真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第百十一話 終わらない明日へ |
長きに渡ったスカリエッティとの戦い
六課メンバーの活躍により、何とか勝利する事が出来た
スカリエッティ一味はその後どうなったのか?
ジェイル・スカリエッティは危険分子と判断され、第44管理世界ミネルバに送られた
ミネルバは管理局が誇る鉄壁の牢獄である
長い管理局の歴史上、脱獄者は0だ
ミネルバという惑星そのものが牢獄であり、絶対に脱獄は不可能とされている
無論、ミネルバに搬送された極悪人も指で数えられる程度しか居ないのだが……………
スカリエッティに下された判決は終身刑である
スカリエッティ「ククク、まさか管理局最高の牢獄を用意してもらえるとは、名誉なことだね」
ウーノは管理局への協力を拒み、ミッドにある牢獄へと入れられる
懲役100年
ウーノ「敗北したものの、我らの大志はまだ終わっていない」
ドゥーエは行方不明扱いである
彼女は既に死亡しているが、それを知っているのは数少ない者達だけである
しかし、スカリエッティは感付いているようにも思える…………
トーレも、ウーノと同じく協力を拒否
彼女はウーノと同じ牢獄へと入れられる
懲役100年
トーレ「負けた上に敵の情けに身を投じるなど、できるはずがない」
クアットロも姉達と同じく、協力を拒否
同じ牢獄へと入れられるが、懲役は600年
もっとも危険と判断された
しかし、最後のはやての一撃が効いたのか、はやて恐怖症となった
クアットロ「ククク、これで私を捕まえたつもりかしら? ククっ!? 八神はやて!!! く、来るな………来るな!!!!!」
チンクはスバルによって破壊されたが、マリエルにより修復された
彼女はスカリエッティの敗北を知ると、無抵抗のまま管理局に下る
彼女自身、スカリエッティのやり方に少しだが疑問を持っていたようだ
更生プログラムを受講させることにした
チンク「私達は、進むべき道を間違えたのかもしれないな」
セインはISが貴重として、管理局上層部が欲するが、彼女は拒絶した
シャッハが保護者と言う形になり、更生プログラム受講後、聖王教会が預かる事になった
こうなっては上層部も手出しできない
管理局と聖王教会が争っては、ただでは済まないからだ
このことからセインはシャッハに頭が上がらなくなる
セイン「管理局のアホ共にこき使われるとか勘弁だよ」
セッテは何とかギンガが説得して、更生プログラムを受講させようとしたものの、失敗
彼女は断固として、更生プログラム受講を拒絶
その為、ウーノ達と同じ牢獄に入る事となる
懲役100年
セッテ「管理局の様な正義面しただけの奴らなどに、媚びてたまるか!!」
オットーもシャッハが保護者と言う形になった
他のメンバーと同じく、更生プログラムを受講
オットー「……………………」
ノーヴェも更生プログラムを拒絶したが、チンクに説得され、渋々受講することになった
何故チンクはノーヴェはを説得したのかというと、共にギンガを襲い、左腕を切断してしまったせめてものお詫びと言うことらしい
ノーヴェ「チッ 仕方がねぇから受けてやるよ。別にチンク姉に言われたからとかじゃねぇからな」
ディエチも更生プログラムを受講する
最初は考えていた彼女だが、拒否すると なのはが来るという恐怖が彼女を支配し、受講することを決意した
ディエチは、なのは恐怖症となってしまうだけでなく、ピンク色の物全てに恐怖してしまうという哀れな状態である
よって更生プログラムだけでなく、ピンク恐怖症改善も何とか頑張っているようだ
ディエチ「あ”あ”あ”あ”あ”頼む!!! 私の視界からピンクを滅してくれぇぇぇぇぇ!!!!!」
ウェンディは一番最初に更生プログラムを受講を選んだ
何でも自由が欲しいらしい
ディエチ「ドクターには悪いっスけど、私は自由に行きたいっス」
ディードも更生プログラムを受講する
やはりオットーが受講を決めた事が大きいのだろう
オットーが聖王教会が保護するならば、彼女もするべきだろうとカリムが考え、彼女も引き取ることにした
ディード「更生プログラム………か。私達はやり直せる……のか?」
そして、スカリエッティに加担した他の者達はと言うと………
ルーテシア・アルピーノも更生プログラムを受講するようだ
そして、彼女の母親であるメガーヌが生きている事が判明
スカリエッティのアジトに冷凍保存されていたのだった
目を覚ますのには時間が掛かるようだが、命に別条はなく、ルーテシアと共に住めるようになるようだ
ルーテシア「良かった。本当に良かった………」
アギトは形式的にはシグナムのユニゾンデバイスとして認められた
しかし、一様スカリエッティ一味である為、更生プログラムを受講しなければならない模様
アギト「めんどくさいな〜 まぁ牢獄にぶち込まれるよりかはマシか」
ナギ・ラ・ドュファージュは既に更生プログラムを受講しており、もうすぐ終わる模様
一様はやてが保護する予定だが、彼女自身の意思を尊重したい為、あくまで仮である
ナギ「さて、これからどうしようか…………」
ゼスト・グランガイツは死亡
スカリエッティ一味については以上だ
これで平和になると思われたが、そう簡単にはいかない
地上のトップであるレジアス・ゲイズが抹殺されたのだ
1つに纏められていた地上が分断状態となってしまう
誰が次の中将となるのか?
