真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第百五話 命を掛けて |
禁断ともいえる力、ブラスターシステム
圧倒的な力を与える代わりに、使用者に爆発的な負荷を掛け、時には死に至らしめることもある
そして何より、使いこなすのは至難の業であり、デバイスにも負担を掛けてしまう
考え方によっては役に立たないシステムである
しかし、絶対的な力を持つ聖王ヴィヴィオに打ち勝つ為には、このブラスターシステムに縋るしかない
本当なら使いたくはなかった
体に負荷を掛け、またしても死に掛けたらなら、友に………そして家族に、どれだけ心配させてしまうだろうか
ならば娘を……………ヴィヴィオを見捨てるのか?
それもありえない
守ってあげれなかった……………それなのにも関わらず、今更 母親面するのはおかしいのかもしれない
しかし、助けなくてはいけない……………それが自分の意思
なのはにとっての正義だからだ
それが、自分の体を痛めつけてしまう結果になったとしても………
なのは「……………」
ブラスターシステムによって、新たなる力を得た なのは
これで漸くヴィヴィオと対等の戦いが出来るだろう
聖王「貴様がどれだけの力を所持しようとも………我には絶対に勝てん。大儀は我にある!!」
なのはが自分の両親を奪った悪として信じている 聖王ヴィヴィオ
誤解を解きたいが、倒すまでは聞く耳持たずだろう
レイジングハート【マスター わかっているのは思いますが…………】
なのは「うん、時間は掛けない……………速攻で終わらせる!!」
魔力弾を発動し、一気に畳み掛ける
聖王「この程度!!」
なのはの魔力弾を悉く弾いていく ヴィヴィオ
なのは「これが……………ブラスターモードで使える力」
レイジングハートに魔力が溜まっていく
しかし、その魔力は なのはのものではない
空気中に分散した魔力をかき集め、レイジングハートに溜め込んでいるのだ
これぞ、収束魔法
なのは「行くよ!! ディバインバスター!!!」
空気中に分散されていたヴィヴィオの魔力を収束し、砲撃として放つ
聖王「収束砲だと!? ええい!!!」
なんとか、なのはの砲撃を耐えようとする ヴィヴィオ……………しかし
聖王(クッ 我の魔力を収束しただけあって、威力がケタ違いだ…………)
受け止めきれず、吹き飛ぶ
なのは「いける…………このまま押し切る!!!」
再び収束を始める
聖王「図に乗るなよ!!! 虫けらが!!!!」
ヴィヴィオもディバインバスターを放ってくる
なのは「なら、こっちは!!」
レイジングハート【エクセリオンバスター!!!!】
ディバインバスターではダメージを与えられていないとみて、威力の高いエクセリオンバスターを放つ
ヴィヴィオの砲撃を撥ね退け、ピンク色の閃光はヴィヴィオの飲み込む
聖王「グゥ!!!」
直撃した…………直撃したのにも関わらず、ダメージを与えられない
なのは「そんな………」
収束砲でのエクセリオンバスター……………通常のスターライト以上の威力を誇っている
あのスターライト以上の砲撃を受けたのにも関わらず、ダメージが無い
なのはでなくとも驚くだろう
なのは「なんて防御力………………スターライトを撃つしかないか」
収束砲でのスターライト…………その威力は想像を絶する
聖王「これ以上、図に乗らせてたまるかぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
ヴィヴィオは、なのはに襲い掛かる
なのは「チェーンバインド!!!」
ヴィヴィオの両手を縛る
なのは「ディバインセイバー!!!」
レイジングハートの先端に魔力刃を構築し、ヴィヴィオを切り裂く
ヴィヴィオを吹き飛ばしたものの、彼女に傷が付かなかった
なのは「ディバインセイバーで切り裂けない…………」
間違いない………何らかのレアスキルだ
なのはは予測を立てていた
幾らなんでもスターライト以上の砲撃が直撃して、ダメージを与えられないなんてありえないと
防御に徹するレアスキル所持者と見ていいだろうと
その為、接近戦用の技を使い、ヴィヴィオを傷つけてみた
しかし、なのはの予測通り、傷1つ付かなかった
娘に怪我をさせなかったと言う意味では良かったのかもしれないが、そのレアスキルをどうにかしなければ、なのはに勝ち目はない
なのは「さて、どうすればいいかな?」
防御系の能力なのは間違いないのだが、どのような能力なのかはわかっていない
単に防御力が極端に強いだけなのか、魔力による攻撃を遮断するのか
いずれにせよ、なのはにとっては不利なな能力には違わない
なのは「いや、わからない事でグダグダ考えても無意味…………………私に出来る事は、攻撃あるのみ」
ヴィヴィオに向けて、魔力弾を放つ
聖王「我を見くびるなぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
ヴィヴィオは両手に魔力を溜めて、それを圧縮した
聖王「食らえぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
そして、それを一気に放出する
ディバインバスターよりも遥かに威力が高い砲撃のようだ
なのは「これは躱した方が正解か」
緊急回避行動を取り、ヴィヴィオの砲撃を躱す
聖王「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」
しかし、すぐそこまでヴィヴィオが迫ってきていた
右腕を振りかぶっており、魔力が溜めこまれているようだ
なのは「っ!!!」
躱せない!!
