一夏、テメェ……」

 

で、たった今食事を終えたところでルームメイトのキンジから根暗のせいで鋭くなった目つきが突き刺さる。なんだよ、感謝される節こそあれど睨まれる節なんてこれっぽっちもないぞ?

 

「ああ、そうだキンジ。これハーレム先輩から渡しておいてくれってさ」

 

「キンちゃん、はい、防弾制服」

 

星伽さんが制服をキンジに羽織らせるとテレビの脇に放り投げてあった拳銃も持ってくる。俺も腰に装着している二本の棒と同じ形状の一本のソレをキンジ目掛けて放り投げた。ちなみにハーレム先輩っていうのは平賀先輩と同い年の人の渾名の事で本命はハーレイ・サットンだ。ほら、ハーレムに聞こえるだろ?ハーレムどころか彼女いない歴=年齢だけど

 

「……始業式ぐらい、銃や錬金鋼(ダイト)を持たなくてもいいだろ」

 

「ダメだよキンちゃん、校則なんだから」

 

と、星伽さんはその場に両膝をついてキンジのベルトにホルスターごと帯銃帯錬金鋼させる。校則…………《武偵高の生徒は、学内での拳銃と刀剣、一部の者は錬金鋼の携帯を義務づける》というやつだ。なんとも《普通じゃない》けど今の俺にはそれすら当たり前になってしまっていた。春休みの間なんて錬金鋼を持ったまま実家に帰って千冬姉に叱られたしな。あの人、武偵になるの反対してたからなぁ……

 

「それに、また《武偵殺し》みたいなのが出るかもしれないし……」

 

ああ、確か武偵の車やなんかに爆弾を仕掛けて自由を奪った挙げ句、短機関銃のついたラジコンヘリで追い回して海に突き落とす、そんな手口のヤツだったっかな。

 

「でもあれは逮捕されたんじゃなかったか?」

 

「で、でも織斑君。ああいうのに限って模倣犯とか出るかもしれないし。今朝の占いで、キンちゃん、女難の相が出てたし。キンちゃんの身に何かあったら、私……私……ぐす……」

 

女難の相、ねぇ……年に365日がそれだと思うのは俺だけかな?

……さて、そろそろ時間だな。『正義の味方』だのなんだの言ってる二人に先に出ると伝えた俺は愛用の白と黒で色塗られた自転車に乗って男子寮を出た。向かう先は女子寮だ。今年から入ってきた一年生は不審な眼で見てくるけど二年と三年にはもう慣れたものだ。むしろ最近では名物になってるとか、だからか、二、三年が一年にこそこそと耳打ちしてるのは。

女子寮の玄関口まで辿り着くと自転車を外に止めておく。

入り口には少女が一人。

ただの少女ではない、美少女だ。

澄んだ翡翠の髪、透き通った無機質とも言える琥珀色の瞳、抱き締めたくなるような体躯、アンバランスな少しボロいヘッドホンですら少女の魅力の手助けとなっている。背には長い棒状の袋と一夏のソレよりも丈夫そうな棒が一本、下げられていた。触れれば、壊れそうな儚い雰囲気を纏う少女。首に掛けるヘッドホンも防弾製で、結構補修の痕が目立つのは愛嬌だ。

彼女が、彼女こそが俺、織斑一夏の主にして恋人。本名不詳の美少女。

半年前にプロポーズされて、その二ヶ月後に惚れた女の子。

レキ。それが彼女の名前だ。

 

「おはようございます一夏さん」

 

「おう、おはようレキ」

 

ほんの僅か、それこそ俺にしかわからないくらいの絶妙な笑みを、レキは浮かべた。今日も相変わらず可愛いなぁレキは。

流石は俺の嫁だ。思わずニヤけてしまう。

 

「では、失礼します」

 

レキが自転車の荷台に横向きに座る。彼女の華奢な腕が自分の腰に回ったのを確認するとペダルにかけている足に力を加える。

 

「じゃ、出すぜ」

 

「はい」

 

返事と共にペダルを蹴りつける。狙撃銃や鞄の重みがあるけど特に問題なる程ではない。漕ぎ出して歩道を歩く生徒を避けたり、避けてもらったり、手を振りながら進んでいく。

 

「始業式ですね」

 

「そうだな。なんか新学期への心意気とかはある?」

 

「さて、どうしでしょうか。正直あたり考えてないです。ここ最近は毎日が新鮮でしたので」

 

「それはよかった」

 

