真・恋姫†無双 巡る外史と仮面の魔神 二十九話
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リトの衝撃発言から数日、周泰は自らの真名を預けた。

何でか顔を赤らめもじもじしている。

その事に気づかなかったリトはありがとうと言い、お礼をしようとしたがすぐさま逃げられた。

何だろうと思ったのだが気にせずその場を去る。

で、廊下を歩いていると不意に誰かとぶつかる。

相手は…袁術だ。

 

「わぷっ!?」

「おっと…袁術か。大丈夫か?」

「む…?おお、リトなのじゃ!」

「そーだよ、俺だよー。で、どったの急に飛び出してきて?」

 

なぜか慌てていた様子を察してリトは袁術に質問する。

すると袁術は何かを思い出したのか、その場で足踏みをした。

 

「そそそうだったのじゃ!!リト、妾をかくまってたも!」

「は?かくまう?誰から??」

「それは…」

「―――お嬢様〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

「き、来たのじゃ!?」

 

土煙を上げながらやって来る人影。

その人影…張勲は両手に何やら衣服のようなものをもって走っている。

そしてリト達の目に前に着くと、目を怪しく光らせ息づかいも荒くしながら袁術に詰め寄った。

 

「ハァハァ…お嬢様…これを…これを着てください…!」

「ぴぃ!?目…目が怖いのじゃあ…」

「てかそれ、セーラー服とバニースーツじゃん。どこで手にいれたんだよ」

 

そう、今張勲が持っているのはセーラー服とバニースーツ。

いずれもこに世界にはない衣服のはずだがなぜあるのだろう。

といっても、リトはリトである程度予測はできているのだが。

 

「なに言ってるんですか平沢さん!この衣装平沢さんが考えた物ですよね!?今三国の間で人気になってるんですよ!?」

「あ、予想より斜め上の展開だった」

 

まさか三国中で人気が出ているとは思わなかった。

て言うか教えたの沙和だけなのだが…おそらく口を滑らしたのか、量産を作ろうと衣装屋に行って教えたのか。

どちらにしても、リトは次あった時には拳骨を食らわそうと決めた。

 

「うう〜…七乃に剥かれるのじゃ。助けてたも〜…」

「はぁ…あんた、袁術のことどう思ってんのよ?君主?それともおもちゃ?」

「生き甲斐です」

「即答かい!!」

「だって〜…お嬢様の困った顔とか〜♪蜂蜜顔につけてる時とか〜♪恥ずかしがってる顔とか〜♪嫌味言われてるのに気づかない所とか〜♪たまらなく可愛いんですもん♪ハァハァハァ…」

「お巡りさん、ここに変態がいまーーす!!ロリコンで変癖つきでーす!!」

「えーー!?平沢さんだって変態じゃないですか!ねねちゃんと添い寝してたり、恋ちゃんとお昼寝してたり穏ちゃんの胸揉みしだいたり、蓮華様のお尻なで回したり!」

「後半二つは身に覚えないわ!!てか添い寝とか昼寝は意図的な行動じゃないから!いつの間にかいただけだから!」

「どうでしょうね〜♪男の人なんて皆狼さんですから、襲っちゃったりするんじゃないですか?」

「しないわ!!張勲お前この世の全ての男が狼さんだと思うなよ、半分以上は羊さんなのヤギさんなの草食系男子さんなの!!何でもかんでも狼さんで済ませられると思うなや!!」

「え、平沢さん女の子のことを雑草か何かと考えてるんですか!?いやー性的に食い散らかされるー(棒)」

「するか!?大体あんた雑草とかのレベルじゃないだろ、大木とかそんなレベルだろ!」

「れべるとかよくわかんないですけど、誉められて無いのは確かですね」

「そらそうだわ、神経が図太い的な意味で言ったからな」

 

べらべらと早口で喋るリトと張勲。

正直漫才できるほどだが言ったら消し炭にされるだろう…主に流刃若火で。

 

「って…あら?」

「ん?どったよ?」

「いえ…お嬢様、どこに言ったんでしょうね?」

「あ…」

 

 

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「はぁっ…はぁっ…はぁっ………」

 

袁術はリトと張勲が言い合ってる最中に隙を見て逃げ出した。

現在町に出ているのだが…運動しない日々が続いたので息切れが激しい。

さすがにここまでは追ってこないだろうと思い、息を整えて町を探索する。

 

「むぅ…ここはどこなのじゃ?」

 

訂正…探索と言うより迷子だった。

キョロキョロと周りを見てみるが知っている人物はいない。

帰ろうかと思ったが帰り道さえ分からないので変えれないのだ。

と言っても、帰ったら張勲に剥かれるので帰らないのだが。

そうしていると前から甘い匂いがする。

袁術にとっては嗅ぎ慣れたこの匂いの正体は蜂蜜だ。

今屋台で売っている様子を見ると、袁術はすぐさまそこに向かう。

 

