真・恋姫†無双 裏√ 第五十八話 運命編其二
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運命編其二

 

 

 

 

 

 

月視点

 

 

 

 

 

 

桜さんの号令で士気を高めた皆さんは、一丸となって兵馬俑の大群に突撃していきました

 

月「私にできること…」

 

それは、後方で皆さんの突撃を支援すること。私は狙撃銃を構え、命の無い人形に狙いを定めて…

 

 

ダァン!

 

 

命中。弾丸は土で出来た人形の頭を砕きます。でも…

 

月「……」

 

予想通り、人形はなおも進行を止めません。

それならばと、次は腕、足と撃ち、行動を制限することにしました

 

月「やった!これなら…」

 

人形は手足を失い、その場でもがいています

 

月「ん?あれって…」

 

皆さんの突撃を見ていると、視界の隅に見慣れない旗と部隊を確認しました。

旗にはそれぞれ曹、徐、ケ、郭と書いてあります

 

月「……ふふ、心強いです!」

 

 

 

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咲夜視点

 

 

 

 

 

 

後方で月の援護射撃を受ける。月は初弾を頭に命中させたが、人形は動きを止めなかった。

そして二発、三発と撃ち、手足をもいでいく。人形は動ける選択肢を失い、その場に留まった

 

悠里「ヒューッ!月ちゃんかっこいいー!」

 

零士「あの子、多分僕より射撃の才能あるよ」

 

華雄「さすが月様だ!」

 

咲夜「みんな見たか!人形を殺すことはできない!だからああやって手足を奪え!」

 

兵士「応!!」

 

咲夜「さぁ、もうすぐだ!気、引き締めろ!」

 

全軍が武器を構え、気をギラつかせる。気合い十分、これなら…

 

「おい!俺らも混ぜろよ!曹仁隊!悠里の突撃支援に当たれ!」

 

「あらあら、久しぶりの戦場だからかしら、心踊るわ。徐晃隊、恋ちゃんの突撃支援を!」

 

「はっはっは!気合い入ってんじゃないか!久々に骨のある喧嘩になりそうだ!

ケ艾隊、咲夜ちゃんの突撃支援に入んな!」

 

「皆さん、若いですね。これは俺も、負けられませんね。

郭淮隊、華雄さんの突撃援護に行きますよ!」

 

悠里「お、お父さんにお母さん!?それに綾乃さんと店主さんまで!なんで!?」

 

私達が接敵するところで、大河さん、椎名さん、綾乃さん、それに店主が兵を率いやってきた。

そして四人は私達の前を先行する

 

大河「せっかくの子の晴れ姿だ!応援してやりてぇっていう親心よ!」

 

綾乃「咲夜ちゃんはあたしらにとっても大切な子だからね!これくらい安いってもんよ!」

 

咲夜「は、ははは!ありがとう!凄く心強いよ!」

 

やばい!今だ絶望的な状況だってのに、全然負ける気がしない!

 

大河「さぁいくぜテメェら!しっかりついて来い!」

 

綾乃「正面をぶち破るよ!」

 

 

ドッカーン!!

 

 

開幕は派手に決まった。大河さん、椎名さん、綾乃さん、店主こと郭淮さんを先頭に、

人形兵を大きく吹き飛ばしながら進んで行った

 

詠「す、凄い……ハ!賈?隊、これに乗じ左翼に展開!道を作るのよ!」

 

京「こちらは右翼へ!討ち漏らしてはいけません!」

 

郭淮「正面は引き受けよう。全軍、大穴を開けてやれ!」

 

部隊が展開していき、あちこちで戦闘が始まり、道が開けていった

 

悠里「よーし!あたし一番遠い北の祭壇に行きますね!」

 

恋「…恋はあっち。西の祭壇。あそこに行く」

 

華雄「む、恋に先を越されたか。あそこに一番強い奴がいたであろうに。

では、私は東を受け持とう」

 

咲夜「なら私は南か。何と当たるかな」

 

零士「みんな!この一戦、今まで以上に危険だ!だが、皆なら成し遂げると信じている!

