超次元ゲイムネプテューヌ -vain espoir- 第二話
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「連絡がいきなり切れました?」

 

ベールはブランとの電話を終わってからすぐにポタルを使い、プラネプテューヌの教会に到着の後ネプギアと話してるところだった。

 

「それが・・・、確かおねえちゃんが近くにある公園でノワールさんと遊びに行くって、私もちょうど用事がありましたので一緒に行きました。幼児を終わって公園に行ってみたらあそこにはお姉ちゃんのNギアしか・・・・・・。お姉ちゃんがそれを置いてどこに行くはずがないのに・・・・・・。」

 

その公園を中心にして教会を含め、都心部あっちこっちを回って探してみたが二人の姿は見えなかった。

 

「私も一生懸命探してるし、いっすんさんの直属の諜報部の方々の助けも要請したため、きっと大丈夫ですよ。」

 

表には微笑んでるけど両手は震えていた。顔色がわるい。強がりのはず。

 

(はあ・・・・・・。1年前に再会の時もそんなに泣いてたのに、今はこんな事件のせいでこうしているのも分かりますわ。)

 

役に立たない自分がベールは情けなかった。

 

「大丈夫ですわよ。ねぷねぷならいつも通りに笑い顔で教会のドアを開いてー「じゃん~!ネプテューヌただいま戻りました!」ーっていう子ですよ。それにノワールも一緒にいますから、まさか問題があるとは思いません。」

 

「そ、そうですよね?そうですよ・・・、きっと・・・・・・。」

 

今すぐにでも泣きそうな顔になったネプギアは微笑を見せてくれた。ベールはネプギアの頭をなでた。

 

(言葉はそのように言いましたが、正直不安なんです。ご無事でしたらいいのに・・・・・・。)

 

ベールはネプギアを近くのいすに座らせた。

 

「とりあえず落ち着いてゆっくり休んでください。私が探しに行きます。」

 

「私も手伝いますよ!こんなにいる時間がないです!だからー」

 

 

ドン!

 

 

「イストワール様!・・・・・・あれ、グリーンハート様?どうしてここに?」

 

教会のドアが開いてから入った人は自分の背の高さより長くて青いコートを着て、頭に双葉のリボンをつけた少女だった。

 

「誰かさんと思ったらあいちゃんでしたね。どうかしましたか?」

 

「アイエフさん、もしかして・・・・・・?」

 

アイエフと呼ばれた少女はポケットの中にあった携帯を取り出した。

 

「ネプギアもいたの?ちょうどいい。いいお知らせがはいってたの!」

 

「・・・・・・いいお知らせ?」

 

「ブランさん!」

 

ちょうどいいところにブランがプラネプテューヌの教会に到着した。

 

「タイミングはまあまあだね・・・・・・。ポタル設定のアップデートがちゃんとできなくてちょっと遅く来てしまった・・・・・・。あらかじめしておければよかったのに。」

 

「毎日本だけ読んでるからこんな重要なときに遅れるのです。まったく。」

 

「・・・・・・ふん、あんたがやってくれれば?」

 

ベールのお説教を聞き流して文句を言うブラン。

 

「んで、そのいいお知らせって何なの・・・・・・?」

 

ケイタイをいじって夢中になっていたアイエフはブランが自分の肩に手を掛けたら、びっくりして手にしていたケイタイを放してしまうほどだった。

 

「う、うわあああ!」

 

けど、幸いに落とさなかった。

 

(よ、よかった・・・・・・。1週間前に買ったばかりの最新スマートホンなんだから・・・・・・・。)

 

アイエフは安堵のため息を1回、元の表情に戻って話を始めた。

 

「ふむ。我が諜報部の一人がねぷ子とブラックハート様がどこにいるのか見つかりました。」

 

「ホントですか?どこですか、どこ!はやく教えてください!」

 

待ち兼ねていたことで、席に座っていたネプギアが叫んだ。

 

「うわあ!落ち着きなさい!まだ死んでないから!無事だからとりあえず落ちつきなさい!」

 

「は、はい・・・・・・。」

 

「ネプテューヌとノワールが無事なところで安心できますわ。それで、今どこにいますの?」

 

ベールに質問にアイエフは話の途中悩むように見えた。ブランはちょっとおかしいと思って眉をあげた。

 

「・・・・・・いい辛いなの?」

 

「いえ、そうじゃないです。ただ現在確認された場所が確かなのに、なんでここにいるのっと思って・・・・・・。」

 

「どこにいるからそういいますの?はっきり言ってくださいね。」

 

 

 

 

 

「えっと・・・・・・それが・・・・・・、2人は今、業界墓場の中心部にいます。」

 

 

 

 

 

