IS 2体の魔神皇帝 |
箒達やボス、ヌケ、ムチャは学園の食堂で朝食をとりながら先日の機械獣について話していた。
ボス「しっかしこの前の新型機械獣は気味が悪かったな」
マドカ「お姉も知らないって・・・」
ラウラ「機械というより生き物に近い感じがしましたね」
箒「確かに・・・奴はどちらかと言えば生物に近いみたいだったな」
簪「機械と生物の融合?」
清香「まるで私みたい」
弾「兎に角今は気を抜かないで交代で警戒するしかないな」
弾の言う事に皆が頷く。
ムチャ「其れにしてもDrヘルの奴、何時あんな機械獣を造ったんすかねぇ?」
ヌケ「そんな時間あんまりない気がするんでしゅがねぇ〜」
箒「確かに2人の言う事も最もだ。機械獣はそう簡単には造れない・・・。
量産型ならまだしも新型となると・・・」
箒は腕を組んで考え込む。清香はふと思い付いた自身の考えを言う。
清香「一夏の言ってた闇の帝王の軍団の生き残りと手を組んだのかな?」
鈴「可能性はあるんじゃない?」
セシリア「清香さんの仰る可能性が一番高いと思いますわ」
シャル「僕もそう思う。Drヘルって世界制服の為なら手段を選ばないんでしょ?」
しかし決定的な証拠もないので後で考えを纏めたレポートを作るの事にした。
光子力研究所ではスカルカイザーに入り込んでいた異物を調べ始めて居た。
未だに動いている。
一夏「朝っぱらから・・・畜生眠い・・・」
弓「いや本当にすまないね。一夏君はある意味歩く生物図書館みたいな物だからね」
一夏「まぁ色々知ってるけどさ・・・図書館くらいじゃなくてもっと規模小さいぜ?
精々小さな本屋程度だと思う。普通に生物学者の方が図書館だろ」
十蔵「しかしそれでもワシ等より博識じゃ」
束「遺伝子解析終了、コンピューターのデータは・・・」
PCの画面には海月のような生物が映し出される。
海月のようだが足には竜の頭があり、本体にも顔と呼べる部位がある。
十蔵「なんじゃコイツは・・・」
弓「見たことがありませんね・・・」
束「私も・・・あれ?いっくんは?」
十蔵と弓も周りを見渡すが一夏の姿が無い。
十蔵「もしや解ったのか?」
弓「確実な証拠が欲しいのかもしれません。一夏君も人間ですから記憶違いもありますからね」
束「じゃあ図書室かな?」
十蔵「一夏にとっては膨大なデータベースじゃがな。ハハハ」
5分程してから一夏が戻って来た。
一夏「見たこと有ったんだが確実な情報があったほうが良いと思って之持ってきた」
一夏は一冊の本を持ってきた。
のっそり博士「其れは確か10年前に亡くなった早乙女博士の・・・」
せわし博士「随分と前に発表されたが相手にされなかた論文」
もりもり博士「そしてその生物の像じゃないか」
一夏「早乙女博士が15年位前に発表した論文にこの生物の事が書いてあった。
コイツの名はドラコノサウルス。古代の海に居た生物だ。10年位前に読んだのを
さっきの映像で思い出したんだ」
全員が一夏の記憶力に感心する。
十蔵「よく覚えておったのぉ・・・」
一夏「この本のお陰で人類の業を嫌と言うほど解ってたからな」
束「如何言う事?」
一夏「早乙女博士の論文を読めば大体は解ると思う」
一夏は束達に論文の書いてある本を手渡す。
本にはドラコノサウルスは18年ほど前にも一度だけ現れていたらしい。
全長は50M近い巨体で石油などの危険可燃物を積んでいたタンカー等を襲い捕食していた。
原因は20年前に相次いで起こっていた石油タンカーの座礁事故や石油関連施設の事故で
重油やガソリンが海に流れ出した事が原因で海で眠っていたドラコノサウルスを呼び覚ました。
この時、事故で流れ出したはずの重油などが数時間で何処にも見当たらなくなっていたのは
ドラコノサウルスが喰っていたのが原因である。
この時にドラコノサウルスは突然変異を起こして海の何処かへ消え、18年前に更に巨大化して
現れまた原油タンカー、重油タンカー等を襲いまた海に消えて行ったと書いてあった。
束「・・・」
十蔵「人間が海を汚したのが原因で出現した怪物か・・・奴も人間の業の被害者と言う訳か・・・」
