真・恋姫†無双 想伝 〜魏†残想〜 其ノ二十三
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【 一刀の受難 〜しかして乱世はすぐそこに〜 】

 

 

 

 

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黄巾の乱。

後世にそう呼ばれることとなる、後漢末期最大の乱。

 

『蒼天已死、黄天堂立、歳在甲子、天下大吉』

 

張角、張宝、張梁の兄弟を主な指導者として立ち上がり、こんな謳い文句と共に大陸に広がった乱。

 

それが世で言う常識だろう。

しかし今、一刀や華琳がいる世界は外史と呼ばれる世界。数多の想いが集い、形になった世界。

 

そこでは常識なんてものは通用しない。

黄巾党の動きが激化の兆しを見せる中、今のところどこからも張角という名前は出てこない。張宝、張梁という名も同じく。

 

郡内の偵察と視察を繰り返し、その傍らに北郷軍は情報を集める。

 

それを指揮するのは無論、太守である北郷一刀その人。

華琳から王としての手ほどきを受け、なんとか自分也の指導者像を確立させようと日々邁進する青年。

 

青空広がる晴天の日。

洗濯物がよく乾きそうな日。北郷一刀は

 

 

「……」

 

 

城壁の壁に背を預け、真っ白に燃え尽きていた。

 

いや、“燃え尽きていた”と言うと某ボクサーのような感じになってしまうのでここは訂正しておこう。

 

城壁の壁に背を預け、真っ白に燃え尽きかけていた。

 

 

 

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「おや、主よ。こんなところで奇遇ですな」

 

 

そんな一刀に頭上から掛けられた涼やかな声。

同時に、日を遮る壁によって一刀に落ちていた影が濃さを増した。

 

頭上からの声に反応し、ノロノロとした動作で一刀は顔を上げた。

そこには白を基調としているヒラヒラとした服を着て、ナース帽(もどき)を頭に乗せた少女が立っていた。

 

昼間っから、そしておそらく仕事もあるだろうに。その手には酒瓶が握られていた。

 

 

 

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「ああ、星か。おはよう」

 

 

顔を上げた一刀は気の無い返事を星に返す。その顔色はお世辞にも良いとは言えない。

 

星は訝しげな表情を浮かべる。

 

 

「どうされた、主。顔色が悪いようだが」

 

「あー……やっぱり?」

 

 

その指摘に力無く笑う一刀。

星の訝しげな表情が、見下ろしている青年――主の身を案じる表情へと変わった。

 

 

「本当に大丈夫か? あまり調子が良くないのなら部屋で寝ていた方が良いのでは」

 

 

努めて敬語にしている口調が少し砕ける。

相手は自身の主。しかしそうなってから日が浅いからか、未だ敬語を使うことに違和感を感じなくもない星。

 

しかし今この時は単純にその身を案じたからこそ、素の口調が出てしまっていた。

 

 

「いや、大丈夫だよ。部屋にいるよりは外の空気吸ってた方が良い」

 

「……ふむ」

 

 

少し考えるような素振りを見せた星は、自然な動作で一刀の傍らに腰を下ろす。

次いで一刀の顔を横合いから覗き込み、そのまま自分の手をその額に当てた。そして数秒と経たない内にその手は離れる。

 

 

「熱は無いようですな。なれば風邪か何かの類か……」

 

「はははっ」

 

 

何が可笑しかったのか、一刀は星の真面目な表情を見て軽く笑う。

その対応に少しだけ気分を害したのか、星は表情を歪めて眉間に皺を寄せた。

 

 

「主。私は貴方の身を案じて……」

 

「ごめんごめん。あと、心配してくれてありがと。でも俺の顔色の悪さは多分、風邪とか病気の類じゃないよ」

 

「では一体?」

 

「ああ……うん。なんつーか、な」

 

 

一刀は言い難そうにして頬を掻く。

しかし風邪でも病気でもないと言った手前、顔色が悪い理由は口にしなければならないだろう。

 

それが身を案じてくれた星への誠意でもある。

 

 

「主」

 

 

涼やかながらも鋭い声に先を促される。

とはいえ先を促されても言い難いことには変わらない。

 

 

「んじゃ、言うぞ」

 

「ええ」

 

「軽い自慢話のようにも聞こえるだろうし、凄い情けない話にも聞こえるだろうけど、いいか?」

 

「くどいですぞ」

 

「……よし、分かった」

 

 

覚悟を決めるように一刀は深呼吸をした。そして

 

 

「有り体に言って……絞られた」

 

 

端的過ぎて、端的過ぎるが故に非常に分かりにくいことを口にした。

 

 

 

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一瞬、星の眼が点になる。そしてそれから数秒後。

 

 

「……ぷっ、くくくく」

 

 

