IS 2体の魔神皇帝 |
一夏「う〜、さびぃ〜・・・」
一夏は早朝の4時に光子力研究所を出発し、IS学園に戻ってきていた。
現在時刻午前5:32・・・
一夏「部屋に戻って仮眠でもするか・・・」
部屋に戻ると織斑家の女性人全員と箒、束、清香が固まって眠っていた。
一夏「・・・・・・・・・」
流石に言葉につまる一夏。
千冬「グァガ〜・・・」
そして千冬のみ酔っ払って眠っているので彼女のみを廊下で吊るし上げにしてから
自分の布団に入って眠る一夏。
束「いっくん?」
しかし束が目を覚まして一夏の名をだすと皆起きだした。
マドカ「お兄?」
箒「おぉ〜一夏だぁ〜♪」
清香「一夏ぁ〜♪」
ラウラ「兄様・・・ムニャ・・・」
布団に入り込もうとする5人を当て身で軽く気絶させて一端眠りに付いた一夏。
起きたのは7:12だった。
一夏「まだ寝てるのか・・・」
箒「一夏・・・?」
箒は寝ぼけながらも起きて一夏を見ている。
一夏「はぁ〜・・・全員起きろ」
清香「あ!一夏〜♪」
ラウラ「兄様?」
マドカ「お兄♪」
束「いっく〜ん♪」
次々と起きだして寝ぼけて一夏に抱きつこうとするが清香と箒以外は
脳天に軽いチョップを受けて完全に目を覚ました。
一応だが清香は一夏の声で完全に目を覚ましている。
束「いっくん!?いつのまに帰ってきてたの!?」
一夏「5時半頃。その後此処に来て寝た」
ラウラ「痛いです・・・」
一夏「ンな訳あるか。手加減したぞ」
マドカ「にゃ〜♪」
一夏「猫になってるぞ。飯作るが何が食いたい?」
「「「「「何でも良い〜」」」」」
一夏「語尾を延ばすな」
相変わらずの通常運転の一夏に箒よ清香はなんとなくホッとした。
そして部屋にある厨房で朝食を作り始める。
千冬「何で吊るし上げをくらってるんら〜・・・」
束「ちーちゃん!?」
千冬は朝食を食べ終えた束に発見され、吊るし上げから開放されたが
この後一時間一夏に説教をされていたのだった。主に酒関連で。
真耶「それでは実習を始めましょうね〜。今回は飛行訓練です〜」
「あの!織斑先生は・・・」
真耶「織斑先生なら織斑君の説教を受けてますよ〜。何でもお酒厳禁なのに
飲んでいたらしいですから〜」
「「「「「あぁ〜・・・」」」」」
皆一斉に納得した。そして各々班を作り順番に飛行訓練を行なっていく。
清香「本音ってホントこういうの飲み込み早いよね」←ジーグを使わずに翼を生やして飛行中
本音「えへへ〜♪もっと誉めて〜♪」
清香「一夏だったら拳骨喰らってるだろうけど」
本音「痛いよ〜」
清香「あ、喰らったんだっけ、前に」
専用ISを持ってはいないが教える側になっている清香だった。
箒「鷹月、もっと上空に上がってみろ」
鷹月「だ、大丈夫かな・・・」
箒「大丈夫だ。何かあれば飛んでいくから不安がるな」
箒は不安がる鷹月をカイザー(KS装備)を展開して見守っている。
シャル「うん、そんな感じだね。着地後、交代ね」
ラウラ「肩の力を抜いておけ、出力過剰でとんでもない飛行になる」
鈴「イメージ?アタシの場合言葉で説明するのは難しいかな・・・。
じゃぁ清香みたいな感じをイメージしてみて」
セシリア「怖がらなくても手は離さないですから大丈夫ですよ」
簪「じゃあ交代ね。上手く上れる?・・・大丈夫ね」
マドカ「・・・上手」
お爺ちゃん『ではパラシュートでゆっくり降下するイメージで降りてくるのじゃ』
弾「慌てないでゆっくりとな。まだまだ時間はあるから」
他の専用機持ちの者達もきっちりと班の者達の面倒を見ている。
マドカは上手く言葉に表せないようだが『お爺ちゃん』が上手くフォローしている。
一夏「ん、皆やってるな」
真耶「織斑君は私の代わりにこの班に教えてあげて下さい」
一夏「了解」
真耶「・・・織斑先生は?」
一夏「石抱きさせてたから暫く動けないかと・・・」
思わず苦笑いしてしまう真耶だが何時もならもっと厳しいので直ぐに切り替えて別の班の所へ向った。
一夏「で、何処まで終わってる?」
「次は私だよ。ただIS立ったままだから・・・・」
一夏「丁度いい。上って搭乗してみろ」
「織斑君?」
一夏「落ちそうだったら支える」
頷いてISに搭乗した女子。そしてゆっくり飛行訓練を始めた。
一夏「大分慣れたか?」
「まだ一寸怖いけどね」
『GUOOOOOOOOOOOOOO!!!』
いきなり新型機械獣ドラゴ((Ω|ガメオ))1が雲の中から現れた。
千冬「全員退避!!一夏!箒!ラウラ!足止めを頼む!!他の専用機持ちは皆の護衛だ!!」
「「「「了解!!」」」」
一夏「足止めね・・・」
箒「倒してしまおう」
ラウラ「迂闊に近寄るのは危険かと・・・」
ラウラの意見を一夏は頷いて肯定した。新型機械獣は見た所、赤色怪光線以外に
遠距離武装が無いようだ。その代りに接近された時どんな事をするのかがまだ解っていない。
一夏「腹にある穴みたいなもんが気になる」
箒「とりあえず一番頑丈な私が近づくか?」
一夏「俺がやる。ラウラと箒は援護」
ラウラ「解りました」
一夏はブレストリガーを構えてから一気に接近する。