束「でも5,6歳の時によく読めたねいっくん」
一夏「剣造博士に読んで貰ったんだ」
束「叔父さんに?」
十蔵「成程。そういう事か」
弓「特徴などは・・・駄目だ。虫食いだらけです。之では読めない」
弓の言う通り本は虫食いだらけになっていた。其れも重要な部分が重点的にだ。
十蔵「ううむ。一夏、之は何処に?」
一夏「図書室の一番端っこの湿っぽい場所だ。埃被ってたしな」
十蔵は今度徹底的に図書室と資料室の掃除点検を行なおうとこの時思ったとか。
弓「対策も立てられないのか・・・」
一夏「覚えている範囲でなら話せるぜ弓のオッサン」
弓「一夏君は虫食いになる前に読んでいたのかい?」
一夏「あぁ。確かこいつはミサイルが命中しても爆発しないのはよく覚えてる。
以前自衛隊が戦ったらしいからな。その時の映像は探せば出ると思う。
あと足・・・なのかよく解らんがまぁ足といっておくな。
足には強い再生能力があるんだ。幾らぶった切ったり吹き飛ばしても
直ぐに再生するんだ。進化のスピードもかなりの物らしい。
最近原子力潜水艦が原因不明の行方不明事故を起こしたって言うから
何らかの力をつけてると考えて良いと思う。
後なんかあった気がするんだが・・・」
一夏は頭を抱えて思い出そうとするがなかなか思い出せないようだ。
十蔵「いや、それだけでもよく覚えていてくれた」
弓「そうだとも。早乙女博士は亡くなっているから聞こうにも聞けないからね。
之だけでもかなりの情報だよ。すまなかったね。疲れてるのに着て貰って。
後は私達がやっておくからゆっくり休みなさい。」
一夏「ありがとな弓のオッサン。一応何か思い出したら連絡する。
なんだったかなぁ・・・」
一夏は研究所の自室に戻って行った。
十蔵「剣造の奴め憎い事をしおるわ」
束「私がいっくんに読み聞かせしてたのに〜!プンプンだ!」
弓「それより対策を立てましょう。もしかしたらIS学園が壊滅状態になるやも知れません」
十蔵「受け入れの準備だけは整っておるが・・・教室の方が不足気味じゃな」
束「理事長さんは一応施設を借りたり増設するための資金は出すって言ってるけど」
十蔵「今ないのは教室と実習アリーナに当る施設じゃな。アリーナは後回しにして
教室だけでも作るのじゃ」
弓「わかりました。ドラコノサウルスについては自衛隊などに連絡を入れておきますね」
束「私は直ぐに学園に戻ってこの事をちーちゃん達に伝えるね」
十蔵「うむ」
束は急いで学園に戻り、千冬達にドラコノサウルスの事を伝えた。
千冬「思い出したぞ。私達が6つの時に出た怪物か」
束「うん。それに最近日本近海でアメリカの原子力潜水艦が行方不明になってるから
以前より強力になって現れる可能性が高いの」
楯無「たしか以前現れたとき、ニューヨークが壊滅的打撃を受けたと聞いてます」
千冬「その後、インドや台湾などに出現し街に大被害を負わせ、日本近海で姿を消したはず」
腕を組んで考え込む千冬。楯無も話しか聞いていないがその恐ろしさは映像を見て知っていた。
束「今はあの新型機械獣のほかにも対応しないといけないから忙しいと思うけど・・・」
千冬「解っている。光子力研究所に移れるめどは?」
束「暫くは授業とかは余り出来ないけど教室の増設は何とかなるよ」
千冬は頷いて小さく笑顔を見せた。だが直ぐに真面目な顔に戻る。
千冬「やはり学園は海に囲まれているから襲われる危険性は高いか?」
束「いっくん達がこの前機械獣と戦ったのが駿河湾沖だから潮の流れとかを
考慮するとかなりの高確率になると思うよ」
楯無「校門の警戒の他に上空からソナーでの監視を加えると人手が足りません」
楯無の言う通り現在校門の修復とその警護に大分人数を裂いてしまっているので
人手が足りないのだ。
千冬「仕方が無い。箒達にも協力をして貰おう」
束「仕方・・・ないよね・・・」
千冬「そういえば一夏は?」
束「今日は研究所でゆっくり休んでもらってるの」
楯無「何で戻ってもらわなかったんです?そうすれば警戒に協力してもらえたのに」
千冬「いままで一夏は色々忙しすぎたんだ。大分疲労も溜まっている」
楯無「ですけど・・・」
