戦姫絶唱シンフォギア 黒衣の剣士と装者達 |
俺は右手のダークネスブリンガーでノリスに袈裟懸けに斬りかかる。
ノリスはそれを避けるが避けた場所には既に響が待っていて腕部ユニットからエネルギーを射出して攻撃する。
「くっ!?」
ノリスはそれをデバイスで受け止めようとしたが、予想以上に強い衝撃だったのか一瞬だけその動きが止まる。
「はあああっ!!」
その隙を見計らって翼が大型化させたアームドギアを振るい、巨大な青いエネルギー刃を放つ。
【蒼ノ一閃】
「ぐわああぁぁぁ!!??」
その青いエネルギー刃を喰らったノリスは俺たちから少しだけ距離を保つ。
「おらおら!逃さないぜ!!」
それを見たクリスは両手に持っているガトリング砲でノリスの周囲に弾幕を張る。
おお、怖い・・・あれってえげつないからなぁ・・・。
「くそがっ!?たかが小娘達如きに!?」
「その小娘達如きに翻弄されてんのは、あんただぜ?」
俺は両手の剣を背中の鞘に収めてから、神器を呼び出す。
ちなみに、今の俺の居場所はノリスの真上だ。
「なっ!?いつの間に!?」
「さっきまでのは陽動!本当の目的は俺のいるこの場所に誘い込むためのものだったのさ!」
「落下スピードも合わさったこいつを喰らえ!」
俺の右手が緑色に輝き、巨大な大砲が出現する。
「“((鉄|くろがね))!!」
その言葉と共に木で出来た巨大な玉が発射される。
「このクソガキがあぁぁぁぁ!!」
ノリスは俺の((鉄|くろがね))に照準を向けて魔力砲を放ってくる。
そして、空中で俺の((鉄|くろがね))とノリスの魔力砲が激突する。
「負けるものか負けるものか負けるものか!!私は・・・この世界を支配する男だぁぁぁぁぁ!!!」
そんな気合が魔力砲に作用したのかはわからないが、魔力砲の威力が増し、俺の((鉄|くろがね))を破壊する。
「はは・・・ははははっ!勝った、勝ったぞ!!」
「油断はいけないなぁ、油断は」
「え?」
ノリスは呑気な声を出して、上を見上げる。
そこには・・・大きな口を開けて迫ってきている正方形の物体が・・・
「う・・うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!????」
そして、ノリスは大きな口に挟まれる。
「ば〜か・・・破壊されるのは目に見えてるよ。((鉄|くろがね))は一番弱い神器だ。だからこそ、その影から((唯我独尊|マッシュ))を放ったんだ」
俺は地面に激突した((唯我独尊|マッシュ))に近づく。
「と言っても、もう聞こえてないだろうけどな」
そして、俺が((唯我独尊|マッシュ))を解除すると、そこには気絶したノリスの姿があった。
「これにて・・・ノイズ事件も、一件落着!」
「ぽんぽん」
アリスがそう言って、手を二回叩く。
「「「「ははは・・・」」」」
俺たちはその光景を見て、笑った。
久しぶりに笑えたと、思った瞬間だった。
「で?もう帰るのか?」
「ああ、魔力も回復してきたしな。それに来ようと思えば、すぐに来れるし」
そう。実はソルにこの世界の座標を登録してもらっている。
後は長距離転移魔法を・・・いや、もう次元跳躍転移魔法だな。それを使えばこの場所に来れる。
「だから、あんたらも俺たちの世界に来たいって思えばいつでも来れるぞ?」
「・・・お前、相変わらずバグキャラだな」
「言わないでくれ、俺も自覚してるんだから・・・」
いやぁ、今思えば転生特典で選んだ特典・・・考えてみれば全部チート級なんだよなぁ・・・。
((却|アイオン))の眼なんかホントにバグだよ・・・世界のバグだよ・・・。
だって、運命操るなんて・・普通そんなの出来ないんだぜ?
