場所が変わり、ほっきょくぐま館

この動物園の目玉スポットともいえる、もうじゅう館に並んで大きな建物。度肝を抜く迫力満点の水中ダイビングや、あざらしの気持ちになるのぞきカプセルなど、その巨大さを目の前で体感出来るのが特徴的である

「「あ、剣也(君)、はやて(ちゃん)」」

フェイト、なのはがいた

「二人共此処にいたのか」

「杏ちゃん、ローズちゃんくまさんやで♪」

「「くまさ〜〜ん♪」」トタトタッ

剣也、はやてが杏樹とローズの手を繋ぎながら来て、杏樹とローズは嬉しそうに歩いて行った

「「(良いなぁ…はやて(ちゃん)」」

なのは、フェイトの二人は剣也達と手を繋いでいるはやてをみて心の中で思っていた

「くまさんみえないね〜〜…」

「ね〜〜…」

プールのガラス越しにホッキョクグマをみるが小さい為に水が邪魔をしてしまいよく見えないらしい

「肩車…は駄目か」

「「「周りに迷惑だよ(なの)(やろ)」」」

剣也の言葉に三人が口を揃えた

ーザッパァァァァン!!!!

「「「「「「うおっ(にゃっ)(きゃっ)(うわっ)(ひゃっ)(みゅっ)!!?」」」」」」

丁度ホッキョクグマが飛び込んだ為剣也達は驚いた

・・・・

・・・

・・

さて、時は流れてもうじゅう館に剣也達は来た

旭山動物園が閉園の危機を乗り越えるきっかけにもなった此処では現在物凄いはしゃいでいる娘がいた

「見て見てアリサちゃん!!猫だよ猫!!」

「すずか!?あれライオン!!猫じゃなくて猛獣だから!?」

「ライオンも猫科の動物だよ!!あ〜〜ん、もふもふしたい!!」

「やめい!!喰われるやろ!!」

「今二階の展示で触ろうとして怒られていたじゃない!!」

はしゃいでいるすずかをアリサ、葵、紫穂の三人が留めていた

「「「「………………………………。」」」」

「「らいおんさんだ〜〜♪」」

剣也、なのは、フェイト、はやてはすずかの暴走に呆然とし、杏樹とローズは嬉しそうにはしゃいでいた

数分後

「う〜〜…にゃんこ〜〜…」

剣也達も加わり、なんとかすずかの暴走を止め、引きずりながらもうじゅう館を後にした

「「「「「「いや、猫じゃないから、猛獣だから」」」」」」

「他の客もドン引きしてたからな…」

剣也が言う様に他の客もドン引き…もとい呆然としながら見ていたのだ

「だって猫だよ、猫!!モフりたいのは人としての普通だよ!!」

「「そんなふつうありません!!」」

すずかの言葉に杏樹とローズが揃って突っ込みを入れた

「あ、レッサーパンダ」

なのはがそう言いながら指差した先には吊り橋があり、愛らしい動くぬいぐるみのようなレッサーパンダが歩いていた

「「「「「「「「「かわいい〜〜♪」」」」」」」」」

女の子組はそう言いながら見ていた

「アカパンダか」

「?レッサーパンダじゃないの?」

フェイトが不思議そうに聞く

「レッサーパンダの別名だ」

「へー……」

とまぁそんな会話をしながら歩いて行った

・・・・・

場所が変わり、オオカミの森

今や絶滅した日本のオオカミが、新しい子孫を残していくことを期待されて作られた施設 である

そこで初音さん達とヴィータ、そしてアイがいた

「どうした？」

珍しく大人しくしてる初音さんを見ながら剣也はヴィータに聞く

「狼と話してるんだと」

「ふーん……」

「「わんわんだー♪」」

「杏樹、ローズわんわんじゃなくておおかみさんだよ」

「「へー……」」

アイがそう教えた

「初音さん狼と話せるんですか!?」

「どんな話をしているんですか？」

アリサが驚き、すずかが興味津々に聞く

「ここの飼育員が二股してる事がばれてその女性二人にぼこぼこにされていたとか」

初音さんが簡潔に答える

「重いよ!?」

それを聞いた全員がそう叫んだのだった

さて、お昼時

「…………。」

剣也達の目の前には色とりどりのお弁当がある

それぞれホテルの台所で作ってきたらしい

因みに作ってきたのは

皆本、アイ、リンディ、はやて、そしてシャマルの四人である

「……あの、あれは…一体?」

柏木さんが恐怖を滲ませながらあるものを見つめ恐る恐る聞く

「…シャマル作のお弁当です」

はやてが顔にてをあてながら言う

「……弁当ってあんなだっけ？」

薫はその弁当を見ながら同じように見て怯えてしまった初音さんを宥めながら言う

「葵、テレポートでゴミ箱へ中身を……」

「無理や、何でか弾かれてまう……」

「透視もちょっと……」

「「こわい……」」

皆本、葵、紫穂、杏樹とローズの会話(杏樹とローズは涙目)

「シャマル、貴様……!!」

「私達を殺す気か!!」

「…………」ガクガクブルブル

「ザ、ザフィーラさん、しっかり!?」

「此は……兵器か…?」

「どうしたらこんなものを……」

「ある意味…凄い」

「始めて見たの…」

「弁当…ですよね？」

「…多分」

シグナム、ヴィータ、ザフィーラ、すずか、クロノ、リンディ、フェイト、なのは、アリサ、ナオミの発言

「始めて見たよ……置いただけでテーブルを腐らせるお弁当…」

そう、アイが言う様にシャマルが自分の弁当を置いた途端にテーブルを腐らせてしまったのだ

「シャマルさん、どうやって……」

「もはや食物兵器ですな……」

「初音を怯えさせるなんて……」

局長、谷崎主任、明がそう言いながら弁当兵器を見る

「シャマルさん……貴女にdeath cook(死の料理人)の称号を与えます……」

剣也はそう言いながらどう処分するかを考えていた

「剣也君酷い!!?」

「いや、当たり前だから!!?」

シャマルの言葉に全員が突っ込みを入れた……

その後は午後も楽しんでホテルに帰ったのだった