千冬「クラス代表に研究所の手伝い、さらにはマジンガーの整備とかなり多忙なんだ。
特に束が居ない時はな。五反田達の訓練の事もあるし機械獣との戦闘もまた然り」
楯無「あぁ、確かにそれじゃあ休む暇殆どないですね・・・」
楯無もそれなりに忙しいのは知っていたが其処まで多忙とは知らなかったようだ。
楯無「2年3年生の専用機持ちにも手伝ってもらいましょう」
千冬「素直に聞くとは思えないがな」
束「一部の子を除いてね・・・ハァ〜」
束の溜め息に千冬も楯無も思わず同じ様に溜め息をついてしまうのだった。
箒「姉さんじゃないですか。戻っていたのですね」
束「あ、箒ちゃん。丁度良かった」
束は箒に先程の件を話す。
箒「解りました。清香や弾達に伝えておきますね」
束「ん、ありがと」
箒が寮に向かっていくのを見ると3人は各々行動を始める。
束「研究所に資材持っていけるように準備しないと・・・」
楯無「私は理事長にこの事を伝えておきますね」
千冬「頼む。丁度これから職員会議があるからこの事を話さなければ」
束「あ、そうだ。最近未確認の円盤が学園上空の軌道衛星上に現れては消えてるとも聞いてるから
其れも会議で話しておいてね。ドラコノサウルスをどうにか出来てもそっちで何かあると
いけないから」
昼休みになると箒は弾達を集めて千冬の言っていた警戒活動(哨戒活動?)について話した。
弾「で、何を警戒するのかがよく解らないんだが?」
箒「姉さんが言うには明日一夏が戻ってきてから話すそうだ。一応警戒活動が行なわれてるだろう
と言う事だけでも話しておいたほうが良かっただろう?」
弾は其れもそうだなと頷いて答えた。
マドカ「マドカ翼無いから出来ない・・・グスッ」
涙目になって泣き出しそうなマドカに慌てる一同。
今までジェットスクランダーを使用していたのだが先日の戦闘で大破、修理不可能となった。
だがボスがふと何かを思い出したように手を打った。
ボス「そういや昨日からゴタゴタして忘れてたのねん。マドカ、泣く事ァないぜ」
マドカ「?」←まだ涙目
ボス「弓先生と兜博士からマジンガーZの新たな翼、預かってたんだ」
箒「な、なんだと!?」
弾「ボステメェさっさと其れを言えよ!」
弾 ボス
<(#`゜Д)D==→(°□°;)
何処から取り出したのか弓矢でボスを攻撃しだす弾。
ボス「弾ってば危ないじゃないのよ!!」
弾「ウルセェ!!マドカが泣いたら千冬さんに殴られるんだよ!何故か俺が!!」
本音「大変だねぇ〜。にゃは♪」
弾「ムカッ!成敗!!」
弾 ==―{ 本音
<(#`゜Д)D==―{(°□°;)
==―{
ボスの次は本音に先端が吸盤の矢で攻撃する弾。何故かボスの時より攻撃密度が高いようだ。
どうやら暢気に笑われたのが気に喰わなかったようで堪忍袋の緒が切れたらしい。
本音「危ないよ〜Σ(゜Д゜)」
弾「やかましいぃぃ!!」
ラウラ「弾、それくらいで落ち着け」
弾「・・・わかったよ!」
まだ怒りが収まっていないようでどっかりと席に座りなおす弾。
鈴「弾も怒ったら何するか解らなくなってきたわ・・・」
セシリア「怒らせなければ良いんですよ♪」
簪「そう。下手に笑ったりしなければ弾は怒ったりしない」
シャル「話を元に戻そうよ・・・」
シャルの提案により何とか怒りを静めた弾。
箒「兎に角、一夏は明日の早朝には戻ってくるようだからな。朝に食事をしながら話を聞くことにしよう」
鈴「それが良いわね」
ラウラ「解りました」
マドカ「ん・・・」←まだシュンとしている。
ボス「ごっそさん。ほらマドカいくわよ」
ボスは食器を片付けるとマドカを連れて食堂をさっさと出て行った。
ラウラも直ぐに後を追って姿を消した。
清香「にゅ〜一夏のご飯〜」
箒「今日ばかりは我慢するんだ」
清香「にゃ〜・・・力出ないニャ〜」
破瑠覇「ぐる?ガウ・・・」
鈴(清香ってば・・・猫になっちゃってる・・・)
箒「後で一夏が作っておいてくれた麩菓子やるから」
清香「ん〜。わかったにゃ〜」
箒と清香も食堂を出て行った。
鈴「あたし達は学校の修繕作業だったっけ?」
