真・恋姫†無双 刀蜀・三国統一伝 番外編 軍師も武官も竜も入り乱れ交流戦!~組み編成編〜 |
まえがき コメントありがとうございます。仕事と執筆の両立は大変なんだなと今更ながらに思い始めたsyukaでございます。←何を今更 学生の頃は毎日ガリガリカタカタ執筆できたのですがねぇ。ま、息抜きにもなりますから続けますけどね!あぁ、月が可愛い。俺のお世話もしてくれないかなぁ・・・(´▽`*)←脳内お花畑中。少々お待ちください。
♪♪♪
・・・ごほん!現実に戻ってまいりました。ただいま。さて、今回はマー君ヤンキース入団おめでとう記念ということで、蜀の皆で野球をします!蜀勢の子たちの人数(主人公、漢女込み)を数えたところ、なんと驚きの42人!親戚や家族込みだと51人。・・・誰!収集つかないとか言った人!多分気にしてるんだからね!←まったく気にしてない。 実は私オタクながらに野球とかメジャーリーグ・・・特にSB(ソフトバンク)とヤンキースファンでして。速報で決まったときは一人で大はしゃぎでした。隣の部屋の寮長さん、煩かったらごめんなさい。まぁ、そんなこともあり・・・一刀たちにも野球してもらいます。某鍵作品リ○バス風?ほのぼの〜と出来ればと考えておりますので、ゆるゆる〜っとふわふわ〜っとお読みいただければ幸いです。今回はパロディものをちょいちょい挟む予定なので、そこも楽しんでいただければと思います。それでは、ごゆっくりお楽しみください。
注意点
※本作品は刀蜀伝の時系列とズレている物であるものの為、その点は目を瞑っていただけると幸いです。
「あなた! 野球をするわよ!」
「うぬの唐突な発言はもうちっとどげんかならんか。」
現在昼の2時。ティータイムに影刀と共に自宅でお茶を飲んでいると、ニュースで
スポーツ番組が目に止まった。某球団で活躍したエースの海外進出。懐かしいわねぇ。一刀もピッチングマシーン(私お手製)で反射神経を鍛えてたっけ。けど、変なのよねぇ。どういじっても私が投げる球より速くならなかったのよ。・・・機械に弱いのよねぇ・・・。
「年のせいかしら。」
「うぬが年のせいなどと口にしても誰も信じんど。」
「あら、褒めてくれてるのね。 ありがと♪」
「相変わらず前しか向かんおなごじゃ。」
「と・り・あ・え・ず〜、菊璃さんにも電話しないと!」
・・・
東京、北郷邸宅。
「海未、はい。」
「いただきます。」
今日は霧刀さんがお仕事だから、ティータイムは海未を誘ってお茶を楽しむことにしたの。主婦の楽しみの一つよね〜。
「ふぅ・・・こうやって二人でお茶を飲んでいると、学生の頃を思い出しますね。」
「懐かしいわねぇ。 昔はずっと二人きりだったもの。 友達と言える存在もあなただけだったわ。」
「私も似たようなものです。 ですが今は、仲間や子供達に恵まれているではありませんか。 しかも念願のご主人様と結婚なされて。 ・・・今でもたまに嫉妬してるんですからね。」
「週に3回も人の夫を連れ出しているのはそれが原因かしら。」
「菊璃様の夫ですが、私のご主人様でもありますから。 時間があれば一緒にいたいものです。 週3でも抑えている方なのですから、そこはご容赦ください。」
「はぁ・・・旦那さんが泣くわよ?」
「何故でしょうかねぇ・・・頼り甲斐がないというか、頼られ甲斐というか。 どうしてもご主人様と比較してしまうのですよ。」
「そりゃ私の旦那様ですもの♪」
「はぁ・・・ご馳走様です。」
菊璃様がご主人様自慢をし出す頃かなと思った矢先、菊璃様の携帯から着信音が流れ出しました。
「あら、お義母さまからだわ。」
「美桜様ですか。 珍しいですね。」
「ちょっと失礼するわね・・・。 はい、菊璃です。」
「菊璃さん! 明日! 一刀たちのとこに行くわよ!」
「明日・・・ですか。 しかし明日は町内会の奥様方とのお茶会が・・・」
「野球をするのよ! 一刀の愛らしい体操着(菊璃お手製)姿が見られるのよ! というか無理やり着せるわ!」
「行きます! 行かせていただきます!」