一刀が語った端的過ぎる『絞られた』という言葉の意味に思い当たったのか、星は耐え切れないといった様子で吹き出し、忍び笑いを漏らした。

 

星のその反応を見て一刀はバツの悪そうな表情になる。

ドン引きされるか冷静にツッコまれるかをされなかったのは救いだったが、これはこれで痛い気がした。

 

非常に愉快だったのか、それとも安心したのか。

星はどこからともなく取り出した杯に、手にしていた酒瓶の中身を空ける。

 

そしてそのまま、それを一息に煽った。

 

 

「んくっ……ふう」

 

 

そして一言。

 

 

「最高の酒の肴ですな」

 

 

自分以外の誰か(例外多数)が言えば嫌味のようになる言葉を、さらりと言ってのけた。ニヤリと笑みを浮かべて。

 

 

「ほっとけ」

 

 

一刀は投げやりに、憮然とした面持ちで呟く。

しかし星とのやり取りで少しは気が紛れたのか、その顔色は先ほどより良いものになっていた。

 

 

「一応聞いておきますが、誰に?」

 

「紫苑と桔梗。しかも終わったのは朝方」

 

「ぷっ!」

 

 

星は顔を背けて、完全に吹き出してしまうのを何とか堪えた。一刀はそんな星を見て唇を尖らせる。

 

 

「はいはい。当事者以外には愉しいお話ですよーだ」

 

「主よ、そんな童のようなむくれ方をされても困りますぞ。しかし流石にあの二人相手では主も形無し……いや、種無しか」

 

「全然上手くないから。あと女の子が種無しとか言うのやめとけ」

 

 

普通に会話をする分には調子が戻ってきた一刀は星の不適切な発言に冷静にツッコむ。

 

何故か自陣営の女性陣はこういうことに対する羞恥心が一般人よりもワンランク上のようで。

頭が痛い、まではいかないがもう少し慎みを持ってほしい気もする一刀であった。しかし一刀は気付いていない。それらの不適切な話は、その大体が心を許したものにしか語られていないということを。

 

 

「それにしても何故あの二人が? いや、もちろんそういう兆候が無かったわけではありませんが」

 

「紫苑は言わずもがな。今までもそういうことしてるしなあ。桔梗に関しちゃ俺も驚いたよ。まさかこんなにも手が早いとは……いやもしかしたら案外、紫苑に焚きつけられたのか? ……ああごめん。ええと、あの二人とそういうことになった原因か。まあ、数日前のアレだろうな」

 

「というと?」

 

「ほら。数日前に盧植さんが尋ねて来た時、紫苑と桔梗で弓の勝負してただろ?」

 

「ふむ。そういえば勝敗を聞いておりませんでしたな」

 

「引き分けだよ。単純に勝負が着かなかったらしくてさ。そんで二人して強硬手段に出たってわけ」

 

「む?」

 

 

星の頭の上に疑問符が浮かぶ。

その反応に、話を端折り過ぎたことを察する一刀。しかし、とは言えこれも言い難いことではあった。

 

 

「あー……うん。どうやらあの二人、弓の勝負に託けて『順番』を競ってたみたいで。その……俺と寝る順番を、さ」

 

「なるほど。なんとなくですが話の大まかな流れは理解出来ました。つまり、主の寵愛を受ける順番を競う勝負にて引き分けた二人はどちらが先だとか後だとかではなく。『一緒に』というある意味究極の選択に至ったと言うわけか」

 

「多分、そうみたいだ。朝駆け夜討ち、とか言ってたよ」

 

「主よ。“多分”とは随分と自信の無い物言いですな」

 

「自信あり過ぎても問題だろ。しかもこれに関しちゃ推測みたいなもんだからな。実際は分からないよ」

 

「いやなに、その推測は強ち間違っていないと思いますぞ。同じ女の私がそう思うのですから間違いはありますまい」

 

「はあ……そりゃ結構なことで」

 

 

自信たっぷりな星の物言いに一刀は苦笑する。

その間にも上機嫌な星は、話を肴に酒を飲み続けている。

 

そんな星の横顔をじっと見ながら、一刀は呟く。

 

 

「昼間っから酒、か」

 

「主もどうですかな、一献」

 

「遠慮しとくよ。この体調で飲んだらとんでもないことになりそうだからな」

 

「おや残念」

 

 

そう言って星はまたも酒を煽る。

 

なんというか。俺、一応太守で立場上は君の上司なんですけど、とか言いたくなるな。

 

自由奔放。気侭に一日を過ごす星。

どうにもこういうところを見ていると、目の前の少女があの有名な『趙子龍』だということを忘れそうになる。

 

趙子龍といえば三国志の中でも随一の人気を誇る蜀の将だ。

公孫賛の元を離れ、劉備に仕えた勇士。常山の昇龍、なんていう渾名もあったっけ。

 