だから、これが終わったら、また皆で美味しい料理を作って、そして盛大に祝いながら食べよう!」

 

悠里「いいですねー!あたし、張り切っちゃいますよー!」

 

恋「ご飯、楽しみ」

 

華雄「ふむ、悪くないな。ならさっさと終わらせよう」

 

咲夜「約五千人分の料理か。そっちの方が大変そうだな」

 

零士「はは!違いないな。じゃあみんな!武運を!また会おう!」

 

四人「応!!」

 

そして私達はそれぞれ散らばり、祭壇を目指した

 

 

 

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詠視点

 

 

 

 

 

 

詠「行ったわね…みんな!なんとしても、これ以上進めさせないように!

ここが崩れたら終わりと思いなさい!」

 

久々の指揮。それも前線の。サボってたせいかしら、少し緊張している。でも…

 

詠「働き始めた頃の接客に比べたら、なんてことないわね!」

 

僕の仕事は、いかに兵を失わせずにここを死守できるか。

咲夜達が仕事を終えるまで耐えることができれば、僕達の勝ちだ

 

高順「また、詠殿と共に戦えるとは、光栄ですぞ!」

 

詠「僕もよ高順殿。この一戦、何が何でも勝つわよ!」

 

京「私達の夢、月様に平穏な生活を。その実現の為にも、仇なすものは全て討ちます!」

 

月「ありがとうございます。でも、今は私も戦います。

そのための技術を、東さんに習いましたから」

 

そう言って月は狙撃銃で撃ち続ける。その姿は、お世辞でも似合ってるとは言えなかった

 

詠「月にこんな物は似合わないけど、今はそうも言ってられないか…

月、そこから太平要術の書は狙えるかしら?」

 

月「一応、射程圏内だけど…」

 

月は狙いを変え、二発ほど撃つ。だけどその表情は晴れやかではない

 

月「やっぱりダメ。とても小さいし、結界が邪魔して書まで届かない」

 

詠「そっか。そんな簡単にいくわけないか」

 

でも、結界さえ解いてしまえば、いけるかもしれないのね

 

詠「大丈夫。あいつらなら、絶対にやり遂げる!」

 

今だ状況は悪いが、僕はそう確信していた

 

 

 

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零士視点

 

 

 

 

零士「ハァァ!」

 

 

ドゴーン!

 

 

僕は氣でコーティングしたハンマーをぶん回し、人形を粉砕していく。

こういう手合いは、粉々に砕くに限るな

 

零士「さて、ラスボスのお出ましかな」

 

僕は人形を粉砕しつつ、戦場の中心にある祭壇に辿り着く。

そこには一人の男が待ち構えていた

 

張譲「貴方ですか。やはり、そんな気はしていましたよ」

 

零士「そりゃ、期待に応えられたようで何より、だ!」

 

 

ダァン!

 

 

僕はデザートイーグルを出し、張譲に向け発砲する

 

 

キィン!

 

 

だが、銃弾はいとも簡単に弾かれた

 

張譲「いきなり撃ちますか?怖い事をしますね」

 

零士「別にこれで殺せると思ってなかったからな」

 

あれはただの威嚇射撃。当たれば儲け物だったが、そう上手くはいかないか

 

張譲「まったく、厄介な存在ですよ、イレギュラーというものは。

貴方さえ居なければ、今頃この世界は私の物だったでしょうに」

 

零士「イレギュラー…ね。お前は、一体誰だ?」

 

張譲「フフフハハハハ!面白い事を聞きますね。私は紛れもなく張譲ですよ!

