真・リリカルなのは 第十二章 非道なる報復編 第九話 動きだした復讐者 |
リトナの仲間であるネオン、ソネットを捕え、リトナの情報を聞きだそうとするが、2人共頑なに口を閉ざす
仕方なく、一旦尋問は止め、リトナを指名手配として一般市民にも警戒を強めさせた
管理局に憎しみを抱き、復讐を願っているのはわかっている
こちらから手が出せないのならば、迎え撃つのみだ
一方その頃、漸く退院し、体が動かせるようになったレインは、破壊されたウィンタムソードを修理してもらおうとして、シャーリーの元へと訪れていた
レイン「これ直りますか?」
シャーリー「う〜ん………ちょっと難しいかな」
ウィンタムソードは破損が激しく、シャーリーでも修復が難しいと言う事だ
レイン「そんな…………」
シャーリー「ゴメンね、力になれなくて」
ウィンタムソードを直せない事を詫びる シャーリー
デバイスに関して頼ってくれる事は、デバイスマスターからしてみれば、名誉なことなのだ
その期待に答えられなかったのは、彼女にとって歯痒いだろう
シャーリー「ものは相談なんだけど、六課の時に開発したレイン用のデバイスをまだ持っているのだけど、使ってみる?」
レイン「え?」
機動六課時代の時、ティアナ達は新型のデバイスを渡された
しかし、レインだけはそれを拒否
ウィンタムソードで戦い続けたいと言う願いがあったからだ
しかし、そのウィンタムソードはもう使えない
デバイスが無ければ、戦えない
ならば、新型を使ってみるのが一番効率がいだろう
シャーリーは大きな箱を持ってくる
その中にはレイン用に開発された新型のデバイスが入っていた
レイン「これが俺の………」
シャーリー「そうだよ、レインの為だけに開発されたデバイスだよ」
レイン「………貰ってもいいのか?」
シャーリー「勿論だよ。レインの為に開発しんだから」
レイン「恩に着るぜ」
レインは新型デバイスを持ち出し、走り去る
何やら慌ただしい様子だ
シャーリー「レイン、焦っちゃダメだよ。新しい相棒はきっと君を支えてくれるから」
シャーリーは走って行くレインの後ろ姿を見つめながら、そう呟いた
〜?〜
?「リトナ、ソネットとネオンが捕まったわよ」
女性がリトナに話しかける
やはり、まだ仲間が居たようだ
リトナ「そうか」
女性「どうするの?」
リトナ「助け出すさ」
女性「どうやって?」
リトナ「バルニクスとアレを囮に使う。その間にお前が2人を連れ戻せ」
女性「それって上手く行くかしら?」
シャーク「漸く俺の出番かよ」
寝ころんでいた男性が会話に入ってくる
そう、脱獄犯で唯一取り逃がしたバルニクス・シャークだ
管理局を憎む同士として、リトナは彼を向かい入れたのだ
女性「下らないヘマをしてくれるんじゃないわよ?」
シャーク「テメェ! それは俺の台詞だ!」
女性とシャークは仲が悪いようだ
リトナ「止せ、仲間同士で言い争っても始まらない」
女性「アレを使うって言ってるけど、上手く行くの?」
リトナ「恐らくな。バルニクス、お前は本局を急襲しろ。アレは街中に向かわせる」
シャーク「あんたはどうするんだ?」
リトナ「私は探し物をしていてな……まぁ細かい事は気にするな」
リトナ達の魔の手が管理局に迫る
〜本局〜
シャーク「相変わらず無駄にデカイな………………さて、暴れるか!!!」
リトナより与えられた新型のデバイス ギラーガー
鋸のようにギザギザな刃の剣だ
彼は魔力変換資質「流水」の持ち主である
確実にマリッジデバイスを所持しているいだろう
シャーク「オラオラオラ!!! 管理局の屑共!!!! 出て来やがれ!!!」
剣を振り回し、回りの物を破壊する シャーク
局員A「貴様!! 何を暴れている!!!!」
5人ほどの管理局員がシャークの前に現れる
シャーク「テメェらみてぇな羽虫に興味はねぇ!!!!」
剣を振りかぶり、局員Aを斬り殺す
赤い血が地面を染める
局員B「A!! 貴様!! よくも俺の友達を!!!」
デバイスを起動させ、シャークに挑む勇敢なB
シャーク「死ね!!」
刃に流水の魔力を纏わせ、Bを真っ二つに切り裂く
局員C「なっ!? Bがあっさり殺された!?」
局員D「ば、化け物だ…………に、逃げろ!!!!!」
他の局員たちは、己の命欲しさに逃げ惑う
シャーク「ハハハハハ!!!! 無様だな!!!」
流水の魔力を斬撃として飛ばし、CとDを斬り殺した
シャーク「管理局もこの程度かよ!!!」
レイン「テメェ!! いい加減にしやがれ!!!」
シャーク「ん?」
後ろを振り向くと、スノボーを持った少年が立っていた
そう、新型のデバイスを携え、レインがやって来たのだ
シャーク「何だ? 小僧……自殺願望か?」
レイン「簡単に命を奪いやがって!!! 覚悟しやがれ!!! ぶっ倒す!!!」
シャーク「ハッ! そういえば思い出したぜ! あん時に追いかけてきた1人だったな!」
彼の言うあの時とは、脱獄した時のことを指しているのだろう
シャーク「ガキが!! 1人で出しゃばるとどうなるか教えてやるぜ!!!」
剣を構え、レインを睨み付ける シャーク
レイン「テメェなんかに負けてたまるか!!! 行くぜ! ウィンタムブレード!!」
ウィンタムブレード【セットアップ!!】
レインの新たな相棒、その名はウィンタムブレード
見た目はウィンタムソードと大差ないが、性能は格段にアップしている
また、ウィンタムソードはストレージデバイスだったが、ウィンタムブレードはインテリジェントとなっている
よりレインをサポート出来るように開発されたのだ
嘗てのレインのバリアジャケットは真っ白だったが、今回は真逆で、真っ黒である
軽装となり、防御力はダウンしたが、スピードは跳ね上がっている
ウィンタムブレードを足に装着して、戦闘体系を取る
シャーク「スノボーね…………随分と珍しいデバイスだぜ」
レイン「テメェをぶっ倒すには丁度いいだろ?」
シャーク「その舐めた口、二度と聞けないようにしてやらぁ!!!!」
剣を振るい、レインに襲い掛かる
レイン「頼むぜ、ウィンタムブレード」
ウィンタムブレード【お任せよ】
雪を噴射し、空を滑っているかのように移動する レイン
レイン「行くぜ!!!」
シャークの後ろに回り込み、スノボーで彼を蹴る
シャーク「チッ」
スピードでは勝っている為、シャークの攻撃は当たらない
シャーク「ガキが!! うぜぇ!!!」
レイン「これで終りだ!!!」
ウィンタムブレード【ブルーエルケスト!!】
スノボーの裏側から、青い砲撃を放つ
シャーク「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
砲撃に飲まれ、吹き飛ぶ シャーク
その姿は流れの速い川で溺れている鮫のようだ
レイン「チッ 耐え抜いたか」
砲撃をまともに受けたが、倒れなかった シャーク
シャーク「テメェ……………八つ裂きにしてやる」
シャークの足下から、イカが現れる
レイン「イカ? まさか!?」
シャーク「行くぜ、クライラ!! シュヴェーレンモードVer1だ!!!」
イカと剣が1つとなる
レイン(アイツ…………師匠の仲間なのか)
やっぱり、師匠は………
シャークのデバイス ギラーガーは、彼が嘗て持っていたデバイス ジョーズの様な形となる
サメの顔をイメージした手甲であり、その牙で相手の肉を噛み千切る
その姿は鮫そのものだ
シャーク「さぁ…………第二ラウンドと行こうぜ」
残虐非道な男 シャーク
奴の暴挙を許すな! レイン!!
次回、フェイトに襲い掛かる謎の女性………リトナの切り札
……その女性は一体何者なのか?
次回もお楽しみに〜
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レインの新たな相棒とは? | ||
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