真・恋姫†無双 AFTER STORY 聖なる魔人と過激なる外者 |
全く倒せる気配のない愛紗達……
それぞれに苦難を課せられてしまうが
遂に雪蓮と七乃の策により
反撃の狼煙が上がる!!
八節 ?雪蓮VS襲?
襲「おっ!?今度は小覇王・孫策か!
これも又楽しめそうだぜ!!」
雪蓮「残念ながら楽しめるのはここまでよ
少しは気をつけないと怪我するわよ?」
襲「ほぉぉぉ?かすり傷一つ付けられないのにか?
あまり大きくでると恥をかくのは自分だぜ?孫策………」
雪蓮「その台詞、そっくりそのまま返すわ!」
ギュォォ!
雪蓮はそう言うと気を溜め始めた
襲「何をするのか、楽しみだな
こういう時は何も考えないで待つのがいいな
『瞬考』ばっかりやってっとつまんないからな」
襲はそう言うと手を組んで雪蓮の行動を待ちはじめた
小蓮「雪蓮お姉様何をする気なのかな?」
春蘭「分からんな………
だが雪蓮殿の事だ、何か策が無ければ何も私みたいに突っ込みはしないだろう」
桂花「…………自覚してるのなら抑えて欲しいわ……」
桂花ほ聞こえない位の小さな声で文句を言っていたが、聞こえていたのは誰もいない
祭「………………策殿……」
雪蓮「ふうぅぅぅ……………!!!」
雪蓮の体内に気が溜まっていき充実していった
その様子を見た蓮華と冥琳は
蓮華「冥琳………雪蓮姉様もしかして………」
冥琳「蓮華様、私も蓮華様と同じ考えです
恐らく雪蓮は『アレ』をするつもりです」
亜莎「『アレ』とは何ですか?」
亜莎はすくざま聞き返した
冥琳「ふむ……雪蓮と蓮華様は人知れず密かに『ある鍛錬』をしていたのだ」
秋蘭「『ある鍛錬』?」
蓮華「えぇ……貂蝉と于吉にも手伝ってもらったのだけど
蜀と魏の者達は私と雪蓮姉様は闘いで血が昂ぶる事は知っているわよね?」
秋蘭「まぁ、何となくですがな…………
一種の暴走状態になると聞いたことがあります
それを鎮めているのが一刀だとか……」
冥琳「あぁ、血が昂ぶると滾って仕方がなくなるのだ
それを鎮められるのは秋蘭の言った通り一刀や私、思春の三人だ」
蓮華「私と姉様はその滾りをなんとか制御出来ないか于吉と貂蝉に聞いたのよ
それで制御出来るよう付きっきりで鍛錬していた」
蓮華と冥琳は淡々と話していく
朱里「それで…………制御出来るようになったのですか?」
蓮華「えぇ、どうにか出来るようにはなったわ
だけどそう長時間は保たないのよ」
蓮華は苦虫を噛み潰したような顔でそう言った
冥琳「蓮華様は天の言葉で言えば約4分、雪蓮は約6分程しか長続きしないのだ
つまり襲を倒す時間制限は雪蓮と蓮華様、二人合わせて約10分しかないのだ」
愛紗「そんな短時間で過激派の襲を倒せと!?」
冥琳「最早食い止める方法はこれしかない
小覇王の野獣の力に任せるしか………」
蓮華「姉様………………」
雪蓮「はああぁぁぁ……………」
雪蓮は静かに目を閉じ、気を限界まで溜め始めた
襲「……………おーい、まだかかんのか?
俺はあんまり我慢がてきない方なんだが………」
襲がそう詰まらなさそうに呟いた瞬間
雪蓮「…………………はぁっ!!!!」
ゴォンッ!!
襲「っ!!と……………」
雪蓮の気が溢れ出し、雪蓮の廻りを取り囲み始めた
蓮華「っ!!姉様が発動したわ!」
冥琳「………………ここからが時間の勝負か…………」
雪蓮「……………『紅蓮虎獣(ぐれんこじゅう)』………」
雪蓮は薄っすらと目を開けた
その目は真っ赤な血の色に染まり、感情が殆ど無くなっていた
襲「おっ?雰囲気が大分変わったな……殺気と警戒の塊って感じだな」
雪蓮「………………ふっ!」
シュンッ!!
