艦これ二次創作小説 第壱話 |
横須賀鎮守府に、新しい提督が着任するらしい。
そんな噂が広まっている。
ここ、横須賀鎮守府は、そこそこ大規模な鎮守府だ。
艦娘はかなりいるし、装備も充実している。
ただ、提督に難あり。
入渠(ドック)に忍び込もうとした提督、艦娘の中破写真を売っていた提督、艦娘を誘拐しようとした提督等々。
(正し7割が女性提督)
そんな鎮守府に新しい提督。
大方の艦娘は、「どう逃げようかな……」と諦めているようだ。
残りの艦娘はどんな提督が来ても一蹴する者たちだが。
鎮守府より少し離れた一般用港
(まさか私が提督のお迎えの任に就くとは……)
一人提督を待つ彼女は装甲空母大鳳。半年ほど前にこの鎮守府に着任した艦娘だ。
(また変なのだったらどうしましょうか……)
そう。彼女は、鎮守府で提督の被害をおそらく1番受けている艦娘。
そんな彼女がなぜこの場にいるのかというと、
「うぅ、あそこでチョキを出していれば……!」
彼女の口から出た後悔を聞けばわかると思うが、ジャンケン大会(優勝者が提督を迎えに行くんだよジャンケン大会)が原因。
しかし過ぎてしまったことをいちいち悔やんでも仕方がない。
「…よしっ!」
大鳳は自分を両頬をぺしっと叩くと、気合を入れた。
「それにしても……」
大鳳は懐中時計を覗く。
「もう来ていてもおかしくはないのだけれど……」
提督が着任するのは9時だと聞いている。しかし今は9時10分だ。たった10分だが、すこし几帳面な彼女には
かなり気になることのようだ。
「道に迷っている?」
「おい」
いや、それはないはずだ。提督には事前にこの一帯の地図を渡してあるはずだし……。
「まさか、何か事故にあって……!?」
「おいって」
いやいや、それもないだろう。提督が乗っているのはすこし大きめの船だ。それが事故にあえばこちらにも連絡が……。
「おぉい!!!」
「わっひゃあ!?」
いきなり大声が聞こえて20pほど飛び上がってしまう。
「やっとこちらに気が付いたか」
声の方を向くと、そこには一人の青年が立っていた。
少し長めの髪を白い帽子と髪ピンで抑え、将校の黒い制服に白い詰襟を羽織っている、身長は170後半くらいだ。
歳は20歳前後だろうか。
「あ、あのう、私になにかご用が?」
将校の制服を着ているのだから将校なのだろう。しかし、この若さで将校とは只者ではない。そんな彼が一体何の用だろうか。
「その顔、見たことがある。装甲空母の大鳳だな?」
「は、はい。そうですが……」
見たことがある?艦娘の顔は本部と少数にしか知られていないはずだ。なのになぜ……。
「その顔だと、まだ理解できてない様だな……」
青年は苦笑すると、自らの名前と立場を名乗った。
「俺は、天津原薫。横須賀鎮守府に新しく配属される提督だよ」
「え」
大鳳が固まる。そして、
「えぇえぇえええぇ!!!???」
近くの人々がこちらを驚愕の目で見るほどの絶叫をした。
「も、申し訳ありません、提督……!」
「大丈夫大丈夫。気にすんな」
大鳳と天津原提督は並んで横須賀鎮守府へと歩いていた。
大鳳は先ほどのことを謝っているが、提督は我関せぬといった風。
「で、ですが……」
だが大鳳はまだ気にしている。
「ふむ……」
提督は2秒ほど考えると、
「よしっ。ちょっとついてこい」
と大鳳の手を引いて歩き出した。
「えっ?て、提督?」
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どうもお久しぶりです。 funnyfaceです。 さて、SAOとかも少し行き詰ってしまったので、息抜きとしてこちらを。 完全に妄想とかが入り交ざってますのでご注意を。 まぁいつもの事なんですがね。 |
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コメント | ||
お初にお目にかかります。大鳳大好き提督です。続き楽しみにしてます(`・ ω・´)ゞビシッ!!(スネーク) | ||
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艦隊これくしょん 艦これ 小説 二次創作 大鳳 提督 | ||
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