真・恋姫†無双 裏√ 第五十四話 |
とあるゴロツキの挑戦
アニキ「へっへっへ、今日からこの許昌の裏は俺が占めてやるぜ!」
チビ「さすがアニキっす!どこまでも付いて行くっす!」
デク「そこに痺れる、憧れるんだな」
俺様は、ちょっとしたワルってやつだ。
小せぇ村にゃあ収まらねぇ程の器だったんで、村を飛び出して許昌にやって来た。
今日から俺様の伝説が始まるんだ!
ラウンド1
デク「アニキー、腹減ったんだな。あそこの饅頭屋に行きたいんだな」
アニキ「確かに、腹減ったな。金はねぇが、んなもんワルにゃあ関係ねぇか。
じゃあ行くぞテメェら!」
俺らは饅頭屋に入っていく。そこにゃあ冴えないオッさんと、べらぼうな巨乳美人がいた
饅頭屋の店主「いらっしゃい、何にしますか?」
アニキ「とりあえずオススメを一人二個ずつくれ!」
店主「まいど!」
程なくして、いい匂いの饅頭がきた。
だが俺様は饅頭より、饅頭を持ってきた女に釘付けだった
綾乃「あいよ!饅頭六個お待ちね!ゆっくり食べてってちょうだい!」
「綾乃さーん、いつものー!」
綾乃「あら咲夜ちゃんいらっしゃい!ちょいと待ってな!」
今入ってきた女もかなりべっぴんだな。さすが都、ヤベェぜ
デク「これ、美味いんだな」
チビ「アニキ!女将さん、マジいい女っすね!口説きやすか?」
アニキ「ったりめぇだろ!あの巨乳を弄びたいぜ!」
俺様は意を決し、奥さんに話しかける事にした。
奥さんはさっき入ってきた女と話していた
アニキ「おい、奥さん!俺様の女になれ!」
咲夜「お?綾乃さん、ナンパされてるじゃないか」
綾乃「おやおや?私もまだまだ捨てたもんじゃないねぇ」
そう言って奥さんは豪快に笑った。そして笑顔のまま立ち上がり…
綾乃「気持ちは嬉しいがねぇ、これでも人妻なんだよ。
それにねぇ、私ゃ私より強い男じゃないとなびかないのさ!
わかったら饅頭食ってとっとと帰りな小僧!」
アニキ「んだとぉ?」
このアマ、こっちがせっかく声かけたってのに
アニキ「チビ、デブ、こい!やっちまうぞ!」
チビ「喧嘩だ喧嘩だ!」
デク「食後の運動なんだな」
俺様達三人は奥さんを囲んだ
咲夜「あむあむ…ごくん。手伝おうか?」
綾乃「はっはっは!こんなガキンチョにやられるわけないじゃないか!
咲夜ちゃんは大人しく饅頭食ってな!」
アニキ「舐めやがって…死ねー!」
綾乃「やれやれ」
気がついたら、俺様達は空を見上げていた。いったい、何が起こったんだ?
店主「おや?気がついたかい?」
目を覚ますと、饅頭屋の店主がこちらの顔を覗きこんでいた
アニキ「チッ、あのアマ…」
俺様が立ち上がろうとすると、店主が近づいてきた
店主「俺の女房を、あんな汚い目で見るなよ。皮、剥ぐぞ」
アニキ「ヒィッ!」
店主「じゃ、気をつけてお帰りください。お代は結構ですので」
そう言って店主は帰って行った。な、なんなんだよアイツのあの気配!普通じゃねぇ!
ラウンド2
アニキ「俺たちに足りねぇのは兵隊だ!まずは仲間集めるぞ!」
チビ「うっす!」
デク「わかったんだな」
そして俺様は裏路地に入っていく。
そこには俺様と何ら変わりないゴロツキがうじゃうじゃいた。
そして声をかえ、叩きのめして行き、服従させる事に成功する
アニキ「いい感じに増えてきたな。おっ!」
前方に女二人発見!黒髪で活発そうな子と、その母親らしき女。どっちも美人だ!
アニキ「そこの奥さん!」
俺様は声をかける。狙いはもちろん奥さんの方だ!
悠里「およ?お母さん、ナンパされてるよ?」
椎名「あらあら、私もまだ捨てたものではありませんね」
なんかさっきも聞いた台詞だな
ゴロツキs「じょ、徐晃さん!」
奥さんの顔を見るや否や、先ほどかき集めたゴロツキが頭を下げ始めた
椎名「あらあら、皆さんお集まりで」
ゴロツキs「いえ!俺たちはこれで!悪いなあんた!俺らは帰らせてもらうぜ!」
アニキ「お、おい!」
なんだあいつら?全員が全員、同じ台詞言いやがって
椎名「それで、あなたはどちら様ですか?」
アニキ「おっと、俺様はちょっとしたワルよ!お前、俺様の女になれ!」
椎名「あらあら、困りましたわね。私には夫が…」
アニキ「へ!そんな男より俺のほうが…」
がしっ
大河「誰だ?俺の女に手を出そうとする、クソ野郎は」
気づけば、俺様は頭を鷲掴みにされ、持ち上げられた。そして、世界が反転した
椎名「あらあら、大河さん。別に良かったですのに」
大河「何言ってやがる。女房を助けちゃいけなかったのか?」
椎名「大河さん…」
悠里「あつ!なんか急に気温が…
でも、お母さんも元軍人であたしより強いんだから、別にあれくらい大丈夫だと思うけどなぁ。
あ!あたしそろそろお店戻らなきゃ!それじゃあねお父さん、お母さん!」
それが、俺様が聞いた最後の言葉だった…
ラウンド3
アニキ「って!まだ死んでねぇ!」
チビ「だ、大丈夫ですかアニキ?」
デク「おかしくなったんだな」
気がつけば、もう夜だった
デク「アニキー、腹減ったんだな」
アニキ「またかよお前は」
チビ「いやいや、アニキは気ぃ失ってたからじゃないすか」
アニキ「だーもーわかったわかった。じゃあ飯にするか」
俺様達はしばらく歩く。もうかなり遅い時間だからだろう、どこもやっていなかった。
だが、しばらく歩くと一店舗だけ明かりが点いていた。
ん?なんだあれ?お食事処『晋』?しゃあねぇ、ここにするか
アニキ「邪魔すんぜぇ」
店に入ると、可愛い女の子がやってきた。
中はかなり賑わっている。きっと美味いのだろう。楽しみだ。だけど…
綾乃「おや?どこかで見た顔だね」
咲夜「いやいや、綾乃さんが叩きのめした奴ですよ」
椎名「あら、綾乃さんもですか?」
店主「というと、そちらも?」
大河「あぁ。俺の女房に手ぇ出そうとしたんで、頭から叩きつけたんだ」
悠里「今さらだけど、あれ死んでもおかしくない一撃だよね」
あー、やばい、帰りたい…
月「あの、お客様、どうかなさいましたか?」
目の前には小さな女の子。く、クソ!
アニキ「お前ら動くなー!この子がどうなってもいいのかー!」
俺は少女を人質にとり、逃げようとした
月「あ、あの…離してくれた方が…」
アニキ「許せ嬢ちゃん…大人しくしてりゃ、無事に帰してやるから…」
チビ「アニキ、突然どうしたんですか?」
デク「やっぱりおかしくなったんだな」
アニキ「うるせぇ!テメェら!ずらかる
ヒュッ ストーン
アニキ「……え?」
目の前を、短刀が横切った…
咲夜「おい、月を離せ。そしたら命まではとらん。約束しよう。私は何もしない」
アニキ「な、何言ってやがる!これが
ヒュッ ストーン
咲夜「次はないぞ?」
アニキ「ヒィ!」
俺様はたまらず少女を離す。すると少女は小走りで奥に行ってしまった
詠「おーよしよし、怖かったねー月」
月「詠ちゃん、あの人大丈夫かな?」
詠「………無理なんじゃない?」
アニキ「おい、本当に見逃してくれるんだろうな?」
咲夜「…私は何もしないさ」
アニキ「よ、よし!テメェら!帰るぞ!」
俺様は店を出た。するとそこには、赤毛の女の子がいた
アニキ「あぁ?なんだテメぶへらっ!」
女の子は一瞬で視界から消え、そして俺は空を見上げていた
恋「月をいじめたやつ、許さない」
あぁ、都怖ぇなぁ。おら、小さな村くらいの器なんだなー
凪「お疲れ様です、恋さん!」
恋「…ん」
咲夜「バカな奴だよな。気が動転して、人質取るなんて。
何もしなきゃ、普通に帰したのに」
零士「はは、よっぽど酷い目にあったんだろうねー」
秋蘭「いったい、何がしたかったんだろうな」
華琳「おおかた、田舎から出てきて、のし上がろうとして失敗したんじゃない?
運が悪かったのよ、こいつらは。
まさか自分達が、許昌の三大勢力に喧嘩売っていたなんて、知らなかったでしょうし」
これもまた『晋』の、許昌の平和な日常の一幕…
説明 | ||
こんにちは! 今回は日常編、ちょっと趣向を変えてモブ視点になります |
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コメント | ||
恋姫史に三人組は数多あれども一際異彩を放つこの三人組。(禁玉⇒金球) ドンマイだね(ohatiyo) この3勢力に喧嘩うって勝てるなら ユーラシアの半分は1月でとれるだろう(qisheng) 恋姫世界のケツ〇リ団?w(bond) |
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