孤高の御遣い Brave Fencer北郷伝54(中)
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一刀「はあああああああああああ!!!わが白銀の鍼!!その輝きを持って病魔を駆逐せん!!!」

 

華佗「はあああああああああああ!!!わが金色の鍼!!その輝きを持って病魔を一掃せん!!!」

 

一刀&華佗「「合体奥義!!!紗医任倶五度米道おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」

 

ぴしゃごろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!

 

一刀&華佗「病魔・・・・・滅殺・・・・・」

 

この戦で傷ついた三国の兵士達は一刀と華佗の合体奥義により一瞬で癒され元いた部隊に戻っていった

 

華琳「よくやってくれたわ♪一刀♪」

 

雪蓮「ええ♪こっちの被害も大したことないし、大勝利この上ないわ♪」

 

今回の戦は、三国の将達が未だかつて経験したことのないほどの規模だった

 

にも拘らず、味方の戦死者は魏、呉、蜀の軍勢合わせても1万にも達していなかったのだ

 

しかし、軍全体が戦勝ムードに沸き立つ中

 

一刀「・・・・・ああ・・・・・」

 

一人憂鬱そうにしている一刀がいた

 

風「あれれ〜?どうしたんですか〜?お兄さん〜?」

 

稟「そうですよ!今回の戦は一刀殿が最大の功労者なんですよ!もっと胸を張っていいんです!」

 

一刀「・・・・・そう・・・・・だよな・・・・・」

 

風「・・・・・・・・・・」

 

稟「・・・・・・・・・・」

 

風も稟も大戦果のあまり失念していた

 

この北郷一刀という男は、こういったことでどんなに褒めちぎられても嬉しさを感じないことを

 

桂花「・・・・・それはそうと、これからどうしようかしら?」

 

冥琳「そうだな、このまま戦後処理に入ってしまってはもったいなかろう」

 

朱里「そうですね、兵士さん達も体力には余裕がありそうです、物資もあり余っていますし」

 

雛里「いっそこのまま、五胡の領土に攻め入り平定してしまうのも一つの手かもしれません」

 

穏「そうですね〜♪そうすればこの先涼州が異民族の脅威に晒される心配もなくなるかもしれませんし〜♪」

 

翠「本当か♪ならすぐ行こうぜ♪」

 

蒲公英「うん♪涼州の皆が安心して暮らせるようになるなら大歓迎だよ♪」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

冥琳「一刀よ、先ほどのように何か素晴らしい策はないか?」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

冥琳「・・・・・ん?どうしたのだ?一刀」

 

一刀「・・・・・みんな・・・・・もしここで五胡の領土に攻め入るなら、ここから先は皆だけでやってくれ」

 

冥琳「なに!!?」

 

亜莎「ええ!!?どういうことですか!!?一刀様!!?」

 

一刀「俺は、国防になら喜んで協力する、だけど・・・・・侵略行為には手を貸さない」

 

朱里「そんな!これは侵略ではありません!立派な防衛!征伐です!」

 

桂花「そうよ!だいたい戦争を仕掛けて来たのは向うなのよ!ここでやり返さなかったらわたし達は舐められっぱなしになるわ!」

 

冥琳「その通りだ!攻撃は最大の防御ともいう!ここで五胡を叩いておけば「止めてください!!皆さん!!」・・・・・雫?」

 

なんとか一刀を参加させようとする一同を雫が遮る

 

雫「皆さん忘れたんですか!?一刀様は、本来戦そのものを好まれないお方です!」

 

「・・・・・・・・・・」

 

零「そうよ!この戦争だってご主人様は相当迷って指揮官を買って出たんだから!」

 

桂花「だったらなんで黒山賊の時は討伐したのよ!?」

 

零「あの時だってご主人様にとっては相当悩んでの苦渋の決断だったのよ!!」

 

桂花「・・・・・・・・・・・」

 

桃香「・・・・・わたしも、ご主人様の意見に賛成かな」

 

焔耶「桃香様!?」

 

桔梗「何を言われるのです!!?桃香様!!?」

 

桃香「だって、わたし達三国だってこうして仲良くなることが出来たんだし、きっと五胡の人達とも・・・・・」

 

蒲公英「桃香様・・・・・それは無理だよ」

 

桃香「え?」

 

翠「そうだぜ、あたしが言うのもなんだけど、五胡のやつらはこれでもかと言わんばかりに好戦的だ」

 

蒲公英「それに蒲公英達、五胡の言葉が分かんないんだよ」

 

翠「ああ、今まで何回もやつらを捕まえて来たけど、あいつらの言葉はちんぷんかんぷんなんだよな」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

地球人類にはいかんともしがたい言葉の壁、文化の壁が桃香の理想の前に立ちはだかる

 

桃香「・・・・・あそうだ!ご主人様だったら五胡の人達の言っていること分かるんじゃないかな!?」

 

一刀「・・・・・すまない、五胡の言葉は俺の知識に無い言語なんだ・・・・・」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

頼みの綱の一刀でさえどうにもならないことに桃香は落胆する

 

詠「桃香は一刀を神様か何かだと思っているの?一刀にだって出来ない事や知らない事くらい星の数ほどあるんだから・・・・・それになんとか五胡の情報を仕入れようと、ずいぶん前から一刀自身が訓練した斥候を五胡に潜入させていたんだから」

 

桃香「ええ!?それで何か分かったの!?」

 

詠「・・・・・誰一人、帰って来なかったわ・・・・・」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

菖蒲「そうです、そしてあまりにも五胡の情報が入らないために一刀様自身が五胡の領土に行こうとしたことだってあったんですから」

 

桃香「ええええ!!!?」

 

愛紗「まさか!!?行かれたんですか!!?ご主人様!!?」

 

零「行くわけないじゃない!!全力で阻止したに決まっているわ!!」

 

霞「せや!!一国の長が自ら斥候に行くなんて聞いたことも無いで!!」

 

音々音「そうですとも!!月殿なんて一刀が五胡の領土に行くと言い出した時、首を掻っ切って死ぬなんて言い出したんですよ!!」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

その光景が容易に想像できる、五胡の領土に行こうとする一刀、それを必死で止める天角の将達

 

それでも行こうとする一刀を抑えるために月が涙を流しながら短刀を首筋に突き付けるワンシーン

 

そんなことをされれば、この優しい一刀は絶対に行くことを止めるに決まっている

 

華琳「・・・・・諦めなさい、桃香」

 

桃香「・・・・・華琳さん」

 

華琳「詠の言う通りわたし達は神じゃない、万能でないだけに鬼にもならねばならない時があるわ・・・・・もちろん、桃香の言いたいことも分かるわ・・・・・五胡だって人間、自分達の家族を養わないといけないし、自分達の主義や主張もあるでしょうね」

 

桃香「だったら!!「だけどね!!!」・・・・・」

 

華琳「相手の都合、立場、そういったことを考えながら戦えるほど少なくともわたし達は強くはないわ・・・・・桃香だって自分の理想を実現するために今まで多くの兵士を死なせ、敵を殺し、民達を巻き込んできたんでしょ?違う?」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

華琳「なら桃香は、どれだけいるかもわからない五胡の民族に施しを与える気?そんな財源をあなたは持っているの?そしてあるなら、どうして黄巾党に施してあげなかったの?」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

華琳「それにね・・・・・わたしだって幽州北部を荒らしていた烏丸を全滅させたのよ」

 

桃香「ええ!!!?」

 

星「なに!!?あの烏丸をか!!?」

 

白蓮「おいおい!!?烏丸にはわたし達だって相当に梃子摺っていたのにどうやったんだ!!?」

 

稟「華琳様の御命令でわたくしが軍を率いて、彼らを殲滅いたしました」

 

桂花「どうせ白蓮は、現状維持とか相当甘い政策を取っていたんでしょ、あれくらいの蛮賊くらい軽く蹴散らして見せなさいよ」

 

白蓮「・・・・・・・・・・」

 

星「・・・・・・・・・・」

 

自分達もかなり苦戦していた烏丸をあっさり滅ぼした華琳の手腕に敬意を表しながらも、若干苦虫を噛み潰す星と白蓮だった

 

桃香「そんな・・・・・何も滅ぼさなくても・・・・・」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

歴史を知っている一刀からすれば、これは仕方の無い事としか言いようがない

 

烏丸の騎馬民族は、魏の曹操によって滅ぼされたことは歴史や三国志演義を読んでいる人間ならば誰もが知っていることだからだ

 

華琳「自分の主義主張を声高々に掲げて汚い所は投げ出し綺麗な所だけを拾おうなんて手前勝手もいいところなのよ・・・・・敵味方を分けているのは善悪じゃない、お互いの立場が違うだけ・・・・・しかし人は、自分の置かれた立場や状況まで制御することはできない、要はその中で何を成すか、何を成せるかよ」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

華琳「・・・・・とはいえ、わたしも討伐には反対ね」

 

桃香「え!?」

 

冥琳「なぜだ華琳!!?」

 

朱里「そうでしゅ!!ご主人様が居なければ兵隊さん達の士気は上がりません!!」

 

華琳「だから、一刀無しで五胡の未知の領域に足を踏み入れるのは避けるのよ、危険極まりないわ」

 

桂花「だからこそ、この馬鹿を連れて行って士気を上げなければなりません!!」

 

華琳「今回一刀はよくやってくれたわ、十二分におつりがくるほどにね、だからこれ以上一刀が負担を背負う必要はないわ」

 

冥琳「・・・・・・・・・・」

 

朱里「・・・・・・・・・・」

 

桂花「・・・・・・・・・・」

 

雪蓮「ていうか、本音は全部そっちだったりして♪」

 

悠「ここで優しいことを言って一刀の気を引こうってか?流石策士曹操だな♪」

 

桃香「やっぱり、華琳さんもご主人様のことが大好きなんですね♪」

 

華琳「うう、煩いわね!////////」

 

葵「・・・・・まぁ、経緯はどうあれ俺も華琳の意見には賛成かな」

 

翠「ええ!!?母様!!?」

 

蒲公英「叔母様まで何言い出すの!!?」

 

葵「理由としては二つある・・・・・一つは、俺としてはこれ以上涼州が広くなって統治しなきゃいけない領土が増えるのは面倒くさい」

 

翠「・・・・・母様ぁ・・・・・」

 

蒲公英「叔母様・・・・・それ完全に個人的な事・・・・・」

 

葵「もう一つある!最後まで聞け!・・・・・もう一つは、今のままでもこの国は人が統治するには広すぎることだ」

 

聖「そうね・・・・・今の状態でも黄巾党の乱なんて大規模な闘争が起きてしまったんだもの・・・・・これ以上領土が広がったらさらに大きな闘争が起きてしまいそうよ」

 

天和「・・・・・・・・・・」

 

地和「・・・・・・・・・・」

 

人和「・・・・・・・・・・」

 

朱里「しかし華琳さん!葵様!聖様!このまま五胡を放置するなんてできません!」

 

冥琳「その通りだ!!」

 

雫「もう止めてください!!これ以上一刀様に重荷を押しつけるのは!!」

 

冥琳「なっ!!?わたしはそんなつもりは・・・・・」

 

朱里「はわわ!!?雫ちゃん何を言うの!!?」

 

雫「朱里と冥琳さんがそう思っていなくても周りからはそう見える時もあるんです!!」

 

一刀が参加しなければ兵士達の士気は上がらないだろう

 

なんとか一刀を参加させようと躍起になる戦争支持派と一刀を重荷から守ろうとする反対派

 

その時

 

「申し上げます!!」

 

一刀「っ!?なんだ!?」

 

突然一人の兵士が軍議中の天幕に押し掛けてきた

 

「ただいま狼煙台にて緊急報告があり、蜀の越?の国境に新たな五胡の軍勢が出現したとのことです!!」

 

星「なに!!?」

 

紫苑「なんですって!!?」

 

「国境を越えた五胡はそのまま北進!!成都に迫っております!!」

 

杏奈「なんてこと・・・・・」

 

柊「まさか!?いままでの五胡は囮でこっちが本隊だったの!?」

 

雛罌粟「してやられたわ!」

 

一刀「くっ!暢気に征伐なんてしていられないな!」

 

雛里「すみません、五胡は蜀のどの辺りまで進行していますか?」

 

「はっ!越?の南であります!」

 

雛里「まだそれほど進軍されてはいませんね、では漢嘉へ先回りしそこで迎え撃ちましょう」

 

朱里「そうですね、上手くいけば成都を戦場にせずに済みます」

 

一刀「よし!!全軍騎乗!!!急いで蜀に向かうぞ!!!」

 

「「「「「了解!!!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白蓮「よし!!五胡はまだ来ていないな!!」

 

鈴々「にゃ〜〜〜〜!!間に合ったのだ〜〜〜〜〜〜!!」

 

涼州からここまで全速力で走り抜き、なんとか五胡より先に成都の東の漢嘉に辿り着きほっとする三国の将達

 

しかし、ここまでの行軍で着いてこられたのはごく一部

 

しかも、涼州から全力でかけてきたため兵士達の体力は殆ど尽きかけていた

 

そんな時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

 

南から聞こえてくる地響き、そして巻き上がる砂塵

 

一刀「くっ!来たか!」

 

朱里「ええええ!!?予想より凄く早いです!!」

 

桂花「ちょっと!!?こっちはまだ全軍到着していないのよ!!」

 

穏「それに兵士さん達も疲れきっていて役に立ちませんよ〜〜〜!」

 

雛里「仕方ありません、ここは一旦成都に戻って籠城を・・・・・」

 

秋蘭「・・・・・そんな暇は無さそうだぞ、今成都に引き返したところで追撃されるのがおちだ」

 

亜莎「しかし!わたし達がここにいたところで全滅が関の山です!」

 

そうしている間にも地響きと砂塵は迫ってくる

 

一刀「っ!!もう間に合わない!!・・・・・純夏!!行けるか!!?」

 

純夏「っ!!・・・・・ええ!!大丈夫よ!!一刀!!」

 

月「え!?ご主人様!?純夏さん!?何をするんですか!?」

 

一刀は忠久を抜き純夏と共に五胡の兵団の前に立ちはだかった

 

一刀「・・・・・それじゃあ・・・・・行くぞ!!純夏!!」

 

純夏「ええ!!一刀!!」

 

ガキン!

 

一刀と純夏は忠久と紅蓮槍を交差させる

 

一刀&純夏「「はあああああああああああああああああああああああああ!!!!!」」

 

ゴワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

紅蓮槍の先からもの凄い勢いで焔が発つ

 

一刀「我が氣よ!!槍先に眠る灼熱の鳳を呼び覚ませ!!」

 

純夏「我が槍先に眠る灼熱の鳳よ!!彼の氣の呼びかけに応えよ!!」

 

ブワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

まるで超小型の太陽でも目の前にあるかのような炎の塊に一同は驚きを隠せなかった

 

そして、目視で五胡の兵団を確認した一刀と純夏

 

一刀&純夏「「合体奥義!!!大凰紅蓮翔波!!!!」」

 

ゴウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

「「「「「「GUOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」」」」」」

 

その超小型の太陽から生まれ出でる鳳凰

 

以前賊に使った合体奥義とは比較にならないほどの巨大な鳳凰が五胡目掛けて羽ばたく

 

舞い落ちる炎の羽もが五胡兵達に襲い掛かり平野は瞬く間に火の海と化していく

 

立ち上る灼熱の焔に五胡兵達はあっという間に火達磨になっていった

 

時雨「・・・・・これが、旦那様と純夏様の合体奥義・・・・・」

 

朱里「赤壁なんて目じゃありません・・・・・」

 

詠「ええ・・・・・辺りに燃えるものなんてほとんど無いのに、これほどの火力が出せるなんて・・・・・」

 

先方の五胡兵達にとっては不運だったとしか言いようがない

 

この合体奥義で先頭の3万近い五胡兵達が燃え盛り、後方の兵士達の足が止まってしまう

 

一刀「よし!!これでいくらか時間が稼げるぞ!!」

 

純夏「今の内に陣を構築しなさい!!」

 

「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」

 

純夏「何やってるの!!!?こんなのはただの時間稼ぎよ!!!敵は待ってはくれないわよ!!!」

 

「「「「「お、おう!!!!」」」」」

 

一刀と純夏の合体奥義の威力に呆けていた魏・呉・蜀の兵士達は純夏の激昂によって正気を取り戻し、急いで陣を築いていった

 

そして、純夏の言う通りこれは時間稼ぎにしかならない

 

目の前で仲間が一気に火達磨になったというのに後方の五胡は燃え盛る火炎を迂回し三国の陣営に迫る

 

一刀「くっ、怖気ないか」

 

純夏「嘘でしょ、仲間が火あぶりになっているのに、どうしてこうも躊躇いなく突撃してくるのよ」

 

一刀「よし!!各将は散開!!それぞれ五胡を迎撃してくれ!!」

 

「おう!!!!!」

 

その言葉の通り各将達は戦場に散らばっていく

 

先ほどの純夏との奥義で行く道が塞がれている五胡

 

左右からしか来ないとわかっていればそれほど怖くもない

 

将達の連携により五胡は瞬く間に倒されていくが

 

「「「「「UOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!」」」」」

 

なんと、中央の炎の海を突っ切りいっぺんに二十体の巨人が現れた

 

純夏「そんな!!?あの火の海を越えてくるなんて!!?」

 

悠「一体だけでもやっかいなのにこれだけ居るのか!!!?」

 

一刀「っ!!??恋!!凪!!嵐!!葵さん!!」

 

冥琳「駄目だ!!あの四人は他の五胡を相手にしている!!こちらには手が回らん!!」

 

一刀「なら・・・・・行くぞ!!亜莎!!」

 

亜莎「はい!!一刀様!!」

 

一刀「はああああああああ・・・・・」

 

一刀は、亜莎の長い袖へと氣を送る

 

すると亜莎の長袖にみるみる淡い光が満ちていく

 

一刀「準備はいいか?亜莎」

 

亜莎「はい!いつでも!」

 

そして

 

一刀「はぁっ!!!」

 

金剛刀に亜莎を乗せそのまま上空へと放り投げる一刀

 

亜莎「行きます!!!」

 

その掛け声と共に、亜莎の長袖からあらゆる武器が飛び出す

 

手裏剣、鎖玉、手之内、十手、目潰し、契木、空中に舞い上がった亜莎は巨人達の影に氣のこもった暗器を突き立てていった

 

バサッ!!

 

そして、お姫様抱っこで一刀は亜莎を受けとめる

 

一刀&亜莎「「合体奥義!!!!不知火影繍!!!!」」

 

「「「「GOGA・・・・・GUGIAAAAAaaaaa・・・・・」」

 

巨人達はまるで金縛りにあったかのように身じろぎする

 

一刀「今だ!!!畳み掛けろ!!!」

 

亜莎「一刀様とわたくしの合体奥義でやつらの動きを封じました!!!今が好機です!!!」」

 

「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」」」」」

 

一刀と亜莎の合体奥義によって動きを封じられた巨人達に三国の兵士達が襲いかかり袋叩きにしていった

 

一刀「よし!やったぞ亜莎!」

 

亜莎「あ・・・・・はい♪一刀様ぁ♪・・・・・はううううううううううううう???/////////」

 

お姫様抱っこされている亜莎はコタツで丸くなった猫そのもので、あまりに幸せそうだった

 

穏「ああ〜〜〜〜ん♪亜莎ちゃん羨ましいです〜〜〜♪//////////」

 

凪「いいな〜〜、亜莎さん////////」

 

小蓮「一刀〜〜♪シャオも抱っこして〜〜〜♪」

 

桃香「ご主人様♪わたしもわたしも〜〜〜♪」

 

一刀「ちょっと!!?みんな!!?///////」

 

そんなあまりに幸せそうな亜莎の姿に一部の者は一刀に駆け寄り自分もしてくれと頼み込む

 

しかし

 

徐栄「ちょっとみなさん!!?イチャついている場合ではありませんよ!!」

 

張済「そうです!!物見から報告です!!南西から五胡襲来!!その数5万!!」

 

一刀「・・・・・これは分散していたら拙い事になるぞ」

 

雫「はい、圧倒的に兵数が足りません」

 

零「ここは防御に専念するべきですね」

 

一刀「っ!!・・・・・いくぞ!!思春!!」

 

思春「指図するな!!」

 

一刀は忠久を左の逆手で装備する

 

そして、雲で陰ってきたのか、辺りが薄暗くなっていく

 

チリ〜〜〜〜ン   チリ〜〜〜〜〜ン

 

その中に思春の鈴音が鳴り響き

 

思春「黄泉路の鈴の音聞こうるば・・・・・」

 

一刀「すでにそこに影は無し・・・・・」

 

そして、辺りが一番暗くなったその時、誰もが一刀と思春の姿を見失った

 

ズババババババババババババババ!!!

 

ドサドサドサドサドサドサドサドサ

 

次の瞬間、太刀音と共に五胡兵達は次々と急所から血を噴出し倒れていった

 

一刀&思春「「合体奥義、無影朧闇閃・・・・・」」

 

倒れた五胡兵の後ろに一刀と思春が現れる

 

チリ〜〜〜〜〜ン    チリ〜〜〜〜〜〜ン・・・・・

 

そして、辺りには鈴の音のみが残っていた

 

悠「うひょ〜〜〜〜、今いったい何をしたんだ?あたしも一刀と思春の動きがみえなかったぜ」

 

一刀「今のは俺が思春に氣を送ることによって、縮地法闇歩を同時に発動できるようにしたんだ」

 

思春「滑るように相手の死角を突くことによってより効率良く、かつ必要最低限の動きで斬っていくことを可能にした究極の暗殺殺法だ」

 

一刀と思春の奥義により、突出してきた五胡兵は全滅・・・・・・・・・・・・・・したかに見えたが

 

「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

 

またさらなる増援が現れる

 

一刀「けっこうな数が居るな・・・・・行くぞ!!明命!!」

 

明命「はい!!一刀様!!」

 

一刀の呼び出しを受けすぐさま一刀の隣に現れる明命

 

一刀&明命「「臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前!!」」

 

九字護身法の呪文を手の形を変えながら唱え集中する一刀と明命は全身に氣を纏う

 

すると、辺りに一刀と明命の分身体が続々と現れる

 

一刀&明命「「合体奥義!!!!比叡神奈!!!!」」

 

一刀分身体&明命分身体「「「「はあああああああああああああああああああああああああ!!!!!」」」」

 

その、三国の将一人分の部隊の人数と変わらない数の一刀&明命が五胡兵達に襲い掛かる

 

「「「「「GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」」」」」

 

五胡兵達はまるでクローン兵団に襲われるようなかつてない事態に戸惑い次々と討ち取られていく

 

それでも何とか五胡も反撃をするが、攻撃を受けた一刀と明命の分身体は血飛沫を上げることなく消えるだけだった

 

時雨「だだだだだ旦那様と明命様があんなに沢山!!!?」

 

桃香「きゃ〜〜〜〜♪ご主人様と明命ちゃんがいっぱ〜〜〜〜い♪」

 

悠「うお!!?すっげ〜〜〜な♪一人でいいから欲しいぜ♪」

 

そして、目に見える全ての五胡兵は一刀と明命の分身体によって倒され、その分身体も消えていった

 

桔梗「ほほぉ〜〜う、これまた面白い奥義じゃのう」

 

明命「はい、この奥義も思春殿と同じで、一刀様がわたくしに氣を送る事によって、わたくしも分歩を発動することが出来るようにしていただいているんです」

 

焔耶「でも、あれだけの人数だと氣の消費量も激しいんじゃないのか?」

 

一刀「各分身体に僅かに氣を残すことによって攻撃する瞬間だけ実態化するから、それほど氣を使うわけでもないぞ」

 

「「「「「BUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」」」」」

 

奥義の説明をしている最中にも拘らず、新たな巨人達が現れる

 

葵「おいおい、今度は相当な重装備な奴が来たな」

 

凪「はい、あれでは急所を狙うことはできません」

 

今現れた巨人達は全身を防具でガチガチに固めていた

 

一刀「あれは・・・・・行くぞ!!冥琳!!」

 

冥琳「心得た!!一刀!!」

 

時雨「今度は冥琳様!!?」

 

桃香「わぁ〜〜〜〜♪ご主人様と冥琳さんの合体奥義ってどんなだろう♪」

 

一刀「はああああああああああああああああああああああ」

 

一刀の氣が冥琳の鞭、白虎九尾に注がれ鞭の付け根から先に掛けて白い光に包まれる

 

冥琳「よし・・・・・はっ!!」

 

シュビビビ!!!

 

ドサドサドサドサ

 

冥琳が鞭を振るうと、巨人達は重装備ごと両断されていった

 

まるでビームウィップのようである

 

一刀&冥琳「「合体奥義、百花梅閃」」

 

白蓮「な、何だ今のは!!?あの鉄の塊がところてんの様に切れたぞ!!?」

 

一刀「俺の氣で冥琳の白虎九尾の切れ味を極限まで上げるものだ・・・・・持続時間が極端に短いのが難点だがな」

 

華淋「なら一刀が冥琳の鞭を使えばいいじゃない」

 

一刀「俺は鞭なんて扱ったことはない、ちゃんと扱う技術がないと自分の体が両断されてしまうって」

 

華淋「・・・・・ふむ」

 

冥琳「地味なように見えるが、これはどんな分厚い壁だろうが簡単に切り裂くことができるぞ♪」

 

一刀「ああ、この奥義は単体相手ではどの奥義よりも最強に近いぞ」

 

張済「兄上!!西より五胡の兵団接近!!」

 

一刀「まだいるのか・・・・・行くぞ!!穏!!」

 

穏「はいは〜〜〜い♪」

 

一刀&穏「「はあああああああああああああああああああああああ!!!!」」

 

一刀の氣が穏の九節根に注がれ、九節根が巨大化していく

 

穏「はいやーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

その巨大化した九節根を五胡に投げつけた

 

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!

 

「GOGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」

 

巨大化した九節根は穏の掛け声と同時に走り出し、五胡兵達を散々に蹴散らした後、穏の手に戻っていった

 

一刀&穏「「合体奥義!!!!蛇列猛角刹!!!!」」

 

穏「やった〜〜〜♪♪♪やりました〜〜〜♪♪♪わたくしと一刀さんの合体奥義の勝利です〜〜〜♪♪♪////////////」

 

喜びを爆発させる穏はその勢いのまま一刀に抱きつく

 

一刀「おおい穏!!」

 

避けるとかえって危ないので穏を抱き止める一刀

 

しかし、その体勢が何故かお姫様だっこの状態となる

 

穏「んふふふふう〜〜〜〜〜〜??穏は幸せ者です〜〜〜〜??//////////」

 

一刀の腕の中で幸せを噛み締める穏

 

冥琳「こら穏、ここは戦場だぞ、一刀に甘えるのは終わった後にしろ」

 

穏「ああん!!冥琳様の鬼〜〜〜〜!!悪魔〜〜〜〜!!人でなし〜〜〜〜!!」

 

せっかく一刀と甘えるチャンスだったのに邪魔されてぶーたれる穏だったが、冥琳は穏の首根っこ掴み無理やり離れさせる

 

徐栄「隊長!!今度は南から五胡がやってきています!!」

 

一刀「ここは・・・・・行くぞ!!蓮華!!」

 

蓮華「ええ!!一刀!!」

 

南海覇王ではなく、真桜に作ってもらった試作品忠久を持つ蓮華

 

抜き放たれた蓮華の剣は、一刀の忠久と同じような刀身だが、違うのは、柄が一刀の忠久のように紐と鮫皮で拵えてあるものではなく、南海覇王と同じようなものであるところだ

 

一刀&蓮華「「はああああああああああああああああああああああああ!!!!」」

 

一刀は左手に忠久を持ち、雪蓮と背中合わせになり右手に試作忠久を装備した蓮華の右腕とを交差させる

 

一刀&蓮華「「はああああああああああああああああああああああああ!!!!!」」

 

シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!

 

気合と共に一刀の氣が蓮華の試作忠久にも注がれ青白い光が灯っていく

 

そして、交差させた腕を解いた二人は一旦距離を置き、自分達の武器をそのまま大地に突き立てる

 

忠久と試作忠久を突き立てた所からまるで魔法陣のような模様が表れ、一刀のそれと蓮華のそれが綺麗に交わっていく

 

一刀「はあああああああああ!!!我!!天の守護を持ちて孫呉の大地を守らん!!」

 

蓮華「はあああああああああ!!!我!!天の寵愛を得りて孫呉の敵を打ち滅ぼさん!!」

 

シュゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

 

その魔法陣は輝かしい光を放ち、五胡兵達を飲み込んでいく

 

一刀&蓮華「「合体奥義!!!!孫功龍驤陣!!!!」」

 

シュバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」

 

その場から飛び上がった一刀と蓮華は、忠久と試作忠久を五胡兵達に向け、切っ先から氣の波を五胡兵に浴びせていった

 

スタタッ!!

 

そして、二人はほぼ同時に着地した

 

一刀「助かった、蓮華」

 

蓮華「いいえ、一刀の力になれて嬉しいわ♪・・・・それに・・・・・・・・・・」

 

一刀「?・・・・・それに?」

 

蓮華「一刀と同じ剣を持って、戦場に立てたことを誇りに思うわ♪/////////」

 

一刀「・・・・・そっか」

 

小蓮「ちょっと〜〜!なに戦場でイチャイチャしてるのよ〜〜!」

 

一刀「え!?」

 

蓮華「小蓮!!わたし達は別にイチャイチャなんて!!//////////」

 

小蓮「もうあったまきた!!見せるよ一刀!!シャオ達の合体奥義を!!」

 

一刀「ああ!!行くぞ!!シャオ!!」

 

小蓮「よ〜〜〜し♪一刀とシャオの究極奥義行っちゃうよ〜〜〜♪」

 

そして、二人は五胡に向かい小蓮を先頭に縦一列に並ぶ

 

一刀&小蓮「「はああああああああああああああああああああああ!!!!」」

 

一刀が氣を小蓮の月下美人に注ぎ込み小蓮がプラフープのように腰で回転させる

 

その直径は見る見る広がっていき、一刀と小蓮はそのまま五胡兵の群れに突っ込む

 

「GOHUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」

 

その重圧を抑えきれず、五胡兵達は薙ぎ倒されていった

 

一刀&小蓮「「合体奥義!!!!水無月証帝倫!!!!」」

 

一刀「助かったよ、シャオ」

 

小蓮「あったりまえじゃん♪一刀はシャオのお婿さんなんだよ♪夫を助けるのは妻の務めだもん♪」

 

張済「報告!!!巨人多数接近!!!」

 

小蓮「あ〜〜〜んもうっ!!シャオもこれから一刀とイチャつこうと思ったのに!!」

 

嵐「こやつらは我らに任せろ!!」

 

恋「んっ!!」

 

葵「木偶の坊が何体集まったって負ける気がしないぜ!!」

 

凪「はい!!皆さんは下がってください!!」

 

この中で唯一この巨人達と一対一で戦える将達が前へと出る

 

ガキンッ!!   ドガッ!!  バシンッ!!  ガキンッ!!

 

嵐「ぬっ!!?」

 

恋「んっ!!?」

 

凪「なにっ!!?」

 

葵「おおっ!!?ちびっと手強いか?」

 

しかし、今目の前にしている巨人達の装備は今までのそれとは違った

 

左腕に分厚い盾が装備されており、これで4人の将達の攻撃を受けきっていく

 

一刀「っ!?ここは・・・・・行くぞ!!祭!!援護だ!!」

 

祭「承った!!一刀!!」

 

一刀「はああああああああああああああああああああああああ」

 

祭の矢筒に一刀の氣が込められ眩き光が宿る

 

一刀「俺達の弓に!!!」

 

祭「貫けぬ物など無い!!!」

 

シュビビビビビビビビビビ!!!!

 

そして、祭の多弦双弓から光の筋が次々と五胡に向けて発射されていく

 

巨人達はその光の矢を装備している盾で防ぐが

 

「GOHUA!!!?GUGAAA!!!?GYAHUAAA!!!?」

 

その矢は次々と巨人の盾を貫通し、急所を狙い撃ちにしていく

 

一刀&祭「「合体奥義!!!!元弓海鷹殺!!!!」」

 

巨人達は打ち抜かれた所から血を噴き出しながら次々と倒れていった

 

凪「あの・・・・・祭様・・・・・これはもう援護では無いかと・・・・・」

 

葵「ああ、殆ど必殺だぞ・・・・・」

 

嵐「おいおい!!我々の分を残してくれてもいいだろう!!」

 

恋「(コク)・・・・・」

 

祭「いや〜〜〜〜♪すまんすまん♪ワシと一刀の合体奥義の初のお披露目じゃったからのう♪つい力が入ってしまったわい♪」

 

不満満々の4人に祭は茶化すような態度で接する

 

しかし

 

一刀「ごめんな・・・・・どの奥義も加減が難しくてな・・・・・」

 

それに対して暗い顔で謝る一刀に対し

 

凪「いいえ!!隊長が謝ることではありません!!」

 

嵐「そうだ!!お前のせいではない!!」

 

恋「(コクコクコクコク!!)ご主人様悪くない!」

 

葵「一刀が謝ることじゃないって♪」

 

祭「・・・・・お主らも一刀にだけは甘いのう」

 

分かっていた事とはいえ、自分との態度の落差に祭は膨れっ面になる

 

桂花「華琳様!!また五胡の大兵団が接近してきます!!」

 

華琳「くっ!なんて数なの!?こんな兵力を維持する財力を五胡は持っているというの!?」

 

一刀「華琳!!行けるか!!?」

 

華琳「ええ!!わたしと一刀の前に平伏しなさい!!」

 

華琳の大鎌絶に一刀の氣が注入されその死神の鎌のような武器には不似合いな淡い光が曲がった刃に宿る

 

華琳「一刀!!!絶対に離れないでよ!!!」

 

一刀「離してやらない!!!」

 

一刀は華琳をお姫様抱っこしそのまま五胡兵に突っ込む

 

一刀&華琳「「はあああああああああああああああああああああああああ!!!!」」

 

一刀の氣と華琳の絶による斬撃の渦が発生

 

ズバババババババババババババババババババ!!!!!

 

「GUGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

 

その斬撃は渦を巻き、次々と五胡兵達を切刻み、薙ぎ倒していく

 

そして、技の勢いが衰えたところで急ブレーキを掛けた一刀は、華琳を抱っこしたまま蔦歩で元の位置まで着地する

 

一刀&華琳「「合体奥義!!!!覇王断罪吹雪!!!!」」

 

かっこよく技名を豪語し一刀は華琳を下ろした

 

一刀「助かったよ、華琳」

 

華琳「ふん♪当たり前よ♪このわたしを誰だと思っているの♪//////////」

 

ふんぞり返っているも、頬を赤く染め嬉しそうにしている華琳が居たが

 

「UOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!」

 

華琳「もうっ!!この私の向上が聞けないだなんて、躾が成っていないわね!!」

 

一刀「行くぞ!!零!!」

 

零「はい!!ご主人様!!」

 

一刀「はあああああああああああああああああああああ!!!!」

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

 

氣で掌の空気を圧縮し辺りの気圧が高まり風が吹き荒ぶ

 

一刀「受け取れ!!!零!!!」

 

一刀はその圧縮した空気の塊を零に投げ渡す

 

零「ご主人様の御意志のままに!!!」

 

零は、面妖な舞を披露しながらその空気の塊を鉄扇黒翼乱舞で受け取った

 

零「はああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

面妖な舞から一変、激しい舞へと変わり黒翼乱舞を一閃すると

 

ゴウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

巨大な竜巻が発生しそれが五胡兵達を舞い上がらせ地面に叩きつけていく

 

一刀&零「「合体奥義!!!神風回懺翼!!!!」」

 

最後に残ったのは地面に叩きつけられ、悶え苦しむ五胡兵達の無残な姿だった

 

零「ふははははははははは♪♪♪ご主人様とわたしにたてつこうなんて無量大数年早いのよ♪♪♪」

 

この時代にそこまでの数値の桁があったかどうか知らないが、まあいいとしよう

 

一刀「まだまだ行くぞ!!風!!」

 

風「御意です〜〜♪」

 

その軽〜〜いお返事と共に、風は頭の上に載せてある宝ャを地面に置く

 

稟「え!!?風!!?」

 

朱里「はわわ!!?どうして風さんが!!?」

 

雛里「あわわ、何をするんでしゅか?」

 

詠「ちょっと風!!?あんたに何が出来るのよ!!?」

 

桂花「そうよ!!危ないわよ!!」

 

風「まったく、これから正室の風が旦那様と一緒に戦場を駆け巡ろうとしている時に野暮な奴らだぜ〜」

 

桂花「それどういうことよ!!?」

 

風「ではでは〜♪行きますよ〜♪お兄さん〜♪」

 

桂花「無視しないでよ!!?」

 

一刀「はあああああああああああああああああ!!!」

 

気合一声で地面に置いた宝ャに氣を注入する一刀

 

グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

 

すると、宝ャはみるみる巨大化していき五胡の巨人の三倍は大きくなる

 

風「風とお兄さんの合体奥義、超弩級大和型宝ャマークU、発進です〜」

 

巨大化した宝ャの頭の上では風が一刀の膝の上に居座り号令を出す

 

鈴々「おお〜〜〜〜♪かっくいいのだ〜〜〜〜♪」(キラキラキラキラ)

 

季衣「兄ちゃ〜〜ん♪風ちゃ〜〜ん♪僕も乗せて〜〜〜♪」(キラキラキラキラ)

 

真桜「あかん・・・・・ウチの職人魂があれを解体しろ言うとる♪」(キラキラキラキラ)

 

いきなり出現した巨大ロボに一部の者達は瞳を輝かせている

 

宝ャ「よっしゃ〜〜〜〜!!!まったく出番が無かった分だけ暴れてやるぜ!!!」

 

こらこら!!こっちもすまなかったと思ってはいるが、作者に対して苦情を言っていいのは読者様だけだ!!

 

宝ャ「やっかましい!!!こんな幼稚な文章しか書けないてめーが言えたことか!!!?」

 

・・・・・・・・・・それは否定しないが・・・・・

 

風「ではでは宝ャ〜、そんな幼稚な文章しか書けない無能な作者さんの代わりに目の前の五胡さん達に八つ当たりしちゃってください〜」

 

宝ャ「おうさ!!!五胡のくそったれ野郎どもに俺の怒りをぶつけてやるぜ!!!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(´・ω・`)しょぼ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

 

宝ャ「やっほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い♪♪♪」

 

ドカドカドカドカドカ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!

 

「GOGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

そして、巨大化した宝ャは歓喜の雄叫びと共に地面を滑るように移動しながら次々と五胡達を蹴散らしていく

 

しかし

 

ガンッ!!

 

宝ャ「あいたっ!!?」

 

負けじと巨人達もそこら辺にある岩や己の武器を宝ャに投げ付けてくる

 

ガンッ!!ゴンッ!!ドゴンッ!!

 

宝ャ「いでっ!!あだっ!!おごっ!!てめーら痛ってーじゃねーか!!!まあ出番が増えるからいいんだけどな♪♪」

 

風「むぅ〜〜〜〜、温和な風も流石に今のはイラッと来たのです〜・・・・・宝ャ、本領発揮しちゃってくださ〜〜〜い」

 

宝ャ「よっしゃ〜〜〜〜〜!!!!や〜〜〜〜ってやるぜ〜〜〜〜!!!!」

 

キュイイイイイイイイイイイイイン

 

頭の上の風が五胡に向かってビシッ!!と指を突き付けると、宝ャの目に辺りの光の粒子が集まっていく

 

そして

 

宝ャ「めがっさビィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム♪♪♪」

 

ビバ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

 

次の瞬間、宝ャの目から怪光線が発射されて次々と巨人および五胡兵達を蒸発させていった

 

朱里&雛里&稟&詠&桂花「・・・・・・・・・・」(ぽっか〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん)

 

この5人の軍師達は開いた口が塞がらなかった

 

鈴々&季衣&真桜「「「・・・・・・・・・・」」」(キラキラキラキラキラキラキラキラ)

 

君達の瞳はダイヤモンド

 

宝ャ「わ〜〜〜っはっはっはっはっは♪♪♪♪ど〜〜〜だ♪♪♪♪これが俺様の実力よ♪♪♪♪」

 

エラそうに背を仰け反らせた宝ャの笑い声が戦場全体に響き渡る

 

 

風「あ、時間切れなのです〜〜」

 

宝ャ「なに!!!?」

 

風のその言葉と同時に宝ャはみるみる縮んでいく

 

宝ャ「おいちょっと待て兄貴!!!もっと気合入れろ!!!いくらなんでももうちっと出番欲しいぞ!!!」

 

一刀「すまん、これ以上は無理だ・・・・・」

 

宝ャ「そこを何とかしろって!!・・・・・ああ・・・・・ああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」

 

こうして元の大きさに戻った宝ャは、再び風の頭の上にちょこんとのっかったのだった

 

稟「ちょっと風!!!これはどういうことなんですか!!!?」

 

朱里「そうです!!!説明して下しゃい!!!」

 

雛里「あわわ!ずるいでしゅ!」

 

詠「そうよ!!!あんた前に言っていたじゃない!!!こういう時の軍師はお呼びじゃないって!!!」

 

風「まったく何を言ってやがるのですか〜?正室の風がお兄さんとの合体奥義なんて言う美味しいものを見逃すはずがないじゃないですか〜♪基本中の基本ですよ〜♪」

 

朱里「はわわ・・・・・」

 

雛里「あわわ・・・・・」

 

稟「謀られました・・・・・」

 

詠「くっ・・・・・」

 

桂花「・・・・・・・・・・」(じ〜〜〜〜〜〜〜〜)

 

風「?・・・・・んふふふ〜〜〜♪桂花ちゃん羨ましそうですね〜〜〜♪」

 

桂花「なあ!!?べべ別に羨ましくなんか全然ないんだから!!」

 

風「おやおや残念です〜〜、せっかく桂花ちゃん用の合体奥義も作っていたのに〜〜」

 

桂花「ほ!!本当に!!!?」

 

風「ほら〜〜♪やっぱり羨ましいんじゃないですか〜〜〜♪」

 

桂花「あっ!!?・・・・・〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!/////////////」

 

まんまとしてやられた桂花は顔を真っ赤にしていた

 

鈴々「風!!それ鈴々にちょうだい!!」

 

季衣「ずるいぞちびっこ!!それは僕んだい!!」

 

真桜「風はん!!ウチに譲って〜な〜〜!!」

 

風「・・・・・あげませんよ〜〜、宝ャは風のものです〜〜」

 

そんなギャグシーンが蔓延している中で

 

「GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

 

風「む〜〜〜〜、宝ャのあの攻撃を受けても怖じ気ませんか〜〜、なかなかにタフネスな奴らだぜ〜〜」

 

あんな見たことも聞いたこともない攻撃を受ければ、誰だって浮き足立ちそうだが、五胡兵はひたすらに突っ込んでくる

 

一刀「行くぞ!!春蘭!!」

 

春蘭「おう!!一刀!!」

 

一刀は、左手で忠久を抜き春蘭は右手に七星餓狼を構えお互いに左右対称に示現流蜻蛉の構えを取り五胡と向かい合う

 

一刀&春蘭「「はあああああああああああああああああああ!!!!」」

 

春蘭の七星餓狼に紅い闘気が宿り、一刀の忠久に青白い氣が込められる

 

春蘭「どおりゃあああああああああああ!!!!」

 

一刀「はああああああああああああああ!!!!」

 

二人は体を回転させそのまま渦を巻きながら五胡に突進していく

 

その渦は、徐々に重なっていき二つの色が混ざり合い一つの紫色の巨大な渦が巻き起こる

 

シャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!

 

「GOHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

 

その紫色の渦は次々と五胡兵を薙ぎ倒していく

 

春蘭「決めるぞ!!一刀!!」

 

一刀「おうっ!!」

 

体の回転を止め空高く跳び上がった二人の剣には先ほどの紫色の氣が纏われていた

 

一刀&春蘭「「合体奥義!!!!電光示現十字!!!!」」

 

図車嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼餡!!!!!

 

「GYAHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」

 

最後に空中からの二人の紫色の巨大な十字の氣の斬撃が五胡兵に叩き付けられ地面には巨大な十字の斬撃痕が残ったのだった

 

春蘭「は〜〜〜っはっはっはっはっは♪♪♪ど〜〜〜だ恐れ入ったか五胡共♪♪これがわたしと一刀の力だ♪♪♪」

 

ドドドドドドドドドド!!!

 

徐栄「報告!!南西から五胡の騎馬隊出現!!」

 

春蘭「何ぃ!!!?」

 

穏「む〜〜〜、あんまり一刀さんに負担を掛けてもいけませんから、ここはわたし達で何とかしちゃいましょ〜」

 

亜莎「はい!弓隊!!敵を迎撃して下さい!!」

 

「「「「「おう!!!!」」」」」

 

シュバババババババ!!!

 

三国の兵士達は突撃してくる騎馬隊に対して一斉射撃を敢行する

 

しかし、その矢の雨を悉くかわし五胡の騎馬隊は突っ込んでくる

 

白蓮「おおい!!?かなり熟練した騎手だな!!?」

 

翠「ああ、あの矢の雨を掻い潜れるなんて、涼州の精鋭でもなかなか居ないぜ」

 

一刀「このままじゃ本陣に突撃されるな・・・・・行くぞ!!秋蘭!!」

 

秋蘭「参ろう!!一刀!!」

 

一刀「はああああああああああああああ」

 

一刀の氣が秋蘭の矢筒に集中し矢に淡い光が灯る

 

秋蘭「万矢万殺!!我らが弓の前に屍を晒せ!!」

 

そして、餓狼爪から無数の光の矢が発射される

 

この光の矢も五胡の騎馬隊はかわそうとするが

 

ドドドドドドドドドドドドド!!!!

 

五胡兵「GOHA!!!GAAAA!!!GAHU!!!」

 

矢はまるでホ―ミングミサイルのように騎馬隊を追尾し一人残らず馬から叩き落としていった

 

一刀&秋蘭「「合体奥義!!!!神鷹濠燐殺!!!!」」

 

一刀「ふぅ〜〜〜〜、ありがとうな秋蘭」

 

秋蘭「なに、これくらいどうということはない♪////////」

 

「「「「「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」」」」」

 

またまた現れる巨人の群れ

 

季衣「兄ちゃん兄ちゃん!!ボク達も戦う!!」

 

流琉「はい!!あんな大きいだけの人達に負けません!!」

 

一刀「よし行くぞ!!季衣!!流琉!!」

 

季衣「うん!!兄ちゃん!!」

 

流琉「はい!!兄様!!」

 

この二人の小さな巨人が一刀に殺気を放つ巨人達の前に立ち塞がる

 

一刀「はあああああああああああああ!!!」

 

季衣の岩打武反魔と流琉の伝磁葉々に氣を注ぐ一刀

 

季衣「ガンガンいっちゃうからね〜〜〜〜!!!」

 

流琉「兄様に刃を向けるなんて許しません!!!」

 

一刀&季衣&流琉「「「合体奥義!!!!無双睦月?!!!!」」」」」

 

頭我嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼餡!!!!!努冴御御御御御御御御御御御恩!!!!!

 

一刀の氣によって巨大化した岩打武反魔&伝磁葉々が次々と巨人達をぺしゃんこにしていった

 

一刀「ふぅ〜〜〜〜〜〜・・・・・助かったよ、季衣、流琉」

 

なでなでなでなで

 

季衣「うん・・・・・えへへへへへ♪♪♪////////////」

 

流琉「はにゅう〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪(兄様ぁ♪大好きですぅ♪)////////////」

 

この小さな巨人達も一刀の前では子猫であった

 

張済「報告!!!西より五胡の大兵団出現!!!その数10万!!!」

 

柊「うそっ!!!?」

 

雛罌粟「いったいどこから湧いてくるの〜〜〜!!!?」

 

一刀「・・・・・上手く行くか分からないが・・・・・行くぞ!!凪!!」

 

凪「え!?は、はいっ!!隊長!!」

 

一刀&凪「「・・・・・・・・・・」」

 

グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

背中合わせに立つ一刀と凪は、立ったまま瞑想するかのように目を瞑り心を無にしていく

 

柊「うううう・・・・・凄すぎる、一様、凪先輩・・・・・」

 

雛罌粟「うん・・・・・異常と言っていいくらいの氣の集中だよ・・・・・」

 

内功により混ざり合った二人の氣は、倍々の質へ移行していく

 

もともと二人とも氣の使い手同士

 

しかも凪の気力は一刀にはまだ及ばないものの、それでもこの大陸でも確実に上位に食い込む

 

よってその氣の質は、他のどの合体奥義よりも上を行っている

 

本来これほどの氣の質は回天丹田のそれと変わらなく、これだけで寿命が縮まってしまうが、凪が一刀の負担を和らげる役割も担っているので一刀も遠慮なく氣をフル活用できるのだ

 

一刀&凪「「・・・・・・・・・・合体奥義・・・・・」」

 

そして、その氣はみるみる収束していき

 

一刀&凪「「龍虎扶桑砕!!!!!」」

 

ズドンッッッッッッッッ!!!!!

 

そして、かっと目を見開いた一刀が雷針砲を、凪が地泉戒を完全に同時に五胡に向けて放つ

 

初めは小さかった雷針砲と地泉戒だったが

 

バリバリバリバリ!!!

 

まるで共鳴し合うように両者を雷が結び合い、みるみる巨大化していく

 

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!

 

まるで巨大な氣の柱のような氣弾は遥か後列の五胡兵と巨人まで薙ぎ倒していき

 

チュドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!

 

最後には大爆発によって出来た巨大なキノコ雲とともに多くの五胡と巨人達は消し飛んだのだった

 

柊&雛罌粟「「・・・・・・・・・・」」(キラキラキラキラキラキラキラキラ)

 

そして、ここにどこまでも尊敬の眼差しを向けている二人がいた

 

一刀「ふぅ〜〜〜〜〜・・・・・」

 

凪「はぁ〜〜〜〜〜・・・・・凄いです隊長♪今までの練習でもここまでの威力は出せませんでしたよ♪」

 

一刀「ありがとうな、凪、俺の負担を肩代わりしてくれて」

 

凪「いいえ!!それに・・・・・隊長のお役に立てて嬉しいですし/////////////」

 

完全にシンクロし合った二人、特に凪は実戦で初めて使った奥義がここまで上手く行った事に内心大喜びだった

 

だが

 

朱里「はわわ〜〜〜!!!いくらなんでもやりすぎじゃないですかこれ!!!?」

 

杏奈「ご主人様ぁ〜〜〜、凪さぁ〜〜〜ん、後始末の事を考えてほしいですぅ〜〜〜」

 

一刀「・・・・・ん?」

 

凪「・・・・・え?」

 

キノコ雲が晴れていくと、そこには超小型隕石でも降ってきたかのような巨大なクレーターが現臨していた

 

凪「も、申し訳ありません!!朱里様!!杏奈様!!この奥義は全神経を集中させる必要がありまして!!・・・・・でも、ここまでの威力が出るとは露とも!!」

 

稟「それにしたって、危なすぎます・・・・・」

 

冥琳「ああ、これは以前一刀が言っていた天界の兵器と変わらないのではないか?」

 

今回一刀と凪の合体奥義は五胡もろとも近くにあった山を半壊させてしまったのだ

 

しかし

 

一刀「いや・・・・・俺の世界の兵器の威力はこんなちんけなものじゃない・・・・・」

 

亜莎「ええええ〜〜〜〜〜〜〜!!!?」

 

桂花「これでもなの!!!?」

 

一刀「ああ、下手をすると数発でこの大陸の全生物は死滅するな・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

この世界からすれば今の奥義だけでも現実離れしているのに、一刀の世界からすればそれは紙屑に等しいもの

 

あまりに次元の違う話に一瞬作り話とも考えてしまうが、一刀が言うと説得力が違う

 

柊「う〜〜〜〜ん、威力があり過ぎるのも困りものなんですね・・・・・」

 

雛罌粟「どうやったらそんなもの管理できるんだろう・・・・・」

 

穏「でもでも〜♪これだけやればいくら精強な五胡さんでも恐れ戦いて引き上げてくれるかもしれないですね〜♪」

 

確かに、これだけの技の威力を見せ付けられれば普通の人間なら戦意喪失するのであろうが

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!

 

張済「皆さん!!!煙の向うから五胡の増援が来ました!!!」

 

零「んな!!?」

 

冥琳「馬鹿な!!?」

 

目の前で仲間が消ズミになっているというのにまるで気に留めず、何かに操られるかのように五胡兵は突撃を仕掛けてくる

 

一刀「(おいおい!!?神風どころの話じゃないぞ、独ソ戦のソ連兵かよ!!?)」

 

ここまでの被害が出ればこの国に攻め込んできたところでなんの利益も無いと悟るはずである

 

まるでゾンビか何かのような五胡兵の精神構造を一刀は疑っていた

 

徐栄「報告!!!南方からも五胡兵襲来!!!その数5万!!!」

 

穏「ええええ〜〜〜〜!!?」

 

稟「まだいるのですか!!?」

 

張済「ここは我らにお任せを!!」

 

徐栄「はい!!北郷隊の力は防御のみでは無いところを見せつけてやります!!」

 

張済と徐栄の言葉に北郷隊は一斉に弓を構えるが

 

華琳「待ちなさい!!いくらなんでも矢が足りないわよ!!」

 

詠「そうよ!!ここで無駄に浪費してしまったらそれこそ全滅よ!!」

 

張済「しかし、そうもいっていられないのでは!!?」

 

徐栄「はい!!何とか迎撃しなくてはなりませんよ!!」

 

一刀「・・・・・こうなったら・・・・・徐栄!!!張済!!!絶対防御陣形用意!!!」

 

徐栄「え?まさか!!?ついに使う時が来たのですか!!?」

 

張済「ははっ♪♪北郷隊!!!絶対防御陣形!!!」

 

「「「「「おう!!!!!」」」」」

 

張済の合図と共に北郷隊は陣形を変形していく

 

杏奈「ええ?それってなんですか?」

 

雛里「絶対・・・・・防御?」

 

そして、陣地を囲むように人文字で十文字に丸を描いた陣形になる

 

徐栄「隊長!!準備完了です!!」

 

張済「いつでもいけます!!」

 

一刀「よし!!・・・・・はあああああああああああああああああ!!!」

 

まるで一刀の氣に反応するように北郷隊の盾は淡い光を放つ

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

 

次の瞬間盾の光がさらに増したかと思うと、その光は天に向かって登っていき巨大な光の柱が現れ三国兵達を包み込んだ

 

一刀&徐栄&張済&北郷隊「「「「合体奥義!!!!龍鳳の軌跡!!!!」」」」

 

「「「「「GOGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」」」」」

 

光の柱の外側では多くの五胡兵と巨人達が突撃を仕掛けてくる

 

しかし、その全ての攻撃は光の柱の前に無効化されていった

 

風「ふわぁ〜〜〜〜〜、本当に全部防いでいますぅ〜〜〜」

 

稟「ええ・・・・・絶対防御というのも頷けます・・・・・」

 

そして暫くすると、柱の外側では攻撃に疲れた五胡兵と巨人が入り乱れていた

 

一刀「よし、ここまで引き寄せれば十分だ・・・・・行くぞ!!真桜!!」

 

真桜「おう隊長!!ど根性見せたるで〜〜〜!!」

 

一刀「はああああああああ!!俺達の螺旋は!!!」

 

真桜「うおおおおおおおお!!天を突く螺旋!!!」

 

一刀と真桜は二人で螺旋槍を握り氣を送り込む

 

一刀「回転数!!!1万!!!1万5千!!!」

 

真桜「2万!!!2万5千!!!3万!!!」

 

ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!

 

一刀と真桜の氣により螺旋槍の音がドンドン激しくなっていき、ドリル音のけたたましい音が辺りに鳴り響く

 

一刀「・・・・・今だ!!!絶対防御解除!!!」

 

「「「「「おう!!!!!」」」」」

 

一刀の合図と同時に北郷隊は陣形を崩し光の柱は消えていった

 

一刀&真桜「「5万!!!!合体奥義!!!!螺旋翔鶴陣!!!!」」

 

ギュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!

 

「GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!」

 

それと同時に螺旋槍から迸る氣の渦は光の柱を取り囲んでいた五胡兵と巨人達を巻き込み空高く舞い上げた

 

空の彼方に消えた五胡兵達がどうなったかは皆さんの想像にお任せしよう

 

真桜「よっしゃ〜〜〜〜♪きまったで〜〜〜〜♪」

 

徐栄「我ら北郷隊の連携、思い知ったか♪」

 

張済「一昨日きやがれ♪くそったれ野郎共♪」

 

「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」

 

完全に決まった合体奥義の連携に我らが北郷隊は有頂天になるも

 

朱里「はわわ〜〜〜〜!!!?どうしてくれるんですか〜〜〜〜!!!?これ〜〜〜!!!?」

 

杏奈「そうですよ〜〜!!また大損害です〜〜〜!!」

 

一刀&真桜「「・・・・・あ」」

 

一刀と真桜の合体奥義は五胡ごと地面を深く抉り取ってしまっていた

 

沙和「も〜〜〜〜何やってるの〜〜〜〜?凪ちゃんも真桜ちゃんも〜〜〜〜、無駄な破壊しかしていないんじゃないの〜〜〜?」

 

凪「そんな!!?だって仕方が無いじゃないか!!」

 

真桜「せやで!!ウチ等かて必死なんや!!沙和やってウチ等と同じ攻撃系奥義やったやんか!!」

 

沙和「ふふ〜〜〜〜ん♪沙和と隊長の合体奥義は凪ちゃんや真桜ちゃんの様な野蛮なものじゃないの〜〜〜♪」

 

そうしている間にもまたまた五胡の兵団はやってくる

 

凪「そこまで言うなら見せてもらおうじゃないか、沙和」

 

真桜「せやで、そんな大口叩いたからにはウチ等が納得できるもんなんやろうな?」

 

沙和「当然なの〜〜〜♪♪隊長行くなの〜〜〜♪♪」

 

一刀「ああ!!」

 

一刀は龍滅金剛刀を抜き二刀流になり、左の金剛刀を上段に前に突き出し、右の忠久を真っ直ぐに五胡に向ける

 

沙和も二天を振り翳し、一刀と左右対称に構えた

 

一刀「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

沙和「でやああああああああああああああ!!!」

 

一刀の氣が沙和に注がれ、二人の体から氣の激流が溢れ出す

 

一刀&沙和「「合体奥義!!!!二天一流龍鳳斬!!!!」」

 

四本の剣から繰り出される氣の斬撃の嵐

 

ズババババババババババババババババババババババババババババババババ!!!!!!!

 

そのかわす隙間の無い刃の弾幕に、五胡と巨人達は悲鳴を上げる間も無く切り刻まれていった

 

沙和「どうだ〜〜〜〜〜まいったかなの〜〜〜〜〜♪♪これがスマートな合体奥義というものなの〜〜〜〜♪♪」

 

沙和はそう言うも

 

朱里「・・・・・沙和さん、後でお話しがありますから♪」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

杏奈「はいぃ♪ぜひ付き合って下さいねぇ♪一日は長いですよぉ♪」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

雛里「逃がしませんからね♪」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

沙和「え〜〜〜〜!!?なんでなの〜〜〜〜!!?」

 

一刀「沙和、辺りをよ〜〜〜く見てみろ・・・・・」

 

沙和「・・・・・え?」

 

そう、その斬撃の嵐は辺りの景色に無数の切り傷を刻んでいた

 

森林は無駄に伐採され、山は細切れになり環境保護団体から苦情が山と来そうだ

 

沙和「あ〜〜〜〜〜〜なの〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

凪「・・・・・沙和、わたし達と変わらないじゃないか・・・・・」

 

真桜「大口叩いといてそれかいな・・・・・」

 

徐栄「報告!!!南方より五胡兵襲来!!!その数20万!!!」

 

純夏「ええええ!!!??」

 

焔耶「嘘だろ!!!?」

 

秋蘭「何!!!?」

 

まるで匈奴・鮮卑・羯・?・羌の全てが連合を組んでいるような数に三国の将達の顔には流石に焦りが見えてきた

 

地和「一刀!!そろそろちぃ達も見せてもいいんじゃないの!!?」

 

一刀「・・・・・それもそうだな」

 

人和「いい加減後方支援ばっかりじゃストレスが溜まるわ」

 

天和「よ〜〜〜〜〜し♪♪わたし達の合体奥義も見せちゃうんだから〜〜〜♪♪」

 

一刀「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」

 

氣を開放しその氣を地和に注ぎ込んでいく

 

地和「来た来た来たわよぉ〜〜〜〜♪♪・・・・・闇よりもなお暗き存在(もの)、夜よりもなお深き存在、混沌の海よ、たゆたいし存在・・・・・」

 

一刀「!!!??(この呪文、どっかで聞いたような・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まいっか)」

 

地和「金色なりし闇の王、我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、我が前に立ち塞がりし全ての愚かなる者に、我と汝の力もって等しく滅びを与えんことを」

 

カアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

 

地和が呪文を唱え終えると、まばゆい光と共に地和達が使っている妖術マイクの40倍は大きい球体が全軍の前に現れる

 

そして、その球体から五胡に向けてスピーカーの様な窪みが映し出された

 

一刀「全軍耳を塞げ!!!行くぞ!!天和!!地和!!人和!!」

 

天和「うん♪一刀♪」

 

地和「ちぃ達の本気を見なさい〜〜〜♪」

 

人和「行きます♪一刀さん♪」

 

この四人も耳栓で耳を塞ぎ、大きく息を吸い込み・・・・・

 

一刀&天和&地和&人和「「「「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!」」」」

 

キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!!!

 

ブシュッ

 

マイクに向かって声にならない声で叫ぶと、巨大な球体スピーカーから鮮烈なる音の津波が放たれ、五胡兵と巨人達は耳から血を噴出し一斉に大地に倒れ伏した

 

一刀&天和&地和&人和「「「「合体奥義!!!!!!天龍王咆哮(ドラゴニックヴォイス)!!!!!」」」」

 

この言葉を最後に妖術スピーカーは消えていった

 

天和「あは♪わたしの魅力見た〜〜〜〜♪」

 

地和「ちぃ達にたてつこうなんて千年早いのよ♪」

 

人和「ふぅ、やりましたね♪一刀さん♪」

 

綺麗に決まった合体奥義に三姉妹はハイテンションになる

 

しかし

 

亜莎「うう〜〜〜〜〜ん、耳が痛いです〜〜〜〜」

 

桂花「ちょっと!!こっちのことも考えてやりなさいよ!!」

 

柊「頭がガンガンします〜〜〜」

 

そう、五胡にスピーカーを向けていたとはいえこれだけの音量では自陣への影響がゼロというわけにはいかない

 

事前に一刀から言われた通り手で耳を塞いでいたがあまり意味が無かったようだ

 

普段ライブやら練習やらで音に慣れている三姉妹や一刀とは違い他の者達は余りの音量に脳内を揺さぶられていた

 

流琉「あ〜〜〜、耳がキ〜〜〜ンてしています〜〜〜」

 

雪蓮「ちょっと華佗、なんとかして〜〜」

 

華佗「それは無理だ、いくら五斗米道でも病でも無いものは直せないぞ」

 

稟「これは暫くほおっておくしかありませんね・・・・・痛つっ」

 

天和「も〜〜〜、みんな情けないな〜〜〜・・・・・あった〜〜〜」

 

地和「そうよ!これくらいで根を上げていたら大陸のアイドルになんてなれっこないわよ!・・・・・いっつ〜〜〜」

 

人和「姉さん達、人の事言えない・・・・・痛たた」

 

どうやら、使った当人達にも少なからず影響はあったようだ

 

徐栄「っ!!?隊長!!あれを!!」

 

一刀「ああ、分かっている」

 

なんと、さきほどの三姉妹の奥義で鼓膜が破壊されたにも拘らず、半分近い五胡と巨人達が立ちあがり向って来たのだ

 

天和「ええ〜〜〜〜!!?うっそ〜〜〜〜!!?」

 

地和「ちょっと!!?あれを受けてなんで立ちあがれるのよ!!?」

 

人和「そんな、耳どころか全身の機能が失われるはずなのに・・・・・」

 

「GUOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

 

立ち上がった五胡と巨人達はやけっぱちになったかのように突進してくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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説明
合体奥義集その1
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コメント
誤字 一刀は華琳をお暇様抱っこしそのまま五胡兵に突っ込む お姫様がお暇様になってます(恋姫大好き)
五胡数だけwww(sugerless777)
もう五胡ってゴキブリ並みだな・・w(mame)
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ファンタジー オリジナルキャラ 真恋姫無双 恋姫無双 北郷伝 北郷一刀 

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