・・・この流れだとお茶会はキャンセルのようですね。私もキャンセル入れとかないと。一刀様のこととなると優先順位が早変わりするのは昔から変わりませんね。
「ビデオカメラとカメラは私が用意するから、菊理さんはグローブとバットをお願い。 そうね・・・50ずつくらいでいいわ。 ボールと帽子と女の子たちの体操着(美桜お手製)は私が持って行くから。」
「了解しました!」
鼻息を荒立てながら電話を切る菊理様。・・・いつもの親バカスイッチが入ったようですね。
・・・
都内、会社の休憩室で霧刀は同僚と仕事の合間に昼食を取っていた。
「かぁ〜! 霧刀んとこはいっつも愛妻弁当だな! 羨まし〜!」
「そう言うお前のとこも毎日奥さんの弁当だろ。」
「いやいや、それでも中身見れば違いが一目瞭然だって! 毎日重箱で、しかも料理が宮廷料理みてぇに豪華! ・・・まぁ、宮廷料理なんて食ったことすら見たこともねぇけどよ。」
「自慢の妻だからな。 俺にはもったいないくらいだ。」
そんな話をしていると、俺の携帯に一件のメールが届いた。
「おっ、早速奥さんからのメールか!」
「・・・そうみたいだ。 中身は・・・っと。」
明日お義母さまたちと一緒に一刀たちのところに向かいます!会社帰りにグローブと木製バットを50ずつ買ってきてください!有給を使って三日ほど休みをもらってください。鹿児島行きの今日の最終便のチケットは手配しましたので。
・・・何がどうなったらこうなるのだろうか。というか仕事の時間的に間に合わないんだけど。
P.S.仕事の終わる時間を見計らって貂蝉さんか卑弥呼さんにそちらに向かっていただきますので。連れて帰ってきてもらってくださいね?
なんで休憩なのにこんなにげんなりしなきゃいけないんだ・・・。有給三日か、部長から白い目で見られるんだろうなぁ。休憩後に仕事に戻ることに対して気が重くなった気がする霧刀なのであった。
・・・
翌日・・・早朝から外史に連れ出された影刀、霧刀は欠伸を噛み殺していた。
「・・・はぁ、なぜおいはこげな時間から大荷物を背負わにゃならぬのだ。」
「父さん、こっちのバット50本と交代でも良いよ。」
「この老体にそげな肉体労働はきつか。」
「老体・・・ねぇ。」
影刀の背負う巨大な風呂敷の中には硬式球100、グローブ50、審判と捕手のプロテクターなど・・・老体では決して持てない量の野球セットが入っている。たまに工事現場で助っ人として力仕事をしているのも相まって筋骨隆々なのだ。脱いだら凄いらしい(鞘香談)。御年65にして腕力だけは勝てそうにない霧刀は絶対老体ではないだろうと心の中で呟いたのだった。
「お義母さま、一刀の体操着ですが持ってこられました?」
「勿論♪ 抜かりはないわよ。」
「流石です♪」
「母さん・・・俺のときはあんなじゃなかったのになぁ。」
「初孫がよほど可愛かったんじゃろうて。」
「父さんだって鞘香が生まれてしばらくは離れられなかったよね。」
「・・・変な虫が寄り付かんようにせにゃな。」
「駄目だこりゃ。」
似たもの夫婦だよなぁ。父さんと母さんって。・・・まぁ、鞘香がどこぞの馬の骨と付き合おうものなら全力で追い払うけどな。普段から一刀と鞘香が子供の頃の家族写真を持ち歩いているのは誰にも秘密だ。
霧刀が家族写真を持ち歩いていることについて、親戚一同には既にバレバレだと気づいていないのは本人ばかり。
・・・
「一刀〜!! 野球やるわよ〜〜〜!!」
「・・・。」
朝、皆でいつもどうり朝食をとっているときに見知った顔が来たなと思ったら・・・。
「・・・。」
「何よ〜、そんなに久しぶりの再会が嬉しくて言葉も出ないくらい喜んでくれているのね♪」
「・・・嬉しいけどさ、何? 野球? いきなりどうしたの?」
「一刀に体操f・・・こほん。 一刀たちと家族の交流を深めようとする親心よ!」
「まままぁ♪ 美桜様の愛ですね!」
「風香姉さん、それは何か違うよ・・・。」
婆ちゃんが何かの拍子に思いついたんだろうな。
「で、何で母さんと父さんもいるのさ? 海未さんたちまで・・・。」
「お義母さまのせっかくのお誘いだからよ。 一刀に・・・こほん。 一刀がいつもお世話になっている子たちと親睦を親睦を深める良い機会だと思ってね。」