まあ、遥からもあんまり使わないようにって言われてるから使わないようにしてるけど・・・。
「さて、それじゃあな。後は「夕也さん!」響?」
と、俺が次元跳躍転移魔法を使おうとしたら、響がやってきた。
「もう、行っちゃうんですか?」
「ああ、俺は本来はこの世界にいるべき存在じゃないしな。それに早く帰りたいし」
まあ、あれから結構時間は経ってるしな。管理局も俺の事は諦めてるだろう。
「夕也さん!私、絶対にまた夕也さんと会いたいです!」
「会えるよ。俺もそれを望んでるしな。じゃあな、響!翼やクリスにもよろしく伝えといてくれ!!」
そして、俺とアリスはこの世界を旅立ち・・・元の世界に戻った。
(そういえば、俺ちゃんと座標設定したっけ・・・?)
最後にそんな不安な事を考えてしまったが・・・。
「・・・ここは・・・?赤色・・・?」
転移が完了したのか俺は眼を開けると、まず目の前に映ったのは赤色。
「それに・・・何か熱い?」
赤色で熱いって・・・もしかして・・・
「俺・・・火災現場にいるの・・・?」
『どうやら、そうみたい』
と、アリスの声が聞こえた。
「アリス?ここって・・・」
『ちょっと待って、今調べてる・・・夕也、私たちは今((ミッドチルダ|・・・・・・))にいる。ミッドチルダ臨海第8空港』
ふぅん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?
「それってもしかして・・・なあ、アリス。今日って何日?」
『え?えっと・・・私たちがこの世界からいなくなって・・・約一年って所かな?』
って事は・・・まさか・・・
「これ・・・ストライカーズの序盤に描かれてる空港火災じゃないか・・・」
どうやら、俺はちゃんと転移出来たはいいが、早速一仕事しなければならないらしい。
『今、司令部をハッキングしたけど・・・救助隊が遅れてるって言ってる』
「はぁ・・・救助に駆り出されてるのは?」
『えぇっとね・・・なのはにフェイト、アリシアに遥だね』
「たった四人でか!?」
『うん』
ああ、くそっ!!
「アリス。疲れてると思うけど、もう一仕事頑張ってもらうぞ?」
『大丈夫。夕也と一緒なら何者も怖くないから』
さあて・・・
「ソル。聞こえてたよな?」
『はい、聞こえていました』
俺は首にかけてあるネックレスであるソルに聞く。
「とりあえず、緊急用に設定しておいたバリアジャケットで行くぞ」
『なぜですか?いつものバリアジャケットでいけば』
「俺の事は手配書になんなり、なってるかもしれない。だったらいつものバリアジャケットは止めておくべきだ」
そう。そこが俺の危惧している所。
いくら、あれから時間が経っているとしても手配書は未だに残っている可能性が高い。
だったら、いつものバリアジャケットではなく、緊急用に設定しておいたバリアジャケットを着ていればいい。
髪の色はアリスとユニゾンしているから、どうともでなる。
問題は・・・
「顔、だよなぁ・・・」
そう。肝心の顔を隠すアイテムがないのだ。
「ジューダスの仮面は前に使っちまったし・・・後、あるといえば・・・これしか・・・」
俺は右手に持つ、金色の仮面を見る。
目元の所だけを隠しているそれは、「テイルズオブシンフォニア−ラタトスクの騎士−」でロイドが着けていた仮面だ。
正直に言おう。めっちゃ恥ずかしい。
これを平気で着けていたロイドを尊敬する。
「背に腹は変えられないか・・・」
俺は仮面を目元に着けてから、バリアジャケットを着る。
全身黒ずくめだが所々に布が追加されているバリアジャケットで、漆黒のマントを羽織っている。
「よし・・・行くか!」
俺は救助活動を手伝うぞと意気込み、走り出した。
後書き
ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・ようやっと・・・ようやっとストライカーズ編だよ・・・
何だかもの凄く疲れた感じがしますね。まあ、その原因は私だけなんですけど・・・
こんな駄文にどんだけ時間を掛けてんだよ!っていつも私自分にツッコミを入れてます。
さて、今回から帰ってきました魔法少女リリカルなのはのセカイへ・・・
今回から帰ってきましたが、帰ってきて早々事件に巻き込まれるという・・・
さあ、次回から本格始動だよ!
次回をお楽しみに!
説明 | ||
事件終息 そして、帰還 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
5287 | 5051 | 2 |
タグ | ||
戦姫絶唱シンフォギア 恋愛 ハーレム 魔法少女リリカルなのは | ||
はらっぱさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |