真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第百一話 因縁の父娘
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スカリエッティのアジトに潜入したフェイト、シャッハ、ヴェロッサの3人

 

3隊に分かれたのはいいものの、思いのほか守りが堅く、前に進めないでいた

 

シャッハは戦闘機人の1人、セインと激闘を繰り広げており、ヴェロッサはガジェットに囲まれ窮地に陥っていた

 

そんな中、ガジェットを全て薙ぎ払い、前進する フェイト

 

そして、その姿を見続ける スカリエッティ

 

この2人の因縁……………断ち切る事が出来るか?

 

フェイト「邪魔だ!!!」

 

ザンバーフォームのバルディッシュでガジェットどもを切り裂いていく

 

しかし、ガジェットは数が減らない

 

まるで永久に出て来るかのようだ

 

フェイト「このままじゃ埒が明かないか……………」

 

バルディッシュ【カートリッジロード! ライオットブレード!】

 

バルディッシュの形が変化していく

 

ザンバーフォームによく似ているが、刃が細身となっている

 

また刃の魔力は高密度に圧縮されている為、切断力は凄まじく上がっている

 

フェイト「はぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 

ライオットブレードを振り回し、フェイトを囲んでいたガジェットを一掃する

 

フェイト「突き進む!!!」

 

まるで壁のように密集しているガジェットに自ら飛び込んで行く フェイト

 

フェイト「轟け! 雷神!!」

 

バルディッシュ【スプライト・フォール!!】

 

プラズマザンバーを改良した砲撃を放つ

 

フェイトの目の前に居たガジェットは一掃される

 

そして、壁を切り裂き、更に奥へと侵入していく

 

フェイト「スカリエッティ!!!!」

 

宿敵の名前を叫ぶ フェイト

 

フェイト「私は逃げも隠れもしない!!! 姿を現せ!!!!」

 

スカリエッティ「クククク、元気がいいね」

 

フェイトの挑発に乗ったのか、スカリエッティが姿を現す…………いや、本物ではなく、ヴィジョンのようだ

 

フェイト「相変わらず臆病だな。私の前には怖くて出て来れないのか?」

 

スカリエッティ「クククク、いや……君が私の居場所に辿り着けるか試してみたくてね」

 

フェイト「覚悟しろ…………今日こそ年貢の納め時だぞ」

 

スカリエッティ「クククククククク、君が私の前に現れるのを期待しておくよ。Fの遺産」

 

フェイト「っ!!!!!」

 

スカリエッティのヴィジョンをライオットブレードで切り裂く フェイト

 

フェイト「私はフェイト・T・ハラオウンだ!! Fの遺産ではない!!!!」

 

スカリエッティ「クククク、それは失礼したね」

 

その言葉を最後にスカリエッティのヴィジョンは消える

 

フェイト「待っていろ!! スカリエッティ!!」

 

真っ直………ただ真っ直ぐに駆けていく

 

そこにスカリエッティが居ると言う保証はない

 

だが、確信があった

 

証拠はない

 

しかし、何故だか居場所がわかる……………そんな気がする

 

その確信を信じて突き進む フェイト………………そして

 

ディード「ここから先には行かせない」

 

戦闘機人の1人であるディードが立ち塞がった

 

フェイト「戦闘機人がここに居ると言う事は…………その扉の奥か!」

 

ディードの真後ろには大きな扉があった

 

ディードが門番をしているということは、フェイトの予感は的中しているのだろう

 

ディード「…………………」

 

無言で双剣を構える ディード

 

フェイト「退け………貴様などに時間を裂く暇はない」

 

冷たく言い放つ フェイト

 

フェイトは憎しみに支配されているのだろうか……………

 

ディード「私を倒せない者がドクターに会う資格があるとは思えない」

 

フェイト「邪魔だ!!!!!」

 

ライオットブレードを力の限り振るう

 

双剣で受け止めるディードだが、固有武装ツインブレイズは砕かれてしまう

 

ディード「何!?」

 

フェイト「失せろ!!」

 

ライオットブレードによって薙ぎ払われる ディード

 

ディード「グハッ!!」

 

壁に叩きつけられて、気を失う

 

フェイト「はぁ!!!」

 

扉を切り裂くと、その先には……………

 

スカリエッティ「クククククク、思っていたより大分早かったね」

 

スカリエッティが立っていた

 

その隣にはトーレも居た

 

フェイト「漸く…………漸く辿り着いた」

 

スカリエッティを追い始めてから、一体どれほどの時が経っただろう

 

必ず捕まえると誓って、どれだけの時間を費やしただろう

 

今、宿敵が目の前に居る

 

フェイト「母さんにFを教え、犯罪者に仕立て上げた。未来ある子ども達を実験台として弄んだ。私達の居場所を壊した…………どれだけ罪を重ねる気だ? ジェイル・スカリエッティ」

 

スカリエッティ「ククククククククク」

 

フェイトの質問に答えず、笑みを浮かべるだけのスカリエッティ

 

フェイト「貴様を捕えることこそが!!! 私の信じた正義だ!!!!」

 

ライオットブレードを構え、スカリエッティを睨み付ける

 

スカリエッティ「クククク、いいね」

 

フェイト「何?」

 

スカリエッティの言った意味がわからない フェイト

 

スカリエッティ「実にいい。その歪んだ瞳………憎しみが宿っているのがわかる!! 実にいい!! 憎しみの心は人を変えると聞く。君がどれだけ歪んで行くのか、ゆっくりと観察しよう」

 

フェイト「下種が…………」

 

最早、言葉は無用と言わんばかりに、スカリエッティに襲い掛かる フェイト

 

しかし、それを黙って見過ごすトーレではない

 

トーレ「IS発動! ライドインパルス!!!」

 

フェイトのスピードに対抗する為、ISを使う トーレ

 

フェイトのライオットブレードとトーレのインパルスブレードが火花を散らす

 

スカリエッティ「ククククククク」

 

その様子を興味津津で見つめる スカリエッティ

 

スカリエッティ(君のスピードに対抗する為に更なる改造を施したトーレに勝てるかな?)

 

まぁ勝ってもらわないと興ざめだが

 

そう、トーレはフェイトに勝つ為にスカリエッティに頼んで強化を求めたのだ

 

その為、フェイトですら苦戦するほどのスピードを手に入れているのだ

 

スカリエッティはトーレの敗北を求めているようにも思えるが…………

 

トーレ「はぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

フェイトの後ろに回り込み、背中を蹴る トーレ

 

フェイト「グッ」

 

速い…………私が反応出来ないなんて

 

トーレ「どうした? この程度ではないだろう!!」

 

フェイトの腹にトーレの拳が突き刺さる

 

フェイト「グッ……………バルディッシュ」

 

バルディッシュ【カートリッジロード!】

 

フェイト「ライオットスマッシュ!」

 

ライオットブレード状態のバルディッシュで斬撃を飛ばす

 

しかし、トーレには当たらない

 

トーレ「どうやら想像以上に差が出てしまったようだな」

 

またしても後ろを取られる フェイト

 

フェイト「っ!!」

 

ライオットブレードを振り抜き、後ろに居るであろうトーレを切り裂こうとするが、

 

フェイト「何!?」

 

すでにトーレの姿はなかった

 

トーレ「諦めろ。お前には勝利する可能性すらない」

 

フェイトの後ろを取っていた トーレ

 

最早スピードでは勝ち目が薄いか

 

トーレ「はぁ!!」

 

インパルスブレードで切り裂かれてしまう フェイト

 

真っ白のマントはズタボロだ

 

フェイト「私が………貴様らなんかに」

 

スカリエッティ「………………」

 

スカリエッティが人差指を少しだけ動かす

 

すると紅い糸がフェイトに絡み付く

 

フェイト「これは…………」

 

身動きが取れない フェイト

 

そして、スカリエッティが近付いてくる

 

スカリエッティ「確かにFをプレシア女史に伝えたのは私だ。だが、そのお陰で君が生まれたのだよ? ならば君のは逆恨みという奴だろう?」

 

フェイトは何も語らず、ただスカリエッティの言葉を聞いていた

 

スカリエッティ「私に牙を向けるのではなく、協力するべきなのさ。管理局を終わらせる為にね」

 

フェイト「………………………」

 

スカリエッティ「何故ならば、Fは管理局のプロジェクトだからね」

 

そう、Fは管理局が考案したものである

 

しかし、その罪を隠蔽する為にスカリエッティ考案ということになっているのだ

 

スカリエッティ「その事実を知っても未だ…………私に牙を向けるのか? 愛しい娘よ」

 

スカリエッティの囁きが、フェイトの心を溶かしていくようだ

 

フェイトの瞳からは憎しみの炎が鎮静されていく

 

スカリエッティ「さぁ、世界の悪である管理局を滅ぼす時だ」

 

スカリエッティとフェイトの目線が合う

 

そして、フェイトの口から信じられない言葉が放たれる

 

フェイト「父…………さん」

 

フェイト………………まさか……

 

 

説明
フェイト視点です
スカリエッティを捕える事は出来るのか?
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リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う 流れは原作 魔法少女リリカルなのはStrikerS 

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