「あぁなってしまっては私でも止められませんので。」
「あらん、これは良い機会ねん♪ 卑弥呼、影刀ちゃんと霧刀ちゃんの玉を打つちゃんす到来よ!」
「じゃな! 一発狙って一花咲かすか!」
「・・・(帰りたい。)」
霧刀と影刀の心がひとつになった瞬間であった。
「ご主人様、やきゅうって何?」
「・・・そっか。こっちにはないもんな。 え〜と・・・。」
「そこは抜かりないわ。 影刀さん、あれを出して。」
「はいよ。」
爺ちゃんが風呂敷から一冊の冊子を取り出した。
「軍師の子たちはこっちに集まってちょうだい。」
「?」
よく分からないまま朱里たちは婆ちゃんのもとへ向かう。
「ボクも行かないと駄目?」
「えぇ。 お願い。」
詠も渋々婆ちゃんのもとへ。
「ここに野球に関する規則が載っているわ。 あなたたちなら一日も掛からずに覚えられると思うから、これを皆に教えてもらいたのだけど、頼めるかしら?」
「ふむふむ・・・これは確かにすぐ覚えられますね。」
流石は朱里だ。いくつもの兵法書やその他諸々を頭に詰め込んでいるだけのことはあり、野球のルール程度ならすぐに覚えられるらしい。勿論雛里や明里、詠にねねも同様のようだ。
「けど、これをやるのって武官だけでしょ? ボク達軍師に役立つことなんて・・・。」
「? みーんなでやるのよ? 武官も軍師も関係ないわ。 勿論メイドの子たちもね。」
「・・・。」
一斉に固まる軍師―ずと月と薔薇。百合は嬉しそうだけど。そりゃそうだ。この面子で野球をやるんだからな。かたやルールの把握が覚束無いとは言え、単純な筋力や運動神経、感などならプロ並み。かたや頭は大陸一と言えど運動になると子供レベル。活躍に期待出来るとはどう転んでも難しいわけで。
「大丈夫よ。 団体で行うものだから、軍師の子でもできないものではないわ。」
「一刀、私愛紗たちと運動で張り合える自信なんて少しもないんだけど・・・。」
「薔薇ちゃん! 諦めたらそこで仕合い終了だよ!」
「どの口が言ってるんですか・・・。」
「? この口だよ?」
「・・・。」
薔薇が百合の顎を下からとんとんとした・・・が。
「あはは! 薔薇ちゃん、擽ったいよ〜♪」
まるで顎を撫でられている犬そのものになっている百合に対して、薔薇は首を傾げている。
「おかしいわね・・・拉麺屋のおじ様の顎ならこう・・・たぷたぷってなってたのに。」
「流石に百合の顎じゃならないよなぁ・・・。」
それができるのは二重あごの監督くらいだよ。
「なぁ、うーちゃんもそれやっていいか?」
「えぇ、勿論よ。 鈴たちも(強制)参加ね。」
「ふむ、よく分からんが一刀も参加するのだろう? それなら嫁の我が参加せぬということはありえぬな。」
「姐さんがやんなら参加してやんよ! 腕が鳴るぜ!」
「静空さんもいかがですか?」
「そうですね。 鈴様や一刀様、それに菊璃も参加するのでしたら私に参加しないという選択肢は存在しませんね。」
「・・・。」
「零ちゃんはどうする?」
「・・・面白そう。 やってみる。」
「了解。」
どうやら全員参加みたいだな。
「じゃあ審判はあたしがやろうかね。」
「馬騰さん?」
「こういうのには公正な者が必要だろう?」
「珍しいな。 お袋は自分も参加する方じゃなかったか?」
「ちょっと黙ってな。 とにかく、あたしがやるんだよ。 全員乗り気のようだし、老骨に激しい運動は向いてないんでね。」
「老骨・・・ねぇ。」
胡散臭い視線を向ける蒼を他所に、とりあえず審判は決まった。
「明日から勉強会を開くから遅れないようにね。 今日はここで解散。」
勉強という二文字に桃香や鈴々などが絶望した表情を浮かべている。
「ご主人様〜、愛紗ちゃ〜ん! たすけて〜!!」
「助けてと言われましても・・・。」
「ここは退散するが勝ちなのだ!」
「私も!」
「ちょっ!? 俺を引っ張る意味はー!?」
鈴々と桃香に引っ張られ市まで逃げることとなった。・・・10分後、愛紗と婆ちゃんに捕まり地獄のお説教タイムへと・・・なんで俺まで?
