英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 920 |
〜最果ての道・異空間2〜
「先手必勝です!クロス!ブレイド!!」
敵――――”碧き魔王”ゼロ・ダームとの戦闘をアドル達と共に開始したエレナは剣を振るって十字の衝撃波を発生させて敵の身体にぶつけた。しかし敵は無傷だった。
「なっ!?」
無傷の様子の敵を見たエレナは驚き
「―――コアを狙って下さい!そこがダームの弱点です!」
驚いているエレナにフィーナは助言し
「イースよ……僕に力を!鳳凰!天翔駆!!」
フィーナの助言を聞いたアドルは剣に溜めた闘気を不死鳥の姿へと変えて解き放った!不死鳥の姿をした闘気は敵のコア部分目掛けて襲ったが
「……………」
敵は上空から魔力による光の槍の雨を降り注がせて不死鳥を消すと共にアドル達を攻撃した!
「クッ……!」
攻撃を見たアドルは回避に専念し
「フッ!」
エレナもクラフト――――ファントムダッシュで回避に専念していたが
「うわっ!?」
「キャッ!?」
なんと敵は足元から魔力による黒き触手を発生させて、触手で地面にいる2人を攻撃させていた。
「不浄なる者達に天の裁きを!!」
その時空中に退避していたフィーナが地上に光の爆発を起こして触手を薙ぎ払うと共に敵に攻撃した。
「…………………」
すると敵は片腕に持つ巨大な槍から無数の魔力弾をフィーナ目掛けて解き放ち、さらにコア部分が地上に降りて来て地上にいるアドルとエレナ目掛けて魔力によるレーザーを放ち始め
「っ……!」
敵の攻撃を見たフィーナは大空を駆けながら自分に襲い掛かる魔力弾を回避し
「あれがコアだ、エレナ!コアがむき出しになっている間にたたみかけるぞ!」
「はい!」
アドルは自分達に襲い掛かるレーザーを回避しながらコアに近づき始め
「―――オーラストライク!!」
エレナは前方に障壁を発生させてレーザーを防ぎながらコアに近づいた。
「爆ぜよっ!!」
そしてエレナは障壁を爆散させてコアにダメージを与え
「ハァァァァァァァ………!」
アドルは連続突きによる怒涛の攻撃――――ブレードラッシュをコアに叩き込んだ!
「……………」
コアを攻撃された敵はコアを自分の身体に隠して上空から無数の魔力弾や槍を降り注がせてアドル達に反撃した!
「っつ!?」
「うっ!?」
敵の攻撃を見て回避行動に移っていた二人だったが全ての攻撃は回避しきれず、槍はそれぞれの身体や腕をかすり、魔力弾は身体に当たった瞬間小規模な爆発を起こして二人の傷を増やしていた。
「―――ヒール!!」
その時フィーナの治癒魔術が傷ついた二人の傷を回復し
「……………」
敵は再び触手で二人に攻撃してきた!
「ハアッ!!」
「ヤアッ!!」
アドルとエレナは互いの背中を守りながら自分達を襲う触手達を斬り払い
「―――守りの加護を!プロテクション!!」
フィーナは魔術で二人の防御能力を高めて二人が受けるダメージを軽減させていた。
「……………!」
その時敵は手に持った巨大な槍を振り回してアドル達や空中にいるフィーナ目掛けて叩きつけ
「「「………!」」」
3人はそれぞれ回避行動に移った。
「それっ!!」
フィーナは上空を翼でかけながら片手から無数の魔力弾を連射して自分に攻撃をひきつけ
「星方陣!!」
「アヴェンジャー!!」
アドルとエレナはそれぞれ敵の両足に近づいて強力な攻撃を叩き込んだ!
「………!?」
両足に強烈な攻撃を叩き込まれ、怯んだ敵はコアをむき出しにして地面に跪いた!
