チートな魔法使い |
第三話 時間を飛ばすのに最適な合言葉 キングクリムゾン!!
カルマ視点
さて、あれから数年の歳月が流れた
・・・・・なに、いきなり飛ばし過ぎだって?
何を言っているのやら。他の作品にだってこれぐらい普通に飛ばす作品だってある
だから、問題ない。・・・・といっても、作者の気まぐれと言うやつで
番外編で描かれることになるかもしれないが
まあ、そんなちっさい事は頭の隅っこにでも置いておくとして
今俺たち二人は、地球に来ている
数年前に聞かされた、記憶を失う前の俺の伝言にしたがってだ
だが、ここに来るまでに問題が発生していたのだ
じつは、地球の場所が全く分からなかったのだ
裏から情報を流してもらおうかとも思ったんだが
それはそれであちらに迷惑がかかると
カトレアに止められた
言霊の力で行こうとも思ったのだが
そもそも地球に行った事も無ければ
そこがどういう場所なのかの情報も名前以外は無い
そんな状態では、力が発動しない
何処かに行ったことがある場所か
土地の詳しい情報があれば
そこに【転移】を使えるのだが
そんな、完全にお手上げ状態だった俺たちが
どうやって地球に来る事が出来たのかと言うと
それは、二週間ほど前に来た
一つの依頼から始まる
二週間前
カトレア「マスター。依頼をしたいと言う人が来ています」
「依頼を?」
カトレア「はい。リビングに待たせていますが」
「なるほどね」
ん?一体何のことを話しているのかって?
まあ、そう焦らずに。おそらくだが、この依頼人との会話で
大体の事は分かるから
「さて、俺は依頼人の所に行くから
カトレアはお茶の用意しといて」
カトレア「かしこまりました」
そう言って、カトレアは部屋を出て行った
さて、俺も行くとするか
とりあえずリビングに居るだろう
「さて、行きますか」
依頼人視点
僕は今、人生の中でおそらく一番緊張している
何故なら今から会うのは、あの【英雄】
8年前に突然現れた何でも屋で
その存在は謎に包まれて・・・・・・いる訳でもない
彼らについては、今や全管理世界が知っている
と言っても過言ではない
なぜなら、彼が受けて来た依頼がとんでもない物ばかりなのだ
あるときは、とある管理世界でおきた
テロを時空管理局が来る前に
一人で解決したり
とある管理世界に接近していた巨大隕石を消し飛ばしたり
とある世界では、長年続いていた大規模戦争を
戦わずに終わらせたとも言われている
だが、彼が【英雄】と呼ばれる理由は
それだけではないのだ
彼が【英雄】と呼ばれるきっかけになったのは
今から、6年前におきた連続次元震事件である
この事件は、ある管理外世界でおきた次元震が発端である
原因は不明。ただ、突然それは始まり
ほんの数分でその世界は消滅した
それだけで終わればよかったのだが
その次元震は周りにある世界を巻き込んでいったのだ
すぐに管理局が対処しようとしたのだが
規模があまりにも大きくなりすぎたのだ
世界に次元震が衝突すると
その影響で、新しく次元震が生まれてしまった
そしてその次元震は、最初の次元震と重なり
さらに大きくしてしまった
この状況に、誰もが諦めていた
でも彼が現れて、その次元震を消し飛ばした
その光景を見ていた人たちも
奇跡が起きたとしか思えなかったらしい
だが、彼がどうやって次元震を止めたのか
その方法は、見ていた人たちにも詳しくは分からないらしい
ただ、その時彼は
「・・・消えろ」
と、ひとこと言っただけらしい
だが、その瞬間に次元震が収まった
そして、そこに居た誰もが理解した
彼が何かしたのだと
不可能だと思われていた
次元震を止めたのだと
だが、これだけでは
彼の事を認める人はあまりいなかった
だが、その後彼に依頼をした人たちはかならずこう言っている
彼は、確かに【英雄】だと
そして、人の噂は広まり続け
今では、管理局よりも信頼できる
と言う声もあるぐらいだ
そして、これは直接的な関係があるのかは分からないが
次元震がおきた管理外世界が
元通りに戻っているのだ
これに関しては、色々な憶測がある
実は次元震の中で消滅していなかったとか
別の次元に漂流していたとか
だが、最も可能性が高いと言われているのが
彼、【英雄】の力なのではないか
ということだ
あくまで憶測でしかないのだが
彼に依頼した人たちは
口をそろえてこう言うらしい
彼には、それだけの力があると
だが、そんな彼には一つだけ
黒い噂が広まっている
それは、犯罪者の依頼までもを受けているという噂だ
だがこの噂は、本当の事だった
その事実を、世界に広める原因になったのが
彼が、英雄と言われるようになって
2年ほどたったころ。つまり、四年前だ
テロ事件。いや、革命戦争と言った方が良いかな
そのオーガストと言う名前の世界で
管理局と革命軍との
世界すべてを巻き込んだ戦争がおきたんだ
そして彼は、革命軍の味方をしていた
何故なら彼は、その革命軍のリーダーに
依頼を受けていたのだ
え?それを僕が知っているかだって?