・・・
〜〜〜一週間後〜〜〜
「くじ引きなのだー!!」
勉強から解放され、水を得た魚のごとく元気になった鈴々が声を上げた。もともと元気な鈴々がいつものに割増なくらいに元気がいい。朝の警邏の時などは走り回ってたし。まさか張々とのかけっこにまで発展することになるとは予想だにしてなかったけど。俺の隣で月が、
「お二人とも頑張ってくださ〜い。」
と、応援していたのが印象的だ。まぁ、張々はかけっこと言うよりも鈴々に遊んでもらえている位に考えていたろうけどね。
「鈴々、壱だったのだ!」
「お、あたいの仲間か! よろしく頼むぜ!」
「合点なのだ! 翠が味方なら心強いのだ!」
などと、皆がくじを引き終わるまで俺は木陰で休ませてもらっている。くじを引きたがっている子が多かったし、楽しみを減らすのもなんだ。俺は余り物でいいかなってね。
「ぱたぱた。」
「セキト、擽ったいよ。」
「あん!」
セキトは俺の膝で丸まっている。尻尾がお腹に当たって擽ったい。
「わふぅ。」
張々は俺の隣で身を丸めている。こうして頭を撫でてると眠そうに欠伸をするんだよな。いつも眠そうなのは主に似たのだろうか。
「かずと! うーちゃんもくじをひいてきたぞ! とうかとおなじとこだ!」
「そっか。 で、俺の頭に乗るのはどうしてかな?」
「うーちゃんのとくとうせきだからな!」
「うん、よく分からん。」
「・・・。」
「零ちゃんまで・・・。」
「我、高いとこ、気に入った。」
「お気に召されたようでなにより。」
傍から見ればトーテムポールのような絵面なんだろうなぁ。二人とも体が小さいから特に辛くはないんだけど・・・黒竜と白竜を肩車するのなんて過去にも未来にも俺だけだろう。
「あら、楽しそうですね。」
「静空さんはもうくじを引かれたんですか?」
「えぇ。 壱、菊璃と一緒でした。」
「うーちゃんは参だぞ!」
「我、肆。」
「ばらけたなぁ。」
「一刀様は引かれないのですか? 菊璃がまだかまだかと楽しみを抑えきれないでいましたよ。」
「俺は余り物でいいですよ。 くじを引くことを楽しみにしている子達が多いですし。」
「ふふっ、一刀様は皆の良いお兄さんですね。 皆を見守る貴方の瞳は慈愛に溢れています。 そう、菊璃があなたを見守る瞳と同じ。」
「そ、そう言われると少し擽ったい気持ちになりますね//」
優しく微笑む静空さん。・・・やはり、こういうやりとりはどこか照れてしまう自分がいる。年下や同い年は良いにしても、年上の・・・蕾姉ちゃんは例外として、弟のように接せられると気恥ずかしくなってしまう。蕾姉ちゃんは・・・うん、ぶっちゃけると鞘香より妹っぽい存在だ。
「なるほど、菊理が言っていた“一刀の照れた顔が可愛い”というのはこのことだったのですね。 これは確かに甘やかしてあげたくなるのも分かります。」
「・・・。」
俺の印象が母さんからどのように伝わっているのかが分からない・・・。が、どの内容を怖くて聞けない自分もいる。というか!なんでうちの年上組は皆俺を弟扱いするの!?
「お前が可愛くて仕方ないのだろう。」
「そういう事を口に出さないでくれるかな・・・。」
「事実だからな。」
「・・・。」
心の中で会話ができるというのも問題だな。
何も問題ないだろう?
・・・。
「それより・・・いきなり後ろから抱きつかないでってば。 ただでさえうーちゃんと零ちゃんが上に乗ってて体勢が不安定なんだから。」
「一刀なら何の問題ないであろう?」
「何を根拠に・・・。」
「兄貴、姐さん、後はあんたらだけ・・・って、何やってんだ?」
俺と鈴を呼びに来た燼が目を丸くしている。
「一刀と戯れていたのだ。 特に深い意味はない。」
「そうか。 それとまぁ、漆と零に懐かれる兄貴も不思議だよなぁ。」
「何が?」
「こいつら、一度怪しいと思った奴にはとことん懐かねぇんだよ。 特に零は頭ん中覗けっからさ。」
「一刀、頭の中、女の子、いっぱい。」
「それ十分に怪しいよね!?」
「そして・・・あったかい。」
「?」
零ちゃんがぴょんとうーちゃんの肩から飛び降りた。
「ぬくぬく。」
そして俺の腹に抱きついてきた。俺は湯たんぽか何かの代わりにされているだけなのでは・・・。
「まぁ・・・深く考えねぇでいいってことさ。 兄貴は今のまま皆に優しくしてりゃこいつらも離れていくことはねぇから。 勿論、あたいもそんな気はさらさらねぇけどな。 面白そうだし。」
最後に本音が出たぞ。・・・ま、燼の言うとおり、深く考える必要はないんだけどね。
「・・・っとまぁ、後は兄貴と姐さんがくじを引けば組み編成が終わんだから。 早く引かねぇと昼飯はまだ買って鈴々あたりが暴れだすぜ♪」
「・・・容易に想像できるのがあれだけど、それもそうだな。 俺もお腹すいてきたし。 ちゃちゃっと引いちゃいますか。」
俺がうーちゃんと零ちゃんを肩車し、鈴を背中におぶりながら、その後ろを燼と静空さんがついて来ている。変な光景だよなぁ・・・今に始まったことじゃないけどさ。
「ご主人様〜、隊の編成終了しましたよ〜。」
「隊って・・・戦争するわけじゃないんだから。 ? 俺と鈴がまだ引いてないよ?」
「余りの二つがどちらとも肆ですので。 消去法で決定されました。」
「なるほど。 それはともかく朱里、お疲れ様。」
労いの意味も込めて朱里の頭を撫でる。
「えへへ♪」
「ご主人様、私も頑張りましたので・・・その・・・。」
「雛里もお疲れ様。」
雛里の頭も撫でてあげると擽ったそうに目を細める。二人とも甘えん坊だなぁ・・・そこも愛らしいとこだよね。
「あぁー! 二人ともずるーい! ご主人様、私もお願いします!」
「まぁ、予想の範疇だよね。」
俺の近くまで走ってきた明里がぴたっと止まる。
「よしよし。」
「にゃふ〜♪」
まるで寛いでいる猫だ。
「それよりそれより! ご主人様、組み分けの結果です! まとめました。」
「ありがと。 どれどれ・・・。」
全部で5チーム。それぞれ大将がいるんだな。壱が母さん。弐が爺ちゃん。参が桃香・・・麗羽の文字に横線が引かれていたことについては見なかったことにしよう。で肆が俺で、伍が婆ちゃん・・・っと。父さんは爺ちゃんのとこにいるんだな。
「ご主人様と同じ組で良かったです♪ 私、精一杯頑張りますね!」
「うん。 明里、一緒に頑張ろう。」
「はい♪」
「いいなぁ。」
二人の声がハモった。
「羨ましいでしょ〜♪。」
ドヤ顔をする明里。ほんとに嬉しそうに言うからなぁ・・・。そしてほんとに悔しそうな表情を浮かべる二人である。
「ま、まぁまぁ・・・今度四人でお出かけしよう。 朱里も雛里も、それで勘弁してくれない?」
「むぅ・・・それで手を打ちましょう。」
「ご主人様とでーと・・・えへへ♪」
まだ少し納得がいかないような朱里と既に妄想の海へとダイブしている雛里なのであった。
・・・
組編成が終わったのでとりあえずは、誰がどこにいるのかを把握しておかないとな。
壱 大将母さん。 副将が鈴々で、雛里、霞、翠、蒼、星、風香姉さんに蕾姉ちゃん。 それと静空さんに胡花か。雛里が作戦を考えるとして・・・心配なのは蕾姉ちゃんだ。今回は何もしでかさないでくれよ・・・。
弐 大将爺ちゃん。 副将が咲夜叔母さんで、猪々子、トラ、朱里、ねね、父さん、シャム、たんぽぽと清羅か。あぁ・・・猪々子が単独なのか。斗詩が一緒じゃないから・・・たんぽぽと清羅に注意しておくよう言っておかないと。ねねの作戦・・・背中には要注意っと。
参 大将が桃香。 副将が燼。 ・・・?副将が燼? 大将じゃないの? まぁいいか。 で、麗羽、ミケ、斗詩、美以、白蓮、祝融さんに美彩姐とうーちゃん・・・。一悶着ありそうなとこだなぁ・・・内部で。麗羽に美以にうーちゃん・・・と、とりあえずは斗詩と祝融さんと燼が一緒についてくれてるから大丈夫だろう・・・。・・・・・・多分。
肆 俺のところだな。 大将が俺。副将が鈴。それで、管轤さんと恋。零ちゃんに明里。それと詠と月と薔薇と百合・・・。
チームごとに皆固まっているはずなので俺のチームを見やる。
「・・・お腹、空いた。」
「月ちゃん! 薔薇ちゃん! 詠ちゃん! 頑張ろうね! めいど魂炸裂だよ☆」
「はい♪」
「その姉様の気合は一体どこから・・・。」
「誰よこの組にしたの・・・明らかに何かの意思が働いてるでしょ。」
「一刀様と同じ組・・・これは優勝以外考えられませんね。」
「ご主人様のお役に立てるよう戦略を練らないと・・・。」
「・・・我、頑張る。ふんす。」
やけに張り切っている子にテンションが異様に高い子やらお腹がすいている子やら・・・。
「個性的な面子が集まったな。」
「心配しないといけない子がいっぱいだよ・・・。」
どうしてこの面子が集まったんだろうか・・・。今日はポジション決めで一日潰れそうだな。そして・・・
「ガハハ!美桜殿にダーリンがおるこの組、もはや死角なしじゃ!」
最後のこの伍組。武人で固まるところが出てくるだろうとは思ってたけど・・・。
「ご主人様と共にすること叶わずか・・・だったら私の全力で迎え撃つのみ。」
「焔耶よ! 久々の喧嘩じゃ! 気張れよ!」
「はい、桔梗様! まずはあの生意気なちびを仕留めようか・・・。」
「熊さんと同じとこだったんですね。 お互い、精一杯やりましょう!」
「おぉ、典韋もやる気じゃな! 若い者が気張っておって滾らぬ漢女がどこにおろうか、否! ふんぬぅぅぅ!!」
「こ・れ・は〜! かげっちと霧刀ちゃんの珠を狙うチャ〜ンス! ぐふふ♪ ようやく念願が叶いそうだわん! ぶるぁぁぁあああああああ!!」
「皆心地良い闘気を凰羅を纏っているな。 俺も気が高まってきたぞ! うぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!」
「この面子なら十二分に優勝を狙えるわ♪」
「・・・何か企んでいませんか?」
「そんなに怪しむことないんじゃない? 私はただ、優勝したら使える“一刀にあんなことしたりこんなことしたり出来る権” これが欲しいのよ!」
「自分の孫にそれはどうかと・・・というか、欲望丸出しですね。」
「ふふふっ、私はやると言ったらやる女よ。」
・・・婆ちゃんが凄い怪しい笑みを浮かべているんですが・・・。・・・うん、見なかったことにしよう。
「一刀さ〜ん! こっちで一緒に作戦考えましょ〜〜〜♪」
「姉様! そんなこと言ったら本末店頭ですよ!」
「あ、あはは。」
「私たちは私たちでゆるゆる考えようではないか。」
「そ、そだね〜。」
俺たちはマイペースに考えようかね〜。・・・三日後から試合なんだけどね!
あとがき 読んでいただきありがとうございます。初の番外編、いかがでしたでしょうか。マー君が移籍確定となって早一ヶ月半。執筆してたら寝落ちしていたり、急な仕事でかけない日が続いたりと慌ただしい二ヶ月でした・・・。まぁ、こうして書ける分良い方なのかもしれません。試合の方も一緒に書く予定でしたが、執筆途中にPCが勝手にシャットダウンしてしまいまっさらに・・・。という身勝手ながらも半分に分けさせていただきました。試合が楽しみです。書いてる私が一番楽しいんですがね。それでは次回、真・恋姫†無双 刀蜀・三国統一伝 番外編 軍師も武官も竜も入り乱れ交流戦!〜試合・・・決着!編〜でお会いしましょう。
説明 | ||
何でもござれの一刀が蜀√から桃香たちと共に大陸の平和に向けて頑張っていく笑いあり涙あり、恋もバトルもあるよSSです。 | ||
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コメント | ||
続きはまだかな?(デューク) お仕事との両立、ほんと大変だと思いますが………気長にお待ちしてますから。 (いた) 久方ぶりのsyukaさんの投稿まっていました(kiyuona) これは楽しみですね。(Fols) ワクワク♪(ガリ眼鏡) 次回で決着か早いな(黄昏☆ハリマエ) |
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