管理者からの御遣い 拠点 |
華琳「一刀、入るわよ」
一刀「どうぞー」
ガチャリと扉が開かれる。
華琳「何してるの?」
一刀「何って、体が鈍らない様にトレーニングしてんの」
華琳「とれーにんぐ?」
華琳は、聞きなれぬ言葉に頭にハテナを浮かべる。
一刀「鍛錬のことだよ」
華琳「あなたの国の言葉かしら?」
一刀「あぁ、それより何か用があったのでは?」
一刀は、華琳の用事を促す。
華琳「そうだったわね。あなたに私の国を見てもらおうと思ったのよ。何か予定があるのかしら?」
一刀「いや、特には無いよ。まだ、加入したばかりだし仕事は無い。」
華琳「そう、だったらついて来なさい」
一刀「あぁ、支度をするんで部屋の外で待っていてくれ」
華琳「此処で良いじゃない♪」
華琳は、悪戯をする様な目で一刀を見る。
一刀「汗を拭きたいの」
華琳「ふふ、早くしなさい」
暫くした後、部屋から一刀が出てくる。
一刀「準備できたぞ」
華琳「それじゃあ、行きましょ」
暫く歩いていると見知った顔が現れる。
秋蘭「華琳様」
華琳「あら、秋蘭」
秋蘭「どちらに行かれます?」
秋蘭は、質問を投げかける。
華琳「一刀に街を見せようと思って」
秋蘭「そうですか。一刀、ゆっくり見て回るといい」
一刀「あぁ、じっくり見させてもらうよ」
秋蘭「では、華琳様」
華琳「えぇ」
華琳と一刀は、城壁の上までやってくる。
華琳「見なさい」
一刀「凄いな」
一刀は、街を見下ろす。
華琳「あそこに住むのは、私たちが守り、育て、慈しむ宝よ」
一刀「・・・・・・」
華琳「宝を守るには、どうすればいいのかしら?飢饉に喘がず、盗賊に奪われること無く、他国の侵略に怯えさせずに過ごす為には・・・・・・」
一刀「力・・・・・か」
華琳「そうよ、降り掛かる火の粉を払うだけでは駄目。火の粉を消すほどの力を持たなければ意味を成さないわ。そうしなければ、いつまで経っても火の粉は降り掛かるばかり」
一刀「だからこその、力」
華琳「えぇ、戦う相手が居なくなれば・・・・・侵略に怯えることは無い、防ぐ術は見つかるでしょう」
一刀「なるほど、華琳が戦う理由はこれか」
華琳「そうよ、一刀。あなたも私に力を貸して頂戴」
一刀「あぁ、仕えているのだ。この力存分に使うがいい」
華琳と分かれた後、部屋で適当に寛いでいた。
??「一刀〜!!」
バタンと扉が開かれる。
一刀「扉を壊すつもりか、春蘭」
春蘭「煩い。軟弱なのが悪い」
一刀「意味わかんないよ・・・・・・それでどうかしたの?」
秋蘭「うむ、買い物に付き合って欲しいのだよ」
入ってきたのは、春蘭と秋蘭だった。
秋蘭「で、どうなのだ」
一刀「いいけど、意見が出せるとも思えんが」
秋蘭「それでも構わん」
一刀「そう。まぁ、やることがある訳でもないからいいよ」
春蘭「では、早くいくぞ」
そういって、春蘭は一刀の手を取り引っ張る。
買い物というのは、軍用備品のものだった。
二人は真剣な顔をして、意見を飛び交わしていた。
春蘭「おお、此処にあったぞ」
秋蘭「うむ。これは、なかなか」
一刀「此処は、服屋か」
春蘭は、一枚の服を手に取る。
春蘭「・・・・・・どう見る?似合うか?」
一刀「それ、春蘭が着るの?」
疑問に思った一刀は、春蘭に聞いてみる。
春蘭「なっ!?私が着るのではない」
秋蘭「確かに、似合いそうではあるが・・・・・・残念ながら姉者では無く、華琳様が着るものなのだ」
一刀「そうだったのか」
秋蘭「それで、一刀はどう思う?」
一刀は、頭の中で春蘭の持つ服を想像してみる。
一刀「俺に聞くよりも、本人連れてきたらいいじゃないか」
秋蘭「華琳様は、お忙しい身の上。買い物に出る暇さえも、それほど取れない」
春蘭「だからこそ我々が代わりとなって、似合う服をさがしまわっているのだ」
一刀「ふむ。で、華琳が買い物に来たときに、"さり気なく"勧めるのか」
秋蘭「その通りだ」
一刀「華琳のことだ、勘付いてはいるだろう」
秋蘭「聡い華琳様のことだ。気付かぬ振りをしていて下さる」
一刀「華琳の臣も大変だな」
秋蘭「辛いと思ったことは一度たりとも無いよ」
春蘭「店主。その服を貰おう」
そうしている内に、春蘭が服を買っていた。
一刀「服。買うのか?」
秋蘭「うむ。一度買ってみて、本当に似合うかどうか確かめてみるのだ」
一刀「確かめる?」
秋蘭「うむ。実は姉者が作った、特身大人形に着せて確かめるのだよ」
一刀「へー。春蘭、人形なんて作れたんだ」
春蘭「何だ!私が作れないと思ったのか」
一刀「実際に見たわけじゃないからな」
秋蘭「私が言うのもなんだが、かなりのものだぞ」
春蘭「ふふん!」
春蘭は妹に褒められて嬉しそうに頬を染めた。
春蘭「秋蘭。次に行くぞ」
秋蘭「うむ。一刀も早く行くぞ」
一刀「ま、付き合うと言ったからな。最後まで付き合うよ」
春蘭「早く、行くぞ」
その後、買い物は日が落ちるまで続いた。
説明 | ||
華琳、春蘭・秋蘭の拠点 若干、本編も拠点も本作品よりになりそうな予感 |
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コメント | ||
唇を奪った侍女の話を要求する!!期待してるのは俺だけじゃないはずだ!!(デューク) きっと侍女の拠点も入るんだろうなぁ...。|ω・`)チラ(バズズ) |
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真・恋姫†無双 一刀 華琳 春蘭 秋蘭 | ||
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