真・リリカルなのは 第十二章 非道なる報復編 第十話 謎の女性 |
レインとシャークが本局前で戦っている間、ある街では建物が破壊され続けていた
瓦礫に押しつぶされて、圧死する人も居た
建物を素手で破壊する女性
恐らくリトナの仲間だろう
彼女は無慈悲に破壊行動を行う
しかし、それを許す管理局ではない
女の子「わぁぁぁ!!!!!!」
巨大な柱が落下し、女の子を潰そうとしていた
フェイト「はぁぁぁ!!!!」
ザンバーフォームのバルディッシュで柱を切り裂き、女の子を助ける
フェイト「大丈夫?」
女の子「うぅ〜」
恐怖で頭が混乱しているようだ
フェイト「あなた達は民間人の非難を最優先に!!! その子も連れて行って!!」
局員「わかりました!!!」
フェイトは破壊行動を行う女性の前に立つ
長く青い髪
どことなく知り合いに似ている気がする
フェイト「時空管理局 執務官のフェイト・T・ハラオウンだ!! 今すぐ破壊硬度を止めなさい!」
バリディッシュを構え、女性を説得しようとする フェイト
その女性はデバイスと思われるローラーブーツを履いている
女性「はぁぁぁ!!!!!」
自分よりも巨大な瓦礫を軽々と持ち上げ、フェイトに向かって投げ捨てる
フェイト「っ!!」
しかし、バルディッシュで豆腐を切るかのようにあっさりと切断する フェイト
フェイト「グフッ!!」
しかし、腹に激痛が走る
見てみると、女性の拳が突き刺さっていた
そのままフェイトは投げ飛ばされる
フェイト「クッ」
何とか着地に成功するが、腹の痛みが凄まじく、顔を顰めている
フェイト(何て力……………あんなパンチを何発も受けたら、体が持たない)
説得は無意味とみて、バルディッシュを抱え、女性の後ろに回り込む
フェイト(貰った!!)
黄色い刃は女性の首を狙う
無論非殺傷の為、死ぬ事はない
気絶させる為だ……………………しかし
フェイト「なっ!?」
女性は片腕でフェイトの斬撃を受け止めた
しかも、こちらを見ていない
フェイト「バカな…………」
パリィィンとガラスが砕け散る様な音が聞こえる
見ると、バルディッシュから発生している黄色い魔力刃が握りつぶされていた
フェイト「そんな!?」
女性「やぁ!!!」
女性は飛び上がり、フェイトの首を蹴る
これには堪らず、吹き飛ばされる
フェイト「ゲホッ!! ゲホッ!!」
バルディッシュ【大丈夫ですか?】
フェイト「何とか………」
魔力刃を構築し直し、女性に切り掛かる
しかし、一撃も当たらない
フェイト(速い……)
フェイトが翻弄されるスピードだ
彼女自信がというより、ローラーブーツのお陰だろう
フェイト「ならっ!!」
フェイトのバリアジャケットが軽装になる
フェイト「真・ソニックフォーム!!」
バルディッシュ【ライオットザンバー・スティンガー!!】
バルディッシュは二刀流となる
フェイト「行くぞ!!!」
圧倒的なスピードを誇るフェイトの真・ソニックフォーム
しかし、防御は無きに等しい
一撃でも食らえば、間違いなく負ける
フェイト「はぁぁぁぁ!!!!!!」
スピードで女性を翻弄する
女性「っ!!!」
明らかにフェイトのスピードについて来れないで居た
女性の拳はフェイトに掠る事も無く、一方斬撃を躱せる事も無い
フェイトの一方的だった
フェイト「これで!!!!」
2本の刃が女性の体を切り裂く
しかし、切り裂かれた瞬間に腕を掴まれた フェイト
フェイト「っ!?」
女性「…………………」
間近で顔を見つめ合う2人
女性の顔が良く見える事で、フェイトは気づく
その女性が誰に似ているのかを…………
フェイト「ギ、ギンガ!?」
そう、その女性はギンガにそっくりなのだ
女性「っ!!」
女性は自身の頭をフェイトの顔に叩きつける