中でも有名な逸話と言えば劉備の跡継ぎである劉禅――阿斗を敵軍犇めく長坂に単身乗り込み、救った話だろう。無事戻った趙雲に、劉備はその豪胆を『子龍一身是胆也』と讃えたらしい。ちなみにこれは漢中攻略の時の言葉だという話もあるが。まあ細かいことはともかく、趙雲の勇気が凄まじいということだけは伝わるだろう。

 

そして、そんな勇気を見せつけるように

 

 

「うむ、中々に美味い」

 

 

かの有名な趙雲さんは上司の前でも恐れずに、酒を美味しそうに飲んでいた。……別にいいんだけどな。

 

 

でもやっぱりこういうところを見ていると、どうしてもイメージとしての趙雲らしさが薄れ――はしなかった。俺は見ている筈だ。

 

 

以前の外史で。賊に襲われていた少年を助けた時の勇姿を。

そしてここで。縁も所縁も無い街に攻め寄せようとしていた賊達の大軍に一人で突撃した無謀とも言える豪胆さを。

 

それを見ておいて何を今更。彼女は趙雲という名に恥じない、少しの見劣りもしない、勇将だった。

 

 

 

 

星が一刀の視線に気づき、悪戯っぽい笑みを向ける。

 

 

「どうしましたか、主よ。私の横顔に見惚れでもしていましたか?」

 

「ああ、見惚れてた」

 

「――」

 

 

冗談を言ったつもりだった星は一刀の言葉に不意を突かれ、目を見開く。しかし不意を突いた張本人は真面目そのもの。自然な笑顔を浮かべ、言葉を続ける。

 

 

「趙子龍っていう武将の凛々しさに見惚れてたよ」

 

「のあっ……」

 

 

重ねられた言葉に、星は面食らう。頬こそ赤く染まっていないものの、狼狽している様子だった。

 

 

「あ、主よ。まさかそうやって私を褒め、仕事をさせようという魂胆か!」

 

「え? い、いやそんなつもりはないけど……」

 

 

苦し紛れに出た星の言葉に、今度は一刀が少し狼狽えた。

微妙な空気が漂う、日もまだ高い城壁の上。しかしそれは別に、居づらい類の空気感ではなかった。

 

しかし次の瞬間。

 

 

「――っ!?」

 

 

一刀の背筋に悪寒が走る。

 

その悪寒の正体を瞬時に悟り、壁に張り付くようにして陰に隠れる。そこはちょうど、下にある城内の庭や廊下から死角になる位置。

 

だがそんな一刀を見て、星は首を傾げた。

 

 

「主、急に何を――っ!?」

 

 

台詞を途中で遮り、一刀は星を同じく壁の陰に引きずる。

どうやら悪寒を感じているのは一刀だけらしく、そんな感覚など微塵も感じていない星は憮然とした面持ちになるだけだった。しかしそれも一刀の真剣な表情とその額に浮かぶ冷や汗を見た途端に真面目なものへと変わった。

 

 

「悪いな、星」

 

「いったい何が起きているのですか、主よ」

 

「そっか。星は感じないよな、この悪寒」

 

「悪寒? ……はい、私は特に何も」

 

 

一刀の言う悪寒とやらをなんとかして感じ取ろうと、眉間に皺を寄せ集中したものの、明確に捉えきれずに諦める星。武人としては目の前にいる青年より上だと思っている手前、その感覚を共有出来ないことは星にとって少しだけ歯痒かった。

 

 

「なあ、星。ただの確認なんだけど、華琳と李通って」

 

「確か領内の視察兼偵察に出ている筈ですが? いや、確か順調ならもうそろそろ戻る刻限だと」

 

「だよなあ……」

 

「主よ、一体それがどういう――」

 

 

最後まで言わせず、一刀は手の動きで星の台詞を遮る。

その手の動きは壁の向こう、即ち城の庭の方を見てみろと言っているような仕草だった。

 

釈然としないまま、星は言われた通りにヒョイと壁に手を掛け下を覗く。

そして見つけてしまった。一刀が感じている悪寒の正体を。今までに見たことの無い、得体の知れない恐ろしいものを。それは

 

 

「……(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)」

 

 

可視出来るほどの何か(気、オーラ)が身体から溢れ出ている黒髪の女性だった。というか、華琳だった。

 

 

 

 

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華琳は中庭を進みながら辺りをキョロキョロと見回していた。

風も吹いていないのに、その艶やかな黒髪はフワフワと宙に浮いている。

 

 

「!」

 

 

何かを感じ取ったのか、華琳は唐突に首をやりそうな勢いで城壁を見上げた。

しかしそこには何もいない。一瞬、超感覚のようなもので感じ取った気配も今は感じられない。

 

 

「……ちっ」

 

 