それで勢力が分かれてしまったのだ
これに危機を感じた上層部は、新しい中将を決定するまでは仮という形でゲンヤ・ナカジマを地上のトップとした
ただし階級は少将である
さて、気になるのは なのはの容体だろう
結果的に言うと、彼女はシャマルの懸命な治療により、一命を取り留めた
しかし、リンカーコアに対しての負荷が掛かり過ぎた為か、魔力が著しく低下してしまった
時が経てば、少しは元に戻るだろうが、完全に回復する事はないようだ
圧倒的な戦闘力を誇っていた なのはだが、此処に来て一気に弱体化してしまう
今のなのはではティアナ達にすら手も足も出ない状態だろう
簡単な魔法は使えるものの、お得意の砲撃は撃てなくなってしまった
上層部はこれに嘆いている
エース・オブ・エースの称号は無きに等しくなってしまったからだ
上層部だけではない、フェイト達も動揺してしまう
今まで懸命に戦い続けてきた なのは
誰よりも強かった なのは
そのなのはがもう戦えない……………
フェイト達は思う
自分達は、なのはに頼り過ぎだ…………と
自分達を救ってくれた…………まるで聖母の様な存在
彼女なら全てを救える……………そんな気がしていた
彼女とて1人の人間だと言うのに………………
アンノーンに撃墜されたこともあるというのに………………
自分達は何も学んでいない…………その事が悔しくて堪らなかった
なのはなら、必ず戻ってくる
力を取り戻して、エース・オブ・エースとして空を飛ぶ
そんな事を思ってしまっている自分が心のどこかに居る
なのななら、なのはならばと………………淡い願いを込めてしまう
だからこそ、彼女達は誓う
もう二度となのはには頼らないと
自分たちで何とかして見せると……………いや、しなければならないと
それが、せめてものなのはに対するお礼とお詫びだと思うから………………
一方なのはも、みんなに心配を掛けた事を申し訳なく思っている
何でも1人で背負い過ぎたのだろう
友を大切にしようと思うばかりに………………
しかし、それは逆効果だった
そんな事わかっていたはずなのだが…………………
なのは「また、やっちゃったな」
病院のベットの上に座っている なのは
すると、部屋にカイトが入ってくる
無言なまま、椅子に座る
なのは「お見舞い?」
1人では詰まらないと思っていた所だ
カイトでも来てくれれば、少しは話し相手になるだろう
そう思い、彼に話しかける なのは
カイト「フン、貴様の面など見たくもなかったがな……………八神の奴が煩いのだ」
はやて達は忙しく、未だに なのはに会いに行けないで居た
そんな中、少しだけ時間が空いたカイトに「行って来て!!」と無理やり なのはが入院する病院に行かされる羽目となった
なのは「そんな事だろうと思ったよ」
しかし、予想済みの なのは
カイト「フン」
2人の間に無言が続く
どれくらいの時が空いただろうか?
漸く、なのはが語り始める
なのは「私、かなり弱体化しちゃったんだ」
カイト「知っている………………後悔でもしているのか?」
なのは「まさか。ヴィヴィオを助ける事が出来た……………後悔なんてするはずがないよ」
嘘では無い
なのはの笑顔を見ればわかる
娘を助ける事が出来て、本当に良かったと思っている顔だ
なのは「私は魔法が全てだった。今でもそう思う。けど、存在意義が無くなった訳じゃない。私は生きなくちゃいけない…………だって、ヴィヴィオのママなんだから」
カイト「フン、ならば精々醜く生にしがみ付くんだな」
立ち上がり、部屋を出ようとする カイト
なのは「もう帰るの?」
カイト「俺は貴様と違って忙しい」
なのは「そっか…………お仕事頑張ってね! カイトパパ!」
カイト「チッ」
気に入らんと言わんばかりに、なのはを睨みつけてから部屋を出ていく
そんなカイトに苦笑いをするしかない なのは
彼女は終わった訳ではない
例え一生前線に出れなくなったとしても、自分には娘がいる
守るべき者がいるのだ
それがなのはの心を一生支えるだろう
彼女は再び大空に羽ばたけるのか?
閃光を放ち、闇を振り払えるのか?
それがわかるのはもう少し先のお話である
実はまだ終りではありません
もう少しだけ続きます
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その後のスカリエッティ一味は………… | ||
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