すると腹部から触手を出して攻撃してきた。一夏は其れを見ると一気に下がる。
ラウラ「ただの触手ではなさそうですね」
『GUUUUUUUUUUU!!!!』
すると今度は避難している女子達に向って触手を伸ばし始めた。
丁度鷹月が最後に逃げていて彼女に触手が迫る。
ラウラ「危ない!!」
ラウラが鷹月を庇い、触手に絡まれてしまった。
一夏「野郎!」
ラウラ「エネルギーを吸い取っている・・・?グッ・・・」
箒「ラウラを離せ!」
一夏と箒が触手を引きちぎると一夏はトルネードクラッシャーパンチで機械獣の頭を破壊した。
そして続いて箒がファイヤーブラスターを使い、妖機械獣ドラゴ((Ω|ガメオ))1は倒された。
箒「ラウラ!大丈夫か?」
ラウラ「エネルギーを殆ど盗られましたがそれ以外は今の所異常は・・・」
箒「そうか」
ラウラ「しかし何であんなにあっけなく・・・ガァァァァァァァァァ!?」
突然ラウラのISがエネルギーを放出しだし、箒は弾き飛ばされてしまう。
一夏「大丈夫か?」
箒「あ、あぁ。ラウラに一体何が・・・」
一夏「多分あれは・・・VTシステムだったか?違法装備だぞ・・・」
ラウラのISは液体金属のようになりイボイボの付いたマジンガーZモドキになっていた。
一夏「・・・」
箒「ラウラ・・・ラウラは無事なのか?」
一夏「VTシステムの発動キー、そして動くための生体パーツとして取り込まれているか。
しかし・・・成程そういう事か」
千冬「!?何があった?」
千冬が戻ってきて状況説明を求める。一夏は推測でしかないが説明を始めた。
一夏「VTシステムが勝手に発動した。恐らく発動した理由はさっきの機械獣が
触手でラウラのISに絡みついた時にナノレベルで寄生、つまりパラサイトし、
システムを発動、現在に到る」
千冬「ヴァルキリートレースシステムだと!?なぜラウラのISにそんなものが・・・」
ヴァルキリートレースシステム、通称VTシステムは開発はおろか研究、使用、全てが禁止されている危険なシステムである。其れを破れば大抵ろくな目にあわない。
箒「ドイツが仕掛けたとは思えません」
一夏「上手く隠されてたな。多分亡国企業の仕業だと思う」
千冬は舌打ちし怒っている。箒は心配そうにラウラの取り込まれたISを見ている。
千冬「ぶった切ってラウラを助け出すか・・・」
一夏「なら俺が抑えておく」
箒「なら私はラウラが見えたらすかさず引っ張り出しましょう」
鈴「何これ!?一体何があったの?」
鈴が戻ってきた。箒は簡潔に状況を説明すると鈴は千冬と同じ様に怒りに満ちた表情になる。
鈴「何とかなるかも・・・」
箒「本当か?」
鈴「地獄と天国(ヘルアンドヘブン)使えば・・・ただエネルギー消費が凄いから
ラウラを助け出した後動けないのよ・・・」
一夏「俺が抑える事になってるが・・・箒は鈴の補佐を」
千冬「私はその後ZモドキのISを倒そう」
戦い方が決まり、鈴はガジェットツール(両第4、5節)を両腕に装着する。
鈴「右に地獄・・・左に天国・・・二つの力を一つに・・・」
エネルギーチャージを始める鈴だがZモドキは防御できない鈴にロケットパンチで
攻撃してきた。
箒「ターボスマッシャーパンチ!!」
ロケットパンチを迎撃し、その隙に一夏が後ろから押さえ込んだ。
鈴「チャージ完了!行けぇぇぇぇぇぇぇぇぇェェ!!!」
鈴の攻撃がZモドキを貫き、ラウラが抱えられながら取り出された。
そして箒が直ぐに鈴とラウラを回収する。Zモドキはラウラを取り返そうと暴れだす。
一夏「うぉ!?」
またエネルギー放出を行い一夏を弾き飛ばし、ラウラを取り込もうと触手を伸ばす。
千冬「マジンガーブレード!!」
マジンガーブレードで触手を切り飛ばし、Zモドキに突き刺す千冬。
一夏(コアは・・・取り込まれていないか)
千冬「サンダー・・・ブレーーーーク!!!!」
サンダーブレークが当る本の数瞬前に一夏はISコアを抉り出してコアの損傷を防いだ。
Zモドキはサンダーブレークにより崩壊し、活動を停止した。
箒「まったく厄介な奴だった・・・」
一夏「コアは姐さんに精密検査してもらおう。機械獣には取り込まれていない様だが
正確にはどうなっているかがわからねぇ」
千冬「そうだな・・・」
楯無「織斑先生!大丈夫でしたか?」
楯無がやって来た。どうやら騒ぎを聞いたが避難を優先的に手伝っていたようだ。
千冬「あぁ、どうにかな。奴の残骸を束の研究室に持って行ってくれ、その後
お前達で調べられるように手配する」
楯無「解りました。それと・・・」
楯無は一夏達にも手招きして近くに来させた。
楯無「織斑君の言っていたドラコノサウルスなんですけど数日以内に出現する可能性が高いです」
一夏「ラウラのISが駄目になったのは痛いか・・・」
苦い表情で感想を陳べる一夏。箒も頷いている。
鈴「ラウラ・・・大丈夫かしら・・・」
千冬「・・・今までのように警戒を続ける他あるまい。
二人はラウラの所へ見舞いに行ってくれ」
まだ脅威が去らない中、つかの間の平穏が訪れた。
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