雛子のわんす・だいありー・らいふ その2 |
クーラと別れた後、私は何とか時間内にバス停に着いた。
すでに人々がバスに乗り始めてる。
私はバックから定期を取り出す。
「?」
ふと、私の携帯電話が光ってるのに気づいた。
この光り方・・・・誰かからメールだろうか?
とりあえずバスに乗ったら見てみよう。
青をベースとした車体に赤とシルバーの線が入ったバスに乗りこむ。
このバス停は終点のため比較的座ることができる。
あいてる席に座り、携帯電話を取り出す。
青とシルバーで色づけられた携帯で
スライド式のタイプだ。
画面も比較的大きい。
わたしが働きだしたころにお母さんがくれたものだ。
かれこれ2年ほど使っている。
とりあえずメールを確認する。
「ぇ?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
それは病院の同期の戒からだった。
戒は、私の同期で獣人だ。
私の幼馴染で同じ理想をもった親友といったところだ。
その戒からのメール・・・・・。
内容は・・・・
今日は病院定休日だぞー(笑
タイミングが悪いとか
狙ってそうとか
なぜ私は気がつかなかったとかよりも
なんで知っている!?
あわてて時計を見ると水曜日・・・・。
確かに水曜は定休日だ。
とりあえず次のバス停で降りた。
すると後ろから見覚えのある犬の獣人が降りた。
毛の色が茶色く耳の先っちょだけが黒い。
すごくラフな格好をしていた。
「相変わらずやな 雛」
戒は、そういって私の肩たたいた。
「ぅー気がついてたなら教えてくれればよかったじゃない」
「俺、メールしたやろ?」
戒はものすごく楽しそうだ。
「・・・・私がメール気がつかないのしってるくせに。どこから気がついてたの?」
「お前が家から走ってるときから。すれ違ったのに気がつかないんだからな」
・・・そういえばすれ違ったような・・・・・。
おそらく格好と態度でわかったのだろう。
「クーラは気がついてたようだけどな」
気がついてたのか…
昔からこの二人はいたずらが好きだ。
というか私をびっくりさせるのが好きらしい。
なんでも反応が面白いらしい。
とりあえず、私と戒はいったん帰ることにした。
「なぁ?雛、これからカラオケいかないか?」
「いいけど2人で?」
「ん〜ほか誰か呼ぶか?」
「私はどっちでもいいよ?」
「じゃぁ久々に二人で行くか」
・・・・正直、私はうれしかった。
戒とは幼稚園のころからずっと一緒なわけだけど、
昔っから戒はいじわるなところがある。
でもとっても優しいところもある。
そこに私はいつの間にかひかれていた。
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こっちも更新〜 その1 http://www.tinami.com/view/65219 |
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