辺り一帯に響くほどの凄く綺麗な舌打ちをし、華琳は城壁の上から視線を外した。

それからしばらくの間、周囲の索敵を試みて獲物を見つけようとしていた華琳だったが、成果は得られなかったらしい。鋭い眼光はそのままに、その場から離れて行った。一度気になった城壁の上を一瞥することも忘れずに。

 

 

華琳がいなくなり、静寂が戻った中庭。そして城壁の上。

そこには無論、まだ一刀と星がいる。一刀の額には尋常じゃない冷や汗が浮かんでいた。

 

 

「ヤバい。想像してたよりずっとヤバい」

 

「な、なんだ、あれは……」

 

 

二者二様。お互いに反応は違うが、思っていることは大体同じ。とにかくヤバい、だ。

 

 

「多分、李通か魏延辺りから聞いたんだろうな。俺が二人と寝たこと」

 

「つまり……あれは嫉妬の類だと? しかし華琳は主のそれを肯定しているのではなかったか?」

 

「肯定と許容は別物――ってな。でも俺をどうこうしようとか、紫苑と桔梗をどうこうしようとか、そういうんじゃないんだよあれは」

 

「では、いったい?」

 

 

嫉妬でなければ何なのか。星は眼で問い掛ける。一刀は軽く笑って

 

 

「『自分の相手もしろ』っていう華琳なりの照れ隠しの一種、かな」

 

 

極々自然に惚気るのだった。

 

 

 

 

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「へえ……また大言を吐いたものね、一刀」

 

 

そこに冷めた声が掛けられた。

一刀が顔を引き攣らせ、星は驚きに眼を見開く。

 

声がしたのは下から。壁を背にしている一刀にはちょうど壁の向こう側から声が掛けられた気さえした。

 

そして、声の主が一刀と星の前に姿を現す。

その登場は唐突で、劇的で。声の主――華琳は、どうやったのか定かではないが、ともかく城壁を飛び越え宙を舞い、二人の前に重力を感じさせない動作でふわりと降り立った。

 

 

「ただいま、一刀。疲れたわ」

 

「おかえり、華琳。お疲れ様」

 

 

形式的な挨拶に見えなくもないやり取り。

だがこの一瞬、一刀と華琳の表情は真剣で、相手に対する思いやりに満ちていた。

 

しかしその一瞬が過ぎ去ると

 

 

「で? 何か言うことはあるかしら」

 

 

華琳の表情は酷薄な笑みへと変わる。同様に一刀の表情も引き攣ったものに戻った。

 

 

「い、今どうやって昇ってきたんだ? 一瞬空中に浮いてたように見えたんだけど……」

 

「ちょうどいいところに木があってね。ほら、庭に植わっているやつ。あれを使って昇ってきたのよ」

 

 

昇ってきたという事実はともかくその方法を具体的に聞きたいんだけど、という質問を唾と共に飲み込む一刀。華琳の表情はそれをさせない程の迫力に満ちていた。

 

 

「な、なあ華琳」

 

「何かしら」

 

「もしかして、だいぶ怒ってる?」

 

 

華琳は一刀の質問を聞き、即座に頷いた。

 

 

「ええ、怒っているわ。もちろん」

 

「あれ!? 普通ここは『いいえ、怒ってないわよ。全然』とかそういうパターンじゃないのか!? もしかしてそういうテンプレも意識しないくらいに怒ってるってことですかね華琳サン!?」

 

「私の知らない天の言葉が二つくらい台詞の中に入っていたから少し何を言っているのか分からないけれど。無論、怒っているわ」

 

「愚問だと思うけど……何に?」

 

「私のいない間に紫苑と桔梗と閨に及んだことよ」

 

「ですよねー」

 

「私とてそれを許しているから、そのこと自体に口を出す気は無いわ。でも……」

 

 

ふと、華琳の表情が歪む。いや――歪むというよりは、むくれたというべきかもしれない。そして華琳は口を尖らせ

 

 

「……悔しいし、羨ましいじゃない」

 

 

最大級の破壊力がある言葉を呟いた。

 

その言葉を受けた一刀も、この一連の喜劇を傍から見ている星も、目が点になる。

 

 

「あー……うん。なんか、ありがと」

 

「べ、別にそういう意味で言ったわけじゃないわよ!」

 

「じゃあどういう?」

 

「うっ……」

 

 

冷静に純粋に単純にツッコまれ、怯む華琳。しかし元覇王は伊達じゃない。

 

 

「コ、コホンッ! と、とにかく今から一刀は私に付き合うこと! これは義務よ、いいわね!」

 

 

無理矢理感満載の強引な方向修正で流れを自分主導に引き戻すのであった。

 

 

「あ、ひとつ質問」

 

「何?」

 

 

外面は不遜に超然と。しかし内心は自分の心を揺さぶる何かが飛んでこないかビクビクしながら、華琳は一刀の質問とやらを待つ。

 