フォン!!
襲「っ!!?おっと!!」
雪蓮はなんの前触れもなく『空走』をして襲に斬りかかった
襲は突然の事により反射神経でギリギリで躱した
襲「ひゅ??………危ねぇ危ねぇ……」
雪蓮「……………………」
雪蓮は無感情で襲を睨みつける
襲「中々の能力だ………
もうちっと反応が遅れてたら斬られてたぜ」
冥琳「『紅蓮虎獣』に完全に入ったな……」
蓮華「姉様…………」
雪蓮「………………ふっ!」
雪蓮は小細工をいれずそのまま突っ込んできた
襲「普通……戦闘でただ突っ込んでくるだけだと…………ん?」
襲はある違和感を感じ取っていた
雪蓮「…………………はっ!」
フォン!!
襲「おっと!!」
襲はまた雪蓮の斬撃を紙一重で躱す
襲「くっ!!(何だっ!?行動がいきなり読み辛くなったぞ!?)」
雪蓮「はぁっ!!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
襲「くっ!!ぬっ!たぁっ!!」
『紅蓮虎獣』を発動した事により雪蓮は野獣となった為、雪蓮は何も考えず直感だけで襲を攻撃している
それにより襲の能力である『瞬考』は今迄のように力を発揮出来なくなってしまったのだ
襲「くそったれが!!孫策の頭ん中が雲が掛かったようになっちまってる!!」
蓮華「姉様凄い!!」
小蓮「行け行け?♪襲なんか倒しちゃえ?♪」
小蓮や蓮華は雪蓮の動きを目視していた
風「雪蓮様はあのようになると会話は聞こえるのですか??」
風は冥琳に聞いた
冥琳「聞こえていない訳ではないのだが、返答する事は出来ないと思われる
今の雪蓮は飢えた獣…………近寄れば食い殺されるぞ?」
愛紗「手助け無用…………という事ですか……」
冥琳「そういう事だ…………
今は雪蓮に任せるしかあるまい」
襲「クソが!!」
雪蓮「ふっ!はぁっ!!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
雪蓮はあらゆる方向から斬撃を放っていく
襲はそれを
襲「つっ!!くっ!!このっ!!」
ガキンッ!!
ガキンッ!!
ガキンッ!!
必死に手に嵌めたグローブで弾いたり受け止めたりしていくのだが
襲「くっ!!?(こんなに力強かったか!!?
いや………一回も喰らってないから元々の強さが分かんねぇ!)」
襲はそう雑念に囚われていると
雪蓮「っ!!はああぁぁぁっ!!!」
フォン!!
雪蓮が懇親の力を篭めた一撃を放った
ザシュッ!!
襲「ぬおっ!!!?」
蓮華「当たった!!?当たったわっ!!!」
クリティカルヒットまではいかなかったが、初めて雪蓮は襲に一撃を入れることができた
雪蓮が放った一撃は襲の左腕に当たり、そこから血が流れ出していた
襲「こ、この俺が…………血、血を……!?」
襲はありえないといった表情でそう呟いた
襲「血を流したのは何十年振りだ?
こいつは…………」
ギュォォ!
雪蓮「…………………」
明命「っ!!!?凄い『邪闇気』です!!」
襲「面白くなってきたぜ!!!!」
襲は歪んだ笑みを浮かべ黒く濁った『邪闇気』を溜め始めた
冥琳「………………どうやら我々は」
冥琳「とんでもない化物と対処しなければならないようだな…………」
……終……
説明 | ||
雪蓮が襲と一騎打ちを申し込んだ! だが襲の能力『瞬考』になす術もな 愛紗達が束になって掛かっても一撃も当てられなかったのに 雪蓮はどうするのか? |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
1423 | 1322 | 4 |
コメント | ||
やっぱ本気じゃなかったか〜管理者だからな、圧倒されそうだ^^;(nao) | ||
タグ | ||
真・恋姫†無双 北郷一刀 雪蓮 冥琳 蓮華 | ||
hoiさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |