魔法少女リリカルなのは 魔神の寄り道 |
1話 魔神、白い悪魔を見かける
―――四月の夜…ここ 、海鳴市から放たれた桜色の光柱が夜空を照す。
光柱が放たれたと思わしき場所では、杖を持った一人の少女と一匹のフェレットのような生き物、そして生き物だと言って良いのか分からない物体がいた。
雰囲気は決して穏やかなどではなく、逆に混乱や焦りと言う部分が見える。
フェレットは少女に対して物体の倒し方を教えていた。
そして…、
「…リリカル、マジカルッ!」
「封印すべきは忌まわしき器。ジュエルシード!」
「ジュエルシード、封印!!」
《Sealing mode. set up .》
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァ…!!!!』
少女の持つ杖から機械的な声が聞え、その杖から三枚の羽が出現。
さらに杖からは光柱と同じ桜色の帯状の物が物体に巻き付く。
《Stand by ready.》
「リリカルマジカル…ジュエルシード、シリアル]]T…封印!」
《Sealing.》
物体は帯状の物により段々と消滅する。
そして…物体が居たであろう場所には、碧眼の瞳を思わせる色と形状をした宝石が一つぽつんと落ちていた。
少女はフェレットの言う通りに杖を宝石に差し出すと宝石は杖に収納される。
その後、誰かが来る前に少女とフェレットはその場を去って行った。
「…なんか凄いの見ちった」
初めて見る町、初めて見る風景…俺はここに来てすぐに凄い物を見てしまった。
なんか黒い化け物…喋るフェレットっぽい何か…そして、ツインテールの少女。
初めは化け物がツインテールの少女を襲ってたから助けようとしたんだが、俺はその少女の顔を見て少し固まった。
どこかで見たような…と固まっている矢先に少女はフェレットっぽいのから教えてもらった呪文みたいなのを言った瞬間、少女から桜色の光柱が放たれる。
その光柱が消えた時には、少女の服装は変わり白い服装になり、杖を持っていた。
そしてフェレットの言うように行動したら、化け物は消えて宝石を杖に収納までしていた。
「まさか…こんな世界に来てたのか、俺」
少女とフェレットが去ってすぐに俺は少女達がいた場所に歩く。
最初は隠れていたがもう大丈夫だろう…何せ誰もいないんだから。
ちなみに俺が“こんな世界”って言ったのには訳がある。
単純に…俺がこの世界の人間じゃないからだ。
もっと言えば俺はこの世界のことも、あの少女のことも((大体知っている|・・・・・・・))。
いや、知ってるって言っても詳しくはない。
ネットで見たぐらいなのばっかだし、凄くネタにされてたのを見ただけだし。
「ここって、『リリカルなのは』の世界だったのか…」
魔法少女リリカルなのは…アニメやらゲームやら映画やらになったもの。
そしてフェレットは…たしか淫獣だっけ?
ちゃんと名前があったんだけど…忘れちった。
だけど少女の方は覚えている。
主人公…“高町なのは”だ。
通称 『管理局の白い悪魔』、『冥王』、『魔王』とか呼ばれてたっけ?
なんかお話と言う名の制裁をするって聞いたんだけど…たしか三期で。
だが俺は自分の世界でリリカルなのはを映画でしか見ていない。
しかも一作目の……だからだろうか、さっきの高町なのはの服装に違和感があったのは。
恐らくここは映画ではなく原作…つまりアニメの世界なのだろう。
あ…そう言えば自己紹介してなかった。
俺は平沢梨斗…色々あって別世界を旅してます。
「さてと、寝る場所探そ…」
「そこの君」
「…はい?」
呼ばれたので振り返ると、そこにはお巡りさんがいた。
なんか俺の事を訝しげに見ている。
「ちょっと署まで同行できるかな?」
とりあえず今日の寝床が決まった。
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この作品は私ことXXXの現在投稿中の作品のオリ主のある意味過去編のようなものです。 色々と作品が混ざると思う筈なのでそれでもいいと言う心の広い方はどうぞお読みください。 |
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コメント | ||
刃さん すんません、直します(XXX) 一番最後の警官のセリフに違和感が、「ちょっと署まで同行できるできるかな」「できるかな」だけの方が…。(黒鉄 刃) |
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