 

「いや単純にその話誰から聞いたのかなーって」

 

「李通よ」

 

 

単純で明快な答え。なんとなく予想していたので特に驚きはしない。一刀は諦めたように乾いた笑みを浮かべ、そして降参といったふうに両手を挙げる。

 

 

「りょーかい。煮るなり焼くなり好きにしてくれ」

 

「良い心掛けね。それじゃあ取り敢えず」

 

 

その台詞と共に華琳がどこからともなく取り出したのは、縄。しかも結構荒い奴。一刀が嫌な顔をしたのは言うまでもない。だが華琳はそんなことお構いなしに手早く一刀の身体を荒縄でグルグル巻きにしていく。

 

そして然程待たずして、荒縄でグルグル巻きにされた一刀が完成した。

華琳は縄の先を持ちそのまま一刀を引き摺る――もとい連行していく体勢を整える。

 

 

「ちなみにこの後のご予定は?」

 

「私の部屋で事務仕事。もちろん仕事の間、私の席はあなたの膝よ」

 

「オーケー。任された」

 

「それじゃあ星。悪いけど一刀を借りていくわね」

 

「あ、ああ」

 

「なんかドタバタして悪いな、星。まあ、そういうことで」

 

「さ、行くわよ。埋め合わせにはそれ相応のことをしてもらわないとね」

 

「分かってるよ――って痛い痛い痛い!! 華琳! 頭が地面に密着してる状態で引き摺らないでくれ! せめて頭は上げさせて! じゃないと後頭部だけハゲるから! ホントに!」

 

 

一刀の切実な声が何かを引きずる音と共に徐々に遠ざかっていく。

やがて一刀と華琳の姿は見えなくなり、城壁の上には星一人だけが残された。

 

星は二人が去って行った方向を眺めつつ、手に持っていた杯を煽る。

しかし杯から落ちたのは一滴の雫。それに眉根を寄せ、酒瓶を杯に傾ける。だが

 

 

「むぅ」

 

 

同じく落ちたのは一滴の雫。

さり気なく飲み続けていた星。既にその手の中には一滴の酒も残ってはいなかった。

 

 

「ふむ」

 

 

短く嘆息し、静かになった城壁の上で思案を始める。そして彼女が出した結論。それは

 

 

「仕方あるまい。仕事でもするか」

 

 

彼女にしては珍しく、至極真面目な選択だった。

気の迷いか、何かに影響されたか、はたまた誰かの言葉に思うところでもあったのか。

 

ともかく彼女――趙子龍は歩き出す。自身に課せられた義務を果たすために。

 

 

 

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走っていた。

 

少女は走っていた。

 

城内の廊下を走っていた。

 

結構な速さで走っていた。現代風に例を挙げるなら、走って通り過ぎた廊下の壁に貼られている掲示物がはためくくらいには速かった。

 

彼女は走りながら辺りをキョロキョロと見回していた。何かを探すように。

ひとつ、ふたつと廊下の角を曲がっていく。そしてみっつめの角を曲がった先に、二人の女性と一人の幼女がいた。何故か二人の女性は遠目に見ても生き生きとしていて、更には肌が艶々している。

 

 

「きーきょーうーさーまー!!!!!!!」

 

 

目当ての人物ではなかったものの、その手がかりを得るために少女――魏延は走りながら声を張り上げる。

 

 

「む、焔耶か」

 

「あら焔耶ちゃん」

 

「あ、焔耶お姉ちゃんだ」

 

 

三者三様。紫苑、桔梗、璃々の三人はそれぞれ特に何の気の無い感想を漏らす。しかしその中で桔梗はひとり眉根を寄せた。

 

 

「おい焔耶。そのように足元を見ずに走っていると――」

 

 

転ぶぞ、という忠告を口にする前に。それが魏延の耳に明確な言葉として届く前に。

 

 

「のあっ!?」

 

 

テンプレと言えばテンプレ。何も無いところで魏延は派手に転び、走っていた勢いのままに転倒した。

 

一転、二転、三転。ゴムボールのように転がる少女、魏延。

魏延はそのまま転がり続けて行き、やがて桔梗達三人の前で停止した。

 

 

「大変! 焔耶お姉ちゃん大丈夫!?」

 

 

璃々が驚いた顔で駆け寄ろうとし、それを桔梗が軽く手で制した。

 

 

「放っておけい、璃々。自業自得だ」

 

「あらあら、焔耶ちゃん。朝から賑やかね」

 

 

こんな程度の事は日常茶飯事とでも言うかのように、桔梗と紫苑はそう口にした。

璃々は心配そうな表情をしばらく魏延に向けていたものの、桔梗の言うことにも一理あると思ったらしい。

 

後ろ髪を引かれる思いで、璃々は魏延から視線を外した。

傍目から見ても大きな怪我はしていないし、ただ派手にすっ転んで目を回しているだけ。

 