「今だ、エレナ!」
「はい、アドルさん!」
「「ブレイブラッシュ!!」」
その時アドルとエレナはコアを挟み撃ちにして怒涛の連続攻撃を叩き込み
「冷気の刃よ、全てを貫け!ダイヤモンドダスト!!」
フィーナは氷の刃を次々とコアに向けて集中攻撃した!”碧き魔王”ダーム・ゼロ……”魔王”と呼ばれているだけあり、敵は強大で一撃一撃の威力が凄まじく、”神器”と言ってもおかしくない武具を装備しているアドル達でも決して無視できないダメージを受けていたが、3人は協力して戦い、徐々に敵を弱らせた。
「――――――――――――!!」
アドル達によって弱らせられた敵は吠えた後頭上へと移動させたコアに莫大なエネルギーを溜め始め
「クッ………!あれじゃあ攻撃が届かない………!」
自分達にとって攻撃範囲外である遥か高みにあるコアを見たアドルは唇を噛みしめ
「それに凄まじいエネルギーを感じます!あんなのが撃たれたら………!」
エレナは厳しい表情で言った。
「――――エレナさん。貴女の力で攻撃を防ぐ事はできないでしょうか?」
するとその時フィーナは静かな表情でエレナに問いかけ
「え?…………一撃なら何とか防げると思いますが……」
問いかけられたエレナは首を傾げた後不思議そうな表情でフィーナを見つめた。
「フィーナ、何か考えがあるのかい?」
「……はい。―――アドルさん、私達は”私達だけ”で戦っている訳ではないのですよ?」
「え……それって一体……」
フィーナの言葉を聞いたアドルは呆け
「――――お忘れですか?アドルさんが持っているその剣にはトールの……イースの”みんな”の想いが込められてある事を。」
「!!そう言う事か……!―――エレナ!フィーナの言う通り、何とか君の力だけで攻撃が防いでくれ!次で決める!」
フィーナに微笑まれて目を見開いた後真剣な表情でエレナに指示をした。
「はい!ハァァァァァァァ………!」
アドルの指示に頷いたエレナは剣に膨大な闘気を溜め始めた。
「――――――――!!
そして敵はコアから莫大なエネルギーによる極太のレーザーを放ち
「―――行きますっ!アークレイズ―――――――――ッ!!」
エレナは跳躍して膨大な闘気を溜め込んだ剣を地面に叩きつけ、自分達を中心としたドーム型の闘気を発生させて敵の攻撃を防いだ!
「クッ……!」
闘気による結界を展開していたエレナは敵が放ち続けるレーザーの威力に圧されかけていたが
「私の大切な人達は絶対に守る……!兄さん!どうか私に大切な人達を守る力を!ハァァァァァァァ………!」
自らに気合いを入れて闘気による結界の強度を上げてレーザーを防ぎ続けていた。するとエレナの背後にかつて”影の国”でアドルが戦った”試練”の相手の一人にしてエレナの兄――――チェスターの幻影が現れてまるでエレナと共に結界を維持するかのように、チェスターの幻影もエレナと共に剣を地面に突き刺し、結界の強度を上げると共に徐々にエネルギーを圧し始めた!
「イースのみんな、僕達に力を!」
その時アドルは剣―――『神剣イースフェイヴァー』を天へと掲げて叫び
「レア……ユニカ……みんな……イースよ……魔の根源を断つ勇者に勝利の祝福を……!」
フィーナは全身から膨大な神気や魔力をさらけ出して強く祈りを奉げた!すると二人の周囲に”影の国”の試練で戦った相手――――ユニカ達を含めたフィーナにとって愛すべき土地――――イース、エステリアの地に住む多くの人々や神官達、そしてフィーナと瓜二つの容姿を持つ白き翼を持つセルリアンブルーの髪の女性―――フィーナの姉神レアの幻影達が現れ、全ての幻影達は祈り始めた!
「今こそ希望の力をイースを救った勇者に!」
「輝け!イースの希望!!」
するとアドルの足元に巨大な魔法陣が形成され、アドルが剣を天へと掲げると剣は天をも斬り裂くような巨大な光の剣となった!そしてアドルは巨大な光の剣を敵に向かって振り下ろした!
「「天翔!光翼剣――――――――――――ッ!!」」
アドルが振り下ろした巨大な光剣は敵が放ち続けるレーザーを斬り裂き、レーザーを放ち続けるコアと同時に敵の巨大な身体を真っ二つに斬り
「ハァァァァァァァ………!」
レーザーが斬り裂かれると同時にエレナが放ち続ける闘気による結界のドームも敵を呑みこんだ!
「―――――――――――――!!??」
すると敵――――”碧き魔王”ゼロ・ダームは悲鳴を上げながら身体全体から連鎖する大爆発を起こし、爆発による閃光は空間全体を包み込んだ……………!
説明 | ||
第920話 |
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総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
1022 | 968 | 2 |
コメント | ||
感想ありがとうございます 本郷 刃様&Kyogo2012様 まあみんな原作より大幅にパワーアップしていますのでww後、ラスボスがあっさりと片付くのはみんなの装備、レベルが裏ダンジョンクリア済みの状態のようなものだからですww(sorano) ・・・・・・あっさりだな。こうもあっさり片がつくと、なんか、後味が悪いな。(Kyogo2012) こっちもあっさり終了か、いや当然か・・・(本郷 刃) |
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