「おお〜〜!蜂蜜なのじゃ!」

「お?嬢ちゃん蜂蜜が欲しいのか?」

「そうなのじゃ!…あう、そう言えばお金持ってないのじゃ…」

 

袁術はそう言いながらしょぼんと落ち込む。

最近になって世の中の常識を教えられていた袁術は物を買うと言うことを覚えさせられていたのだ。

と言っても雪蓮の圧力と金の無駄遣いをする可能性があるとのことで金はもっていないのだが。

そうしていると、背後から小太りな中年の男がやって来る。

 

「お嬢ちゃん、蜂蜜が欲しいのかい?」

「?誰なのじゃ?」

「お嬢ちゃんの知り合いかい?」

「いやいや、ただの通りすがりだよ。それよりお嬢ちゃん、おぢさんが蜂蜜を買ってあげよう」

「本当かの!?」

「ああ本当さ。ただおぢちゃんとお話ししてくれないかい?」

「別にいいのじゃ」

「そうかいそうかい。じゃあ一つ貰おうか」

「まいどー…ってあれ?お客さん、どっかで見たような…」

「気のせいだよ。じゃっ、行こうかお嬢ちゃん」

「うむ!くるしゅうないぞ!」

「…………………………………フヒヒ」

 

…明らかに袁術をみる目が怪しい。

まるで舐め回すような視線を袁術に送っているが、それに彼女は気づいていない。

屋台の親父もこれはおかしいとその客を止めようとするが…

 

「―――袁術!」

「お嬢様!」

 

その前にリトと張勲がやって来る。

城から結構離れていたのだが、リトは『探し物を探し当てる程度の能力』で袁術を探し当てたのだ。

ただし、ダウジングが無かったので代わりに持っていた使い捨てストローを曲げてやって来た。

 

「う…七乃…」

「お嬢様、探したんですよ!さあ、一緒に戻ってお着替えしましょう!」

「ちげぇだろ!…あんまりこの町うろつくなって。迷子になったら取り返しつかないんだからな?」

「うう…ごめんなさいなのじゃあ…」

 

取り返しがつかないどころかもうなってるのだが…

そんな会話のなか、張勲は小太りの男の顔を見て何かを思い出す。

しかも親父も何かを思い出したのか、懐から紙を取り出した。

「ああー!平沢さん、この人お尋ね者ですよ!」

「ギクッ」

「は?お尋ね者?」

「そうだ思い出した!ここに来る前に貰った人相描きの奴とそっくりだ!」

 

親父の手元にある紙を見るとそこには目の前の男と同じ顔の人物が描かれていた。

男のほうもポーカーフェイスがぜんぜんなってないのか脂汗がダラダラ出ている。

そしてこのあと、張勲と言い合っていた時のリトの不機嫌が爆発するような一言が投下された。

 

 

「たしか罪状は…いたいけな少女達に性的暴行を加えたとか」

「………ほう?」

「それも一件じゃなくてすでに五件まで来ていると」

「…ほうほう……Kill you?」

 

 

瞬間、リトの目から光が消えたと思いきや、暗い場所で起動したロボットの目のように光る。

一言で言えば異様……こっそり逃げようとした男は恐怖を抱き、袁術を人質に取ろうと短刀をだして袁術につきだそうとするが、それよりも前にリトのカウ・ロイが男の顔面を捕らえていた。

男は吹っ飛ばされ、鼻からボトボトと鼻血を出しているとリトがゆっくり近づいてくる。

 

「張勲、袁術の目と耳塞いでろ。ついでに周りの子供達のも塞げ」

「な、なにやる気ですか?」

「よい子には見せらんないこと。早くしないと袁術が人間不信になるぞ」

「ただいまやります」

 

張勲はすぐさま袁術の目と耳を塞ぎ、周りの人達にも声をかける。

そして、このあと起こることをある程度予測し……男に心のなかで合掌した。

 

「アァァァパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッッッ!!!!!!」

「   」

「「「………ОДО」」」

 

猛打…物凄い猛打が男に降り注がれる。

その猛打は次第に男を地面に叩き伏せ、さらには地面に叩きつけられる反動で強制的に体がはね上がる。

よい子には見せらんないパンチ…彼の師匠、アパチャイ・ホパチャイの技の一つだ。

それゆえリトは現在アパチャイモードに切り替わっている。

男は声もあげられずにやられ、周りも顔文字ができるほど放心した。

その十数分後、警備隊がやって来てその男を確保。

たぶんこのあとリトは冥琳に説教されるだろう…やりすぎで。

 

 

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「ってことで、知らない人には着いていかないの。分かった?」

「はーいなのじゃ…」

「ハァハァ…怒られてるお嬢様…ハァハァ」

 

冥琳にこってり説教された後、リトは改めて袁術に説教をした。

常識的に着いていかないと分かっているのだが、袁術だからしょうがない。

張勲も袁術関係で変態なのは仕方ない。

 