ただ、三人分の記憶を持ち合わせているだけの!」

 

零士「于吉、それに左慈だな?」

 

張譲「ご名答。そして、持ち合わせているのは記憶だけじゃないぞ!」

 

零士「!!」

 

奴は途端に加速し、僕に向かってボディブローを炸裂させる。

僕はこれを咄嗟にガードするも、大きく飛ばされてしまった。チッ、なんて威力だ

 

張譲「耐えたか。これは左慈の武術、それに太平要術の書の力を加えたものだ。

あまり舐めるなよ!消えろイレギュラー!」

 

張譲は飛び蹴りをし、ローキック、ハイキックと鋭い体術の猛攻をしかけてくる。

さらに一撃一撃がとても重く、まるで真剣の一撃をもらっているかのような気分だった

 

零士「チッ、口調が変わったと思ったら、面倒くさい!」

 

奴は確かに張譲なのだろう。だが、それは肉体の話ってだけだ。

張譲という一つの肉体に張譲、左慈、そして恐らく于吉という人格がある。

三人分の相手をする事になるのか

 

張譲「どうしたイレギュラー!防戦一方だな」

 

零士「ハッ!今回は妙なハンデがない分、全力でいかせてもらうさ!」

 

僕は拳に氣を凝縮し、左慈の蹴りを見極め、張譲の胸の心臓部に拳を突きつけた。

張譲は咄嗟に腕でガードするも、大きく仰け反らすことができた

 

張譲「ふん、そうこなくてはな」

 

そういい張譲は上着を脱ぎ出した。

そこには文官らしからぬ、見事に鍛え上げられた肉体があらわになった

 

張譲「ふふ、私は強いですよ。ハァァ!」

 

零士「!!」

 

再び口調が変わったかと思えば、張譲は手に炎を溜め、それをこちらに投げつけた

 

 

バァァン

 

 

僕は咄嗟に刀を出し、炎をかき消す。だが、それで終わりではなかった

 

張譲「どんどん行きますよ!」

 

奴は炎の弾、雷の槍、風の刃と飛ばしてくる。

クソ、厄介だな。攻撃手段が多すぎて対応が面倒だ

 

零士「所詮は文官、術師と見誤ったな。項羽なんていらなかったんじゃないか?」

 

張譲「そうはいきませんよ。

今までのケースでは、そうやって私自身の力を使い挑んで敗れた事もありましたからね。

今回は大事を取りしっかり準備させていただきましたよ。

西には項羽、南は虞美人、北は季布、そして東は龍且と待ち構えています。

これを破るには、いささか兵力不足だと思いますよ」

 

確か西には恋ちゃん、南は咲夜、北が悠里ちゃんで、東が華雄ちゃんだったな

 

零士「クックック、兵力不足だと?あまりうちの子を舐めない方がいいぞ?

たかが過去の英傑ごときに、『晋』は負けはしない!」

 

張譲「そうですか。ですが…」

 

零士「!?」

 

 

ドシュッ

 

 

刹那、張譲は視界から消え、目の前に現れた。

張譲は最小限の動きで、いつの間にか手にしたナイフで僕を突き刺した

 

張譲「その余裕が、命取りになりますよ」

 

張譲のからもれる笑みは、邪悪そのものだった

 

 

 

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悠里「まさか…あたしの速さについてくるなんて…」

 

 

 

 

 

 

華雄「さすがに…一筋縄ではいかんか…」

 

 

 

 

 

 

咲夜「チッ…ちょっと油断したか…」

 

 

 

 

 

 

恋「………強い」

 

 

 

 

 

 

高順「全軍!二人一組で確実に一体を潰せ!」

 

 

詠「あぁもう!!死なないって卑怯すぎるわ!!」

 

 

京「みなさん、無理はしないでください!」

 

 

郭淮「ちょっとばかり、数に押され気味か」

 

 

綾乃「あんた!弱音なんて吐いたら、すり潰して饅頭の材料にするからね!」

 

 

椎名「あらあら、ですがこればかりは、少しきついですね」

 

 

大河「悠里たちを信じて耐えるんだ!!あいつらなら、絶対にやり遂げる!」

 

 

桜「いかんな、張譲め…面倒なものを使いおって」

 

 

月「咲夜さん…早くしないと、こちらが持ちません!」

 

 

 

 

説明
こんにちは!
運命編の二つ目、突撃パート
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1993 1732 11
コメント
祭壇守る将ごとき魔術でミサイル作って打ち込めばええねん。恋姫世界ならRPGクラスでも十分やろ(gt)
絶体絶命か………三国の王達は助けに来ないのか(ohatiyo)
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真・恋姫†無双 オリキャラ 司馬懿 張?    華雄 

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