真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第百三話 破壊の鉄騎
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フェイトの活躍により、スカリエッティを捕えることに成功した フェイト

 

漸く因縁の決着が着いた

 

スカリエッティ捕縛に焦ったウーノは、すぐさまスカリエッティ救出を目論むが、ヴェロッサがそれを許さない

 

ウーノ「ドクターを何としてもお救いせねば…………」

 

ガジェットを操り、スカリエッティの居場所まで行かせようとするが……………

 

ヴェロッサ「悪いけど、そうはいかない」

 

レアスキル ((無限の猟犬|ウンエントリヒ・ヤークト))によって構築された犬が、ガジェットに噛みつき、砕いて行く

 

ウーノ「邪魔を……………」

 

ヴェロッサ「まぁ決して戦えない訳じゃないのさ。弱いけどね」

 

ヴェロッサ本人は自身を弱いと言っているが、それでもガジェットに劣ってはいない

 

ヴェロッサ「さて、そろそろ潮時かな」

 

ウーノにバインドを仕掛ける

 

ウーノ「この程度………」

 

腕力でバインドを引き千切ろうとする ウーノ

 

彼女は戦闘タイプではないが、一般人よりかは腕力があるのだ

 

しかし、彼女がどれだけ力を入れようとも、バインドが解ける事はなかった

 

ウーノ「硬い……」

 

ヴェロッサ「まぁね。流石になのは一等空尉には劣るだろうけど、バインドの強度には自身があるんだ」

 

こうしている間に、ガジェットは全て破壊された

 

ヴェロッサ「もう、奥の手はなさそうだね」

 

ゆっくりとウーノに近づいて行く

 

そして、彼女の頭に手を乗せる

 

ウーノ「何を?」

 

ヴェロッサ「僕にはもう1つレアスキルがあってね、思考捜査というのだけれど」

 

ウーノ「まさかっ!!」

 

ウーノは気づいたようだ

 

今から何をされるかを……………

 

ヴェロッサ「覗かせてもらうよ、君の頭の中をね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜シャッハVSセイン〜

 

一方セインもスカリエッティ救出の為、彼が居る場所まで向かっていた

 

しかし、それを許すシャッハではない

 

シャッハ「しつこいな………」

 

IS ((無機物潜行|ディープダイバー))を使い、壁などをすり抜けていくが、シャッハは壁をぶち抜き、セインを追う

 

シャッハ「逃がしません!!」

 

セイン「いや、逃げてないから。ドクターを助けに行くだけだから」

 

シャッハを連れて、スカリエッティと合流しては意味がない

 

何とかシャッハを振り切ろうとするが…………

 

シャッハ「はぁ!!!」

 

シャッハのデバイス、ヴィンデルシャフトがセインの頬を掠る

 

セイン「あんた早過ぎ!!」

 

シャッハ「観念しなさい!!」

 

トンファーに近い剣を振るい、セインを切り裂こうとする

 

セイン「ああ、もうっ!」

 

逃げきるのは難しいと思ったのか、シャッハの腹を蹴り飛ばす セイン

 

シャッハ「グッ」

 

セイン「観念するのは、あんたの方さ!!!」

 

シャッハに殴りかかる セイン

 

シャッハ「それはそうでしょう!!」

 

向かってくるセインの足を蹴り、バランスを崩す

 

セイン「しまっ!!」

 

シャッハ「これで!!」

 

ヴィンデルシャフトでの一撃が顔に決まり、吹き飛んでいく セイン

 

しかし、それでは終わらない

 

更なる追撃を仕掛ける

 

シャッハ「はぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

吹き飛んでいるセインに向かって走り出す、そして追い越す

 

シャッハ「これで終りです!!」

 

ヴィンデルシャフトを縦に振るい、セインを地面に叩きつける

 

セイン「グ…………ハッ」

 

完全に意識を失った セイン

 

シャッハ「何とか勝てましたね」

 

ドクターを助けに行くと言っていた…………つまり

 

シャッハ「やりましたね、ハラオウン執務官」

 

フェイトがスカリエッティを捕まえたのだと悟った シャッハ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ヴィータ視点〜

 

ガジェットの自爆によって生死が不明なヴィータ

 

いや、彼女は生きている

 

しかし、立てるかわからないほどの重症である

 

ヴィータ「う…………うぅぅぅ」

 

アイゼンを杖代わりにして立ち上がった ヴィータ

 

バリアジャケットはボロボロであった

 

全身から血を吹きだし、まさに満身創痍状態である

 

ヴィータ「こんな……所で………立ち止まれるかよ」

 

ゆっくり…………とてもゆっくりだが、確実に1歩ずつ前に進んで行く ヴィータ

 

ヴィータ「アタシには……………やらなきゃならねぇ事があるんだ」

 

そう、彼女の任務はメイン機動炉の破壊である

 

そして、その機動炉がある場所へとやってきた

 

全長3mはあるだろうか、大きくそびえ立つ機動炉

 

見ただけでわかる………とてつもない硬さだと

 

ヴィータ「へっ…………上等じゃねぇか」

 

ズタボロの体に鞭を打ち、アイゼンを掲げる

 

ヴィータ「こっちは紅の鉄騎という2つ名があるんだ……………負けられるかよ」

 

アイゼンを振りかぶり、機動炉を叩く

 

しかし、傷1つ付かない

 

ヴィータ「チッ カートリッジ使わねぇと……………無理か」

 

今の状態でカートリッジを使うのは危険である

 

幾ら体に対する負担が9割も減少したとはいえ、全くリスクがないわけではないのだ

 

ヴィータ「それでも……………やるしかねぇんだ」

 

アタシが任務に失敗しちまったら、ゆりかごは本局に突っ込んでしまう

 

