真・リリカルなのは 第十二章 非道なる報復編 第十三話 左近の居場所
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リトナの仲間だと思われる女性に苦戦する フェイト

 

そこに援軍として、ギンガがやって来た

 

そこに驚愕の再会があるとは知らずに……………

 

フェイト「母さん? まさか…………ギンガのお母さんなの!?」

 

フェイトの質問にギンガは答えなかった

 

いや、答えられなかった

 

頭が混乱しているのだ

 

目の前の現実が受け入れられていないのだ

 

母に会えた事は嬉しいのかもしれない

 

しかし、何故フェイトと戦っているのか?

 

フェイトの敵と言う事は、自分の敵でもあると言う事だ

 

その残酷な現実を受け入れたくなかった

 

ギンガ「どうして…………どうして生きているの? 母さん」

 

震える声で、懸命に母に問い掛ける ギンガ

 

ギンガ「父さんもスバルも……ずっと寂しい思いをしてきました。あなたは死んだ。そう決めつけて、諦めていました……それなのに」

 

ギンガは涙を堪える

 

理由はどうあれ、彼女は……………母は敵なのだ

 

ギンガ「答えて下さい!!! 母さん!!! あなたは何をしようとしているのですか!!!」

 

怒鳴らずには居られなかった

 

ずっと苦しかった

 

愛しい母の死を聞いた時は、涙が止まらなかった

 

そして何よりリトナによって聞かされた真実

 

自分の所為でクイントは死ななければならなかった………………

 

まるで心がガラスのように砕け散るような感覚だった

 

全てが無になった

 

何も考えられなかった

 

時間が経つにつれ、考えるのを止めにした

 

考えても答えは得れないと思ったからだ

 

更に言うならば、リトナの言葉が偽りである可能性も0ではなかった

 

自分達を惑わせる為の虚偽かもしれないと、自分に言い聞かせた

 

だからこそ、事実を知りたい

 

リトナの言葉が真なら、クイントは自分を恨んでいるだろう

 

それでもいい

 

ただ答えが知りたかった

 

ギンガ「母さん、あなたは私達の所為で死んだのだと聞かされました。しかし、あなたは生きています……なので、あなたの口から事実を知りたい」

 

自分達の存在が、クイントにどれだけの被害を及ぼしたのか?

 

それが知りたかった

 

しかし、ギンガがどれだけ問おうとも、クイントは一切話さない

 

その事に焦れ、ギンガは叫ぶ

 

答えてと

 

だが、帰ってくる答えは無言のみ

 

そして、会話に乱入してくる者が現れた

 

リトナ「どれだけ語りかけようとも無駄だ」

 

リトナだ…………

 

恐らく事実を知る人物の1人

 

フェイト「あなたは………………あの人に何かをしたのか?」

 

バルディッシュを杖代わりにし、立ち上がる フェイト

 

リトナ「クイントさんに何かをしたのは、スカリエッティだ」

 

フェイト「何!?」

 

まさか、奴の名前が出て来るとは思って居なかった為、驚く フェイト

 

リトナ「タイプゼロは元々、クイントさんの遺伝子から開発されたのだ。そして、その発明者はスカリエッティ………ここまで言えばわかるか?」

 

フェイト「まさか………」

 

フェイトは仮説を立てた

 

タイプゼロのオリジナルと言えるクイントと改造し、戦闘機人としたのだと

 

あながち間違いではない

 

リトナ「クイントさんは殺されたのだ、管理局にな。そして、その遺体はスカリエッティが回収……………戦闘機人となったのだ」

 

ギンガは黙ってリトナの話を聞く

 

少しでも多くの情報を欲したのだ

 

母の身に何が起きているのかを知りたいのだ

 

リトナ「だが、スカリエッティはクイントさんの改造には最終調整が必要と判断し、先の戦闘では出さなかったのだ」

 

先の戦闘……………恐らく、ゆりかご戦の事を言っているのだろう

 

リトナ「なので私が回収し、奴に変わって最終調整を行い、今に至ると言う訳だ」

 

フェイト「貴様は……………スカリエッティと同等の人物だったか」

 

リトナ「いや、違う………………スカリエッティも私が殺すべき対象だ」

 

リトナは管理局だけではなく、スカリエッティにも恨みを募らせていたようだ

 

先の戦闘で手を出さなかったのは、管理局とスカリエッティが潰し合っていたからであろう

 

互いの戦力を削った事になる

 

ギンガ「あなたは前に言った…………私の所為で母さんは死んだと。あなたは何を知っていると言うのですか!!!」

 

リトナ「知る必要はない。貴様も管理局員、復讐されるべき対象だ」

 

フェイト「捕まえる………………貴様は私の手で!」

 

バルディッシュを構え、リトナを睨み付ける

 

リトナ「強がるな。貴様など私が手を下すまでも無いのだ」

 

リトナの足下のには小さな黒い犬が居た

 

首が3つもあり、ただの犬では無い事がわかる

 

リトナ「行け、ケルベロス」

 

ケルベロス「ガウゥ!!!」

 

リトナの命令に応じ、フェイトに襲い掛かる ケルベロス

 

フェイト「クッ」

 

バルディッシュで弾こうとするが、動きがすばしっこく、中々振り払ないでいた

 

ケルベロス「ガウ!!!」

 

フェイト「何!?」

 

ケルベロスは3つに分かれたのだった

 

普通の黒い3匹の犬のようになった

 

そして、1匹はフェイトの左腕、1匹は右足、1匹はバルディッシュに噛みつく

 

フェイト「グゥ!!」

 

鋭い牙が皮膚を貫き、血が噴き出す

 

ギンガ「フェイトさん!!!!」

 

フェイトを助ける為、彼女の元に走る ギンガ……………しかし

 

ギンガ「ガッ!!」

 

腹を殴られ、吹き飛んでしまう

 

ギンガ「母さん!?」

 

ギンガを殴ったのはクイントだ

 

リトナ「貴様はそこで見ていろ」

 

リトナはフェイトに近づいて行く

 

所々に噛みつかれた跡があり、体中から血を拭きだしている

 

とても痛々しい姿だ

 

フェイト「この犬もマリッジデバイスか」

 

リトナ「そうだ。私の英知と努力の結晶だ」

 

フェイト「何故だ? 何故これほどのもの復讐の道具として扱うんだ!!!」

 

リトナ「貴様は何を言っている? マリッジデバイスは元々管理局に復讐する為に私が創った道具だぞ?」

 

フェイト「なっ!?」

 

動揺したフェイトを剣で切り裂く リトナ

 

ケルベロスはリトナの足下に戻ってきていた

 

フェイトは傷口を抑えながら、リトナに問う

 

フェイト「……復讐の道具? だったら………だったら何故、左近は地球に居るんだ!!」

 

聞かずには居られなかった

 

一番最初に出会ったマリッジデバイス………その名は左近

 

アリサの相棒であり、彼女の希望だ

 

恐らく左近もリトナが創ったものなのであろう

 

だからこそ、マリッジデバイスが復讐の道具として生まれたと言う事が許せなかった

 

左近は復讐の道具ではない

 

アリサの希望……………彼女に魔法の力を与えた救世主とも言える

 

アリサ本人は魔法の力を快く思っていない

 

しかし、彼女が魔導師になれたお陰で、すずがが救われたのだった

 

まるで、その事が茶番であると言われた気分になったのだ

 

リトナ「何?」

 

フェイトの言葉を聞き、驚く リトナ

 

リトナ「左近が地球にだと?」

 

左近の事を知っている…………やはり作成者は彼のようだ

 

リトナ「ならばフレイムアイズも知っているな?」

 

フェイト「なっ!? フレイムアイズを知っているのか!?」

 

リトナ「地球か……………クククク、道理で幾ら探しても見つからん訳だ」

 

リトナの探しものとは、左近とフレイムアイズの事だったようだ

 

リトナ「恐らく管理外世界だな。行くか」

 

リトナはその場を去ろうとする

 

フェイト「ま、待て!!」

 

リトナを追おうとする フェイト

 

リトナ「貴様の命を刈るのは、また今度だ」

 

フェイトに向けて炎の弾をぶつける

 

フェイト「っ!?」

 

い、今のは…………

 

フェイト「魔力変換資質………爆熱」

 

そう、リトナはアリサと同じ爆熱の所持者だった

 

彼は地球へと旅立つ

 

左近とフレイムアイズを奪い返す為

 

再び地球が戦場となってしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイトの失態

 

リトナは左近を取り戻す為、地球へ向かう

 

左近の所有者であるアリサの運命は?

 

次回はセレスvsジェミネットの続きですけどね……

 

 

説明
リトナ参戦!
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リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う 内容はオリジナル 

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