だってそれは、彼自身が言った事だからだ
俺は、依頼を受けてテロに加担しているって
勿論世界中が大パニックだ
【英雄】と呼ばれている彼が
テロリストの味方をしている
それは、今までの【英雄】としての彼のイメージが
壊れた瞬間だった
そして、管理局と革命軍との戦いは
たったの二日で終わった
なぜ、こんなに早く終わったのかと言うと
もちろん。【英雄】の仕業だった
何と彼は、単身敵陣に乗り込んで
当時、オーガストを統治していた
国王とその補佐をしていた
管理局員の目の前に現れたんだ
ん?どうして知っているのかって?
それも、彼の仕業だよ
たしか、サーチャーを使ってオーガスト中に中継していたとか
それに気付かなかった国王と
管理局員は事実を話した
オーガストに住んでいる人たちに
ほとんど無償で重労働をさせていた事
理不尽な暴力と弾圧をしていた事
その他にも、いろいろと話していた
それが、世界中に公開されているのに気付かずに
そして、それを聞いていた戦場で戦う何も知らない
管理局員は、革命軍と協力して
国王側を完全に制圧したんだ
そのあとは、革命軍のリーダーが
世界を統一して、平和な世界を作ったんだ
これがこの事件の結末
そして僕は、なぜ彼が何でも屋なのかが分かった
彼は、たとえどんな依頼でも受ける
それがたとえ犯罪者の依頼だろうと
それがたとえ、何の利益にもならないような依頼であろうと
必ず受けるのだ
だからと言って、彼自身が犯罪者なのかと言われたら
それは大きな間違いなのだ
彼は、犯罪者たちの依頼を失敗に終わることがほとんどらしい
だが、そんな彼でも犯罪者からの依頼は後を絶たない
それはなぜか?
彼は、犯罪者たちがかならず納得のいく結果を出すのだ
それがたとえ失敗だとしても
いや、失敗だからこそ納得のいく結果に終わるのだ
それがどういった内容なのかは分からない
ただ言える事は一つ
彼に依頼をすれば、かならず納得のいく終わりにしてくれる
それが、彼のやり方なのである
だからこそ僕は、ここに来た
こんどの発掘は、今までにないほど危険な場所になる
彼の力が必要になるようなことになる気がする
だから、彼に依頼しに来たのだけれど
ここまで緊張するなんて思っていなかった
さっき、カトレアさんにリビングに案内されたけれど
あ、カトレアさんって言うのは
【英雄】のパートナーのユニゾンデバイスだ
正直初めて見たけれど、どこからどう見ても人間にしか見えない
いったい、どんな技術が使われているのか分らない
ガチャッ
依頼人「!!!」
考え事をしていると、ドアが開いた
そこから、一人の男性が出て来た
【英雄】だ
黒髪に黒目・・・間違いない彼だ
見た目は、赤いロングのコートに黒いジーパンをはいている
「やあ依頼人。それじゃあ、話をしようか」
そして、彼を見た瞬間に感じた印象は
・・・・・・・・・・・恐怖だった
カルマ視点
「やあ依頼人。それじゃあ、話をしよう」
とりあえず依頼人に会いに来たんだが
・・・・・・・うん。どうやら、見込みはありそうだ
「さてまずは、どういった話をしに来たのですかな?」
・・・・・なに?なぜ敬語で話しているかだって?
はははは。何を言ってるんだ
俺だって、依頼人には一応の敬意は払う
「それじゃあ、まずは名前からですね
私の名前はカルマ
この何でも屋を営んでいる」
依頼人「ぼ、僕はユーノ・スクライア
発掘をしているんだ」
「なるほど。スクライアですか
たしか、色々な場所を転々としている一族だとか」
ユーノ「あ、はい」
うんうん。良い目をしている
どうやら、今回は当たりのようだな
「それでは、今回は一体どういったご用件ですかな?」
ユーノ「・・・実は、今度ある世界の古代遺跡に行く事になったんです」
「なるほど」
ユーノ「ですが、その遺跡には今もトラップが生きている様なんです
そこに入った人たちは、ことごとくそのトラップにやられてしまって」
「だから、私の力が必要だと」
ユーノ「はい。スクライアの一族には
戦闘が得意な人は、数人ほどしかいません
そんな状態で入ったら、今までの人と同じ目にあいます」
「ですが私なら、その危険性も無いし
たとえ私の身に何かあっても、自分達には被害が来ないと」
ユーノ「いえ!そうゆう訳でじゃありません!!」
・・・見どころはあるが、まだまだ子供か
「・・・ところで、一つ聞いてもいいですかな?」
ユーノ「・・・はい」
お、これは予想外。どうやら彼は、質問されると予想していたようだ
「君はどう見ても子供。見たところ、だいたい9歳ぐらいか
そんな子供の君が、どうして一人で来たのか
その理由を教えてくれないか?」
ユーノ「・・・実は、今回の依頼なんですが
僕以外のみんなは、反対しているんです」
「・・・・・・・」
ユーノ「自分たち以外の人間を一族の仲間に居れるのは
納得できないみたいで」
「・・・どうして、納得できないのかな?」
ユーノ「多分なんですけど。自分たちの仕事を邪魔される
そう思っているんじゃないかと」
「なら、今回の依頼は無かったことにしたほうが」
ユーノ「だめです!!」
俺の提案を聞いた瞬間。スクライアが大声で反論した
冷静さはそれほどでもないか
「・・・・なにが、ダメなのかな」
ユーノ「あ、いえ、その・・・・・・」
おおお、かなり顔が赤くなってるなってる
ユーノ「・・・・・・今回の遺跡には
何かある。僕の勘でしかないけれど
あの場所には、何か・・・・今まで見たことないような物が」
「だから、私の力が必要だと」
ユーノ「はい」
真剣な顔でうなずくスクライア
どうやら、覚悟もできているみたいだな
「いいのかな?君が勝手な行動に出れば
君の仲間が黙っていないんじゃないかな?」
ユーノ「人が死ぬよりましです」
「!!!」
こいつは、驚いた
どんな人間でも、一人と言う孤独には耐えられない
ましてやまだ子供だ。そんな子供が、
自分の仲間たちの反対を押しっ切って
これだけの決意をしているのか
「・・・・・・どうやら、覚悟は決まっているみたいだな」
ユーノ「え?」
もう、スクライア・・・・いや、ユーノに対しては
敬語で話す必要なないみたいだ
「いいだろう、ユーノ。
お前の覚悟は見せてもらった」
ユーノ「え・・・・・・・え?」
どうやら、いきなりすぎて理解できていないようだ
こういうところは、まだまだ子供か
「お前の依頼、何でも屋が引き受けた」
ユーノ「あ、ありがとうございます!!」
おお、嬉しそうな顔をしているな
「さて、じゃあ当日の予定を決めるか」
ユーノ「はい」
カトレア「どうやら、話し合いは終わったみたいですね」
「うおっ!」
いつの間にか、カトレアが後ろに居た
ユーノ「い、いつの間に・・・・」
カトレア「淑女のたしなみです」
いきなり後ろに立つのが、淑女なのかよ
淑女こえーなおい!
カトレア「入れたての、お茶です」
そう言って、俺たちの目の前に
お茶の入った紙コップを置くカトレア
「お?これは・・・・」
ユーノ「これって・・・・・」
カトレア「ふふふ、すごいでしょう」
そのお茶には、何と茶柱が立って居た
「これは。どうやら今回の依頼は、成功するみたいだな」
カトレア「そうですね」
ユーノ「あはははは!なんだか、すごく安心できますね」
安心か・・・確かにそうだ
こんないい事が起こったんだ
どうやらユーノは、幸運も持っているみたいだな
「じゃあ、これからの話し合いのために
一息入れるか」
ユーノ「そうですね」
俺とユーノは互いに紙コップを持ち
一口飲む
「・・・美味いな」
ユーノ「美味しい」
カトレア「お粗末様です」
さて、仕事に取り掛かるとするか
はい、恒例の後書きです
何と言うか、俺の中のユーノのイメージって
常に何か考えていないとい死んじゃう病にかかっているみたいです
そして主人公の新たな設定、【英雄】です
主人公なんだから、これぐらいはやってのけるはずだ
まあ、この時の話は番外編で書こうかと思います
そして今回のカトレアさんの出演率のなさ
まあ、さすがに今回は仕方がない
そして、もうしばらくしたらリアルが暇になる
と言うわけで、小説の続きを書きながら
溜まっているゲームを処理することにした
いやね、あまりにリアルが忙しすぎて
やる暇がなかったんだ
だから、小説の更新速度は今までと変わりません
まあ、こんな小説を期待している人はいないと思いますが
あ、そうだコメントを入れてくれている方
本当にありがとうございます
俺にとってはそれだけでご褒美です((嬉´∀`嬉))ノ
さてそれでは今回はここまでと言う事で
それでは次回 チートな魔法使い 第4話
次回もリリカルマジカル頑張っていきましょう
さーてFFでもやるか(* ̄∇ ̄)ノ
説明 | ||
はい。第三話目です 今回、リリなのでおなじみの彼が出てきます そして相変わらずの駄作です それでも見ようと言う勇敢な人は どうぞ、見て言ってください |
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初めましてm(_ _)m、面白そうなので期待します。(黒鉄 刃) 無印からのスタートかな?(肉豆腐太郎) |
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