北郷一刀の外史紡ぎ 第十八話
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第十八話―黄巾終結の序曲

 

 一刀「それで、厳顔はやっぱり・・・」

 

 厳顔「すまん。だが益州を無事平定出来たあかつきには喜んで袁術殿に仕えよう。」

 

 紫苑「それじゃあ桔梗。私達はこのまま劉璋様の所に行っていいのね?」

 

 厳顔「ああ、この先の将達は実質わしの子飼いだからな。これを持っていけば苦も無く通してくれるだろう。」

 

 そうして厳顔から複数の書を受け取る紫苑。

 

 紫苑「ありがとう。桔梗。」

 

 厳顔「いや、わしも劉璋の小娘にはほとほと頭を悩ませて追ってな・・・まったくこれだから子供は・・・ブツブツ」

 

 紫苑「桔梗、年寄り臭いわよ?」

 

 厳顔「む、そうだったな。」

 

 一刀「それでは厳顔さん。ありがとうございました。」

 

 一刀達はそのまま梓潼を後にし厳顔の言う通り成都まで傭兵団は各町や関所を素通り出来たのだった。

 

 

 

 成都

 

 

 門番「貴様等何者だ!」

 

 紫苑「私達は劉表様の手紙を劉璋様に届けに来た者です。厳顔殿の紹介状も此処に。」

 

 門番「・・・まっていろ。今確認をとってくる。」

 

 そのまましばらく待っているとすぐに門番は戻ってきた。

 

 門番「失礼しました。どうぞお通りください。」

 

 紫苑「はい。お疲れ様です。」

 

 そのまま一刀達はトントン拍子で劉璋の謁見にこぎつけたのだった。

 

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 成都 玉座の間

 

 劉璋「それで・・・雅臣、劉表からの書状と言うのは?」

 

 一刀「こちらに・・・」

 

 劉璋「・・・んな!?ななあなんなんなあなんあ!?」

 

 張任「??どうしましたか?劉璋様。」

 

 劉璋の慌てふためいた様子に心配になった張任は手紙をのぞき見ると・・・

 

 張任「・・・・なんじゃこりゃぁ!?」

 

 どこぞの俳優さんみたいな叫びを上げていた。

 

 一刀「・・・あの・・・正直内容を知らないんですがどう言った事が書かれていたんですか?」

 

 劉璋「ふぇ!?なななな何でもありません!!と、とにかく彼の言いたい事は分かりました!ちょ、ちょっと詮議しますので、客間でお待ち下さい!!ち、張任。彼らを案内してあげて!」

 

 張任「は、はい。」

 

 一同「?????」

 

 何やらとんでもない事が書かれているようだった。ま、どっちにしろ・・・

 

 一同(面白い事になりそうだなぁ)

 

 全員の意見はまったくぶれることなく一致していた。

 

 それから三刻ほど客間で待たせてもらったのちふたたび玉座の間に通された一刀達。劉璋の顔はいまだに赤い。

 

 劉璋「・・・あの・・・一応・・・その・・・私を含めた文官一同は問題ないという見解です。袁術さんが此処まで来る間にした善行はこちらにも届いていますし、厳顔、劉表と行った人物にも信頼されているようです。ですが・・・」

 

 そう言って劉璋はちらりと張任を見ると

 

 張任「我等武官は納得いっておらん。確かに噂は良いものばかり、だがそれもお主たちの策略に見える者もいる。我等武官を納得させる方法として提案するのは一騎打ちだ。お主たちの誰かが私と相対し、私を納得させることが出来たのなら・・・認めよう。」

 

 七乃「・・・いいですよ〜それで張任さんの気が済むのなら・・・さらに言えばお二人の仲が進展するのなら。」

 

 二人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ!?」

 

 一刀「あれ?違うの??何となく・・・そんな感じしたんだけど?」

 

 一刀(実際は思い人が居るって聞いてたからだし・・・あの反応は二人ともそういう感情はあるんだろうなぁ。)

 

 二人「そそそそ、そんな事は・・・なななないぞ(ですよ)!!」

 

 二人「え?」

 

 二人「(しょぼーん)」

 

 一同(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かりやす!!)

 

 どう考えても両思いです。分かりやす過ぎますね。

 

 張任「と、とにかく!そちらも相手を選んでくれ!!」

 

 そう言われてはいた仕方ない、一刀達は相談の上で双葉が立候補したので双葉が相対する事になった。

 

 双葉「我が名は関平。張任殿、私が相手をしよう。」

 

 張任「・・・子供?」

 

 双葉「じゃな〜い!気にしてるのに!これでも17です!!」

 

 一刀(・・・あれ?俺と同い年じゃんか!?)

 

 意外でしたね。ですが誕生日的に一応一刀がお兄さんですよ。こっちの設定上ね。

 

 一刀(メタい!?)

 

 そんな事をやっているうちに双葉と張任は鍛錬場へ向かって行った。

 

 

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 一刀視点・・・突っ込み中心

 

 成都 鍛錬場

 

 双葉「フフフフフフフフフフフフフフフ」

 

 なんだか双葉が怖いなぁ。

 

 張任(なんか怖い!?)

 

 双葉「私を子供扱いした事を後悔させてやる。」

 

 張任「・・・17なんぞ私からしてみれば子供だ。」

 

 劉璋(ぐさぁ!)

 

 あ、張任さんそれはないわぁ・・・劉璋さんかわいそう。

 

 張任「私はすでにもう30だからな。だが・・・その気迫。相当の実力者と判断する。だが、感情に任せた力の行使は将にあらず!」

 

 双葉「・・・コォ〜、ホォ〜」

 

 張任(あれ?聞こえてない?)

 

 双葉「正直一刀兄様の前でこのような事をしたくありませんが・・・」

 

 一刀「ふぇ!?俺!?!?」

 

 なに!?何しちゃうの!?

 

 双葉「いた仕方ありません!」

 

 そう言って出したものは・・・仮面??

 

 双葉「((亜埔里模安瀬|アプリボアゼ))!!」

 

 はぁぁぁぁ!?!?!?

 

 キュイーン、という効果音が共に・・・聞こえた気がする。

 

 双葉「颯爽登場!」

 

 ばばっ!

 

 双葉「銀河美少女!!」

 

 ぶわぁあ!

 

 双葉「カンペーイ!!」

 

 キラン!!

 

 着てる服をマントを払う如く脱ぎ捨てた双葉はいつの間にか別の戦闘装束になっていた。まさしくおとぎ話に出てきそうな騎士装束のような服に・・・

 

 一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 一刀「はぁぁぁあああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?」

 

 張任「・・・まさか貴様が銀河美少女だったとは・・・」

 

 一刀「なにぃ!?」

 

 美羽「七乃!本物じゃ、本物の銀河美少女じゃ!!」

 

 一刀「あれぇ!?」

 

 七乃「ま、まさか双葉さんが・・・カンペーイだったなんて・・・」

 

 一刀「分かりやすいだろう!?」

 

 紫苑「銀河美少女。噂でしか聞いた事がありませんでした。」

 

 一刀「俺は今までそんなの聞いた事無いんだけどぉ!?」

 

 双葉「往きますよ・・・」

 

 張任「・・・こい!噂の銀河美少女の力見極めてくれる!!」

 

 しゅ、趣旨違ってきてるんだけど・・・

 

 双葉「はぁぁぁぁ!」

 

 張任「でぇぇぇぇ!」

 

 双葉は拳で、張任はバルディッシュで攻撃に出る。何故ある?

 

 天の声(外史ですから)

 

 ・・・納得しちゃった。

 

 張任の攻撃をかわしながら拳で戦う双葉。そう言えば双葉の剣は何処に?

 

 双葉「さすが・・・やりますね。」

 

 張任「ふ、伊達に武官はやっておらん。」

 

 双葉「ならば!」

 

 そう言うと双葉はおもむろに自身の姿に似合わないたわわなお胸を叩く。ポインと言う効果音が聞こえ・・・七乃さん、目が怖いです。ごめんなさい。

 

 双葉「((流星剣|スターソード))、((柄夢露緒怒|エムロード))!!」

 

 うん、色即是空だね。どっから出した?

 

 双葉「流星剣、((沙符以維流|サフィール))!!」

 

 ふん、空即是色だね。だからどっから出した!?

 

 双葉「これで決めます!」

 

 張任「く・・・いきなり闘気がましただと!?」

 

 そうですね!?どうして氣が高まるか俺も教えてほしいんですけど!!

 

 双葉「豪快!銀河、十文字切りぃぃいいいいい!!!」

 

 剣を交差してその場で振り抜く双葉。傍から見ると中二病の痛い行動ですが・・・どうやらそうではないようです。氣の斬撃が張任向けて飛んで行きました。もうどうにでもなれ。

 

 張任「ぐ、ぐぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!?」

 

 そのまま張任は後ろに押し出され壁に激突する。すごい土煙だ。これは勝負あったな・・・

 

 張任「・・・ふ。」

 

 一刀「耐えた!?」

 

 張任「み、見事・・・」

 

 どさぁ

 

 一刀「・・・このやり取り必要?」

 

 双葉「私の勝ちですね。これで美羽様の事を認めてくださいますね?」

 

 劉璋「あ、は、はい。むしろよろしくお願いします。カンペーイさん。」

 

 俺のさまざまな突っ込みをスルーしてくれるこの人達は何なんでしょうか?もう、泣いていいよね?大丈夫なのか?この外史・・・

 

 天の声(大丈夫だ問題ない・・・たぶん)

 

 さ、さいですか・・・

 

 余談だが、しばらく関平隊の敬礼を含めた挨拶が『綺羅星』になったのは・・・本当に余談だ。綺羅星!・・・はっ、俺も毒されて来た・・・

 

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 あとがき(という名の人物設定)

 

 銀河美少女、カンペーイ

 

 武器 流星剣 柄夢露緒怒、沙符以維流(色即是空、空即是色)

 

 額に十字傷のある目の部分を隠す仮面を付けた関平(双葉)。亜埔里模安瀬の掛け声とともに騎士装束(礼服仕様)になる。・・・鎧を付けるとなんか違う気がするので。

 

 技 炸裂、多雨銀河毘威夢(タウ銀河ビーム)――氣弾です。誰が何と言おうと氣弾です。

   豪快、銀河十文字切り――氣斬です。誰が何と言おうと氣斬です。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 羽生「綺羅星!」

 

 結璃「綺羅星!」

 

 羽生「・・・ボク達の青春は何処に行ってしまったんでしょうね?」

 

 結璃「・・・言わないで、鬱になる・・・」

 

 羽生「と、言う訳で益州手に入れました。」

 

 結璃「いや、というより大丈夫なの?」

 

 羽生「他にもきわどい外史はあるのです!」

 

 結璃「・・・ま、まぁね。」

 

 羽生「という訳で次回は結婚式なのです。」

 

 結璃「・・・一刀君と張勲のか?(怒)」

 

 羽生「ど、どうしてそうなるのですか!?」

 

 結璃「・・・あぁ、あの二人か。え?でも結婚式で一話?」

 

 羽生「いや・・・かなり短くまとめます。」

 

 結璃「・・・それで一話か?」

 

 羽生「まっさか〜。そんな事は絶対、ぜっっっっっったいあり得ないのです。」

 

 結璃「そ、それならいいんだけど。」

 

 羽生「任せるのです。それではまた次回に向かって・・・」

 

 二人「綺羅星!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 結璃「・・・私も毒された・・・」

 

説明
十八羽〜もとい、十八話なのです。
双葉の驚愕の正体!?そのヒントはタグで・・・
では本編どうぞ。あ、答えは本編で。
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コメント
ゆ、結璃・・・?そうですか・・・ついカッとなって・・・じゃ、刃さんをコンクリ詰めにして長江に枕してくるのです。え?だめ?ぶ〜しょうがないのですね。ブツブツ・・・・ザオ○ク!(ユウヤ)
ゴシャ、あれ自分は何を?( ゚д゚)ハッ!スイマセン羽生様、怪我はないですか!!…そうですか無いですか良かった、あれ?結璃さん何故そんな大きな棍棒を、持ってるんですか?そして何故それを、こちらに向けているんですか?、あっ待って落ち着いてはなs(グシャ(黒鉄 刃)
黒鉄刃さん<きゃー、えっちー!壊れかけならこれで直すのです!!(斜め45度チョップ)(ユウヤ)
羽生様大丈夫ですか!?あぁこんなにこんがり焼けちゃって、クンカクンカあれっ物凄く美味しそうな匂い、あれっあれっガガガオレ、オマエマルカジリ。(黒鉄 刃)
M.N.F.さん<結璃「座標確認・・・チャージ完了・・・対象ロック・・・」  逃げるのです!結璃が何とも言えないでっかい粒子兵器っぽいもので狙ってるのです!!  結璃「発射ー!!!」  させぬなのですよー!! 『援護防御Lv9』発動。          ブスブス      けほ・・・(ユウヤ)
黒鉄刃さん<何とも言えないというより、なんも言えない感じなのですよ。もはや言葉にならないのです。(ユウヤ)
一刀君と七乃の結婚式もついでにやってしまえ。 え?結璃さん? 後手に回ってる方が悪インジャナインデスカ?(M.N.F.)
羽生様何とも言えない感じに、まとめましたね……。(黒鉄 刃)
禁玉⇒金球さん<人は自覚してることを言われるとイラってするものなのですよ。特にコンプレックスに関しては・・・双葉ガンバなのです!(ユウヤ)
齢の差カップルもまた至宝です。関平さんや自分でこれでも17などと言ったら子供の自覚ありと公言している様なものですがな。(禁玉⇒金球)
Jack Tlamさん<大丈夫ですよ・・・戻らなくても・・・外史ですから!どのような形であれ、行けるところは無限大なのですから!!(ユウヤ)
おーい、戻ってこーい…(Jack Tlam)
さすらいのハリマエさん<そ、それは話の方向性でしょうか・・・なら気にしないで・・・(ユウヤ)
目指す場所違くない?(黄昏☆ハリマエ)
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