出会った当初なんて真逆のことばっかだったもんだからな。

 

「キンジさんや白雪さんはどうしてましたか?」

 

「あっちもいつも通りだよ。鈍感大王に甲斐甲斐しくする通い妻。さっさとくっつけばいいものの……見ててムカムカする」

 

「そんな簡単にはいかないのがキンジさんでしょうね。それと、あなたが他人を鈍感呼ばわりする資格はありません」

 

「ははっ、違いないな」

 

こんな風にぼやいただけであの男の関係性が変わるのだとしたらヒロインズは苦労したりしないんだろう。星伽さんとか峰とか中空知さんとか風魔ちゃんとか、大変なんだろうなぁと素直に思う。

 

「いやはや、全く退屈しないねぇ、ここ(武貞高)は」

 

「はい」

 

 

……そんな風に

なんかこう、純愛カップルな感じで出発したのは良かったんだ。途中でバスに乗れなかったらしく自転車に乗ったキンジと遭遇したのは特に問題無い。二人きりの時間なんていくらでもあるわけだし、明日は望んだ未来になるだろうし。

だが……だがしかしだ。

 

いくら何でも……、

 

『 その チャリには 爆弾 が 仕掛けて ありやがります』

 

……なんて、某ネットで人気のボーカロイドの人工音声で脅されるなんて《普通じゃないだろ》…………。

 

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

「……………………………………………………………………………………」

 

俺の後ろにはレキが、そして横にはキンジがいた。現在俺たちはグラウンドを自転車で走っている。しかもただ走っているんじゃない。

爆走だ。何が悲しくて、始業式当日から自転車で爆走しなくてはならないのかというと…………

 

俺とキンジの背後、数メートル離れて俺たちを追い掛けてくるのは

 

「な、なんで……」

 

隣でキンジが叫ぶ。

 

「なんで、朝から強襲科(アサルト)の校舎ら辺からいきなり現れたUZI装備のセグウェイに追い掛けられて、自転車に仕掛けられた爆弾に脅されながら学園島を爆走しなきゃなんないんだーー!!」

 

…………うむ

やたらと長い説明口調をありがとう。

キンジが叫んだ通り、俺とレキにオマケ一で登校し、俺が現在、そしてキンジがかつて所属していた強襲科(アサルト)の校舎でそれは現れた。

それがセグウェイである。しかもただのセグウェイではなかった。秒間10発の9ミリパラベラム弾をぶっ放す、イスラエルIMI社の傑作短機関銃、UZI装備である。そしてボイスは某ネットで人気のボーカロイド。それが二機同時と来た。

…………一言だけ製造者に言いたい、需要からっきし無いからな。

 

「一夏、お前の頸技でどうにかならないか!?」

 

「難しいな……キンジだけ被弾覚悟なら多分大丈夫だろうけど……レキ?」

 

「こちらも同じく」

 

レキは愛銃、ドラグノフに目を遺る。

 

「今の状況では流石に二機同時に落とすのは難しいです。それに落としたとしても増援が来ないとは限りません」

 

やっぱりそうだよなぁ……。さて、どうしたものか

 

プランA

レキを抱えて飛び、自転車はこの際諦めて一度キンジに引きつける。そしてキンジが何か新しい力に目覚めるのを信じてレキと登校←ただし目覚めなかったらキンジが助からない可能性あり。

 

プランB

増援が来ないことを祈ってレキとタッグで殲滅する←ただし増援が来たらアウト

 

プランC

現状維持←ただし何の解決にもなってない。

 

八方塞がりとはまさにこの事だ。さてさて、どうしたものか……

 

 

と、まぁ。

案外余裕を持っていた俺たちだったけどいい加減どうにかしたいところだと思いだした頃だった。

 

「ん?」

 

先に気付いたのはキンジだった。その視線の先はとある女子寮の屋上。そこにいたのは一人の少女だった。武貞高のセーラー服にピンクのツインテールの小柄な少女。見覚えのある娘だなぁと思ってると何か背負っているのが見えたが、よくは見えなかった。

とりあえず内力系活剄を使って視力をあげてみて確認すると

 

「……パラグライダー?」

 

「そのようですね……まさか」

 

素でも両目の視力6.0を誇るとんでも視力のレキも確認したらしい。そのレキの僅かに驚いた声と共に

 

「はぁ!?」

 

飛んだ。キンジの間抜けな声が響く中、空中でパラグライダーが展開。そのままこちらに飛んできた。

 

「バ、バカ!この自転車には爆弾が……!」

 

