【私的研究】アク
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説明
アクリジョンを比較的低圧のコンプレッサーでも吹きやすくする私的研究結果を防備録的に記します。
※ただし、メーカーさんの想定していないやり方なので、試される方はあくまで自己責任でお願いいたします。
※表題の「低圧コンプレッサー」は「タミヤ スプレーワーク コンパクトコンプレッサー」を想定しています。プチコンキュートや、しずか御前での運用は想定していません。あしからず。
(※2014/03/09 「覚書」を追加しました。)

■塗装環境
 グンゼ産業(現GSIクレオス) Mr.プロコンボーイ 口径0.3mm シングルアクション
 タミヤ スプレーワーク コンパクトコンプレッサー(連続空気圧力0.07Mpa)
 ※エアブラシはコンプレッサーに直結で使用

■用意するもの
 ・アクリジョン
 ・アクリジョン専用うすめ液
 ・ガイアノーツ製 水性アクリル塗料用うすめ液(T-02)

■希釈方法(※テスト対象は、グロス(つやあり)系の塗料)
 ・アクリジョンに対して、専用うすめ液を5?10%程度混ぜる。
  (※あくまで専用うすめ液は「リターダー」として使用)
 ・上記(アクリジョン+専用うすめ液)に対して、40%程度の分量の水性アクリル塗料用うすめ液(ガイアノーツ製)を混ぜる。
  (※タミヤアクリル溶剤(X-20A)やクレオス水性ホビーカラー用溶剤も同様に使えるかは未検証です。)
  ・ただし長期スパンでの塗装面の変化は確認していないので、参考にされる方はあくまで自己責任でお願いします。
  ・30%だと色によっては吹いた時にブツブツになりやすい場合があるようです。
  ・隠蔽率が低い色については塗り重ねが必要となりますが、塗装面が乾いていない状態で色を重ねると塗料が流れやすくなるので注意。
 ・希釈した塗料は絶対に元のビンには戻さないこと。塗料を保管する場合は別のビンに入れてそのまま使い切ること。

 ■効能
 ・エアブラシで吹いた時の表面に発生する梨地が緩和されたように見える。
 ・ブラシの先端ノズルのつまりが緩和されたように感じる。
 ・塗装面の粒子が細かくなったような気がする(平滑化しやすくなっているような気がする)。

 ■吹き方
 ・特別にアクリジョンであることを意識する必要はなく、他の塗料と同じように吹けばOK。
 (初めはやや遠目から軽く吹いて塗料を定着させ、そのあとで薄く塗り重ねる…等)
 ・垂れやすい特性はあまり変わらないので、あまり一気に吹かない方がよいようです。
 ・多少ノズルが詰まりにくくなったとはいえ、それでも吹き続けると詰まりだしたり、先端ノズルカバーの口金部に塗料が溜まりだすので、こまめにブラシを洗浄したほうがよいと思います。
 (脇に水の入ったバケツを置いて、こまめにぶくぶくとゆすいで洗うといいです。)
 ・塗料は大量にブラシに充填するのではなく、少量ずつ充填して吹き終わったらバケツで洗浄してまた続きを吹くようにしたほうが詰まりが緩和されます。
 ・混色で専用色を作る場合はあらかじめ空きビンに保存して、こまめに塗料を補充できるようにしておいたほうがよいと思います。
  (上記のようなノズル詰まり対策の洗浄を行うため)
 ・ノズルカバーの口金部に塗料が溜まるのも多少軽減されるが、溜まらないわけではないので気づいたらその都度綿棒で拭くようにする。

 ■留意点
 ・つや消し系塗料やグロス系塗料にフラットベースを入れた場合については検証していません。
 ・全色すべては検証していませんので、色によっては上記の方法でうまくいかない場合も考えられます。
 ・吹く前に濃度が適切かどうか、不要なプラ板やジャンクパーツ等に試し吹きをすることをおすすめします。
 ・2014年3月末に発売されるメタリック色については同じ手法が使えるのかは不明です。
  (メタリック系は特性が異なる可能性もあるので)
 ・この手法は2月の寒い時期に検証していますので、夏になった場合は希釈の割合が多少変わる可能性があります。
 ・メーカーさんの方で塗料の特性や性能を改善していく可能性がありますので、この手法がいずれ使えなくなるかもしれません。

■覚書(2014/03/09追加)
 ・この土日の2日間アクリジョンを上記の薄め方で使用していたのですが、エアブラシの詰まりの頻度が高く、作業中に何度も分解清掃しなければまともに使えないという事態になりました。
 ・清掃後しばらくはまともに使えるのですが、続けて吹いてるとすぐ詰まってしまい、かなりのストレスになりました。
 ・エアブラシのニードルを抜き差しがどうも渋いので、何度も抜き差ししていると、ニードルの表面に細かい粒子がヘドロ状にこびりついてくるのに気が付きました。一度拭きとって再度抜き差ししてみても、同じようにこびりついてきました。
  どうもアクリジョンが通常の洗浄では綺麗になりにくいエアの通り道に少しずつこびりついていたようです。
  (しばらくアクリジョン専用ツールクリーナーだけで洗浄していたのですが、それが原因だったのでしょうか…)
 ・アクリジョンは塗膜の強度が比較的高いことや毒性が低いなど、ラッカー系が苦手なモデラーにとっては理想的な塗料なので、クレオスさんにはエアブラシで詰まりやすい問題点はいずれ解消してもらいたいものです。

 ・つや消しクリアーをトップコート代わりに吹いてみたのですが、塗装表面の色合いがかなり白っぽくなります。
 ・つや消しクリアーを上記の方法で希釈したのですが、ノズルの詰まりが結構顕著に起きました。

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タグ
アクリジョン

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