フェイト「ガッ!!」
強烈な頭突きが決まった
フェイトは鼻血を流す
顔は真っ赤になっていた
フェイトの手を離し、右腕でフェイトの左頬を殴る
吹き飛ばされた フェイト
防御力がほとんど無い状態でのダメージ
もう、限界が来ていた
フェイト(このままでは………………)
頭から建物に激突してしまう
フェイトの目には、まるで壁が迫ってきているように見える
しかし、彼女が建物に激突する事はなかった
局員「大丈夫ですか!? ハラオウン執務官!」
フェイトの心配をし、局員が助けに来てくれたようだ
彼がフェイトを受け止めたのだった
フェイト「にげ…………」
局員では、あの女性には勝てない
そう思ったフェイトは彼に逃げるように言おうとするが、上手く呂律が回らない
しかし、局員はフェイトが何を言いたいのかわかっているようだ
局員「大丈夫です! 先ほど、ナカジマ陸曹に連絡を入れました。近くに居るそうなので、すぐに助けに来てくれます」
彼はギンガに救援を求めていたようだ
局員「確かに俺ではあの女性に勝てないでしょう。ですが、時間稼ぎぐらいはしてみせます!!!」
デバイスを起動させ、女性に挑む局員
フェイト「まっ…………て」
フェイトは止めようとするが、上手く言葉がでない
真・ソニックフォームでダメージを負った為、フェイトは動けずに居た
そして、局員はフェイトの目の前で胸を貫かれて死亡した
まるでゴミのように局員を投げ捨てる女性
真っ赤に染まっている右手
フェイトは負の感情に支配されそうになる
局員を殺された恨み、怒り
命を何よりも重んじる彼女からしてみれば、殺しはもっとも許せない行為であった
漸く、体を動かせるようになり、バルディッシュを杖代わりにして立ち上がる
フェイトの足下にはポツポツと雫が落ちていく
彼女は涙を流しているのだ
自分がヘマをしたが為に彼が殺される羽目となった
そう思うと申し訳ない気持ちで一杯だ
だからこそ、彼女を止めるのが自分の使命
そういい聞かせて、バルディッシュを構える
涙で視界が霞む
そんな状態でまともに戦える筈がなかった
女性に切り掛かったフェイトだが、受け止められ、逆に脇腹を蹴られてしまう
激痛に耐えきれず、その場で倒れる フェイト
フェイト(私は……………私はこの程度だったのか)
自分の非力さに腹が立つ
自分がもっと強ければ、なのははブラスターモードを使わずに済んだ
自分にもっと力があれば、あの局員を助ける事が出来た
そんな後悔がフェイトの頭を支配する
そして、拳を振り上げる女性
フェイトの頭を狙っているようだ
建物を砕く拳で頭を殴られれば、頭蓋が砕け散り、死ぬのは目に見えている
バルディッシュ【プロテクション!!】
バルディッシュが咄嗟にバリアを張った為、フェイトは守られた
しかし、バリアは砕け散る
バルディッシュ【sir!! 戦って下さい!! 後悔なら後でも出来ます!!】
珍しくバルディッシュが怒鳴る
その声に意識をはっきりさせ、女性から距離を取る フェイト
フェイト「そうだね。今は後悔している場合じゃないね」
バルディッシュ【ライオットザンバー・カラミティ!!】
2本の剣を1つとし、ザンバー並みの大剣へと変化させる
フェイト「止めて見せる………………私の全てを掛けて!!!」
体がボロボロなフェイト
その状態で女性を止められるのか?
現場まで急ぐ ギンガ
女性とギンガが出会う時、物語は大きな変化を招く
謎の女性…………その正体とは?
次回はセレスVSリトナの部下!
お楽しみに〜
説明 | ||
最近、妙に重い…… 中々繋がってくれない……困った |
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