真・リリカルなのは 第十二章 非道なる報復編 第七話 力の差 |
ティアナ、そしてナカジマ姉妹がリトナ達に襲撃されていた頃、ルナも敵に襲われていた
その敵は女性であり、日本刀のようなデバイスを所持していた
更に魔力変換資質「氷結」の所持者でもある
同じ接近戦が得意として勝つ自信があったルナだが、形勢は押されていた
スピードでは劣っており、ルナの攻撃は全て躱されていた
ルナ「クッ」
女性「フフフ、ここまでみたいね」
ルナは片膝を付き、女性を睨む
女性「私相手によくここまで戦えたわね。けど、終幕よ」
女性の剣が青白く光る
ルナ(どうすれば………)
ルナはいきなりの不意打ちで左肩を負傷していた為、まともに戦えないで居た
セレス《だらしねぇな》
ルナに話しかける声
そう、ルナの体の中に存在する もう1つの魂…………セレスだ
セレス《俺と変われ、奴をぶっ殺す》
ルナ「ふざけないで!! 誰があんたなんかと!!」
女性「????」
いきなり怒鳴りだすルナを不審に思う女性
セレス《強がっている場合か? お前死ぬぜ?》
ルナ「私は…………私はこんな所で終わらない!!!」
セレスの力は借りたくない
その想いが、ルナを奮起させる
片腕でレンゲル(薙刀)を振るい、女性を切り裂こうとする
女性「っ!?」
油断していたのか、ルナの斬撃を躱せず、刀で受け止めた
ルナ「切り裂け!!!!!」
力ではルナのが上であり、斬撃を受け止めた女性は吹き飛ばされる
セレス《やっぱり弱いな。俺なら今の一撃で奴を殺せたぜ?》
ルナ「煩い! 私は…………殺すのが目的じゃない」
セレス《甘いんだよ! 奴は殺傷で来てるんだ! そんな甘い考えで生き残れると思うな!!》
ルナ「私は生きる…………生きて戦う。カイトが革新を起こすまでは!!」
セレスとの会話はここまでと言わんばかり、言いきる ルナ
吹き飛ばされて、壁に激突した女性はまだ戦える
それがわかっているからこそ、レンゲルを構える
女性「やってくれたわね……………お前、楽には殺さん」
先ほどとは違い、殺意を向けて来る女性
しかし、彼女が右手に持つ刀の刃にはヒビが入っていた
ルナ「デバイスが壊れたら、戦う方法がないはずよ。投降しなさいな」
一様説得を試みる ルナ
女性「まさか、私のクリリリスにヒビを入れるなんてね…………独り言が多い割にはやる」
女性は懐に手を入れる
女性「そう言えば、名乗ってなかったわね。私の名はソネット・リリィアン………お前を殺す女の名よ。よく覚えておきなさい」
名前を名乗り終わると同時に、懐に入れていた手を引き抜く
すると、ルナに向かって手利剣の様な物が飛んでくる
ルナ「っ!!」
ルナはレンゲルで、その手利剣を弾こうとする……………しかし
ルナ「なっ!?」
その手利剣は軌道を変え、レンゲルの刃から逸れる
そして、ルナの脇腹を切り裂いた
ルナ「グッ!!」
赤い血が飛び散る
どうやら傷が深いようだ
ソネット「完成して間もないから不安だったけど、どうやら大丈夫そうね」
ルナの脇腹を切り裂いた手利剣はソネットの手に戻る
ソネットは人差指を立てると、手利剣はそこに止まる
よく見ると、それは手利剣ではない
ルナ「………ツバメ?」
そうツバメだ
恐らくはマリッジデバイスと見ていいだろう
ソネット「そう、この子が私のマリッジデバイス」
ルナ「マリッジデバイスですって!?」
レインが持つシェリムと同じ存在
そこでルナは閃いた
ルナ「なるほど。あんたはレインの師の仲間ってわけね」
ソネット「レイン? ああ、そう言えばバカ弟子が居るっていってたわね」
ルナは再びレンゲルを構える
ルナ「聞かせてもらおうかしら? 何故、管理局に報復するのかを」
ソネット「別に管理局に恨みなど無いわ。あの男に着いて行っているだけよ」
ルナ「そう、ならその男の居場所を教えてもらおうかしら」
ソネット「随分余裕ね? 今から死ぬというのに」
ツバメは真上と飛び立つ
ソネット「そうね…………先ずは四肢を切り落とそうか」
日本刀型のデバイス クリリリスを振り上げる
すると、上空に居るツバメはクリリリス目掛けて落下してくる
ソネット「行くわよ、フュンフェーイ! シュヴェーレンモード!! Ver1!!!」
クリリリスとツバメ型マリッジデバイス フュンフェーイが1つとなる
形は刀のままである
しかし、刃は青い光に包み込まれている
恐らく魔力刃だろう
鍔は鳥の羽を連想できる形となっている
そして何より、ルナによって入れられたヒビが無くなっている
ソネット「さぁ切り刻んであげるわ」
ソネットは目にも止まらぬ速さで、ルナの後ろに回り込む
ルナ「単純な動きで!!」
しかし、ソネットが視界から消えた瞬間に後ろに回り込まれる事を予期し、レンゲルで切り裂く
ガキィィィィンと甲高い音が鳴り響く
ソネットのクリリリスとルナのレンゲルがぶつかり合う音だ
ソネット「意外と頭はいいのね」
ルナ「随分余裕ね……………」
ソネット「ええ、あなた弱いし」
ザシュッと切り裂かれる音がなる
ルナは何が起きたかわからなかった
しかし、すぐにわかるようになる
胸から腹にかけて、激痛が走る
ルナ「な…………に?」
ソネット「この魔力刃は姿を自在に変えられるのよ」
青い魔力刃が一部だけ鎌のような形となり、ルナの体を引き裂いたのだ
ルナ「カハッ」
吐血する ルナ
セレス《クソが! テメェは雑魚なんだから大人しく俺に変わってればいいものをよ!!》
セレスの叫び声がルナの頭に響き渡る
何を言っているかはわからない
意識がだんだんと消えていく
視界も真っ暗になっていく
もう何も考えられない
ソネット「あら? もうくたばるの? 早いわよ」
倒れそうなルナの髪を掴み、無理やり立たせる ソネット
ソネット「言ったでしょ? 楽には死なさないって…………もっと傷つけてあげる」
ソネットは刀を振り上げ、ルナの腕を切り落とそうとする
しかし、それは叶わなかった
ソネットがルナの腕を切り裂くよりも早く、炎の弾丸が彼女を撃ち抜いたからだ
ソネット「クッ」
突然の事で動揺し、ルナを離して距離を取る ソネット
そのまま地面に倒れる ルナ
カイト「全く……だから貴様は青いのだ、上月」
ソネット「何者!!」
弾丸を放った人物を睨む ソネット
その正体はカイトだ
魔力の衝突を感知し、ここまでやってきたのだ
ルナは倒れる寸前にカイトを見て、ほほ笑んだ
彼なら後を託せる
カイトを信頼しているからこそ、信じることが出来る
ルナは意識を手放す
セレス《やっと気絶したか! 俺の出番だな》
セレスはルナの体の所持権を奪う
髪の色が真っ白に染まる
しかし、立ち上がらない
セレス(天城カイトが、あの女相手に疲労すれば…………クククク)
どうやら打倒カイトをまだ諦めていないようだ
カイト「貴様のような虫けらに名乗る必要はない」
ソネットを挑発する カイト
ソネット「そう、まぁいいわ。これから死ぬ奴の名前なんて、いちいち覚えてられないもの」
カイト参戦
そして、再び目覚めた セレス
混乱し始める争い
この戦いに決着を付けられるか?
次回はカイトVSソネット
そして、カイトを狙うセレスが取る行動は…………
お楽しみに〜
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ルナVSリトナの部下 | ||
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