倒れている状態の魏延を見て、璃々なりにそう見抜いたが故の選択だった。

自分の知っている『焔耶お姉ちゃん』はこんな程度では怪我なんてしない、という信用の部分も少なからずあったのかもしれない。

 

ともあれ、倒れて目を回している状態の魏延を尻目に紫苑と桔梗は会話に戻る。

 

 

「ふふ、それにしても朝まで続くなんて思わなかったわ」

 

 

嬉しそうに、しかしどこか恥ずかしそうに紫苑は頬に手を当てる。

 

 

「お館様には悪いことをしたかもしれんな。部屋を出る時に顔色を窺ったが、あまり良くは無かったぞ」

 

 

反面、桔梗は自分のしたことを反省するかのように眉根を寄せて渋い顔になる。

 

 

「でも、一番楽しんでいたのは桔梗じゃない?」

 

「それは……そうかもしれんが。だが仕方なかろう」

 

 

紫苑に話を振られた桔梗は、昨夜から今日の早朝に掛けて行われた情事を思い出し、頬を紅く染める。

 

 

「長い間そういうことをする機会にも相手にも恵まれなかったのだからな。女の部分が我を忘れてしまった」

 

「あらあら、すっかり一刀さんの虜ね」

 

「お主が言えることか?」

 

「ふふっ」

 

 

紫苑は艶やかに笑う。明確な答えは口にしなかったものの、その笑いは明らかに肯定的なものだった。

 

 

「しかし不思議な方だな、お館様は」

 

「ええ、そうね。華琳に次いで一刀さんと長く過ごしているのは私だけれど、未だに不思議だわ」

 

「ふしぎ?」

 

 

母親と母親の親友が口にした単語を反芻するように呟き、頭の上に疑問符を浮かべる璃々。そんな璃々を見て、二人は顔を見合わせ苦笑した。確かに、『不思議』という漠然とした言葉だけでは何も伝わらないだろう。

 

 

……まあ、というよりも。この二人にはもっと別のことを気にしてもらいたいところではあるのだが。幼女の前で“そういう”話を声高に語る、こととか。

 

しかし平静を保っているように見えて多少舞い上がっている二人はそんなことはお構いなしに会話を続ける。

 

 

「一見して上に立つ器には見えない方だが、それはあくまでも“一見して”の話だ。上手くは言えんが、お館様には指導者――王の素質があるように思える」

 

「そうね。それに、一刀さんはとにかく優しい方よ。そして人の痛みが分かる方。為政者としての立場も理解していて、同時に民の立場も理解しているわ」

 

「それが人を惹きつける源になっているのやもしれんな。何より前線に立って兵を率いる姿勢には好感が持てる。昨今は後ろで見ているだけの指揮官が多い。それとは雲泥の差だ」

 

「戦術的には間違っていないけれどね。指揮官が倒された時点で戦が決してもおかしくはない。だからこそ指揮官は、王は死んではならない。その為には後ろにいた方が安全だもの」

 

「ふ、確かにな。ただ闇雲に突っ込むだけの大将ならば儂とて好評価を下したりはせんさ。お館様はその辺りを弁えておられるからな。今後は後ろに構えて指揮をすることも増えるだろう。本人がそれを善しとするかどうかは分からんが」

 

「それを何とかするのが私達の仕事、でしょう?」

 

「そうだな。お館様が無謀なことをしそうになったら諌めるのも、臣下の役目だ」

 

「??? ……よくわからないけど璃々も一刀お兄ちゃんのこと大好きだよ?」

 

 

二人の会話の端々から溢れ出る感情を敏感に感じ取りながらもまだそれを明確に表すことが出来ない璃々は、とにかく自分も負けていないことをアピールした。

 

そんな璃々を微笑ましそうに眺める紫苑と桔梗。

 

 

「おや、帰還して早々に心温まる光景に出くわすとは。どうやら私は運が良いようですね」

 

 

不意に、三人(他に約一名転倒中)に声が掛けられる。

声のした方に目を向ければ、そこにはいつも通り微笑を湛えた李通の姿があった。

 

 

「李通お兄ちゃん、お帰りなさい!」

 

「ただいまです、璃々ちゃん。今日も元気で何よりです」

 

 

李通は璃々の挨拶に返事を返し、紫苑と桔梗には軽く礼をして帰還の旨を表す。

 

 

「李通殿か。無事で何より」

 

「李通さん、お疲れ様です。視察兼偵察はどうでしたか?」

 

「一応何事も無く終わりました。多少の小競り合いはありましたが死傷者は出ず、軽傷の者達が少しといったところでしょうか」

 

「黄巾党か?」

 