「まぁでもお嬢様、平沢さんはお嬢様を変態から助けてくれたんですよ?お礼ぐらい言いましょっか?」

「変態から助けてくれたのかの!?」

「まぁな。でもこのあと別の変態に襲われそうだけど」

「だったら特別に妾の真名を呼んでよいぞ?」

「いいよ。上から目線で言われてもやだし」

 

きっぱりと断るリト。

確かに上から目線で言われても嬉しくもなんともない。

そうしていると、袁術はう〜、と少し睨んだ後に閃いたと言う顔をして口を開いた。

 

「じゃあ…妾はリトのことをお兄様と呼ぶのじゃ!」

「はい…?」

「だからr…お兄様は妾を美羽と呼んでたも!」

「あ、じゃあ私はご主人様って呼びましょうか?」

「やめい!ご主人様呼びは恋だけで十分だ!それならまだ袁術のほうがまし…」

「ですって〜♪良かったですねお嬢様。真名で呼んでもらえるらしいですよ〜♪」

「そうなのかの?」

 

…やられた…

袁術にそんな策は考えられないからとっさに張勲が考え付いたのだろう。

こう言われては言い返す言葉が見当たらない…ましてや、

 

「あ…それと…さっきは助けてくれてありがとうなのじゃ!」

 

少しぎこちない動きで、輝くほどの笑顔を見せつけられては言えそうもない。

 

「はぁー…じゃあよろしくな、美羽…それに張勲」

「よろしくなのじゃ、お兄様!」

「私は七乃でいいですよ?よろしくお願いしますね、ご主人様♪」

「止めんか!」

「はうっ!?」

 

ご主人様呼ばわりされて思わず霧の炎で構成したスリッパ(何でやねんの刺繍いり)で叩くリト。

スパーン、といい音が響いた。

 

(あれ…痛いのに……癖になりそう……?)

 

(私そういう気がないはずなんですけど……まさか新しい扉が開きそうになってるんじゃ…)

 

(だとしたら私…平沢さん…リトさん…ご主人様に……)

 

こちらの変態は色々とヤバめになりそうだ。

 

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XXX「作者と!」

一刀「一刀の!」

X一「「後書きコーナー!」」

 

XXX「はい、呉拠点ラストの蜂蜜&変態回でしたー」

一刀「おい略しかた」

XXX「ちなみに出てきたオッサン私じゃないですよー?まだまだ若いですし」

一刀「さらっと言うなよ。後、お前気をつけろよ?」

XXX「何n…」←背後からタイキック

 

リト「オイコラ作者コラ何また俺の世間体からの視線歪ませてんだよ」

XXX「いや…まだ言ってないよ張勲は…」←背中がおかしな方向に曲がってる

一刀「よく生きてられるな」

XXX「強靭、無敵、最強ってな。それより今回も激しく殺ったね」

リト「だってあのオッサンムカついたし…」

一刀「それにはすごく同意。俺でも殴ってた」

リト「正直肉体破壊しようとしたけど後始末がな…」

XXX「ひどいこと言うね、お兄s…」←ブレストリガーで撃たれた

一刀「作者ーーー!?」

リト「こいつゴキブリ並にしつこいから大丈夫だろ」

 

XXX「じゃあ過去編の話するか」

リト「ああ…あの時のことか…」

一刀「え、何この黄昏た表情…」

XXX「と言うわけでこんな感じでっせ」

 

・やるのは一期のみ

・過去編と言うことなので一部の現在の技が使えないところもある

・正直リトの原作情報は大体の物語の流れとネットのネタ&声優ネタのみ

・ほとんど戦闘パートのみで主要人物とさほど話さない、むしろできない

・原作ブレイク?無理です

・顔だし基本しない

・不定期で分けるからいつ終わるか不明

 

XXX「な感じ」

一刀「これはひどい」

XXX「とりあえず一話は……次回が終わってからかな?」

リト「タイトルは?」

XXX「【魔法少女リリカルなのは 魔神通る(仮)】

一刀「また仮かよ!?」

XXX「えー…アドバイスくれたら嬉しいです、はい」

 

一刀「いつもこれだよ…次回、真・恋姫†無双巡る外史と仮面の魔神三十話は!」

XXX「仮面編 “俺、参上”」

一刀「今までにないダイレクトなネタバレーーーー!!!」

リト「ああ…なるほど、そういうことか…」

 

О∇Оノシ再見

説明
仮面編

新しい扉が開きそう
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コメント
刃さん XXX「あ、アザっす…ガクッ」リト「あ、寝た」一刀「疲労だな」(XXX)
あぁ、あの強いのか弱いのか、わからない電王の変身ですね、後リトもう少しxxx様に優しくしてあげなよ(xxx様を双天帰盾で治療中)(黒鉄 刃)
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