セシリア「えぇ。飛行要塞が飛び去った際に時限爆弾を落として行っていたなんて」
簪「今度会ったら叩き落す・・・クスクスクス・・・・」
グールの事を思い出して黒化している簪。セシリアと鈴も腹が立っている様で
表情に影が差している。
弾(ブロッケンって奴に同情するぜ・・・)
この時ブロッケンは底知れぬ悪寒を感じ取り一時間ほど動けなくなったそうな・・・。
簪達が黒化しかけている頃、ボス、マドカ、ラウラはボスボロットのコックピット内に入り込んでいた。
マドカ「翼何処?」
ラウラ「何処にもないぞ?」
ボス「そう慌てなさんなって」
ヌケ「この下にあるんでしゅよ〜」
ムチャ「ボロットの胴の部分にISを5機まで整備格納可能なスペースを造ったんス。
そのスペースに新しい翼がありますぜ」
マドカは目を輝かせラウラはボロットの燃費のよさなどを考えて軍用に出来るのではと
考えている。
ボス「ほらここから降りるんだ」
操縦席の後ろにある畳をひっくり返すと下に降りる為の梯子があった。
ボスを先頭に順番に降りていく。
マドカ「ワァ〜♪」←物凄いキラキラしている
ラウラ「なんと・・・」
ボス「之がマジンガーZの新しい翼、ゴットスクランダーだわよ」
ラウラ「ゴットスクランダー・・・」
マドカ「ボスありがと♪」
マドカはボスに抱きついて頬にキスした。
お陰で彼は真っ赤になりひっくり返ってしまった。
ラウラ「マドカ、早速テストしてみよう」
???『全く遅いぞボス』
ラウラ「・・・兜博士?」
???『いやワシは兜十蔵の人格をコピーした
超デラックスウルトラゴージャスコンピューターAI!名付けて『お爺ちゃん』じゃ!』
ムチャ「そのまんまッスね」
お爺ちゃん『ほっとけ』
ボス「じゃぁ今から発進口を開けるからな」
ボス達3人は操縦席に戻り、ラウラは安全を確保する為に一応ISを展開。
マドカもマジンガーZを展開し、ゴットスクランダーと合体する。
マドカ「かっこいい・・・」
ボス「じゃ、開けるぜ」
ボロットの腹にある扉が開き簡易型蒸気カタパルトが始動しだす。
ボス「ラウラ、扉の近くにレバーがあるから其れを下げてくれ。そうすればこっちで操作可能になるだわさ」
ラウラ「これか・・・」
レバーを下げるとカラクリが作動して何かが切り替わったのか実感できた。
ボス「それじゃ・・・行くわよ。3・・・2・・・1・・・0!」
ボスは0になった瞬間に一本のレバーを引き、マジンガーZをボスボロットから勢いよく射出した。
マドカ「わぁぁぁぁ♪」
ボス「喜んでもらえたようだわさ」
清香「ラウラー!一寸きてくれる!?」
ふとボロットの足元を見ると清香がやってきていた。
マドカはゴットスクランダーを使って飛び回るのに夢中で気が付いていない。
ラウラ「如何したのだ?」
清香「実はね、破瑠覇にマジンガーの気配がしていて其れがラウラに反応しているみたいなの」
ラウラ「なに?」
清香「だから確証を得たいから破瑠覇を撫でてみてくれる?」
清香は体長2M程になった破瑠覇を連れていた。ラウラは少し戸惑ったが破瑠覇をぎこちなく撫でた。
ラウラ「なんなんだ?この感覚は・・・」
清香「もしかしたら破瑠覇の中にあるマジンガーと共鳴してるのかも・・・」
ラウラ「そうか・・・」
清香「必要になるまで破瑠覇に預かっててもらう?」
ラウラ「あぁ。私にはコイツが居るからな」
ラウラはシュワルツェア・レーゲンを誇らしそうに撫でる。清香も小さく笑って頷いた。
マドカ「お爺ちゃん、これ飛べるだけ?」
お爺ちゃん『いや、それだけではないぞ!コイツと合体したマジンガーZは
巨大なロケットパンチに変形し、必殺の『ビックバンパンチ』が
使えるのじゃ!!因みにカイザーのターボスマッシャーパンチの数倍の威力じゃ』
マドカ「お爺ちゃん、ありがと・・・」
お爺ちゃん『うむ、素直でよい。そろそろ訓練を終えるとしよう」
マドカは地上に降りてZを待機状態に戻し、清香も含めたメンバーで休日を過ごした。
Drヘルの攻撃はもう直ぐ始まる・・・。
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