ヴィヴィオの拳が、なのはの腹にめり込む
なのは「ハッ!!」
吐血しながら吹き飛んでしまう
そして、壁に激突し、その場に倒れる
なのは(い、痛い………カイト君の拳より………)
今まで なのはにとって一番痛かったのは、アンノーンに体を貫かれた事では無く、カイトに腹を殴られた事なのだ
つまり、今までの中で一番のダメージを受けてしまったのだ
なのは(うぅぅぅ………た、立たなくちゃ)
何とか立ち上がろうとするも、激痛で動けないでいた
聖王「フン、どうやら効いたようだな」
なのはが起き上がれないのをみて、かなりのダメージを与えたと認識する 聖王ヴィヴィオ
聖王「さて、止めといくか」
再び右腕に魔力を溜め込み、ゆっくりと なのはに近付く
なのは(どうすればいい?)
ヴィヴィオが近付いて来ているのがわかる
自分に止めを刺そうとしているのがわかる
しかし、動けない
頭の中で動け動けと叫んでも、体が言う事を聞かない……………ここまでなのか?
娘に殺されて終わるのか?
結局、何も救えないのか?
なのは(そんなのは嫌だ)
私は……私は……
なのは「ヴィヴィオと一緒に……………生きて帰る」
小さな声で、そう呟く なのは
そして、ヴィヴィオが目の前までやってくる
聖王「我のママとパパを殺しただけはある…………我相手によくここまで戦った。だが、相手が悪すぎたな。我に勝てる者は存在しない」
それだけを言うと、拳を振り上げる
聖王「この一撃で、ひと思いに葬ってやる」
そして、拳を振りかざす
しかし、その拳がなのはを貫く事はなかった
ヴィヴィオの拳をなのはが受け止めたのだ
聖王「何!?」
先ほどまで立てなかった なのはが何事も無かったかのように立ち上がり、ヴィヴィオの攻撃を防いだ
聖王「どういう事だ!!」
なのは「ブラスターモード2…………無理やり痛みを軽減したの」
聖王「なんっ!?」
ヴィヴィオの言葉は遮断される
なのはがヴィヴィオの顔を殴ったのだ
なのは「シャーリー、ごめん………………けど、私は死ぬわけにはいかない」
ヴィヴィオを救い出す
例え………
なのは「例え、二度と魔導師として戦えなくなったとしても…………」
シャーリーとの約束を破り、ブラスターモード2を発動する なのは
この行動が、どのような結果を生み出すかはわからない
しかし、ヴィヴィオを救い出す為には、この手段しかなかっただろう
ブラスターシステムの負荷が始まる前に、決着を付けなければ……………なのはは負ける
そして前進する ゆりかご
タイムリミットまで、残り30分
前にも記述しましたが、この小説でのなのははブラスターシステムを使わないと収束砲を撃てません
つまりスターライトブレイカーは普通の砲撃魔法ということです
次回はこの戦いの続き、そして動きだす第三勢力……
お楽しみに〜
説明 | ||
まだ終らない激闘 なのはは聖王に勝てるのか? |
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