3人はしばらくの間ぼうっとしていた。その中で口を開いたのはネプギアだった。

 

「ぎょ、業界墓場?」

 

「うん、それが最初は私の勘違いだと思っていたけど、再び確認してみたら間違いなくそこにいるの。」

 

「そこは確かに、私たちが破壊神を倒してその地域を封印したんですよね?」

 

1年前、破壊神マジェコンヌとの最終決戦で勝った女神たちは住民たちがここに入らないように女神の守護力を利用した特殊結界を設置した。

 

「私たち女神たちも気軽にそれを破らないように3重結界にしたんだから、2人じゃきついのはず・・・・・・。」

 

その後、セキュリティシステムを構成し、公報して立ち入り禁止で厳重に制限した。

 

「なら今はそれが問題じゃないです。居場所が分かったからここでいられるわけにはいけませんわ。すぐに出発しましょ。」

 

Nギアでその間にゲームコミュニティーを見ていたベールが言った。

 

「情けないな・・・・・・。女神が危ないところなのに、誰かさんはあんなことしてるんだな。」

 

ブランが腕組みをしてあきれた顔で言った。

 

「あら、はやく終わらせて本を読みたいのはあなたも同じでしょうね?」

 

「・・・・・・。」

 

「さあさあ、ケンカはもうやめて行きましょうよ。」

 

口ケンカをしていたブランとベールをネプギアが止めてるし、アイエフはスマートホンをいじって、女神たちが持ってるNギアにネプテューヌとノワールがいる場所が示された地図を伝送した。

 

「大体の位置はその地図にあります。業界墓場で発散される妨害電波のせいで詳しくは取れなかったんですけど、このくらいなら充分だと思います。」

 

「ありがとう、アイエフさん!」

 

アイエフからもらった地図に基づいて、女神たちはいつもと違う姿で動き始めた。ベールは予測できない戦闘に備えて、いろんな種類の回復ポーションと応急処置用キットの準備。ブランは自分の武器をはじめ、みんなの武器を肩越しに習った整備技術で整備。アイエフはまた新しい情報収集のために諜報部に戻った。

 

(ユニちゃんに電話して見ようかな?)

 

部屋に戻って自分の武器とネプビタン2~3個をポケットに入れたネプギアはユニに連絡してこのことを知らせるべきだと思った。

 

(えっと、ユニの電話番号が・・・・・・。)

 

Nギアを出し、リストでユニの電話番号を見つけて電話を掛ける。連結の音が聞こえたとたん、泣き声のような女の子の声が聞こえてきた。

 

「もしもし、ネプギア!?私のお姉ちゃんどこに、どこにいるのよ!!」

 

「うわあっ!ゆ、ユニちゃん!落ち着いて!見つかったよ!見つかったから、落ち着いてよ!」

 

ネプギアの言葉でユニの泣き声が下がった。

 

「ホント?いつ知ってたの?とにかく早く教えてよ!」

 

「こ、こっちも知ったばかりなの。居場所は業界墓場の中心部なんだけど、詳しいのはまだ知らないよ。」

 

「業界墓場?」

 

その言葉にユニはぼうっとした声を出した。

 

「とりあえずここの諜報部からユニのNギアに地図を送るよ。今、みんな業界墓場に出発するところだからユニも準備して業界墓場に来てくれる?」

 

「もちろんよ。ケイに話しといてすぐに出発するからね。その時また連絡するから。」

 

「うん。わかった。じゃ、またね。」

 

「オッケー」

 

ユニとの簡単な話を終わったネプギアはユニのNギアに地図を伝送して準備。その後、教会の中央ホールに行ったら3人がいた。

 

「すみません!」

 

「・・・・・・私たちも来たばかり。いいの。行きましょ。」

 

「はい!」

 

ネプギア、ベール、ブラン、アイエフはネプテューヌとノワール、あのふたりが無事でいられるのを祈りながら、ゲイム業界の中心にある業界墓場に向かった。

 

 

 

 

 

- * -

 

 

 

 

 

(うぅ……あ……頭が……。う、腕もおかしく感じるほど痛いし……。)

 

ノワールは目を覚めた瞬間、頭痛で頭を片手で支えながらゆっくり体を起こした。体には全体的に熱があり、右腕には理由の分からない痛みが続いていた。

 

(こ、ここは…どこ……なの……?)

 

周りは廃棄処分された機械や開発中断されたゲームソフトなと、ゲイム業界でよく見たことが壊れた姿のまま放置されていた。

 

「業界……墓……場…?」

 

1年前の時、すごく慣れた風景だった。

 

犯罪組織マジェコンヌとの最終決戦の場所。

 

ノワールは今、業界墓場の中心部にいた。

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