真・リリカルなのは 第十二章 非道なる報復編 第十五話 姉の想い |
フェイトにリトナを追わせる為、1人残った ギンガ
スカリエッティによって改造された母
ギンガはクイントを倒す事が出来るのか?
ギンガ「ふ〜う」
心を落ち着かせる為、深呼吸をする
目の前に居る女性は母ではない
倒すべき敵
そう思おうとしても、女性の姿がクイントである以上、頭が目の前の女性は母であると認識する
その思考が、ギンガの覚悟を邪魔する
冷静で居ようとすればするほど、心臓の鼓動が早まって行く
ギンガ(落ち付け………落ち付くのよ、私)
何度も自分自身に言い聞かせた
クイント「っ!!」
そして、遂にクイントが動いた
ギンガ「はぁ!!」
クイントの拳とギンガの拳がぶつかり合う
ギンガの腕に激痛が走る
ギンガ(クッ この腕力……………母さんのものだ)
戦えば戦うほど、目の前の女性が母である事がわかる
本当は今にでも逃げ出したい
他の人にクイントを倒してもらいたい
そうすれば、その人を恨むだけで済む
自分は傷つかないはず………
そんな甘い考えがギンガの頭を過る
ギンガ(甘ったれるな、ギンガ…………私が、私達が決着をつけなくちゃいけない)
クイントの蹴りを受け止めた ギンガ
ギンガ(本当に私達の所為で母さんが殺されたのなら、私達が救わなくちゃいけない!)
ギンガはクイントの足を抱えて、彼女を放り投げた
クイント「っ!!」
しかし、上手く着地され、ダメージを与える事は出来なかった
ギンガ「母さん、今すぐ助けるからね」
スカリエッティの呪縛から!!
〜スバル視点〜
スバルはギンガから救援要請を受けて、すぐに彼女の元へと向かっていた
しかし、かなりの距離があり、中々ギンガの元へと辿り着けないで居た
スバル「ギン姉、もう少しだけ待ってて」
懸命に走る スバル
しかし、姉の元に辿り着くと、そこにあるのは最悪の再会である事を彼女は知らない
もう1時間は走っただろう
漸くギンガが送って来た指定場所まで辿り着いた
ギンガが殴られている所を直視した
普段の彼女なら、その場面を見ただけで怒るだろう
しかし、スバルは前肢の血が引く感触を味わった
ギンガを嬲っているのは、死んだと思っていた母なのだから
スバル「どういう……事?」
信じられない光景に頭が混乱状態になる
マッハキャリバー【相棒、突っ立てる場合ではないでしょう!!】
相棒のデバイスに言われ、我に帰る スバル
スバル「ギン姉!!」
ギンガを救出すべく、彼女の元へと走る
そして、近付けば近付くほど、女性の顔がはっきりとわかる
間違いない
自分達の母親、クイントだとわかる
スバル「ギン姉、これってどういう事!?」
スバルは冷静で居ようと思っても、やはり混乱してしまう
何故、母が生きているのか?
何故、あんなにも無表情なのか?
何故、ギンガと戦うのか?
理解しがたいことだらけであり、とても冷静で居られる状況ではなかった
ギンガ「スバル、時間が無いから簡単に説明するわ」
ギンガは今の状況を適切に話す
クイントが死んだ後、スカリエッティによって改造され、戦闘機人となっている事
それをリトナが奪い、利用している事
フェイトにリトナを追わせる為に戦っている事
スバルにとっては衝撃的過ぎた
スバル「お母さん…………私達の事を覚えていないの?」
震えた声で問い掛ける スバル
しかし、その声はクイントに届く事はない
ギンガ「行くわよ、スバル…………母さんを倒す」
スバル「無理だよ…………母さんに攻撃なんて」
ギンガ「甘ったれるな!! スバル!!」
ギンガはスバルの頬を叩く
ギンガ「よく聞きなさい! 母さんを此処で倒すと言う事は、母さんを殺すんじゃない………母さんを救うのよ!」
スバルはギンガの言っている事がわからなかった
ギンガ「母さんはきっと悲しんでいる。私達を傷つけている事を……だから止める。私達の手で……それはきっと母さんを救う事になる」
スバル「けど、お母さんは私達の所為で!!」
ギンガは手で制し、スバルの言葉を止める
ギンガ「私達を恨んでいるのかもしれない。けど、それでも…………目の前の戦闘機人を止めなくちゃいけない。母さんをこの手で倒さなくちゃいけない」
ギンガの目には薄っすらと涙が見える
スバル(そうだ………悲しいのは私だけじゃない)
ギンガ「強くなった私達を見せよう! 母さんが私達を娘にしてくれたお陰で今を生きている事を伝えよう! きっとそれが……………最大の親孝行だと私は思うから」
スバルは涙を拭き、ギンガの前に並び立つ
スバル「ごめん、ギン姉………1人で背負わせようとするなんて、家族失格だね。でも、私はギン姉を支えるよ」
ギンガ「行くわよ、スバル…………母さんの心を救う為に!!!」
ギンガとスバルはクイントに向けて走り出す
クイント「っ!!」
ギンガを殴り、スバルを蹴り飛ばす
2人は軽く吹き飛んだが、すぐに体勢を立て直し、クイントに殴りかかる
怒涛のラッシュで攻めかかる姉妹
しかし、2人の攻撃は軽く受け流される
この戦いで姉妹はある事を思い出した
母クイントとの修行だ
今の戦い方はクイントから教わった
子どもの頃、よく付き合わされた
当時のスバルは臆病であり、クイントの修行からは逃げ出していた
クイントの事もあまり好きではなかった
何より厳しく、そして全く歯が立たないのだ
今の状況と同じに感じる
攻撃の受け流し方など全てが……
ギンガ(そうか、幾ら記憶を無くそうとも、戦い方は変わらないか)
クイントは自分の体を徹底的に鍛え上げていた
一体どれほどの時間を修行に費やしたのか、想像を絶する
今の攻撃を受け流すのも何度やってきた事だろうか
それは頭では既に記憶にないはず
しかし、体がそれを覚えているのだ
だからこそ、戦い方には変化がない
ギンガ「スバル! 私達の連携を見せるわよ!!」
スバル「任せて!!」
姉妹はお互いにウイングロードを発動する
そして、一旦クイントから離れる
クイント「っ!!!!」
クイントはスバルを追おうとする…………しかし
ギンガ「はぁ!!!」
強力な踵落としが、クイントの頭上に決まる
そして、またクイントから離れる
クイント「っ!!」
今度はギンガを追おうとする クイント…………………しかし
スバル「やぁ!!!」
いきなりスバルが現れ、クイントの顔を殴り、吹き飛ばす
これが2人のコンビネーションだ
ウイングロードを縦横無尽に駆け巡り、攻撃の時だけ接近する
姉妹が同時発動したウイングロードは混ざり合い、複雑な形をしている
その為、何所から誰が現れるのかは予測不能なのだ
ギンガ「これで!!!」
スバル「はぁぁ!!!!」
姉妹のコンビネーションに翻弄され、一方的にやられてしまう クイント
しかし、彼女も黙っていない
ギンガ「なっ!?」
スバル「えっ!?」
突如としてウイングロードが消えてなくなる
ギンガ「これは…………」
クイント「………IS発動」
そう、クイントのISによるものだった
彼女のISとは一体?
ナカジマ姉妹は母を救えるのか?
次回、母娘対決決着
お楽しみに!!
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ギンガVSクイントです | ||
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