魔法少女リリカルなのは〜幸せを運ぶ蒼き魔導師〜第十一話.海鳴への帰還
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第十一話.海鳴への帰還

 

あの金の死神姉妹誕生から数日たったある日、僕は朝早くから身支度をしていた。

 

このまま、プレシアたちといても良かったのですが、さすがにレイナに僕を演じてもらうままは、レイナが大変そうですので。

 

僕が、身支度をしていると、ドアが開いた。

 

「おはようございますシュウキ……何をしているんです?」

 

どうやら朝食の準備ができたらしく、僕を呼びに来たリニスがいた。

 

「おはようリニス。これには理由がありまして」

 

「理由ですか?……あ、そういうことですか。わかりました」

 

どうやらわかったらしい。ありがとうリニス。

 

「では、みんなに言うときは私も手伝いますよ。シュウキ」

 

「頼みますリニス」

 

僕がそう言うと、リニスは笑顔で頷いて、みんなのところに歩いていった。

 

さて、早く終わらして僕も行きますか。

 

せっせと身支度を済ませ、みんなが待っている庭のテラスに向かった。

 

「あら遅かったじゃない」

 

「ええ、少し身支度をしていました」

 

「身支度というと……帰るのねシュウキ」

 

「はい。そろそろ帰らないといけないような気がしまして」

 

僕は、そう言いつつ椅子に座るとアリシアとフェイトの方を見た。さすがに急なことなので、心配ですから。

 

アリシアとフェイトの二人は泣いてはいませんでした。いえ、泣きそうです。

 

ただ、プレシアが泣かないよう言いつけていたのでしょうね。二人とも泣かないように我慢している。

 

プレシアの挨拶とともに朝食を食べ始めた。

 

食べ終わってから、僕はプレシアに呼ばれた。たぶん転移魔法を用意しているのでしょう。

 

「プレシア。来ましたよ」

 

「ええ、荷物も持ってきているわね。なら早いわ」

 

「はやり転移魔法を準備していましたか」

 

「そうね。ここからだと私しか転移出来ないわ」

 

「そうだと思いまして、頼もうと思ってました」

 

僕がそう言ってから、僕とプレシアは黙った。プレシアは、転移魔法の準備を進めた。

 

しかし、プレシアはまだ復讐を考えているのでしょうか……気になりますが、聞ける状態じゃないみたいですし。

 

「準備ができたわ」

 

「はい。プレシア」

 

「何かしら」

 

「あまり無理はしないでくださいね?僕は、帰りますが、貴方が心配なんです。それに、アリシアとフェイト達が心配してますから。ですから……無理はしないでください」

 

「ええ」

 

「それでは、帰ります」

 

そう言って僕は、海鳴に帰った。

転移が終わり、目の前には海鳴公園の噴水があった。

 

「帰ってこれましたか」

 

「レイナですか」

 

「ええ。これから、今までのことをあなたに送ります」

 

「了解です」

 

レイナが僕の手をとり、目をつぶった。すると、僕の代わりだった時のレイナの記憶が流れ込んできた。

 

「レイナ……」

 

「すみません」

 

「明日美由紀さんとデートって、どういうことですか!?」

 

どうやら、デートのようです。

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それは次回!(蒼崎夜深)
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