IS 革新の光 第16話 ノエル・スティアート
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                  IS 革新の光 ノエル・スティアート

 

紅く燃え上がる街

 

遠くからは爆発の音や建物が崩れる音が聞こえる

 

 

パパ・・・ママ・・・・どこなの、私はここに居るよ!

 

早く逃げよう、パパ・・・ママ

 

 

私は燃え上がる街の中で避難の途中ではぐれてしまった両親を探していた

 

その時

 

ノエルッ!!

 

!?パパ!ママ!

 

 

良かった!無事だったのね!

 

うん!早く逃げよう!

 

あぁそうだな!早くここから ッ!!ノエル!!

 

私は両親と再会し抱き合ったしかしそんな事ばかりしていられないので無事を確認し合ったら逃げようとしていた

 

だけどいきなり私はパパに突き飛ばされた

 

えっ?

 

ドゴォン!!

 

私の目の前に建物の外壁の一部が剥がれて降ってきた

 

そう、私の目の前に

 

目の前はパパとママがいた場所だった

 

 

パパ!!ママ!!

 

私は叫んだ、土煙の中の両親の無事を確認するように

 

ノエ、ル

 

ケガは・・・ない?

 

あっ・・あぁ、あぁぁぁぁっ

 

土煙が晴れて私が見たものは瓦礫の下敷きになったパパとママだった

 

嫌・・イヤ・・・イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

私は悲鳴を上げた、大好きな両親が目の前で死のうとしていた

 

眼にはもはや生気はなく息も浅くなってきていた

 

そこへ緑色の光と紅い光が衝突し合いながら迫ってきていた

 

片方は緑色の機体でビームサーベルと小型のビーム銃と片方は紅い機体で大きなブレードでぶつかり合っていた

 

片方は敵だけど片方は世界を守るために戦っている味方だとわかっていた

 

だから助けてくれると信じて

 

私は泣きながら叫んだ

 

助けて

 

でも、何度叫んでも私には見向きもしないで飛び去ってしまった

 

私は絶望した

 

正義の味方だと、私達を助けてくれると信じていた人が救けてくれなかった事に

 

パパとママを見殺しにしたことに

 

結局私を助けてくれたのはその後に来た青と白の機体と白黒の機体だった

 

その時には、全てが手遅れだった・・・・・

 

 

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ノエル「ん・・・」

 

久しぶりに夢を見た・・・一番見たくない、大好きだった両親が死んだ時の夢

 

私は再び眠りにつこうとしたが眠れるはずもない

 

あんな夢を見てしまったんだから

 

ノエル「・・・・綺麗」

 

私は窓から空を夜空を見上げると星が綺麗に輝いていた

 

私はルームメイトを起こさないように上着を羽織外へ出ていった

 

 

外に出ると春の夜風が心地よかった

 

私は寮の近くにある芝生に寝転がって空を見ていた

 

ノエル「・・・・キレイ」

 

海人「そうだな」

 

ノエル「え?・・・・・」

 

海人「( ノ゚Д゚)ヨッ!」

 

私は叫びそうになったが彼に口を手で塞がれ叫べなかった

 

海人「こんな夜中に大声なんて出すもんじゃねーよ」

 

ノエル「あっ貴方がいきなり現れるから!」

 

海人「だから静かに、人が来ちまうぞ」

 

彼も星を見に来たらしく私もまだ見ていたかったので静かにすることにした

 

海人「なぁ、スティアート」

 

ノエル「なに」

 

海人「まだ、射真が憎いか?」

 

ノエル「アイツはパパとママを見殺しにした・・・そんな人間が憎くないわけ」

 

ノエルは膝をギュッと抱きしめなら俯いた

 

海人「似てるな」

 

ノエル「え?」

 

海人「アイツも今のお前と同じことを言ってたんだ」

 

 

父さんと母さんを殺した奴を憎まない訳が無い・・・僕が殺す

 

海人「ってな、面白いぐらい似てるだろ?」

 

ノエル「私はあんな奴とはち「同じだよ」っ!・・・」

 

海人「憎しみをもって相手を殺そうとする奴だったんだ、アイツは、俺達から見たらあの時の射真を見てるみたいで放っておけないんだ」

 

ノエル「アイツの両親の事なんか私には関係ない、私は私の家族の敵を討つ」

 

海人「それで?」

 

ノエル「えっ・・・・」

 

海人「もし復讐を果たしたとして、その後お前はどうする?お前、死ぬぞ」

 

ノエル「・・・・・」

 

海人「わかっちゃいると思うがアイツは世界を救った英雄の一人だ、そんな奴を殺して世界が黙っているわけがない、束さんだってな」

 

ノエル「それは」

 

ノエルは思いつめた表情で口をつぐんだ

 

海人「お前の両親は何でお前を突き飛ばしたと思う?」

 

ノエル「っ!?どうしてそれを!?」

 

海人「俺はISに乗ってたんだ気がつかないわけ無いだろ、でどうしてだと思う?」

 

ノエル「生きて・・・欲しいから、生きていて、欲しいから」

 

海人「そう願ったお前の両親が、復讐なんて物騒な事、望んでると思うか?」

 

ノエル「・・・・・・」

 

ノエルは俯き無言で首を横に振るとノエルの瞳からは涙が零れていた

 

海人「じゃぁお前はどうする?両親の正しい願いを受け止めた今・・・お前はどうしたい?」

 

ノエル「・・・わからない、私はどうすればいいの?」

 

海人「さぁな、それは俺にもわかんねー、こればっかりはお前の想い次第だ」

 

ノエル「私は・・・・どうしたいの・・・・・」

 

その日ノエルは答えを出すことは出来なかった

 

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数日後

 

海人は休み時間中の廊下を1組に向かって歩きながら

数日前にノエルに話したことを思い出していた

 

海人side

 

ん〜、この間は色々放り投げすぎたか?

 

授業も休んでるみたいだし、相当悩んでるのか?

 

やっちまったなぁ、やっぱ俺には朱武程のフォローはできねぇか

 

どうしたもんかなぁ〜

 

ん?なんだアレ?

 

歩いていると一組に人集が出来ていた

 

海人「はいはーい!ちょっと通してねっと、あっ!藍崎さんちょっと」

 

藍崎「海人くん、どうしたの?」

 

海人「いや、トイレから帰ってきたら人だかりが教室に出来てたから何事かと思って、近くにいた藍崎さんを呼んだんだけども、これはどういう状況?」

 

藍崎さんの説明によれば俺がトイレに向かった少しあとにノエルが現れ射真に挑戦状を叩きつけたらしい、そしてその騒ぎを聞きつけた外野が集まり始めてこの状況と相成ったらしい

 

 

そしてノエルは教室をあとにした、俺が視界に入ると何故か早足で帰って行った

 

その時のアイツの顔が少し赤いのが気になったが気にしないことにした

 

説明
ノエルの憎しみの理由でっす!

更新が遅れてずびばぜんでびだ!!(すみませんでした!!)
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