リリカルなのは〜翡翠の戦士と七つの才牙〜 |
「ん…何処だ、ここ…ってアホみたいだな」
朝。目を覚ました剣也の視界に最初に写ったのはホテルの天井だった
「…………ローズ達は良いとして…」
『顔でも洗うか』と思い、起き上がろうとしたら両腕、腹に重みを感じ、見てみると右腕にローズが抱きつき、腹に杏樹が
頭を載せた状態で眠っていた
左腕には…
「…なんでなのはが抱きついている?」
隣で寝ている、ローズの様に左腕に抱きついているなのはの方に剣也は視線を移した
昨日カラオケ大会をした後にこの部屋でヴィータが持ってきたWiiを皆でした…とまでは覚えているのだが…
「《お早う御座います、ロード》」
ウィルが念話で挨拶してきた
「《お早う、ウィル…なんでなのはが俺の左腕に抱きついているか解るか?》」
剣也はウィルに念話で挨拶を返しながら聞いてみた
「《はい、皆さんがゲームをしてる時に杏樹、ローズを寝かしてたらロードとなのは様が一緒に寝てしまい…》」
「《こうなった…と》」
「《はい…》」
「《どうするか…》」
なのは、ローズ、杏樹はスヤスヤと寝息を立て、まだ目を覚ます気配が無い
「《仕方がない》」ゴソゴソッ
「…ん」
三人が起きない様にゆっくりと引き剥がすが、なのはが起きてしまい、目が合ってしまった
「……………」ぺこっ
取り敢えずお辞儀
「…………ふぇ?」
なのは、意識半分覚醒
「……………………」
状況確認
「っ!?//////////」バッ!!!!
意識覚醒
状況を理解したのか顔を真っ赤にして直ぐに離れた
「《ローズ達が起きるから念話で……お早う》」
「《う、うん…お早う………ってそうじゃなくて!!、なんで剣也君がいるの!?》」
なのはは挨拶を返しながらも念話で聞いて来た
「《いや…ここ俺の部屋だから、いつの間にか寝てた様だぞ?》」
左腕が解放されたので、ローズと杏樹を起こさない様にベッドから静かに下りて身体を思い切り『ん〜〜〜!!』と伸ばしながら念話で答えた
「《そうだったんだ…ごめんね、勝手に寝ちゃって…》」
「《良いって…悪いけど着替えたいんだが………》」ピシッ
念話でそう言いながらなのはの方を振り向くと同時に眠気も完全に吹き飛んだ
それはそうだろう、今のなのはの格好……
着崩れしていて下着が丸見えなのだ
精神的年齢が上なので剣也は別に何とも思わないが女の子であるなのはは色々とあるだろう……問題が
「《?…あっ………///////////》」
なのはは気付き、着崩れを直してから部屋を出たのだった
「(俺は悪くはない……)」
時間は午前6時過ぎ
剣也はそう思いながら杏樹達が寝ている間に着替えを済ませ、テレビを点けた
テレビの天気予報ではGW中は日本全国どこもずっと晴れらしい
絶好の観光日和である
B.A.B.E.L.(内務省特務機関超能力支援研究局)の皆も一緒の行動をとることになっているのでありがたい
「「……ん〜〜〜〜…」」
「あれ、起きたかな?」
ベッドでモゾモゾと動く音がしたので見ると杏樹、ローズの二人が上半身を起こし、うっすらと目を開けている。
「おはよう杏樹、ローズ」
「「…おふぁよー」」
目の焦点が定まっていないので意識が半分寝ているらしい
「まだ寝ててもいいよ?」
「「……ううん、おきるー」」
「じゃあ顔洗いに行こっか」
「「ふぁーい…」」
剣也はベッドから二人を下ろして手を繋ぎ洗面所まで連れて行った
ーバシャバシャバシャ…
蛇口から出る水で顔を洗い、タオルで拭いてあげてから、次に歯ブラシと歯磨き粉を渡して自分の歯を磨かせる
歯を磨き、口の中を濯いだ後こちらに振り返った二人の目はパッチリと開いていた
「目は覚めた?」
「ばっちりー」
「さめたー」
笑顔で元気に答えてくれる。
「34875×25731は?」
「「897368625!」」
「うん、起きてるな」
算数の計算をさせて、起きているかの確認をした
「じゃあこれから朝ご飯の時間まで何しようか?」
「いっしょにあそぼ!」
「あそぶー!」
「遊ぶの?何して遊ぼっか?」
「「げーむ」」
「どんなゲームしたい?」
「「ぱずどら!」」
「良いよ、ちょっと待ってね」
そう言いながら剣也は3DSを取りだし、カセットを替えた
コンコン
「ん?誰だろ?どうぞー」
ガチャッ
「剣也…ローズ達ももう起きてたんだね。おはよう」
アイが言いながら入ってきた
「おねーちゃん、おはよー」
「おはよー」
「おはよう。こんな朝早くからどうした?」
「そろそろ剣也が起きてるだろうと思って二人を私の部屋に運んでもらいにきたのよ」
「二人を?」
「うん、二人が起きた時に着替えさせないといけないから」
「なるへそ」
「でも起きているならちょうど良かった。杏樹、ローズ、着替えに行こっか」
「杏樹、ローズ、お姉ちゃんについて行って着替えてきな」
「「はーい」」
二人はアイの後をついて行き、
部屋に一人取り残された剣也はヒマになった。
持ってきた宿題もやってしまったし、テレビ観ながら時間を潰すのは勿体無い
「ホテルの中回ってみるか………」
剣也は部屋を出て適当にブラブラする事にした
・・・・・・・・・・・・
「あ、剣也」
「ん?」
ちょうど、剣也が部屋を出たところでアリサに遭遇した
「おはよう」
挨拶しながら剣也に近寄って来た
「おはようアリサ。早起きだな」
「まぁね」
「何時もこんな早起きなのか?」
「当たり前よ、剣也は?」
「俺は普段からこの時間帯に目が覚めるからな」
大抵は体力作りで走り込みとか体術の練習したり、御飯を作ったりするのでこの時間には起きているのだ
「へ〜〜………ッ!!!??」
「?…どうしt!!!??」
アリサの様子が変わったので心配になり、話し掛けたが、剣也はその理由に気付いた
「…剣也も気付いた?」
「…うん、あっちからだな」
そう言いながら剣也とアリサの二人は歩いて行った
理由のあるところに行くと部屋の前だった
「…ここって」
「すずかが使ってる部屋…だよな?」
二人は唖然としながらすずかの部屋の前にいた
「「天力が溢れてる…?」」
二人は同時に言ったのだった…
「私の部屋から天力が溢れてた?」
朝食後、旭川市にある旭山動物園へと移動するバスの中でアリサ、剣也の二人はすずかに今朝の事を話した
「そう…もしかしたらすずかは先天型かもしれないって…剣也が」
「?先天型って?」
話を聞いていたヴィータが質問してきた
「生まれつき天力が目覚めている事だ…アリサは後天型だな」
[天力の後天型と先天型]
以前書いた様に天撃が使える様になるには二つのパターンがある
1、誰かの天撃を受ける、又は見る場合
2、強い思いによって自分の中に天力を感じる様になった場合
まず1は簡単に言えば天力が眠っている状態で誰かに叩き起こされた事を指す。この時に天力の流れが他者に正しく整えられる為に上達がとても早くなる
一方で2は天力が眠っている状態を自分自身で起きたことを指す。この場合、天力の流れが悪くなっているので上達は遅くなる(代わりに天力の量は凄まじい…魔力で例えるとなのはの2倍)。このパターンは完全に目覚めていない時があり、完全に目覚めていないと天撃を身に付ける事が出来ない。すずかは現在完全に目覚めていない
「すずかはまだ完全には目覚めていないから教わる事は出来ないけど多分夏休みには目覚めてるだろ」
少しでも目覚めていれば時間が経てば自然に目覚めるから…と剣也は付け足した
「剣也君は先天型なの?」
なのはが聞いて来た(朝の事は剣也は謝ってます)
「あぁ、でも魔力のコントロールを身に付けていたから天力の流れは整っていた(ほんとは前世から使えるからだが言えないな)」
「へ〜…」
葵を始めとした皆が関心していた
「皆様、そろそろ到着致します」
鮫島さんが運転席でそう言う
「よーし、皆、楽しむぞ〜〜〜!!!!」
「おーーー!!!!」
薫の言葉に子供たちは元気に答えたのだった
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第二七話朝、先天と後天 | ||
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コメント | ||
↓ありがとうございます(肉豆腐太郎) wwwは何て言うか面白い時に使う。けど、たまにおちょくる時にも使う。w=笑いと思ってくれればいい(匿名希望) すいません、間違えて消してしまいました。杏樹とローズは二歳です(肉豆腐太郎) wwwってどういう意味かな?今さらだけど(肉豆腐太郎) あれで2歳かよwww色々壊れてるなこの小説いいぞもっとやれwww(匿名希望) 算数の問題難し過ぎるよ!? って答えられるの!? と連続でツッコんでしまった今日この頃(ohatiyo) すずかも天力が目覚め始めてる様で、本格的に目覚める時が楽しみです。一体どんな才牙が誕生するんだか。(俊) 朝起きて部屋になのはが眠ってて、目が覚めたら着崩れて下着が見えてる、リア充ですね〜(俊) |
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