何でもない恋姫の時間
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これは朝の景色だ。

あなたは車を運転しているとしよう。

どこでもいい。

会社に行くでもいいし、遊びに行くでもいい。

友達が運転していて、隣の席に座っているでもいい。

あなたは窓の外に目をやる。

学生服の明命と亜莎が会話をしながら歩いている。

それを追い越して交差点の赤信号で停止する。

バックミラーを見ると、後ろの車の運転席が見える。

そこには教師の服を着た雪蓮が苛立った顔でハンドルを握っていて、その隣の席で冥琳が諦めたような表情で溜息をついている。

遅刻でもしそうなのだろうか。

 

これは昼の景色だ。

あなたは公園にいるとしよう。

ゆっくりしたいので、とりあえずベンチにでも腰を下ろす。

子供が遊ぶ声が聞こえる。

ジャングルジムのてっぺんで得意げに胸を張っている美以がいて、それを下からミケとトラとシャムがはしゃぎながら見上げている。

公園の入り口の所で、珍しく待ち合わせの時間に遅れてきた凪を真桜と沙和がはやし立てている。

凪が顔を赤くして怒ろうとしたが、沙和が早く行こうと背中を押して急かす。

公園を出ていくときに真桜と一瞬目が合ったが、気にも止まらずにそのまま出て行った。

 

夕方になり、あなたは買い物をしにスーパーに出かけている。

あなたは野菜を手に取り、どれが良い物かを悩んでいる。

後ろで手を繋いでいる七乃と美羽が通った。

七乃が晩御飯は何が良いかと聞き、美羽がハンバーグと大きな声で言った。

それを聞いてあなたはハンバーグが食べたくなった。

近い内に食べるとしようとなんとなく思うのだ。

 

愛紗が買い物カゴを持っている。

愛紗と姉の桃香が何かを話し合いながら食品をカゴに入れていく。

思ったより重くなってきたので、桃香がカートを持ってくると言って取りに行った。

その間、愛紗は食品の品定めに集中し始めた。

その隙に妹の鈴々が食べたい物を好き勝手カゴに入れるので、さすがに気付いた愛紗が怒る。

それをカートを持ってきた桃香が迷惑だと諌めた。

なんとなく、一番近い距離にいたあなたは軽く頭を下げられた。

あなたはそれに頭を下げ返す。

あなたがレジに向かう時、愛紗は携帯を取り出し、何を買えばよかったか、と母に聞いていた。

 

帰り道に、家の前で手を繋いだお隣さんの紫苑と璃々とすれ違った。

こんばんは、と紫苑とが言い、被るように璃々が大声でこんばんはと言った。

あなたはやはり、こんばんは、と一言だけ言って家の中に入っていく。

玄関を開ける時、後ろでよく出来ましたと紫苑が璃々を褒めていた。

良い挨拶だった、とあなたは思う。

 

家でテレビをつけると、バラエティーの番組に天和、地和、人和のアイドルグループが出演していた。

彼女たちのCDを、あなたは最近中古で買ったばかりだった。

夕飯の準備をしている時に、その曲のサビが何回も脳内再生されている。

隣の家からうるさい声がした。

麗羽、猪々子が何か言い争っているのだろう。

別に珍しくもないことだった。

お隣さんの子供、季衣と流琉は風呂に入っているようだ。

風呂場の甲高い声はここまで聞こえる。

お隣さんの風呂は早い。

 

あなたが風呂に入っている間、あなたは買ったCDの歌を歌っていた。

あなたはどうやら人和のパートが好きなようだ。

 

あなたは髪が乾いてから布団で横になる。

最後に携帯を確認してからあなたは眠り始めた。

 

そうだよ。これは情景だよ。とっても遠くの。

説明
こんなことをぼんやりと思い描いてしまう自分は結構重度だと思います。
ぼんやりとやったんで細かいとこは詰めてないんであしからず。
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コメント
なんだか不思議と惹かれる情景ですね。(asayake)
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真・恋姫†無双

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