「いえ、ただの賊かと。最近、荊州北部で暴れようという黄巾党は極少数ですからね。南陽や南郡、襄陽辺りは未だ黄巾党が暴れているようですが……もしかするとこの魏興に流れてくるはずだった黄巾党かもしれません」

 

「今や魏興郡は黄巾党にとってあまり近付きたくない郡だろうからな。ふっ、お館様や華琳、李通殿や楓の手腕が発揮されている証拠だろう」

 

「そういえば華琳は? 一緒じゃないのかしら」

 

 

紫苑は李通に尋ねる。多少の予測というか、予想はあったが。取り敢えず尋ねた。そして案の定。

 

 

「お嬢様なら帰還するなり一刀様の元へ」

 

 

李通の簡潔で明確な、事実でしかない答えが帰ってきた。やっぱり、と心の中で微笑ましく思う紫苑。同時に一刀の身を案じるが、すぐにそれは詮無きことだと悟る。おそらく華琳は嫉妬に似た何かを一刀に向けるだろうが、それが一刀の体調を悪化させる何かにはならないだろう。何よりも、誰よりも、一刀のことを知っていて、一刀のことを気遣えるのは華琳なのだから。

 

そして。『華琳』という単語は一匹の眠れる獣を呼び覚ます。

 

 

「華琳様が……お館の元に、だと……?」

 

「おお、焔耶。やっと起きたか。怪我は無いか?」

 

「李通殿っ!」

 

 

まるで桔梗の声が耳に入っていないような様子の魏延は勢いよく立ち上がり、李通に詰め寄る。しかし李通は全く動じない。

 

 

「これは魏延殿。璃々ちゃんと同じく、今日も元気で何よりです」

 

「そんなことはどうでもいいですっ! それよりも華琳様が今どこにいるかご存じでは!?」

 

「李通さ――」

 

「今頃は自室におられるかと。一刀様も一緒でしょう」

 

 

紫苑の制止する声も虚しく、李通は魏延に伝えてしまう。華琳の所在を。

 

その瞬間、魏延の眼がどこぞのモビ〇スーツのモノ〇イのように光った。

 

 

「華琳様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 

 

そして猛牛の如く、魏延は駆け出した。

猪突猛進。既にそれをある程度予測していた李通は魏延が動き出す前に目の前から退いていた。

 

心酔する相手の名前を声高らかに叫びつつ遠ざかっていく魏延を見て紫苑は苦笑しながら嘆息する。桔梗は師という立場もあるので呆れ顔だった。璃々は呆然と見送るだけ。李通は健闘を祈ってその背に手を振っていた。

 

 

「李通さん。それを伝えると二人の邪魔になってしまわないかしら?」

 

 

今さっき言い掛けたことを、紫苑が李通に尋ねる。李通はやはり、いつも通り微笑むだけ。

 

 

「問題はありません、黄忠様。おそらくお嬢様は何としてもそれを阻止なさるでしょうから」

 

「むしろ心配なのは焔耶の方か」

 

「はい。ですから健闘を祈っていました」

 

 

笑顔でそう語る李通。

やはりこの青年、天然の黒さがあるようだった。普通ならそういうことになる前に止めるようなものなのだが。

 

 

 

そしてこの後、一刀との二人の時間を多少なりとも邪魔された華琳は怒り、魏延にキツイお仕置きをしたのだった。もちろん、魏延が喜ぶようなお仕置きで無いことは言うまでもないだろう。

 

 

ともあれ、色々な解釈の違いはあれど、今日も魏興郡は平穏を保っていた。

 

 

――だが、しかし。

 

 

 

-9ページ-

 

 

 

魏興の街、入り口にて。

一人の少女が門を見上げていた。

 

 

「ここが、魏興か」

 

 

少女は小さく呟き、意を決したように街の中へと続く門をくぐる。

 

平穏はいつまでも続かない。確実に、着実に、乱世の足音は近付いていた。

 

 

 

説明

どうも! しばらくぶりの投稿です!
仕事が忙しいのでどうにも更新ペースが伸びてしまいまして、本当に申し訳ない。

そしてクオリティが着いて行っているかどうかも疑わしい……orz

一か月ぶりぐらいの投稿ですが、よろしくお願いします。

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コメント
金球さん、ありがとうございます。多分、璃々ちゃんが一刀に膝枕をしてもらってたとしたら、華琳様はそれを見て羨ましがることでしょう。そして三つ目は……フフフ。(じゅんwithジュン)
受難ですか…散々しっぽりやっといてナニをほざくか取り敢えず穿られろ。ゴホン、一刀の膝枕だけは華琳専用であって欲しいです黄忠の娘も触らせちゃいけません。華琳専用の膝枕…何故か膝頭が”三つ”あります三つ目がナニかって?、フフフ。(禁玉⇒金球)
牛乳魔人さん、ありがとうございます。申し訳ない! 完全に不定期になっています。どうか気長にお待ちくださるよう。(じゅんwithジュン)
summonさん、ありがとうございます。色々な表情の華琳さまを書いてみたいという願望が溢れ出てしまっているのです。イエス!!(じゅんwithジュン)
気になる終わり方せんといて・・・はよ続きを・・・(牛乳魔人)
ここの華琳さまはいろんな意味でとにかくやばい!!!イエス!!!(summon)
一応、作者はそう書いていますね(白目)(じゅんwithジュン)
本郷刃さん、ありがとうございます。華琳と一刀はもはや公認の夫婦。普通の夫婦とはちょっと違いますけどね。でも、その愛は誰よりも何よりも深いと思います。(じゅんwithジュン)
D8さん、ありがとうございます。焔耶は春蘭ポジの素質、前からあると思ってはいました。脳筋は不治の病かもしれない。(じゅんwithジュン)
mokiti1976-2010さん、ありがとうございます。相変わらずの一刀さん。作品が変わらなければ彼のそれは治らないでしょうww(じゅんwithジュン)
nakuさん、ありがとうございます。殆んどそれに近いかもしれないww(じゅんwithジュン)
naoさん、ありがとうございます。華琳が可愛いのはデフォです(ドヤぁ) 最後に来た少女は……まだ秘密☆(じゅんwithジュン)
観珪さん、ありがとうございます。焔耶がご褒美を貰えるのはいつになるやら、という話ですねww(じゅんwithジュン)
殴って退場さん、ありがとうございます。一刀も華琳も(特に華琳)自分に素直ですしね。しかし確実に覇王の部分は残っているので、それが今後どういうことを起こすかをお楽しみください。(じゅんwithジュン)
アサシンさん、ありがとうございます。その可能性は大いに有り得ますね。ですが一刀も華琳も相手を想う心は忘れておりませんよ。(じゅんwithジュン)
芋名月さん、ありがとうございます。一刀ほど華琳のことを理解している者は無く、また華琳ほど一刀のことを理解している者も無し、ですね。(じゅんwithジュン)
神木ヒカリさん、ありがとうございます。彼女は一応『曹孟徳』ですからね。彼女の噂をすると現れる、的な。(じゅんwithジュン)
kyogo2012さん、ありがとうございます。多分もうそれすらも焔耶にとって至福になってしまっていたりして……(じゅんwithジュン)
たっつーさん、ありがとうございます。おそらく覇王様のお仕置きなのでとんでもないものでしょうね。どちらかといえば閨の様子を縛られた状態で見せられて焔耶も……フゴフゴ。(じゅんwithジュン)
きまおさん、ありがとうございます。個人的には少し短いかな、と思っていたりもしたのですがそう思っていただけて幸いです。ハムさんは……うん、まあ。(じゅんwithジュン)
阿吽の呼吸の如く会話をする一刀と華琳はまさに夫婦ですねww(本郷 刃)
焔耶が完全に春蘭ポジに。そのやり方ではいつまでも振り向いてもらえないことを理解できるのはいつになるのか。・・・・・・無いな、うん。脳筋だもの。(D8)
一刀は毎回毎回多くの美女に囲まれて…とりあえずモゲロ。焔耶はもう少しTPOを考えると良いでしょうね。そして…最後のは一体誰?(mokiti1976-2010)
華琳かわいいです!最後に来たのは誰なのか?きになるぜぇ〜!(nao)
華琳さまかわいいですねー しかし、焔耶ちゃんも、時間をわきまえればご褒美をもらえたかもしれないのにww(神余 雛)
まだ某嫉妬神さんにみたいに武器を持って追いかけ回すよりマシかとw。でもここの紫苑ではないけど、ここの華琳も以前と比べて色んな表情が出て面白い。(殴って退場)
また女が一刀の元へ、そして曹操が焼き餅焼いてその他諸々無限ループ?・・・・・・・・・・・・・がんばれ一刀!(アサシン)
やはり一刀の膝は華琳のお気に入りの場所なんですね♪ あのオーラを見て照れ隠しとすぐ看破するとは、改めて一刀は華琳のことをよく理解してるんだなと思いました。(芋名月)
居なくなったと思わせて、気を抜いたところに現れるは王さま。ちょっとしたホラーだな。(神木ヒカリ)
魏延ざまぁー。ケケケケケケケ。華琳を怒らせるとこういうことをされるといい加減、覚えろよと思う。(Kyogo2012)
こらうぷ主!コメントしようとして読み返していたら長くて時間かかったじゃないか!ヽ(`Д´)ノ・・・はてさて、最後に訪れたのは誰なのやら。とりあえずこの外史ではハムさんの影が少しは濃くなればいいけど(え(きまお)
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真・恋姫†無双 一刀 華琳 紫苑 桔梗 嫉妬(照れ) 

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