そうなったら………………犠牲が半端なく出ちまう

 

ヴィータ「そんな事……………させっかよ!!!」

 

アイゼン【カートリッジロード! ラテーケンフォルム!】

 

ヴィータ「砕けろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

 

ヴィータの渾身の一撃が決まる

 

しかし、それでも機動炉には傷1つ付かないのだ

 

それどころか、逆にアイゼンにヒビが入ってしまう

 

ヴィータ「アイゼン………畜生」

 

このままではアイゼンが先に砕けてしまう

 

そうなれば任務失敗だ

 

ヴィータ(どうすればいい……………どうすれば)

 

いや、何を迷っているんだ? アタシは

 

約束したじゃねぇか…………

 

絶対に機動炉をぶっ壊すって……………

 

ヴィータ「そうだ……機動炉を壊して……アタシは……生きて帰るんだぁぁぁぁ!!!!」

 

アイゼン【カートリッジロード! ツェアシュテールングスフォルム!】

 

グラーフアイゼンの新たな姿

 

ギガントフォルムよりも更に破壊力がある形状だ

 

ヴィータ「すまねぇ、アイゼン………お前、ぶっ壊れるかも」

 

アイゼン【お気になさらず】

 

ツェアシュテールングスフォルムは最強の破壊力を誇っているが、その反動もデカイのだ

 

相手に与えたダメージの約半分がアイゼンに跳ね返ってくる

 

既にヒビが入っているアイゼンが、その反動に耐えきれる可能性は低い

 

確実に砕けてしまうだろう

 

ヴィータ「行くぜ…………グラーフアイゼン」

 

アイゼン【Yes マスター】

 

巨大なハンマーを振りかぶる

 

ヴィータ(はやて……………アタシは絶対に生きて帰るからな)

 

アイゼンにありったけの力を込める

 

ヴィータ「アタシに壊せない物はねぇ…………紅の鉄騎、舐めんなよ!!!」

 

アイゼン【カートリッジロード!】

 

ヴィータ「ぶち抜け!!! ツェアシュテールングス………ハンマァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

爆音……………いや、轟音が鳴り響く

 

近くに居たら鼓膜が破れていたかもしれないほどだった

 

ヴィータの想いと、渾身の一撃が決まる

 

そして、その威力に耐えきれなかったアイゼンは砕け散ってしまう

 

ヴィータ「っ!!」

 

ヴィータは機動炉を見て驚愕する

 

ありったけの力を込めた

 

それなのにも関わらず、機動炉に小さなヒビが入っただけだったのだ

 

ヴィータ「畜生……………」

 

任務失敗である

 

体力も魔力も限界を越えたヴィータは、その場に倒れ込む

 

しかし、ヴィータを支える人物が現れる

 

ヴィータ「………はや……て?」

 

はやて「ヴィータ、こんなボロボロになってもて……………頑張ったんやな」

 

ヴィータを支えたのは、はやてだった

 

ヴィータ「ゴメン、はやて…………アタシ……破壊、出来なかった」

 

それだけを言うと、ヴィータは意識を手放す

 

そんなヴィータを見て、ほほ笑む はやて

 

はやて「何言うてるんや、紅の鉄騎に壊せない物ない………………そうやろ?」

 

はやては機動炉を見つめる

 

小さかったヒビは確実に大きくなっており、どんどん広がって行く

 

そして………ドッゴォォンという爆音と共に、機動炉は壊れた

 

そう、任務は成功していたのだ

 

はやて「これで、ゆりかごは止まる」

 

そう、止まると思われていた

 

しかし、ゆりかごは前進し続ける

 

はやて「何でや!?」

 

そう、このゆりかごの核となっているのはヴィヴィオなのだ

 

しかし、メイン機動炉を失ったゆりかごが無事なわけはない

 

最早、コントロール不可能状態となっていた

 

はやて「ヴィヴィオを取り戻さなアカンな」

 

けど、その前に…………

 

はやて「どうせ見てるんやろ? クアットロ!!!」

 

はやての声に反応するものはない

 

はやて「先ずはアンタを捕まえる……………覚悟せぇや」

 

それだけを言うと、ユニゾンを解く

 

はやて「リイン、ヴィータを安全な所へと運んでや」

 

リイン「はやてちゃんはどうするですぅ?」

 

はやて「ウチにはやる事がある………任せるで、リイン」

 

そう言い残し、飛び去ってしまう はやて

 

リインはヴィータを抱え、ゆりかごから脱出する

 

その様子を見ていたクアットロは……………

 

クアットロ「クククク、そんなに死にたいなら、来てみなさい…………お望み通りにしてあげるわ。クククハハハハハハハ!!!!」

 

相変わらず笑っていた

 

クアットロ「さて、この男は何所に行くつもりかしら? あの女が来るまで見物しておこうかしら」

 

クアットロの目の前に映るディスプレイ

 

1つは聖王と戦っている なのは

 

1つはアジトに潜入している フェイト

 

1つはこちらに向かって来ている はやて

 

そして、もう1つは謎の侵入者を映して居た

 

フェイトと同じくアジトに侵入している者

 

何者かはわからない

 

真っ白なマントで全身を覆い、顔も隠されている

 

しかし、体つきから見て間違いなく男だろう

 

彼は一体?

 

管理局でもない、スカリエッティ一味でもない

 

第三勢力が動きだしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また新しいフラグを立てました

 

真っ白なマントで全身を覆う、謎の男

 

彼は一体何者なのだろうか?

 

それがわかるのはもう少し先です

 

次回は再びなのは視点です

 

聖王ヴィヴィオを止めれるのだろうか?

 

お楽しみに!

 

 

 

説明
ヴィータの運命は?
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リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う 流れは原作 魔法少女リリカルなのはStrikerS 

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