今更言ったところでもう遅い。だけどキンジの言うことも尤もだ。こっちには爆弾付き自転車とUZI装備の誰得セグウェイがある。そんなものに突っ込むなんてのはある程度の実力が伴わない限り自殺行為もいいところだ。

しかし、彼女は相応の実力の持ち主らしく、両太股のホルスターから銃を抜く。黒と銀のガバメントによる二丁拳銃だ。どうでもいいが俺の姉もかつては二挺拳銃(トゥーハンド)と呼ばれてたらしい。

とにかくそれらを構えると

 

「ほらそこのバカ共!さっさと頭を下げなさいよ!」

 

即座に発砲。連続する銃声は全部で四発。その四発がすべてセグウェイのタイヤに命中し、後ろに下がっていった。それは実に歓迎すべき事だ。しかし……

 

「根暗なキンジはともかく、俺やレキをバカ呼ばわりとか……凹む。凄く凹むぞ」

 

「誰が根暗だっ!!」

 

それにしてもあの娘、かなりの腕前だな。パラグライダー装備での精密射撃なんてそうできるものではない。少なくとも俺には無理だね。そもそも銃火器は苦手なんだ。イチカモデルだって飾りみたいなもんだし

 

謎の飛行少女は俺たちとキンジを交互に見るけど

 

「バカじゃないことを照明してやるからそっちの根暗を頼む」

 

判断は一瞬。少女は意識をキンジに向けるとその上で姿勢を変える。頭を下に、持ち手に足を引っ掛ける。そのままキンジをかっさらうつもりなのだろう。向こうはもういいと判断。俺たちも逃げるとしよう。

 

「レキ」

 

「はい」

 

俺が呼ぶと彼女が寸分差もなく応えてくれる。告られる前までは考えられない光景だ。

 

「飛んでくれ」

 

「━━はい」

 

飛んだ。荷台から後ろへ、なんの躊躇もなく、なんの迷いもなく、なんの疑いもなく、跳んだ。車体が僅かに重さを無くす。かなりのスピードで走っているため、地面から堕ちたら最悪死ぬ。が、しかし嫁にそんなことをこの俺がさせるわけがない。コンマ数秒の差をもって俺も跳んだ。しかもただ跳んだだけではない。

 

「ふっ!」

 

思い切り蹴飛ばしてやった。自転車がひしゃげてぶっ飛ぶが、碌に確認もせずに後ろを向いて着地。特殊合金を含んだ靴底から火花が散ってたけど気にしない。そしてスライディング気味に飛び込むと

 

「お待たせレキ」

 

「お気になさらず、一夏さん」

 

いわゆる、お姫様だっこという奴で受け止めた。気付けば首に手を回されていたが嬉しかったので特に何も言わない。

 

「ふぼっ!」

 

キンジに視線を移せば、謎の飛行少女の胸に頭を突っ込まれていた。そして自転車が爆発する。

そんな感じで、片方は美少女をお姫様だっこして、もう片方は美少女の胸に頭を突っ込まされて俺たちはセグウェイから逃れた。

 

 

「はぁ、しつこいなぁ全く」

 

先ほどのセグウェイからは逃れたはずだった。しかし、

 

「これ、倒しても倒しても出てくる無限ループとかじゃないよな?」

 

「流石にそれはないと思います」

 

先ほどレキが予想したように、お姫様だっこでセグウェイから逃れた俺たちにやっぱりUZI装備のセグウェイが現れた。しかも今度は七台。俺たち二人を半円で囲うように来た。

 

「やれやれ、しつこい奴は嫌われるって相場が決まってるぞ?」

 

「私はしつこくても一夏さんかみ好きですよ」

 

「嬉しいねぇ。俺もだ」

 

さてと、構える。足は大きく開き、腰を深く落とす。右手と左手は腰のベルトに装着されていた二本の棒のようなものを抜き放つ。

 

「レストレーション」

 

そう呟いた途端、俺が手にした二本ある棒のうち一つに変化が起こる。膨らみが増し、黒光りする鞘となり、抜き放つと、雪景色のような純白の白銀が、太陽の光を跳ね返す。握り部分が俺の手に合わせて最適化する。先ほどまでとは、重量感がまるで違った。

音声信号による、錬金鋼(ダイト)の記憶復元による形質変化。錬金学によって生み出された合金は、重量までをも復元してみせる。これもそのうちの一つで、形状は『刀』である。

 

「天剣授受者。織斑一夏、参る」

 

人には腰の辺りに剄を大量に発生させる 「剄脈(けいみゃく)」と呼ばれる内臓を持ち、そこから剄の通り道になる「剄路(けいろ)」と言う管が神経と並行するように全身に伸びている。剄は全ての人間が生きているだけで発するエネルギーだが、普通の人間が発する剄は非常に微弱で、生まれつき剄脈を持つ者のみが『武芸家』として戦うことができる。

俺は。

織斑一夏はその中でもダントツクラスの剄脈を持っている。故に俺は、世界で13人しか存在しない天剣授受者の一人として天剣エグザミアを授かっている。それは俺が、ありとあらゆる面で姉と言う存在によって認められなかったこの俺が。織斑千冬の付属品としてしか見られなかった俺が。存在を認められず、個人を見て貰えなかったが故に得たたった一つの誇りであり、力である。それをもって俺は先代エグザミア所持者を倒し、その名と剣を襲名したからこそ、自らを天剣授受者と名乗るのだ。

 

「逝くぞ」

 

呟きながら、セグウェイとの距離を零にした。むろん、ただ近付いたわけではなく、内力系活剄で強化した脚で地面を蹴り、そのまま斬!セグウェイを居合い斬りで斬り捨てる。

まずは一機破壊。

さらに隣の二機目掛けて、一閃!セグウェイは二機仲良く倒れ、一閃したことで跳んだ斬撃がさらに奥のセグウェイを真っ二つにした。

斬、一閃、突き、五機破壊。其処にしてようやく他のセグウェイが動き出した。

残りの二機がこちらを向き、連続で発砲した。が、しかし

 

「旋剄」

 

既に着弾点には俺の姿などない。セグウェイがこちらを向いたその瞬間に脚力を大幅に強化し高速移動を可能に する旋剄を使い、セグウェイの真後ろに立ったのだ。

 

「サイハーデン刀争術 焔切り!」

 

一度鞘に納め、再び抜き放つ居合い抜きによる斬撃と剄を衝撃波として放つ衝剄による二段攻撃。

刀身に走った衝剄が赤く染まり炎のように見える事からこのような名前となっている。

これで六機目を破壊。続いて最期の一機を狙いに行こうとして、セグウェイのソレよりも最後の一機が吹き飛ばされ、大破する。見ればレキが立ち膝でドラグノフを構えていた。これにより全機破壊。戦闘は終了となった。

 

「ふぅ」

 

二本の刀を元の棒に戻しながら予期せぬ無駄な戦闘に溜息を一つ。

 

「ありがとなレキ」

 

「いえ、夫を支えるのも妻の役目ですから」

 

おおう。

そんな事言われたらテンション上がってしまうではないか。ううむ、どうすればこのハイテンションを表現できるだろうか

 

「一夏さん」

 

レキは俺の名を呼びながらゆっくりと歩み寄ってくる。おお、これは抱擁からのキスだろうか。いや、しかし朝からグランドのど真ん中でそれはどうなのだろうか、まぁいいか。いやほら俺頑張ったしね。だからご褒美があってもいあわけで、それが偶々レキとのハグ&キスなだけで別にそんなにしたいわけじゃないから。だたて別にこんなタイミングじゃなくても出来るし、いや本当に仕方ないっていうかでもレキがしてくれるのなら受け取らないと悪いし。だから、まぁいいか。

 

……うん。

心の中で言い訳を尽くし、俺は両腕を広げて待ち構える。

 

「……はぁ。キンジさんのこと、忘れてませんか?」

 

「…………………………………………………あ」

 

 

体育館倉庫。ちょっとした戦場になっていたそこを俺たちは二人して覗いていた。もっとも、キンジも謎の飛行少女も既にこの場にはいないのだが。

 

「……なぁ、レキ」

 

「はい」

 

「友人が性犯罪に走った場合、俺はどうすればいい?」

 

「笑えばいいのでは?」

 

そうか。そうだな。

 

「はははは」

 

…………いや笑えないからな。そんな安いネタじゃないし。セグウェイはこっちにも来ていたけど既に破壊されていた。問題はそれを破壊したのがキンジだということだ。基本的に素のキンジには不可能だろう。つまり【なってしまったのだろう。】

それよりも問題は……

 

「状況的にさっきの飛行少女だろ。どう見てもあれ、中学生か下手したら小学生だぞ」

 

あいつも似たようなものだったけどな。

 

「あれだけ周りに女性がいたというのに何もなかったのは……なるほど、ロリコンだったんですね」

 

これは一武貞として、天剣授受者として捕まえなければならないだろうか。でも部屋が広くなってラッキーかも。一人暮らしは慣れてるから特に気にしない。料理も、面倒なときもあるけどまあまあ楽しいのでこれも特に決まってない。そう思ってると腕の裾をくいくいっと引かれた。こんな可愛い仕草をする奴と言えば世界広しと言えどもレキだけだ。

 

「一夏さん、料理なら私も出来ますよ」

 

「…………言っておくけど、この前のカロリーメイトの盛り合わせを料理じゃないからな?」

 

「もちろんです━━SOY JOYの和え物なんてどうでしょうか?」

 

「それも料理とは言わない」

 

お願いだから栄養食品から離れてくれよいやマジな話で

 

 

レキ「どうも初めまして。今作品ヒロインの織斑レキです」

 

え!?もう名前貰っちゃってるの!?

 

レキ「お義姉さんにはまだ認めて貰っていません」

 

じゃあ駄目じゃん……てか報告済みなんだ。

 

レキ「はい」

 

一夏「なあ、作者。友人がロリコンだったんだけどこれ、どうすればいい?」

 

知りません。

 

一夏「てか俺、サイハーデン刀争術使えるって事はレイフォンかハイア?だっけ?と兄弟弟子って事か」

 

そうなります。ちなみにあなたはレイフォン側、つまり師匠はデルクです

 

レキ「その上天剣授受者……原作キンジさんと並ぶチーターにする気ですか?」

 

でなければ主人公には永遠になれないのですよ。

 

一夏「まぁ、最新のキンジってかなりヤバいらしいからな。俺、作品の都合上読めないからわかんないけど」

 

今度本屋に立ち寄ってみます。

 

レキ「ではこの後も移転、頑張って下さい」

 

は〜い。

 

一夏「よし、レキ!イチャイチャしよう!!」

 

レキ「全く……あなたという人は」

 

リア充マジ爆発しろ

説明
第二話
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コメント
HNさんへ  さあ?多分遊戯王に出てくるブルーアイズマウンテン(三千円)が甘くなるほどではないかと……(アインハルト)
中二病ww千冬がですかww何それ見たい(キリッ アインハルト先生ー、一夏くんとレキさんのイチャイチャ糖度は幾つですかー?(HN)
HNさんへ さすがに絶縁はしません一夏にとって家族は大事ですから。やるとしたら中二病だった千冬の過去をばらすていどではないかと(アインハルト)
改めて考えると、一夏は楯無と同い年なんですよね。そして武偵だからある程度の修羅場も経験している、と。質問ですが、一夏とレキの純愛度はどの程度ですか?原作ヒロイン(ヒドイン?)ズが相手にならないレベルなのは分かるんですが、例えば千冬が何らかの形でレキに危害を加えた場合、一夏はどうしますか?その場で絶縁?(HN)
HNさんへ そうなりますねwww妹な鈴をイメージ……あれ?確かに普通にかわいいぞ(笑)(アインハルト)
ただの嫉妬じゃねぇかwwwそうですねぇ、箒は見た目は良いんだけど、中身がねぇ(苦笑)鈴はいっその事妹ポジにしたら如何でしょうか。一夏を兄の様に慕う鈴、・・・アレ何か可愛い?(HN)
HNさんへ 特に考えてませんでしたはい。強いて言うなら武偵にさせたくないのにさらにその思いを強めたレキが気に入らない……的な?鈴はともかく、箒ってそもそもヒロインでしたっけ?ただの暴力好きな人ですよねあの人は(アインハルト)
疑問なんですが、何故千冬はレキとの交際を認めていないのでしょうか?ブラコン拗らせたなんて阿呆な理由では無いとは思いますが、ちょっと気になりました。それと、箒や鈴は原作同様一夏に惚れているんですか?明らかに勝ち目無さそうなんですが(黒笑)(HN)
HNさんへ 純愛がこの作品を形成する一つです。原作ヒロイン?誰それオイシイノ?(アインハルト)
↓の続きです。これは原作ヒロインの出番がありませんね、笑いが止まりません(黒笑)(HN)
返答ありがとうございます。まだ序盤ですが、私はこの一夏くん結構好きですね。1人の女性をちゃんと愛してる感じが原作と違い好感が持てます。(HN)
HNさんへ そうですね。キンジたちに会わせるため、年齢を上げてます(アインハルト)
この一夏は原作より一つ上なのかな?(HN)
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